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ジローズ


ジローズといえば「戦争を知らない子供たち」が有名なのだが・・・私の場合、もっと軟弱な「青春の分かれ道」に思い入れがある。(笑)

青春のわかれ道(1971年6月5日)
作詞:北山修/作曲:杉田二郎/編曲:田辺信一

人生にいくつかのターニング・ポイントがあるが、1971年の夏は私にとってその後の人生を大きく左右する程の経験だった。(笑)
1971年7月-----------

夏休み、六甲山オリエンタル・ホテルのバイト先を紹介してくれたのは、親父の友人だった。本来は大学生のみのバイトだったが、入ってみると高校生も5人ほどいた。もちろん3年生ばかりだったが、その他は大学生で総勢で100名は超えていた。

コネで入ったので、支配人自らが全員のバイトを集め、紹介された。やはりそれは異例の事だったらしく、後からバイトや従業員から支配人との関係を聞かれた。面倒だったし、説明のしようもなかったので「親戚」とだけ言っておいた。

バイトの内容は・・・
夏の名物である「ジンギスカン料理」のウエイターだった。午後5時から営業が始まり、午後11時ごろに終わる。片付けなどを済ませると、12時を回った。初日から「泊まりのバイト」だったので、12時過ぎまで仕事をしホテルに隣接する宿舎「バンガロー」に用意されたベッドで寝る。

「泊まり組」の高校生は私を入れて3名。他はみんな大学生だった。

大学生A
「えーーーと何て名前だっけ?」

オレ
「ムトウです」

大学生A
「じゃーみんなにあらためて自己紹介して」

バンガロー1棟に2段ベッドが20台ほど入っていたが、空きも多く10人程がすでに入っていた。その中でもリーダー格のAが皆を集め、そう切り出した。

オレ
「A工業高校1年のムトウ・ユーイチです。特技は・・・サッカーです」

爆笑された。

「おいおい高校1年だって?」

「よく入ってこれたな?」

「何年生まれだ?」

「そこの高校3年、ちゃんと面倒みてやれよ」

大学生A
「しかたねーなー(笑)今日から『ボク』だ!でも高校1年というのは秘密にしてろいいな?」

『ボク』何故かこの呼び名には抵抗がない。。。子供ころから、どこでもそうだった。その当時の親戚でさえそう呼んでいた。だが、やがてその言葉の意味がひとり歩きするようになって、華僑と間違われることになるのだが、それはもっと先の話だった。

翌日から、仕事は全部高校生の先輩から丁寧に教えられた。泊まり組で早出をすると午後1時からの仕事となる。鉄板の掃除やら、炭の整理、厨房での食器の整理など雑用はいくらでもあった。

通いできているM工業高校のひとりを加えて、3人の高校生がいた。それとは別にホテル内のサービスでバイトしている松蔭女子の3年生2人と含めて、すぐに仲良くなった。

7月の終わりの給料日・・・

森重
「下界へ繰り出すぞ!」


「1ヶ月ぶりだなー」


「よーし飲むぞー」


「お前どうする?」

オレ
「行きます^^」

森重さんは4つ上、北、容、堺はM工の3年生トリオ。

森重
「よしじゃーボクの歓迎会もかねよう」

夜の12時からタクシーを飛ばし「三宮」へ・・・妖しげなサパークラブ、ブラック・ミュージックがかかりミラーボールが回っている。フロアーでは数人の客が踊っており、靴を脱いで一段高くなったところにテーブルがある。センパイ達は常連らしくすぐにボトルが出てきた。

森重
「今日の良き日を神に感謝!」

北、容、堺
「かんぱーい」

オレ
「・・・かんぱーい」

それ以降、私は乾杯をする度に、この時のセリフ「今日の良き日を神に感謝」と言うようになった。(笑)


「声かけてこいよ」


「北、お前の番だぞ」

北さんはもぞもぞしながらも、ひとりでいるように見えた女性のところへ近づいて行った。女性はこちらを見て北さんと何か話していた。


「んーーーこの中のひとりを選ばせたら・・・」


「ちっ!また重さんかよー」


「いや・・・こいつを選びやがった」

堺、森重
「おぉぉぉ『ボク行ってこい』!!!」

オレ
「???」

意味がわからなかった。
説明を聞くと、なんと次のスロータイムに一緒に「踊る」指名だった。もちろんチークを踊ったこともなければ、見知らぬ年上の女性と・・・など、有り得なかった。

オレ
「いや、無理ですよ^^」


「選ばれた以上、行ってこい。うまく行ったら・・・」

森重
「せっかくだから行ってこい」

容、堺
「なんなら替わってやってもいいぞ」

うろたえた。。。しかし、態度には表さないように努力した。そしてメリージェーンがかかると、知らない女性のところへ行った。彼女は何も喋らず、一緒にホールへ出ると、体を密着させてゆるやかなリズムに乗って「踊った」甘いコロンの匂い、時に確かめるように見上げる顔、すべてが初めての経験だった。


「また、あとでね」

オレ
「・・・」

席に戻ると、さんざん冷やかされた後「女」の話になった。バイトで来ている松蔭女子のふたりの内のひとりを堺さんが狙っている事、もうひとりの方が重さんに気があることなど・・・そして


「お前、彼女は?」

オレ
「えーーーと、いません」


「よし、それでいい。」


「いるといったら、モテない容がからんでくるところだったぞ」

その間、コークハイをガンガン飲まされた。たぶん相当酔っていたはずだ・・・気がついたら、次の店に入っていた。女性が現れ「いらっしゃいませ」と手をついている。連れられるままに個室に入ると、大きなバスルームだった。裸になって・・・

数日後---------

リョーコ
「皆で歓迎会してもらったんだって?」

ナオミ
「ボク・・・不潔!」

すでに噂は広がっていた。歓迎会の後、トルコ(当時はそう言っていた)へ行って大騒ぎした。と・・・本当は、容さんが皆の部屋を順に走りまわって、問題になったのだが、その切っ掛けは、「ボクがそういう所へ行きたがった」という風になっていた。。。

オレ
「いや、よく覚えてなくて」

リョーコ
「重さんも同罪ね」

ナオミ
「堺君なんて問題外だわ」

リョーコさんは重さんに気があった。ナオミちゃんは堺さんからデートを申し込まれていた。そして、みんなオレの責任という事になっていた。オレはあの時、固辞したのだ。それは重さんだけは知っていたはず。何しろ「初めて」だったのだから(T▽T)

その日の夜。普段は閉まっている従業員食堂に集まり、天狗岩へ行くことになっていた。彼女らも一緒に・・・

「天狗岩」従食の前の出入り口から、照明もない荒れた山道を10分ぐらい歩くと、大きな岩があり展望が開けている。そこからの夜景は素晴らしい。だが、そこは崖になっており時折自殺者が出るところでもあった。( ̄□ ̄;)

なんとなくショゲていたオレは、イスを並べてふてくされて寝ていた。何気に目を覚ますと、目の前にナオミちゃんの顔があった。驚いて飛び上がる。

オレ
「あれ?みんなは?」

ナオミ
「天狗岩へ行ったわよ」

オレ
「ナオミちゃんはなんで?」

ナオミ
「ボクが調子悪そうだったし、行きたくなかったし」

オレ
「堺さん・・・」

ナオミ
「嫌なのよね。そーゆー風に思われるの」

オレ
「・・・でも」

ナオミ
「そうだ。今週末デートしようか?」

オレ
「へっ?」

ナオミ
「約束よ」

キスされた。。。

ナオミ
「行こっ!天狗岩」

オレ
「σ(・_・)」

ラジオからジローズの「青春の分かれ道」が聞こえてきた。



1971年8月に続く・・・

-----------------------

もしも、この時にこのバイトに行っていなかったら・・・
もう少し穏やかな青春時代だったと思う(笑)

んーーー71年に逆戻りしてしまった。
ピークの77年はまだまだだな。f^^;)


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