<< Google北京から撤退! | main | 小沢氏辞任する気なし! >>
ビジネス編78年8月


その後のTWISTの勢いはすごかった。

TV、雑誌などのあらゆるメディアに出て、ロックを徹底的に露出した。世良は一躍スーパー・アイドルとなっていった。(笑)そして、この年の夏、変なバンドがデビューした。「勝手にシンドバッド」サザン・オールスターズ♪彼らがまだアマチュアだった77年に一度ライブハウスでやっていたのを観た事があった。そしてそれはある種、衝撃的なメロディーだったが・・・

こんなにビッグになるとは、思わなかった。(笑)
▼1978年8月-----------------

スピーク・イージーの向かいのビルの地下に桑名の店「ゴースト・タウン」ができた。それをきっかけに桑名と知り合い。4FのMellowbeachにも彼らは頻繁にくるようになった。当時まだ桑名はボーカルオンリーでギターはアルベジオも出来なかったので、現在のようにアコギ1本で歌う。ということはなかった。(笑)

そして、毎週日曜の午前中は、スピーク・イージーを開放してバンドの練習場所とし、その中から出来のいい連中をMellowbeachに出していた。

そんなこんなで、オレ自身はもうバンドを組んで歌う!ということはなかった。

▼19時・・・1Fスピーク・イージー

オレ
「トワイライトは何組入った?」

前田
「30組とちょっとです」

オレ
「未成年は?」

前田
「若干います」

オレ
「十分注意しよう^^」

前田
「はい」

5時から7時までの入店客は、「トワイライト」と称し、低価格設定の一律の入場料で入れる。7時以降は通常の料金体系で、「トワイライト」は若年層に好評だった。

店内を1周する。VIPルームにはまだ誰も入っていない。この夏に増築した別室になっている客席。通常のチャージ料金以上の設定だったが、カップルや少し年齢層が上の客にウケた。

関川が近づいてきた。

関川
「ちょっとガキが多すぎる」

オレ
「それだけディスコが一般化したということでしょう」

関川
「ショップ訪問してゴールドを増やさないと」

オレ
「頑張ってください。^^」

前田
「4階から内線入ってます」

オレ
「了解」

内線を受けて4階のMellowBeachへ上がった。
テーブル席に女性2名、伝票をみるとソフト・ドリンクにしっかりした食事メニューをオーダーしていた。ドリンクを持ってテーブルに近づいた。

オレ
「いらっしゃいませ」

沙耶
「ムーさん。ひさしぶりー」

オレ
「うん。元気?」

沙耶
「元気よ^^シゴトで一緒になったシェリーちゃん」

オレ
「こんにちは^^」

シェリー
「よろしくお願いします^^」

沙耶
「シェリーはあまり日本語が得意じゃないの」

オレ
「そっか^^オレは英語まったくダメだから(笑)」

沙耶はクオーターという事もあり、神戸のアメリカン・スクール出身で当然ながら英語はペラペラだった。紹介されたシェリーはアメリカからの留学生で同じモデルクラブに所属し、今年の春からシゴトをしているらしい。

オレ
「後で1階へ行くんなら、連絡しておくけど?」

沙耶
「じゃー食事終わったらちょっとだけ^^」

オレ
「オッケー」

1階スピーク・イージーのフロントに居ると、ゴールドのインビテーションカードを持った客が入ってきた。名前をみると、「関川」となっている。すぐに関川を呼び、来店客の案内をさせた。心斎橋周辺のショップ責任者や百貨店の売り場のチーフたちを中心に、4名まで無料の招待状を訪問配布している。メニューも特別メニューで、一般客よりも優遇されるゴールドプランは好評だった。

横山
「松川エージェシーの松川さんから電話がありました」

オレ
「うん」

横山
「9時過ぎには連れて行きますのでよろしくとのことでした」

オレ
「オッケー表に誰か立たせておいて来たらすぐに呼んでくれ」」

横山
「わかりました」

松川エージェシーは大阪を拠点として色々な業務を行っていた。主にタレントのブッキングが得意で、今日も「西条秀樹」の大阪球場でのLIVEの後、本人を連れて遊びにくるてはずで、彼の来店は今年で2度目だった。

暫くすると、沙耶とシェリーは1階へ降りてきた。そのまま中へ入れる。

▼9時30分・・・

松川氏と西条秀樹、そしてマネージャーと付き人の4人がクルマでやってきた。すぐに、1F裏の更衣室へ通す。秀樹はステージ衣装のようなジャンプスーツ姿だった。

オレ
「すみませんキタナイところで」

松川
「じゃー先に打ち合わせしてやっちゃいましょう」

秀樹
「よろしくお願いします」

MCのDJコウジと簡単に掛け合いの内容を確認し、更衣室からカウンター脇に出る。そして秀樹はホールで踊る。突然Mがヒデキの「情熱の嵐」に変わった。いきなりの事に客は白けたようだが・・・暫くすると客は秀樹に気づき騒がしくなった。フロアの照明を徐々に明るくスし、頃合を見計らいコウジがマイクを持ってホールへ降りた。そしてMを小さくしホール照明を全開にした。

コウジ
「あれ?西条秀樹さんじゃないですか?どうしてここへ?^^」

秀樹
「大阪球場のコンサートがさっき終わったんで、遊びにきたんですよ」

コウジ
「えーそうだったんですか!あの大阪球場コンサートだったんですね!それはお疲れ様でした。でもどうしてスピーク・イージーへ?」

秀樹
「ここのムトーさんと友人で、大阪にきた時は必ず立ち寄るんです」

コウジ
「そーでしたか、是非楽しんでいってください。西条秀樹さんに拍手を!」

来店客の大きな拍手とともにMが次第に大きくなり、照明が効果照明に切り替わった。

パニックにならないように、オレと松川氏は秀樹をガードして更衣室へ、そして4階MellowBeachへ誘導した。

オレ
「お疲れのところありがとうございました」

秀樹
「いえ、これくらいヘーキです。^^」

オレ
「食事の用意ができてますので、どうぞゆっくりして下さい」

秀樹
「ありがとうございます」

4階では、LIVEが始まっていた。秀樹らを他の客にあまり意識させないためにこのところよく来てもらっているグループが演奏を始めていた。アコースティックギター2本で奏でる曲は、ずっと聞いていても飽きの来ない不思議なサウンドで、Mellowbeachにはピッタリのグループだった。まだこの時はデビューしていなくて知られていなかったゴンチチ。

松川は1階から女の子3人を連れて、4階に上がってきた。そして食事が終わると彼女らを連れて一行は店を出た。彼らを見送った後1Fフロントへ戻った。

オレ
「あれ?まだ居たのか?」

沙耶
「うん。シェリーは先に帰った。」

オレ
「ひとりで遊ぶのか?」

沙耶
「スコッチ・バンク行かない?私が奢るから^^」

オレ
「ははは^^沙耶が奢ってくれるのか?じゃー行こう(笑)」

2人で行くと、いつもの奥の2人席に通された。そういえば沙耶とふたりだけで飲むのは始めてだった。

オレ
「ジン・トニックとモスコ、それとオードブル」

ウエイター
「かしこまりました」

沙耶
「ヒデキはよく来るの?」

オレ
「年に2、3回ぐらいかな?」

沙耶
「変な人に一緒に飲まないか?って誘われた」

オレ
「ふむ」

沙耶
「断ったけどね?」

オレ
「それはよかった。^^」

沙耶
「ムーさんと飲む方がいいもん^^」

オレ
「それはどーも」

オレはジントニック、沙耶はモスコ、軽くグラスを合わせて乾杯した。

沙耶
「ムーさんどうして彼女作らないの?」

オレ
「ん?」

沙耶
「横山さんから聞いたよ」

オレ
「あのバカは(笑)理由なんかない。モテないだけだ」

沙耶
「んーな訳ないじゃん。(笑)前にキョーコさんも言ってた」

オレ
「・・・」

沙耶
「ユーイチと付き合うには覚悟がいるって」

オレ
「?」

沙耶
「何があっても最後まで信じる覚悟。だって」

オレ
「ふーん」

沙耶
「そしてその『何か』はしょっちゅうある!って」

オレ
「要するに、勝手なヤツだということだ^^」

沙耶
「この間、東京でキョーコさんと会ったんだー^^」

オレ
「・・・」

沙耶
「聞きたくない?」

オレ
「ない」

スコッチのセットが運ばれてきた。自分の水割りだけを作った。
本当は聞きたかった。オレと別れて結婚したキョーコ。東京でハッピーにやっている様子を聞けば・・・

沙耶
「私も飲もーっと!」

オレ
「大丈夫か?」

沙耶
「今日は飲む^^明日本番だから今日は前ノリなの」

薄い水割りを作ってやった。

沙耶
「許可はもらってきたのよ」

オレ
「ん?」

沙耶
「ムーさんの彼女になる許可」

オレ
「ダメだ」

沙耶
「私もう二十歳よ」

オレ
「お前はオレとキョーコの妹だ」

沙耶
「だから許可もらった」

オレ
「でもダメだ」

沙耶
「・・・」

東京でキョーコと会ったというのは本当だろう。だけど許可を貰ったというのは、ウソだ。キョーコがみすみす沙耶を過酷な状況に置くことを許すはずがない。

沙耶はその後もしっかり飲んだ・・・そして心配したとおり潰れた。仕方なくオレは早晩であがり、沙耶を連れて帰った。

タクシーを降りた瞬間に沙耶は、ゲロを吐いた。部屋に入ってもすぐにトイレに行き苦しがった。ブラジャーをはずし、胃の辺りを押してすべて吐かせた。

沙耶
「あっち行って・・・」

オレ
「ん?」

沙耶
「トイレするから」

手を離すと崩れ落ちそうになっている。仕方なくトイレに座らせ、嫌がる沙耶の下着をとって上体を正面から抱いたままトイレをさせた。

トイレ横のバスルームのシャワーを調整し、沙耶の下半身を手で洗った。新しいタオルで沙耶の股間と尻を拭いた。薄い栗色の恥毛が濡れていた。

そのまま抱き抱えてベッドに連れて行った。服を脱がせて素っ裸にした。形のいい胸・・・そこだけに執着しそうだった。^^オレのTシャツだけを着せてそのまま寝かせた。

沙耶
「抱いて」

オレ
「ふむっ」

オレはそのままベッドで横になり沙耶を軽く抱いた。そして毛布の上から沙耶の背中を撫でていた。沙耶はすぐに寝息をたてて眠った。

オレはベッドからそっと抜け出した。スーツを脱ぎシャワーを浴びてジーンズとTシャツに着替えた。珈琲を淹れ、プレイヤーにセットされたままのボズ・スキャッグスのレコードをボリュームを下げてかけた。スーツと沙耶の服を片付け、部屋の照明を落とし、ベッド脇のスタンド照明だけをつける。

キョーコの事を思い出していた。

どんな時も明るく振舞い、いつも勇気づけられた。そしてオレの最大の理解者だった。ジーンズとTシャツでバイクに乗り、駐車場の脇で、ウエット・スーツを洗っているオレ・・・誰もそんな姿を想像できないだろうし、このシゴトを続けている限り、2度とそんな関係がつくれるオンナとは出会えないだろう。と思った。

店に電話を入れた後、ベッドの下に布団を敷いて寝た。

▼翌朝・・・7時

小さくアラームが鳴った。
すぐに消して、沙耶の眠るベッドに入った。

オレ
「おい、朝だ。起きろ」

沙耶
「んーーー」

オレ
「本番何時だ?」

沙耶
「んー頭痛いー」

オレはベッドを降りてオレが常用している頭痛薬と水を用意した。沙耶は毛布を胸のあたりまでたくし上げて上体を起していた。オレは沙耶に薬と水を差し出した。

沙耶
「ムーさん。私・・・」

オレ
「集合何時だ?」

沙耶
「あっ。8時半」

オレ
「十分時間はあるけど着替えてお茶行こう」

沙耶
「私・・・なんかすごく恥ずかしい」

オレ
「そーでもないさ^^」

ちょっと躊躇したが、1Fの喫茶店に連れて行った。

オレ
「珈琲2つとオレンジジュース、それとなんかサラダつくって!」

ウエイトレス
「はい」

沙耶
「頭痛いの治った^^」

オレ
「それはよかった。メシ食ったら会場まで送ってやるよ」」

沙耶
「うん^^」

オレはスポーツ新聞を広げ、どーでもいい記事を見ていた。沙耶は食欲を取り戻したのかサラダを半分ほど食べた。

沙耶
「ムーさん?」

オレ
「何?」

沙耶
「エッチしてないけど、一緒に寝たよね。」

オレ
「・・・」

周りの視線が気になった。

沙耶
「今度は失敗しないから^^」

オレ
「さーどーだか(笑)」

沙耶
「エッチより恥ずかしいことした」

オレ
「オレの目の前でウンチした。」

沙耶
「きゃー言わないで」

オレ
「お尻も洗って拭いた」

沙耶
「いやー^^」

小さい声で言ったはずだが、周囲の視線を感じてオレはうろたえた。

オレ
「妹のケツを拭くぐらいなんでもないさ(笑)」

沙耶
「次は絶対失敗しないから!」

オレ
「(笑)」

完成された肢体。それは見ているだけで美しく、性欲はほとんど沸かなかった。何度同じことがあっても同じ結果になるだろうと思った。

そしてタクシーでショーの会場になっているロイヤルホテルまで送った。

オレ
「今日は真っ直ぐ帰れよ!」

沙耶
「うん。でもすぐにまた行くから^^じゃーねーユーイチ」

苦笑し運転手に元の場所へ引き返してもらった。アイツ、オレのサングラスをしたままだ。きっとすぐに返しに来るんだろうと、ちょっと憂鬱になった。

▼15時・・・東洋産業オフィス

社長
「ハワイの件な!なかなかOBCが体裁を気にしてウンと言いよらん」

オレ
「長期戦になりそうですか」

社長
「そうやな、まっ来月からの番組も買うたことやし暫くご機嫌伺いや」

オレ
「はい」

社長
「ムトー君。もうひとつ頼みがあるんやけど」

オレ
「はい。何でしょう?」

社長
「りんだのママなんちゅーたかな?」

オレ
「冴子ママですか?」

社長
「そうそれなんやけど、独立したいゆーてきてな」

オレ
「・・・」

社長
「面倒みることになってしもた」

オレ
「はぁ〜」

社長
「シゴトの方、面倒見たってくれへんか?」

オレ
「わかりました」

社長
「ムトー君とは親子やと思うとったけど、兄弟になってしもたな!わっははは^^」

オレ
「(T▽T)」

ラジオ大阪が所有するハワイの大レストランの買収交渉が始まっていた。社長の長男が来春からハワイ大学へ留学する。それにあわせて向こうでの足がかりとしてレストランを買収することになった。決まればカンパニーから半年づつ交代で支配人として行くことになっていた。

そして、9月から30分のラジオ番組を持つことになっていた。DJは小林克也氏を起用し、関西発の「ディスコ番組」をやることになっていた。

Mellow beach

オレ
「世良もアイドルになってしまったな^^」

浜田
「あの時、オレもお前も入らなくてよかった(笑)」

間島
「どーしてですか?」

浜田
「世良ひとりが前に出て、TWISTはただのバックバンドになってる。そんな状況はオレでも耐えられない(笑)」

オレ
「ふむ。まー当分はその売り方で行くんじゃないか?」

間島
「ムーさんが参加してたら、すぐに飛び出してデビュー出来たはずですけど?」

浜田
「それはあったかも知れないな」

オレ
「あるわけねーよ(笑)」

夏休みという事もあり、浜田もMellowBeachにはよく来ていた。間島も4年になっていくつかのバンドのピアノとコーラスで参加しているようだが、腰が据わっていないようだ。

オレ
「ところでお前ら就職活動はしないのか?」

浜田
「しない。(笑)オレは家業の手伝いをするよ」

間島
「私は・・・卒業したら家に戻る予定ですから」

オレ
「そっか、他の4年はどうなんだ?」

間島
「それぞれ就職活動はしているようですけどあまり話題になりません」

オレ
「やっぱりTWISTの影響でプロ志向が高まっているのかな?」

浜田
「それはあるだろうな」

オレ
「よし!今月末に長井を連れて4人で東京行くか?」

浜田
「えっ?いきなりだな」

間島
「行きましょう^^」

オレ
「二泊三日ぐらいで向こうのライブハウスを観て回ろう^^ちょっと気になるバンドも居るし、費用はうちのカンパニーが持つ!」

浜田
「えっ!いいのか?」

間島
「甘えちゃいます。^^」

オレ
「まかせとけ!(笑)」

mar'sの解散以降、彼らはちょっと沈んでいた。そして言葉には出さないが、次の動きを期待しているのはわかっていた。。。なんとなくそんなムードを変えたくて、東京へ遊びに行くプランが口から出てしまったが・・・これは結果的に彼らの気持ちに、火に油を注ぐような形になってしまったのだった。(^ー^;


Nest Story>>>>>
<<<<<Back Story


------------------------

当時、3ヶ月サイクルぐらいで東京出張はあった。東京、六本木進出はまだ諦めていなかったし、ワタナベ・プロにも縁があったので、ちょくちょく顔を出すようになっていた。^^

━…━…━…━…━…━…━
 My History Index
━…━…━…━…━…━…━
| My History | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP









http://kaizin.jugem.cc/trackback/1240
CONTROL
PROFILE
━…━…━…━…━
My History Index
━…━…━…━…━

メールフォーム

クリックで救える命がある。

RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
  • 迷子のフクロウ保護
    kina
  • ポール ライブ イン オオサカ
    pio
  • 宇野くん元気そうだ!
    るーく
  • 宇野くん元気そうだ!
    みく
  • キーボード
    るーく
  • キーボード
    みく
  • キーボード
    みく
  • キーボード
    るーく
  • キーボード
    みく
  • 週刊朝日
    るーく
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES

このページの先頭へ