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ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド


一般的には、75年の港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカが有名だが、個人的には前年のスモーキン・ブギの方が好きというか、なんというか思い出深い。(^ー^;

75年には、サディスティック・ミカ・バンドと共に芦屋のルナ・ホールでコンサートが行われ、当時キョードー大阪から独立したばかりのセンパイに騙されて、チケットを数十枚押し付けられた記憶がある。

まだコンサート(ライブ)は一般的ではなかったし、ロックは不良の音楽ってことで捌くのに苦労しましたモン。(笑)
▼1974年5月-------------

朝、満員電車に揺られて学校へ行く。。。こんな経験は初めてだった。これは長続きしそうにないな。とわかっていた。大阪の何処かに「泊まれる所」を確保しなければ、とてもじゃないがもたない。

大学の事務局の横の掲示板前も学生でいっぱいだ。とりあえず授業の確認をしないままその隣にあるカフェで一息入れる。

斉藤
「探してたんだ」

オレ
「おう^^おはよう」

斉藤
「昨夜、何回か電話したんだけど」

オレ
「すまん。昨日はバイト先だった。」

斉藤
「見つかった。」

オレ
「ん?」

斉藤
「いやー身近にいたんだよ『占部』ってやつなんだけど」

オレ
「???」

斉藤
「あっオレ、コーヒーレモンね」

オレ
「なんじゃ?」

斉藤はブラックコーヒーにスライスされたレモンが入ったコーヒーを得意げに説明した。こいつのそういう奇をてらうところは時にうまくハマルこともあったが、大抵はコケた。

斉藤
「ちょっと飲んでみろよ」

オレ
「いや、結構だ」

斉藤
「お前のそういう保守的な所、よくないぞ」

オレ
「なんだ?コーヒーにレモンを入れることがイデオロギーとカンケーあるのか?」

当時まだ、イデオロギーという語彙は存在していて、色んなシーンで使われていた。(笑)学生運動は流行らなくなって居たがまだその名残りはこの大学にもあった。

オレ
「で、『占部』ってバーサンと知り合ってTVにでも出るつもりか?(笑)」

斉藤
「そうそう、その『占部』なんだが・・・TVに出てるバーサンじゃねー!!!」

オレ
「なんだババーをナンパした話じゃねーのか?^^」

斉藤
「放送学科に居たんだよ!九州から来てるドラマーが」

オレ
「あっ!ちょっとまて、その件なんだが・・・」

向山の話をして、来週甲南大学の軽音で顔合わせをかねて何かやるコトを決めたコト、形はテストだったが、オレはすでにもう向山に決めているコト。ちょっと神経質なところもあるようだが、彼の腕は確かだとオレの勘はそう言っていた。もっともまだ向山の意思を聞いたわけでもなかったのだが、斉藤には決定事項のように伝えた。

オレ
「スマン」

斉藤
「んーーー弱ったな」

オレ
「オレも出て行って一応ワビ入れるよ」

斉藤
「仕方ないな」

結局、浜田を含めて3人でドラムがもう決まってしまったことを『占部』に伝え、誘っておきながら断ることになったことを詫びた。占部ってやつは、別に気にした風もなく愛想よく対応してくれた。もしこの時、彼がうちのメンバーになっていたら・・・その後の運命は大きく変ったかもしれない。

浜田
「さて、向山が入るとしてコレで4人になったわけだけど?」

斉藤
「ついでだからベースも探すか?」

オレ
「あ?ベースはオレだろう」

浜田
「おまえ、ベース弾きながら歌う気か?」

斉藤
「ふむ、グレン・ヒューズだな^^」

オレ
「ちょっとまて、誰が歌うと言った」

浜田
「じゃーボーカルはどうすんだ?」

そう、今のオレ達には肝心なボーカルが存在しなかった。その前にはドラムもボーカルも居たのだが・・・ユーヤはもう居ない。とりあえず、ソレは後回しにして4人でスタートすることになった。

斉藤
「それにしてもこの学年、結構バンドやってるヤツ多そうだぞ!」

浜田
「なんだソレ」

オレ
「広島組か?」

斉藤
「あれ?もう知ってるのか?」

オレ
「放送学科にバンドごと入学してきた連中の事だろう?」

浜田
「ほーオレら以外にそんなヤツらが居たのか?」

斉藤
「噂をすれば・・・」

斉藤に100円硬貨を渡した。斉藤はジューク・ボックスで手早く選曲した後、今しがた入ってきた4人組のところへ行った。一発目から「ジェット」がかかった。^^斉藤は時々こっちを振り返りながら、彼らと話してた。おもむろにその中のひとりが立ち上がり、こっちへきた。


「ども!放送の世良です」

オレ
「映像のムトーです。」


「噂、聞いてます。プロと一緒にやってたって」

オレ
「えっ?あーBAN BANのバックを1ヶ月だけ」


「実はオレもベースなんですよ」

オレ
「ふーん。ボーカルやらないのか?」


「うちにはもうメインボーカルが居るんで」

オレ
「そう。それは残念だな(笑)」


「ところでヤマブキ色のセリカは乗ってきてないの?(笑)」

オレ
「アレは・・・オレのじゃねー( ̄^ ̄) 」


「じゃーまた^^機会があったら一緒にやろうぜ!」

オレ
「ああ」

ヤツが向こうへ行く後ろ姿を凝視した。ヤツはヒールを履いていない。オレたちと同じぐらいのタッパだった。ベースで入れてやってもいいかな?と思った。

オレ
「浜田・・・アイツ、オレに敵意あったか?」

浜田
「敵意?フツーの会話だっただろう。でもなんでお前がリフト・バック乗ってる事知ってんだ?」

斉藤
「そろそろバンドの名前決めないとな」

オレ
「斉藤・・・このバカヤローがペラペラと!!!」

斉藤
「えっ!いや、放送の入試の件はみんな知ってたし、女の事はちょっと面白ろおかしく言っちまったけど、嘘は言ってない(笑)」

オレ
「○▲X」

オレがひねくれ者なのか?ヤツに対する印象は非常に良くなかった。かといって彼の話しぶりはどちらかというと丁寧だったのだが、どこか敵意のようなものを感じた。

それからオレたちはハード・ロックの道をまっしぐらに、ディープ・パープルやグランド・ファンクなんかをやった。思えばピークは、甲南軽音の定期演奏会のゲストとして500人の観衆の中でやった時だった。甲南軽音からは大阪芸大の代表バンドのように扱われオレたちはいい気になっていた。そしてその事は後で問題になったのだが・・・

練習環境に苦労しながらもオレたちは楽しくやっていた。

そしてその年の秋、ドラムの向山の親が危篤になり一旦広島に戻ったが・・・向山が再び学校へ帰って来ることはなかった。。。

秋が終わり寒くなってきた頃、ギターの浜田がバイク事故で入院した。そんな中、バンド活動もままならなくなり、オレは自然と学校への足が遠のいて行った。

12月----------

芦屋の路有をサニーGX-5で駆ける。
オーバードライブでない5速。こまめに2速、3速、4速を使いエンジンの回転を落とさず一気に最終コーナーを回る。
そして直線、奥池を過ぎ、展望台の駐車場へサニーを入る。冬の乾燥した空気の中、そこから眺める夜景は絶景だ。

H
「アルファでバイトばかりして、ぜんぜん学校行ってないでしょ?」

オレ
「このサニー買っちまったしな」

H
「モデルの子と付き合ってる!って言う噂よ」

オレ
「関係ない。アルファのバイト仲間というか常連さんだ」

H
「どうする気?」

オレ
「何が?」

H
「これから・・・」

オレ
「・・・」

カーステからチューリップの青春の影が流れた。
今この場でこんな曲を聞くに堪えない。。。
途中でとめてカセットを入れ替えた。発売されたばかりのシングルを録音した。スモーキン・ブギ

オレ
「どう?コレ売れると思う?」

H
「・・・バカっ!」


ひとつの恋愛の終焉と共に、1974年が終わろうとしていた。


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これから3年後、クライマックスが訪れます。^^
と言いたいところですが・・・その前に「昔・資生堂」があります。
まー別にどうでもいい話なんですが、一応反応があったので(^ー^;

ん?『占部』って誰よ?って(笑)
後のツイストのリーダー「ふとがねキンタ」ですね。


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ダウン・タウン・ブギウギ・バンド は
「知らず知らずのうちに」か「身も心も」だな
| 藤野 | 2009/11/20 1:01 AM |

「恋のかけら」とかB面ソングが発展して
演歌ロックがホステスのおねーちゃんにウケましたね。^^


| るーく | 2009/11/20 9:17 AM |










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