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タクシードライバー

タクシードライバー


1976年9月公開のロバート・デ・ニーロ主演映画。
大都会ニューヨークを舞台に夜の街をただ当てもなく走り続ける元海兵隊のタクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から徐々に精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る姿を描く。1960年代後半から1970年代中頃にかけて隆盛を極めたアメリカン・ニューシネマの最後期にして代表的な作品。
日本で公開された当時、ちょうと落ち込んでいた時期なので、映画はよく観た。(笑)理由は後述。これも何度か劇場で見た。ニューヨークの街並みやバックに流れる音楽に憧れ、十数年後会社をたたんで移住する計画を立てたのもこの映画がきっかけになりました。

1976年1月PART4----------

3時半・・・

そごう前に横山は待っていた。

オレ
「行くか!」

横山
「はい」

6Fの催しモノ会場でそれは行われていた。すでに会場は一杯で立ち見も入れて300人以上の客が入っていた。受付で招待状を渡し用意された席につくと、すぐに始まった。

会場はゆっくりと暗くなり、ステージ上にシルエットが3つ、MCが終わるといきなりのMと同時にスポットが当たり同時に3つのシルエットが色彩を放ち動きだす。

縦のウォーク・レーンに春夏のファッションを着飾ったモデルたちが華やかに舞う。最初に目に入ったのは、キョーコだった。そして、ハーフっぽい沙耶、入れ替わりながら、効果的な照明とMが続き、あっという間に15分間のショーは終わった。

会場にはまだ人が残っていたが、キョーコはステージを降りた脇から出てきた。会場後方の仮設されていたパネルの後ろに案内された。

キョーコ
「えーーーと、友人のムトー君です」

オレ
「はじめましてムトーです」

横山
「芸大の横山です」

立川
「3Sの立川です」

立川氏の名刺には3S(サウンド・ステージ・サービス)と書かれていた。オレは新しくつくった「mar'sCompany」の名刺を出した。

立川
「今度の日曜の午前中だったね。当日ここへ電話くれれば、すぐに開けるから自由に使っていいよ^^」

オレ
「ありがとうございます」

ミナミからそう離れていない住所は、音響設備のある倉庫らしく、周辺の環境から相当の音を出しても問題ない。ということで練習場所として借りることができた。

石原
「立川、なんだまたモデル口説いてんのか?」

立川
「ちがいますよー口説かれてんですよーキョーコちゃんに」

石原
「ほーほー今晩デートか?」

アフロヘアーのバカそーなおっさんがやってきた。キョーコは同じようにオレたちを紹介してくれた。名刺を出そうとすると

石原
「ん?見ない顔だな?お前も藤川か?なんなら来週出るか?」

キョーコ
「この人は違うんです。バンドやってる人で」

石原
「なんだ、モデルじゃねーのか?」

オレ
「ガクセーです。」

石原
「そーか、キョーコのオトコか。くだらん」

コレがその後、30年以上付き合うことになる演出家、石原氏との最初の対面だった。(笑)この時はそんな事になるとは思わず、バカそーなオッサンだ。という印象しかなかった。^^

1Fで暫く待っているとキョーコと沙耶はやってきた。横山はすでに場所を確かめていたらしく、迷わずにそこについた。レストラン「バラの木」2階へ案内されると大きなテーブルには「予約席」のプレートが載っていた。

川島
「いらっしゃいませ」

オレ
「ごちそーになりに来ました」

川島
「シェフの川島です。どうぞごゆっくり」

キョーコ
「お世話になりまーす」

川島氏はこの時すでに30をいくつか超えていたはずだったが、若い彼女とよくディスコに来ていた。何度かメニューにないフルーツを出したことで、以前から店にくるように誘われていた。

オレ
「この間は怖い思いさせてゴメンね。」

沙耶
「私こそ途中で帰っちゃって・・・」

キョーコ
「ねー横山くんどう思う?(ーー;)」

横山
「んー?」

オレ
「何か?」

キョーコ
「なんでもないわ」

オレ
「じゃー乾杯を!横山お願い」

横山
「えっ!オレがですか?」

オレ
「盛大になっ!」

横山
「・・・わかりました。」

横山はおもむろに立ち上がり
「それでは、キョーコさん沙耶さんとの再会を祝して・・・
『今日の良き日を神に感謝っ!』かんぱーい」

ワインで乾杯した。
キョーコは恒例の乾杯を楽しんだが、沙耶はびっくりしたようで、同時にその大声は階下のウエイターまで呼び寄せ「何かありましたか?」と慌てさせた。

沙耶
「いつも乾杯はこうなんですか?^^」

オレ
「あーーーこいつバカなんで時と場所を弁えないんですよ」

横山
「うちのクラブの恒例なんですよ^^でも、この乾杯は限られた者しかできないんです^^」

キョーコ
「えっそうなの?コーハイは皆やらされるのかと思ってた」

横山
「乾杯の音頭は誰でもできる!ってもんじゃありません」

旨いワインと創作フレンチのフル・コース。横山は、クラブの事を面白おかしく説明し、いかに自分たちのクラブが斬新で学校内でも注目されているかを雄弁に語った。オレ自身それを他人事のように興味深く、また茶化しながら聞いていた。今日の横山は、初めてみるエンタメ性を披露していた。

バラの木を出たあと、スコッチ・バンクに行った。
ジャズのライブは始まっていた。せっかく奥のテーブルに案内されたのに、オレたちは騒がしく飲んだ。

沙耶
「キョーコさんはいつもこんな風にお酒飲んでいるんですか?」

キョーコ
「あんまり誘ってもらえないけどね」

横山
「私もあんまり誘ってもらってません。」

オレ
「まーこれまでは仕事も忙しかったしな^^ところで沙耶ちゃん強いな」

キョーコ
「若い人は強い!^^」

オレ
「ん?若いって?」

キョーコ
「あれ?一緒にスロー踊ったのに年知らないの?(ーー;)」

横山
「えっ!いつそんな?踊ったんですか?」

オレ
「この間、キョーコがしとり余ってるだろうなーと思ってみると・・・なんとすでに他のオトコに誘われて踊ってるのよ!で、びっくりして目の前にいた沙耶ちゃんを無理やり誘ったってわけよ」

キョーコ
「あれはだって、仕方なかったんだモン」

横山
「ふーーーん仕方なくチーク踊るもんですか(ーー;)」

オレ
「そーだ。そーだ」

沙耶
「あのー私、18です」

オレ
「えっ!うそ・・・」

横山
「それはないでしょ」

キョーコ
「沙耶ちゃんクォーターだから大人っぽく見られるのよね」

沙耶
「踊ったの初めてだったし・・・キスされたのも」

横山&キョーコ
「えっーーーーーーーーーーー」

オレ
「してない!してない!オレじゃないぞ」

沙耶
「鼻がぶつかって、顔と顔がくっついて」

オレ
「それは沙耶ちゃんの背が高くて、あん時ヒールも履いてたでしょ、で踊っているとそうなるでしょ」

キョーコ
「ならない。ならない。」

横山
「それから・・・」

沙耶
「ずっと顔がくっついて」

横山
「まさか・・・ムーさんの舌が入ってきたの」

キョーコ
「うそーーーー」

沙耶
「そういえば、口と口はくっつかなかった」

オレ
「でしょ ほっ」

キョーコ
「沙耶ちゃんファンキー^^」

横山
「あーーー疲れた。」

沙耶
「そのあと、血だらけの顔になって」

オレ、キョーコ、横山
「・・・」

沙耶
「夢に出てくるんです。」

オレ
「あー怖い思いさせてしまったからなーゴメン」

沙耶
「顔を拭いてあげられなくて」

キョーコ
「・・・よっぽど怖わかったんだゴメンね」

横山
「それにしても舌入れられなくて良かった。^^」

オレ
「うむっ。入れときゃよかった^^」

11時過ぎ、キョーコは沙耶と共にそのまま大阪に泊まりたがったが、沙耶と一緒に帰ることを不承不承、承諾させた。その代わり練習日を含めた週末を一緒に過ごすことを約束させられた。





周防町通りMac珈琲・・・

横山
「次の練習場所が間に合ってよかったですね」

オレ
「うん。いろんな意味で期待感が多いからな」

横山
「はい。でも・・・」

オレ
「ん?」

横山
「結局はムーさんひとりに負担がかかって」

オレ
「それは違う。浜田や斉藤が学校で頑張っているからできることだ。」

横山
「もちろんそーなんですけど、はい。すみません。」

オレ
「オレは好きでやりたいようにやってるだけさ^^」

オレ
「そーだ忘れてた。コレお前の名刺だ。」

横山
「えっ?『mar's Company』って」

リョーコの世話になり引っ越した10階は『mar's Company』というネーミングで当時ようやく普及しはじめた留守番電話を導入した。

とは言え、オレ自身が今後この活動をどう発展させていくのか?明確なビジョンがあったわけではないが、関係する人脈をフルに使って、練習場所や音響機材の確保につとめた。そして、かかる費用は個人や団体、企業などから支援を受けるのも当然だと思っていた。

横山は地下鉄の最終で帰った。
オレはブラブラと歩いて帰るつもりでいたところ・・・後ろから声がかかった。一瞬警戒しながら、振り返った。

チーママ
「やっぱりムトー君」

オレ
「あっどーも」

チーママ
「ちょうど良かった。一緒に来てくれない?」

オレ
「はぁ〜」

このところ夜は何もすることがなくヒマだった。誘われるままに「クラブ純子」へ行った。

滝井さんにコートを預け、カウンターに座った。
すでに店は終わりかけていたが、半分ぐらいの席は埋まっていてまだ客は残っていた。

何もオーダーしていないのに目の前にジン・トニックが出された。

清水
「最初はジン・トニックでしたよね」

オレ
「うん。いや、はい。ありがとうございます」

すぐに純子ママはやってきて、オレの隣に座った。

純子ママ
「怪我のほうはどう?」

オレ
「傷の跡がハゲになりそうで困ってます。」

純子ママ
「あなたならハゲでも丸坊主でも大丈夫よ。あっハゲは禁句だった。^^」

オレ
「いいんですか?お客さんいっぱいなのに」

純子ママ
「ちょっとぐらいは若いイイオトコと一緒にいるとこ見せとかないとねっ!」

オレ
「見世物ですか^^」

純子ママ
「あら、見世物以上でもいいわよ」

オレ
「おっかないから遠慮しときます。(笑)」

純子ママ
「もぉー(-o- )/ 」

目の前のジントニックが下げられ、ブランデーグラスが差し出され、純子ママがブランデーを注いだ。

純子ママ
「来週の葡萄屋さんのオープニングレセプション。一緒に来てくれる?」

オレ
「いいですけど、あそこと付き合いあるんですか?」

純子ママ
「葡萄屋のママは宝塚の時のセンパイなの」

オレ
「へーママ宝塚だったんですか」

純子ママ
「ん?見えないって?(ーー;)」

オレ
「社長も一緒ですか?」

純子ママ
「レセプションだから、私とあなただけよ^^」

外園店長以下、一時的に上司だったスタッフの店に招待客として行くのはちょっと気が引けたが、敵情視察も必要だったので快諾した。気がつくと頭痛は治まっていた。

1時過ぎ・・・11階に戻った。

オレ
「ただいま」

リョーコ
「おかえりー先に下に行った?」

オレ
「いや」

コートを脱いで着替えようとしたら・・・

リョーコ
「何処行ってたの?」

オレ
「クラブ純子」

リョーコ
「・・・」

オレ
「ん?」

両腕を組んで睨んでいるリョーコの目は青く光っているように見えた。匂いに敏感な彼女はコートを脱いだだけで、その移り香を感知したようだった。

リョーコ
「それで?」

オレ
「あれ?もしかして怒ってるのか?」

リョーコ
「こっちへきて」

リョーコはどうも何か誤解しているように思えたが・・・それ以前にそこに潜在的な危険性があることを鋭い嗅覚で関知しているのかも知れなかった。

オレはゆっくりとダイニングテーブルを挟み向き合うような位置をとり静かに着替えを始めた。スラックスを脱ぎかけた瞬間を待っていたようにリョーコのタックルをくらった。そのまま床に倒れ込んだ。瞬間、側頭部をソファにぶつけた。

オレ
「うっ・・・」

リョーコ
「あっごめん。痛い?ごめん。」

頭を抱きかかえられるようにリョーコの胸に収まった。

リョーコ
「水商売の女はイヤ。って言ったじゃない・・・」

オレの方がびっくりした。頭の方は半分演技で傷に当たったわけでもなかったのに、リョーコのその狼狽ぶりと半分泣いているような声に驚いた。普段あれほど冷静で、芯の強さが前に出ているリョーコが・・・

キスをした。やはりリョーコは泣いていた。暴力的な性欲が一気に噴出しリョーコのジーンズを下着ごと膝まで降ろし、後ろ向けに転がした。後ろから無理やり犯し放出した。

そのままのスタイルで膝の上に抱き寄せキスをした。指は露出している秘部をゆっくり撫で、キスを中断しては再開し、指はいつの間にか穴の深部に入り動き続けた。

「うぅー」泣く様な声を出し始めた。また同じように転がし、後ろから一気に挿入し自分の快楽だけを求めて放出しようとした瞬間。

「あぁー」という小さな声をあげてリョーコの穴の奥が緩んだ。と同時にオレも2度目を放出した。

そのままオレは部屋に入り、ジーンズとシャツに着替えラークに火をつけた。これまで何度かしたセックスの中で、初めて演技ではなくリョーコが喜んだように思えた。

火を消してリビングに戻った。

脱ぎ捨てていたオレのスーツは片付けられ、リョーコはソファに座っていた。黙って隣に座り、抱き寄せた。リョーコはオレに体を預けたまま顔をあげなかった。
リョーコの顎を持ってキスした。

オレ
「泳げるか?」

リョーコ
「うん」

オレ
「今度の休暇にオキナワ行ったら、タンク背負って潜るぞ」

リョーコ
「したことない」

オレ
「教えてやる」

リョーコ
「ほんと?」

オレ
「オレはプロなんだ」

何もかも自信に溢れ、前途洋々に思われた絶頂期だった・・・そしてこの後、奈落の底へ落ちる運命が待ち受けていたのだが、そんなことは露ほども感じない幸せな時間だった。(笑)


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