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バンバン
いちご白書をもう一度

ばんば ひろふみ・今井ひろし・高山弘(厳)の3人のグループだったが、売れなかった。コンサートで人気だった「アリス」は新幹線で東京へ行くが、バンバンやザ・ムッシュらは高速夜行バスで・・・というような時代だった。^^そんな状況の中、高山弘(厳)が脱退し2人となる。

最後の勝負だったかどうかは知らないが、荒井由実に曲を依頼しできたのが「いちご白書をもう一度」1975年8月の発売。オリコン1位をとるほどの大ヒットとなった。

直前で抜けた高山さん・・・どう思っていたでしょうね?その後、ん十年経って、演歌でカムバックしてきましたけど苦労したんでしょうね。

個人的には73年の「永すぎた春」の方が好きだった。コピーして練習曲にしてましたけどね^^
1975年7月------------

とある1日・・・

オレ
「ただいまー」

J
「おかえりぃー♪友達来てるわよ!」

オレ
「?なんだ横山か、ここがよくわかったな」

横山
「探しました^^」

J
「ユーイチ先にお風呂入ったら?」

オレ
「うん。ウエット洗ってから入るよ。」

それまで水中施工の仕事だけだったが、レジャーダイビングを主としたショップを叔父貴が始めたのが3月だった。オレは高校の頃からダイビングを始め、小型船舶の免許をとりダイバーとしてバイトしていた。^^この頃には神戸港でのアンカー探しやテトラポッド積みの仕事なんかもやるようになっていた。Jは叔父貴の奥さんで店番をしていたが、色っぽ過ぎるのが玉に瑕だった。

オレ
「横山ちょっと手伝ってくれ」

横山
「はい」

店を出て隣の駐車場へ行く。ライトバンの荷台に積んでいたウエットスーツを2枚取り出した。

オレ
「そっちの水道の蛇口をひねってくれ」

横山
「これですか?ひねりますよ」

オレ
「おう」

ホースを使いオレと先輩ダイバーの分のウエット・スーツを水洗いする。

横山
「それってやっぱりダイビング用のウエットスーツですか?」

オレ
「そーだ」

横山
「もしかして、ムーさんのですか」

オレ
「そーだ」

横山
「じゃームーさん海に潜って仕事してたんですか」

オレ
「そーだ。水道とめてくれ」

横山
「はい」

ウエットをハンガーに吊るして、陰干しした。そして先輩と入れ替わってオレは手早くシャワーを使った。Jに「アルファに言ってくる」と声をかけて再び駐車場へ戻った。

駐車場の脇、天気予報はあてにならなかったが、梅雨のこの時期ということもありブルーシートをかけていた。そいつをめくり・・・

オレ
「ケツに乗せてやる」

横山
「えっ!はい」

オレ
「そこまでだから、ノーヘルで行くぞ」

長い間乗りたいと思っていたバイク「kawasaki Z2」は叔父貴のバイクだが、このところほとんどオレが乗っていた。駅前のアルファまではわずか直線で800メートルの距離。横山をZ2のケツに乗せて走りアルファの前に停めた。店に入りカウンターへ向かった。

カメイさん
「いらっしゃいませ」

オレ
「えーーーとっアイスコーヒー2つ」

カメイさん
「そうだ。今週の土曜のLIVE、ユーイチも出るの?」

オレ
「いや、ケースケたちに任せてオレは裏方に徹する(笑)」

カメイさん
「そう。それは残念ね^^もうすぐキョーコちゃん来るわよ」

オレ
「うん」

この日、忘れていたわけではないが・・・キョーコと約束していた。

横山
「聞いていいですか?」

オレ
「ん?何?」

横山
「ムーさんのバイトって、やっぱさっきのアレですか?」

オレ
「そーだ」

横山
「アレってやっぱり免許とかいるんですか?」

オレ
「あーそうだ」

横山
「あのバイクは・・・」

オレ
「叔父貴のだが、何なんだ?」

横山
「いや、別に・・・さっき間違ってぐるっと回った『あおやま』に入ったんですよ」

オレ
「それで?」

横山
「ムーさんの事尋ねたら・・・女の人が、『ユーイチならダイビング・ショップの方に居るはずだから』って」

オレ
「あーそれでわかったのか」

横山はアパートに置いてあるゴーアン(ギターアンプ)のプラグがイカれたので、代わりをとりにこっちまできたのだが、どうやらオレが「アーバンの下の店」と言ったので『あおやま』に入ってしまったようだ。そしてケーブルはアルファに置いてあるものと交換した。

オレ
「これ持ってけ」

横山
「はい」

オレ
「じゃーあっち行こう」

横山
「?」

アルファルファを出て回廊ぞいにぐるっと回ると「あおやま」がある。この店では高校の時に1年ほどバイトしていた。オリジナルのピッザが旨い。生地を発酵させるところからトマト・ソースの作り方まですべて知っている。^^横山のいう「女の人」というのは、たぶんバイトのY子だろう。。。

カウンターに座る。

Y
「いらっしゃいませ。お疲れさまー^^」

オレ
「ただいまー^^ミックス・ピッザ2つ1つはお持ち帰りで^^」

Y
「今日はどこだったの?」

オレ
「西宮のヨットハーバー」

Y
「じゃーそんなに潜ってないんだ?」

オレ
「うん。2本だけ、船の船底掃除だったから」

船の下に潜って専用のグラインダーで船底にこびりついた貝などを粉砕しながらとる。特に難しい仕事ではなかったが、逆に単調で面白くもなんともない仕事だった。

Y
「お友達ずいぶん待たせたんじゃない?」

オレ
「そーでもないよな?」

横山
「はい。^^」

オレ
「横山。浜田らは何か言ってなかったか?」

横山
「あっそーだ。浜田さんが来週新しい曲を合わせたいと言ってました」

オレ
「新しい曲?浜田がつくったのかな?」

横山
「よくは知りませんが・・・」

オレ
「オレのキーに合ってればいいんだけどな(笑)」

Y
「ユーイチ電話よ」

オレ
「ほい」

アルファからキョーコが電話してきた。直輸入盤のレコードの録音がうまくいかないという内容だった。そして、その後の約束も・・・

オレ
「横山。お前ヒマだよな?」

横山
「はぁ〜」

オレ
「これ食ったらアルファへ行ってカセット録音してくれ、その後、まーいいや」

オレは先に叔父貴のショップに戻った。焼きたてのピッザはJに^^そして再度着替えて「日報」を書いていると叔父貴が帰ってきた。

叔父貴
「ユーイチ、8月は夏休みだよな?」

オレ
「うん」

叔父貴
「オキナワ行くか?」

オレ
「行く!」

叔父貴
「ちょっと長期のシゴトだぞ」

オレ
「オッケー」

詳しい内容を聞かないままオキナワという言葉にすぐに反応してしまった。出張扱いで長期のシゴトは稼げる。これで親に内緒で買ったクルマのローンやら楽器、アンプ、マイクなどなどのもろもろの借金が一気に済みそうだった。





アルファに戻ると、横山はすでに録音を済ませたようだった。カウンターに座っていた。その隣にキョーコは居た。

オレ
「うまくいった?」

キョーコ
「横山君が全部やってくれた。ありがとう^^」

横山
「いえ、そんな^^」

キョーコ
「ねーユーイチ。バイクで行くの?」

オレ
「いや」

キョーコ
「バイクで行きたいっ!」

オレ
「女はケツに乗せない」

キョーコ
「なんでよ?」

オレ
「一緒に死んでもいいやつしか乗せない」

キョーコ
「横山君は?」

オレ
「横山はコーハイだからいつ死んでもいいんだ(笑)」

横山
「ははは・・・」

オレ
「横山。お前、今日は口数が少ないな」

横山
「はぁ〜」

オレ
「じゃー行くか!」

3人でアルファを出て『あおやま』の駐車場に行った。オレはクルマの幌をたたんだ。

オレ
「横山。せまいけど後ろに乗ってくれ!横向きにな^^」

キョーコ
「ごめんねー」

横山
「いえ、でもこのクルマ・・・」

オレ
「行くぞ!」

録音したばかりのカセットを放り込む。doobie brothers「long train running」芦屋の路有の手前を大きく右にまがり、一気に加速し「警察学校前」「甲南高校前」のカーブを抜け、夙川へ フェアレディー2000SRは快調だった。^^

オレ
「初めまして、ムトーユーイチです」

キョーコ母
「いらっしゃい」

横山
「えーーーと、芸大の横山です」

キョーコ母
「どうぞ上がって」

キョーコのマンションの前までは何度か送って来たことがあったが、家にあがるのは初めてだった。リビングに通された。大きなテーブルの真ん中にはホットプレートが置かれ、なんと「お好み焼き」の用意がされていた。そしてキョーコは、すでにソレを使っていた。^^

キョーコ母
「たくさん食べてね」

オレ
「はい」

横山
「・・・はい」

キョーコ母
「どうぞ^^」

目の前のグラスをとるとビールが注がれた。等しく横山にも、そしてオレはキョーコ母とキョーコにビールを注いだ。

キョーコ母
「かんぱーい」

冷えたビールを一気に飲み干した。すると今度はキョーコがビールを注いでくれた。

オレは主に学校の話をした。大阪芸術大学という学校がどんな学校か、映像計画学科はどんな勉強をするところか、半分嘘っぽい話を入れながら話した。その間にもどんどんビールが注がれ、具が多すぎるお好み焼きもたくさん食った。

横山
「おかーさん。ムーさんはですね。大学でも有名なんですよ」

オレ
「?」

横山
「入試の時も、理不尽な試験内容に抗議して出ていったんですよ」

オレ
「・・・」

横山
「おかーさん。ムーさんはですね。すごいんです。バンドのリーダーなんですよ」

「ベースもギターも出来て、なんとボーカルなんですよ」

「そりゃーカッコイイんですから^^」

オレ
「お前、もしかして酔ってるな?」

横山
「おかーさん。僕は酔ってなんか。ムーさんはですね。こう見えても硬派なんですよ」

オレ
「ちょっと風に当たらせてきます」

キョーコ
「もっと聞きたーい^^」

知らなかった。。。コイツがこんなに酒に弱いとは・・・オレは横山をリビングの南のテラスに連れ出した。

横山
「うわーすげー」

オレ
「ああ綺麗な夜景だな」

横山
「すげー」

オレ
「お前なー」

何か言おうとしたが・・・やめた。連れてきたオレが悪いのだ。暫くしてリビングに戻ると隣の和室に布団が敷かれていた。

キョーコ母
「ずいぶん薦め過ぎちゃってごめんなさいね。今日はこのまま泊まっていって^^」

オレ
「いや、大丈夫です。帰れますから」

キョーコ母
「クルマでしょ?危ないから泊まっていって」

オレ
「はぁ〜すいません」

横山はあっけなく寝た。。。その後、暫くしてキョーコ母も奥へ行った。

オレ
「スマン。後で横山連れて一緒に帰るから」

キョーコ
「ダメよ!おかーさん朝ごはんつくるつもりでいるのよ」

オレ
「いや、でも・・・」

キョーコ
「ん?ここで寝るの嫌だったら、私の部屋でねる?」

オレ
「ははは・・・それは( ̄□ ̄;)」


1975年、19歳。夏が終わるまではすべてが順調だった。


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えっ?お前が買ったクルマは中古のサニーじゃなかったかって?そーです。^^サニーはレースに使わせろ!いってセンパイが持って行ってしまって、かわりに2000SRを置いて行ったのです。そして・・・サニーは2度と再び戻ってきませんでした。

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アリスも
はじめは売らなくていたよ
| 藤野 | 2009/11/21 12:04 AM |

そう^^
「いちご白書をもう1度」でバンバンはヒット曲を出したが
アリスはまだヒット曲はなかった。
しかしながら・・・コンサートでの集客力はずば抜けていた。
アリスが本気でヒット曲を狙ったのは「冬の稲妻」から^^

| るーく | 2009/11/21 12:47 AM |










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