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ヒーローになる時


「HERO〜ヒーローになる時、それは今」
甲斐バンド1978年12月20日に発売。オリコン1位。
デビューは1974年という事で、結構早かったのですが、LIVEを中心に活動していたバンドでまた一般的には知られてませんでした。セイコーのCMソングとしてこの曲が採用され大ヒットとなりました。見た目も世良を小粒にしたような感じで、良かったのでしょうね(笑)

このバンド・・・平均的に背が低かった^^
79年1月PART1--------------

1月10日・・・

玲子と一緒に堀川戎に行った。とんでもない人出の中、大きな熊手をいくつか買って道頓堀まで戻った。

玲子
「ねー何食べたい?」

オレ
「そーだなー」

大きなカニの看板、エビの看板が目立つ道頓堀・・・昼間でも人通りは多く、賑わっていた。ふぐの看板が目に付いた。

オレ
「ふぐにしよう」

玲子
「それなら知り合いの店に行きましょう^^」

少し歩いて到着した店、割烹「美作」こじんまりとした店のように思えた。玲子は店の主人と旧知の間柄らしく、新年の挨拶もかねて談笑していた。

玲子
「以前からのお得意さまのお店なの」

オレ
「そっか」

玲子
「おいしいふぐを食べさせてくれるわよ」

オレ
「うん^^でもなんかオッサンになった気分だ(笑)」

玲子
「どうして?」

オレ
「ほら、よくバーのホステス口説くのに『おいしいふぐ食いにいこう』って誘うじゃないか」

玲子
「あははは^^今時、バーのホステスなんて言う人いないわよ!」

オレ
「そっか?」

玲子
「変な人ねー(笑)」

オレ
「んーーーオレ芸大の映像だったし日本の古い映画いっぱい見てるから、きっとその影響かなぁ〜?(笑)」

玲子
「古い映画^^そうなんだ」

玲子と昼間にメシを食いに出かけること自体珍しかった。傍目からみると不釣合いに思われることを警戒して、玲子の店に近いところでは避けていたのだが・・・それはオレのひとりよがりで玲子の方は至って平気だという事が最近ようやくわかった。(笑)

オレ
「今年は新規出店を加速させようか?」

玲子
「えっ!まだ無理でしょう?」

オレ
「いや、そうでもない」

玲子
「本気なのね」

オレ
「もちろん^^」

冴子の店「クラブ冴子」は昨年の12月を待たずしてリニューアルしCLUB「MAGGIE」というネーミングでオープンさせた。派手な宣伝と口コミで時期的にも恵まれたタイミングでオープンさせたことから、当初から活況を呈していた。そして経営はカンパニーが行っていた。

LINDA北新地も、驚くほど盛況だった。

▼16時・・・事務所

社長
「年末、年始はお疲れさんやったな。みんなあんじょう休ませてやってな」

オレ
「はい。ありがとうございます」

昨年の12月の売り上げは、SPEAK EASY&Mellow Beachとも過去最高を記録した。そしてそのペースは1月に入ってやや落ち着いたが、それでも前年対比を大きく凌いでいて、社長はご機嫌だった。

社長
「隣の郵便局が移転するそうや」

オレ
「はぁ〜」

社長
「その跡地を買おうと思うんやけどな」

オレ
「新しいビルでも建てるんですか?」

社長
「うん。そこでや」

オレ
「はい」

社長
「このビルも一緒に解体して、隣と一緒に大きいやつを建てたらどやろ?」

オレ
「いいですねー^^それで工事期間はどのくらいなんでしょう?」

社長
「ミナミのど真ん中やからなー急いでも半年ぐらいはかかるやろか?」

オレ
「半年ですか?そーですか」

社長
「せやからSPEAK EASYを、もう1軒つくったらどやろ?」

オレ
「えっ?」

社長
「ビルのできる間、今のSPEAK EASYの売り上げがなくなるのは困る。」

オレ
「新しいビルができるまでの仮の店ですか?」

社長
「いや、仮ではのうて新規の店としてしっかりやってもらわなあかん。もちろん新しいビルにもSPEAK EASYの本店をつくる」

オレ
「なるほどわかりました。^^オレなりにちょっと企画を考えて見ます」

社長
「よろしゅう頼むわ^^」

オレ
「はい」

社長
「ところで・・・冴子の具合はどうなんやろなー」

オレ
「よくないようです。最近では見舞いに行っても会えません」

社長
「それほど・・・」

オレ
「いえ、どうも衰えてる姿を見られたくないようで」

社長
「そっか。プライドの高い子やから・・・なんかあったらすぐに知らせてな」

オレ
「はい」

「クラブ冴子」のクローズに相当な抵抗を示すと思われた冴子だったが、意外にもあっさりと承知してスムーズに引継ぎが行われた。3度目の見舞いに訪れた時、冴子は「もう来ないで」と言った。その後、専門的な治療を受けるために病室を変わったせいもあって、簡単に会えない状況だった。何かあれば冴子の弟から連絡が入るはずだったが・・・

そしてプライベートの変化と言えば・・・沙耶が東京に引越し、その後オレも新しい環境を求めて引越しをした。同じ西区内のマンションだったが、目の前に公園がありその一角だけがビジネス街を忘れさせてくれる住宅地になっている。ミナミにもキタにも似たような距離で行くことができる西区から離れられなかった。

もっともマンションは引越したが、相変わらず浜田や長井はしょちゅう泊まりに来ていたので、何も変わってはいない。ただもう2度と沙耶が現れることがないという事だけは誰もがわかっていた。

17時・・・Mellow Beach

オレ
「あれ?早いですねー^^」

ガボマスター
「うん。今日まで正月だから」

オレ
「あははは^^オレもさっきえべっさんに行ってきました」

ガボマスター
「オレはあんな人ごみだらけのところはダメなんだ」

オレ
「とんでもない人出でしたよ(笑)」

カウンター内には、田川。ホールには三河だけでまだ他の客は入っていない。マスターの前にはジン・トニック。オレは田川と入れ替わるようにカウンターに入った。

ガボマスター
「ところでムトー君、今からキャッツへ行かない?」

オレ
「えっ?今からですか?」

ガボマスター
「実はキャッツのママから頼みごとされてしまって(^。^;)」

オレ
「なんでしょう?」

ガボマスター
「一応聞くだけ聞いてやってよ」

オレ
「んーーーわかりました」

ガボマスター
「よかった。じゃー行こう^^」

頼みごと。どんなやっかいごとになるのだろう?と思ったが、田川に連絡先を伝えてガボのマスターとキャッツに向かった。

ママ
「いらっしゃいませ。お忙しいのにわざわざごめんね^^」

ガボマスター
「ただのギター弾きじゃないから連れ出すのに苦労した(笑)」

オレ
「人使いの荒いところなんで^^」

店の奥のボックス席に案内された。時間が早いせいか客はまだ居なかった。ママとホステスが席につきブランデーセットが用意された。

ママ
「この間、うちへきてくれたじゃない?それで次の日にムトー君が居ると思ってLINDAに行ったのよ。そしたら今日はムトー君こっちには来ないって」

オレ
「すみません。ここんとこ色んなところへ行かされてたもんですから」

ホステス
「すっかりママはLINDAのスタイルが気に入っちゃって色々聞いたのよね^^」

ママ
「そしたらLINDAはムトー君がつくったって聞いてびっくりしたわ」

オレ
「いえ、ちょっとお手伝いしただけです」

ママ
「是非、うちでもギターを入れてあんな風にお客さんに歌ってもらいたと思ってるんだけどお願いできないかなー?」

関川が色々話したようだ。もっとも経営主体は「クラブ純子」だという事までは言っていないらしく、そのあたりは話題にならなかった。

前回はバンドの依頼だったので難しかったが、LINDAのスタイルで良いのなら問題はない。プレイヤー(ギター弾き)の派遣や機材については、すべてこちらからの持込みになることや、照明その他については別途となることを簡単に説明した。

ママ
「よろしくお願いします^^」

ガボマスター
「で、いつから始められそう?」

オレ
「そーですねー人の都合もありますけど、1週間ぐらいで段取りします」

ママ
「楽しみだわ^^」

オレ
「オープニングは何かします?」

ママ
「オープニング?」

オレ
「例えば初日はパーティー形式にして、動員をかけるとか?」

ガボマスター
「あっ!なるほど、景気づけにもなるしそれいいなー^^」

ママ
「そうねっ!面白そう」

ホステス
「その日はムトーさん来てくれるんですか?」

オレ
「スタッフとしてギターで参加しますよ^^」

ママ
「なんかすごくやる気出てきた(笑)」

オレ
「是非売り上げアップに繋げてください」

ホステス
「私も頑張っちゃおう^^」

ガボマスター
「オレも頑張る(笑)」

そしてオレはMellow Beachに戻ったのだが・・・またやっかいな問題が発生していた。

19時・・・4F事務所

オレ
「どういう経緯でわかったんだ?」

前田
「コウジの彼女からさっき電話があって、今朝逮捕されたと」

オレ
「本人から彼女へ連絡があったのかな?」

前田
「そのあたりは混乱していたようではっきりしませんでした」

オレ
「近麻(近畿麻薬取締部)か?」

前田
「わかりません」

オレ
「コウジの彼女の連絡先は?」

前田
「電話番号は聞いてます。」

オレ
「オッケーじゃー先にDJ全員を順番に呼んでコウジとやったことあるか聞いてみよう」

前田
「はい。他の者は?」

オレ
「同時にひとりづつ呼んで確認しよう」

このところミナミで大麻が蔓延していた。覚醒剤などと違ってヤクザがからんでいない分、簡単に入手できる状態だった。アメリカ西海岸ブームに乗って、ある種の文化のような形で大麻を使用するのがトレンドでもあった。

DJタカシ
「コウジさんから定期的に分けてもらってました」

オレ
「いくらで?」

DJタカシ
「大体3000円ぐらいで」

オレ
「製品になってたか?」

DJタカシ
「いえ、紙袋にそのまま入ってました」

オレ
「そのままとは?」

DJタカシ
「乾燥させたハッパの状態のやつです」

オレ
「誰からそれを入手していたか言ってたか?」

DJタカシ
「友達から・・・としか聞いてません」

オレ
「わかった。もしかしたらお前らにも任意の出頭要請が来るかも知れないな」

DJタカシ
「どうすれば?」

オレ
「出頭して吸引の事実を認めれば、そのまま逮捕だ」

DJタカシ
「そんな・・・」

オレ
「今日以降、大麻吸引は禁止だ。発覚した場合はクビにする。わかったな?」

DJタカシ
「・・・はい」

逮捕は大麻所持の現行犯か、それ以外は販売した事実のウラをとって内定を進め、逮捕状をとって逮捕する場合がほとんどだった。

今回の場合の逮捕はたぶん後者の場合と考えられ、営利目的の販売行為を行ったか?大量に仲間内に配布したかのどちらかだと思われた。どちらにしても芋ズル式でコウジ周辺の常用者は数人逮捕されるだろう。それが店のスタッフばかりだとすると、新聞沙汰になりかねなかった。

オレ
「とりあえず後は明日、弁護士に相談してからだな」

前田
「他にすることは?」

オレ
「大麻禁止を徹底するように」

前田
「クビですか?」

オレ
「そう。とりあえずは(笑)」

前田
「了解です^^」

コウジは偶然にも芸大のデザイン学科だった。オレより2年上で学校での接点はほとんどなかったが、早くからSPEAK EASYでDJをしていた。パルコの連中とも仲がよくデザイナー・ブランドで身を固めてオンナにも持てていた。

20時・・・Mellow Beach

この時間帯、Mellow Beachもよく客が入っていた。カウンターにも常連が居並び盛況だった。カウンターの脇から店内の様子をみた。

オレ
「あれ?間島か?」

田川
「はい。お客さんを連れてきてくれたようです^^」

オレ
「そっか。珍しいな」

田川
「ジーンズ姿以外の間島さんみるの初めてです」

オレ
「そっか。なかなかだろう?」

田川
「間島さんは美人だからどんなファッションでもいいですよ」

オレ
「今度、本人の前で言ってやってくれ(笑)」

田川
「いやー怒られそうですから(^。^;)」

間島
「気の強いところが「難」だな」

間島を含めて女性3名、すでに食事は終わっているようなのでテーブルに行った。

オレ
「いらっしゃいませ^^」

間島
「あっムーさん。今日は友人を連れてきました」

オレ
「初めまして。ムトーです。いつも間島がお世話になってるようでありがとうございます。」

彼女たちは立ち上がって挨拶しようとしたので、そのまま座ったままで!と制した。オレは席には付かず立ったままで彼女らを紹介してもらった。同じ音楽学科の4年で間島との付き合いも長いようだった。

本橋
「何度かmar'sのLIVEは見てるんですよ^^」

刈谷
「でも、ひとみが全然紹介してくれなくて^^」

間島
「ムーさんは忙しい人だから、機会がなかっただけよ」

オレ
「そーでしたか。じゃーこれからは頻繁に遊びに来てください。ここには他のバンドメンバーもよく来ますすから^^」

間島
「ムーさんはあんまり居ないけどねっ」

本橋
「あら、そーなんですか?」

オレ
「1FのSPEAK EASYと掛け持ちなんで行ったり来たりしてます」

刈谷
「下のディスコもムトーさんが?」

オレ
「まーバイトみたいなもんですけど」

本橋
「私まだディスコへ行った事ないんです」

オレ
「じゃー後で行きます?」

刈谷
「ねー行こうよ!」

本橋
「うん。こんなチャンスめったにないし^^」

間島
「別にいいけど・・・」

オレ
「じゃーちょっと席を用意してきます」

オレは内階段で1階に降りて厨房の横から店内に入った。VIPルーム前にいた嶋本に空きを尋ねた。1テーブル空いているという事なので予約プレートを置いてもらった。フロントに戻り、女性3名が入ることを前田に伝え4FにEVを使って戻るった。

オレ
「ご用意できました。どうぞ^^」

彼女らは立ち上がりキャッシャーへ向かった。

オレ
「今日は間島の奢りだそうですから^^」

本橋
「でも」

刈谷
「いいのかな?」

間島
「ははは^^」

伝票にはオレのサインをしてノーチェックのままにした。これでオレの売り掛けになり、月末処理となる。そして彼女らと一緒に1Fに降りた。前田が女性と一緒にEVの前に居た。

本橋
「あっ加納先輩!」

加納
「あらっ本橋に刈谷まで、どうしたの?」

前田はEVボタンを押すフリをしてオレに近寄り「コウジの彼女です」と耳元で小さく言った。

本橋
「今からディスコへ行こうと思って」

加納
「そう。偶然ね!また今度ゆっくりクラブの事聞かせて」」

刈谷
「はい。^^」

オレは加納と呼ばれた女性とは特に言葉を交わすことなく軽く会釈をして通り過ぎた。そして間島らをVIPルームに案内した。ここでもオーダーを聞かずに、社用ボトルでドリンクセットとオードブルがサービスされた。

刈谷
「うわーここだけ静かなんですね」

本橋
「フロアーがよく見えるし」

間島
「VIPルーム!ってそれこそ特別なの」

オレ
「ここも間島の奢りですからごゆっくり^^」

本橋
「いえ、ひとみに悪いから全部ワリカンで」

オレ
「ご心配なく!間島には体で払ってもらいますから(笑)」

嶋本にケアを頼んでオレはMellow Beachに上がった。コウジの彼女はカウンターに座っていた。隣で立っている前田と話をしていたがオレが近づくと彼女も立ち上がった。

オレ
「初めして。ムトーです」

加納
「加納です。突然すみません。」

オレ
「ここではなんですから、下の方へお願いできますか?」

そう言ってオレは事務所の応接室に案内した。オレはソファを薦めて、有線放送のスイッチを入れてBGMを流した。

加納
「本橋たちはよく来るんですか?」

オレ
「いえ、間島がうちのメンバーでその友人ということで今日が初めてです」

加納
「そうですか、私の事は・・・」

オレ
「余計な事は誰も聞きませんし答えませんから^^」

加納
「すみません」

彼女らが入っているクラブの先輩だということはなんとなくわかった。そしてコウジと付き合っていることを言わないで欲しいという意味もよくわかった。それぞれの客のプライバシーに関わることは、少なくともうちのスタッフは話したりしない。

オレ
「ところで、コウジが逮捕された時、一緒に居たんですか?」

加納
「いえ、電話があったんです」

オレ
「どんな?」

加納
「『今警察がきて、逮捕されるから』といきなり」

オレ
「それで」

加納
「『店に連絡しておいて』とそれだけで電話が切れました」

オレ
「そうですか」

加納
「前田マネージャーが責任者だと思って連絡させてもらいました」

オレ
「ありがとうございます」

加納
「でも前田さんがムトーさんに相談するようにって」

オレ
「問題が複雑な場合は、そうなったりします」

加納
「ムトーさんはmar'sのボーカルでコウジより年下ですよね?」

オレ
「よくご存知ですね(笑)」

加納
「コウジからも聞いてましたし、以前に学校でmar'sのLIVE見たことありましたから」

オレ
「そーでしたか^^」

どうやらオレの学校での姿やバンドのイメージが強くて、不振がって居る様子だった。その事についてはあえて説明せずに話を進めた。

オレ
「ところで、逮捕のことは他に誰かに話ました?」

加納
「誰にもまだ・・・」

オレ
「明日、弁護士に相談する予定です」

加納
「私はどうしたらいいでしょう?」

オレ
「もし不安でしたら時間が合えば一緒に行って相談にのってもらいましょうか?」

加納
「是非、お願いします」

コウジの彼女、加納の住所と電話番号を書いてもらって、オレは名刺を差し出した。そして明日の午前中に連絡を入れることを約束し応接室を出た。

1Fに降りて前田には特に何も言わずオレは中に入った。ホールやフロアを見渡し様子をみたあとVIPルーム前の嶋本に近寄った。

オレ
「問題は?」

嶋本
「ありません」

オレ
「踊ってたか?」

嶋本
「3人で少しだけ」

オレ
「ありがとう」

「問題」この場合、この言葉の意味は、テーブルに一般男性客がやってきて強引なナンパをされなかったか?という意味を表す。ケアするという事はそれを防ぐことを意味する。もちろんそれ以外の通常のサービスも含めて注意をするのだが・・・

オレ
「いかがですか?^^」

本橋
「すっごく楽しいです^^」

刈谷
「ほんと、選曲もいいしディスコのイメージが変わりました」

間島
「加納さんは?」

オレ
「ん?帰ったようだ」

本橋
「加納さんよくいらっしゃるんですか?」

オレ
「さぁ〜?オレは今日初めて紹介されました」

本橋
「学校の3年上の先輩なんです」

刈谷
「美人だけど、おっかない先輩です^^」

間島
「私は話をしたこともありません(笑)」

オレ
「そっか」

そして彼女たちは十分楽しみ満足したようで、それから暫くしてご機嫌で帰って行った。

オレ
「何だ?一緒に帰らないのか?」

間島
「まだ早い時間ですから^^」

オレ
「ん?すっかり遊び人の口ぶりだな(笑)」

間島
「今日はありがとうございました」

オレ
「mar'sClub筆頭のお前に恥をかかすわけにはいかないからな^^」

間島
「ちょっと気分良かったです(笑)」

オレ
「そっか。^^ちょっと行くか?」

間島
「はい」

オレは間島とスコッチ・バンクに行った。ここも後1時間ぐらいで閉店だったが、それで良かった。いつもの席に案内され、ジン・トニックとモスコそれにオードブルをオーダーした。

オレ
「あの子達も学校じゃモテるだろう^^」

間島
「やっぱり連れてくるんじゃなかった(笑)」

オレ
「まーでも3人の中ではお前が1番だな^^」

間島
「ふーーーん」

オレ
「なんだよこれでも褒めてるつもりだぜ」

間島
「加納さん。何だったんですか?」

オレ
「なんで?」

間島
「年上の美人は要注意ですから」

余計な前振りをしたせいで、あらぬ誤解をされたようだった。そして最近、ふたりの時の会話はまるでオトコとオンナのような関係になっている・・・言い訳をするなら正直に話せば納得するのだろうが、それは加納との約束もあり話せない。

オレ
「内容は話せないけど、色っぽい話じゃない」

間島
「だといいんですけど(笑)」

ウエイターがオーダーしたモノを持ってきた。

オレ
「お疲れ!」

間島
「カンパイ」

オレ
「そろそろ卒業だな」

間島
「はい。なんかあっという間でした」

オレ
「オレも単純な学生生活を送ってみたかったなーと思ったりする」

間島
「そーしてくれてたらどれだけ良かったか」

オレ
「なんで?」

間島
「私が一番近くに居ることができましたから」

オレ
「(笑)」

間島
「でもムーさんはきっとまた別のところへ行ってたでしょうね」

オレ
「そうか」

間島
「そーゆー人ですから」

オレ
「まるで長いこと付き合ってるオンナみたいな事を」

間島
「私、自信あるんですよ」

オレ
「ん?」

間島
「ムーさんの最大の理解者だという自信」

最大の理解者・・・いい表現だ。それでも色んな理由でうまく行かないことが多いんだ。オレの場合は特に・・・

間島
「でも、もう時間切れなんです」

オレ
「時間切れ?」

間島
「私、卒業したら実家に帰るんです」

オレ
「実家って大阪だろう?」

間島
「叔母夫婦の家にお世話になってるんです。実家は金沢なんです」

オレ
「そーだったのか」

間島
「実家は金沢で旅館やってるんです」

オレ
「ふーん」

間島
「長女ですから卒業したらそこを継ぐ約束で芸大の入学を許してもらって」

間島の話を聞いていた。この正月に実家に帰った時に、3月で実家に戻ることを母親に念を押され、そうするつもりだと・・・オレは何をどう言っていいかわからなかった。努めてシリアスなフインキにならないように気をつけた。

オレ
「もしかして女将見習いか!いいなー^^」

間島
「・・・」

オレ
「似合うかも知れないなーちょっと気が強いけど(笑)」

間島
「ムーさん。一緒に来ていただけませんか?」

オレ
「?」

間島
「私、頑張りますから、ムーさんは好きなことして・・・」

オレ
「えっ」

間島
「一緒に居てくれるだけでいいんです」

オレ
「それこそ「玉の輿」のような話だな(笑)」

間島
「やっぱり・・・無理ですよね」

オレ
「間島、珍しく酔ってるな?」

閉店時間が迫っていた。支払いを済ませるために席を立った。そして、店に電話を入れて戻らないことを伝えた。

スコッチ・バンクを出た。タクシーを拾い周防町を西へ、途中で降りた。特に会話はなく間島は腕をからませていた。派手なネオンのホテルに入る瞬間、間島の手に力が入った。。

部屋に入るとすぐに抱き寄せてキスをした。ベッドに押し倒し服の上から胸を揉んだ。下半身に手を伸ばしパンストの上から力強く攻めた。

間島の髪は乱れ顔は横を向きよく見えない。

パンストと下着を一気に脱がせた。間島の手がワンピの裾を下げ隠そうとする。オレはその手を払いのけて裾を上げた。間島の太ももが動いて秘部を隠そうとする。強引にふとももを押し下げて下半身をみた。黒々とした茂み・・・そこへ手を持っていって、力を入れて揉んだ。暫くそうして見ていた。

間島の横になって、顔にかかっている髪を指で掻き分けた。固く目を閉じている。キスをして舌を入れたオレの指は十分に濡れている穴に二本の指をいきなり穴へ付きたてた。

間島
「うっ」

間島の横に座わり直した。右手は下半身を責めながら、左手で胸を揉み続けた。間島は見られているのがわかるのか、片方の膝を上げて隠そうとする。それがかえって穴を開くようになりオレの指は大きく動くようになった。

間島
「うぅー」

苦しげな声が聞こえた。オレはベッドから離れて服を脱いだ。そして間島の着ているものをすべて剥ぎ取った。それでもまだ胸と下半身を隠そうとする。

オレは間島の横に寝て、間島の両手を上に持っていった。キレイな脇の下。反り返った小ぶりの胸。小さく膨らんだ乳首。それを口に含み舌を使って強く吸った。片方の乳は手でもみ上げながら乳から脇の下まで舌を這わせた。

間島の体は逃げるように捩れる。反対の乳首に移り同じように舌を這わせる。間島の上半身は捩れ続けた。下半身をみると膝が上がり反応しているのがわかった。

オレは座り直して、太ももを開かせた。間島は抵抗するように両手で秘部を隠した。オレはその手をもう一度上に持っていった。間島の顔を見ながらオレは言った。

オレ
「ちゃんと見せるんだ」

オレは間島の下半身に戻り開いた両脚の間に入った。指で秘部を広げ穴をみた。屹立しているクリトリスを指の先で掻くように触った。開いた脚がその時だけ動いた。割れ目を指で開きながらその下をみた。キレイな肛門を指先で撫でた。穴から出た液体は肛門を伝わりまだその下に流れたようだ。

顔をみると間島は両手で顔を覆って泣いているようだった。

オレは座ったままオレのモノを半分ほど穴に入れた。瞬間的に間島の上半身が動き顔から手が離れてシーツを掴んだ。間島の腰を持ちゆっくりと動かした。その動きのせいで間島の上半身が揺れる。穴はオレのモノをしっかりと咥えて締め付けていた。オレはそこを見た。割れ目の中に突き刺さっている自分のモノが濡れて光っていた。

そのまま間島の上半身にかぶさるように乗った。オレのモノが全部入った。

間島
「うぁー」

声を上げた間島の顔をみる。涙が頬を伝っていた。眉間にシワがより苦しげだった。間島の太ももを抱え上げて激しく責めたてた。開ききった穴にこれ以上オレのモノが入らないぐらい強く突き上げ続けた。

間島
「あーーーあーーー」

大きな声をあげて間島の上半身が大きくそり上がり、絶頂に達したようだ。

間島を抱き寄せた。間島の顔がオレの胸辺りにあった。間島の脚をオレの脚に絡ませるようにした。オレの体にぴったりと間島がくっついた。間島の背中を撫でながら・・・ふたりともいつの間にか眠っていた。

ずいぶん眠った。

間島の起きだす気配・・・暫く目を開けずにそのまま居た。彼女が着替えるのを待った。

オレ
「おはよう」

間島
「あっおはようございます」

オレ
「出るぞ!」

間島
「はい」

オレは顔を洗って着替えた。そして支払いを済ませホテルを出た。少し歩くと御堂筋。心斎橋に戻って喫茶店に入った。珈琲を2つオーダーした。

オレ
「ん?どうした」

間島
「いえ」

オレ
「恥ずかしいのか?^^」

間島
「・・・」

ウエイトレスが珈琲を運んできたので会話は途切れた。向かい合わせに座っているが、間島は視線を合わせようとしない。

オレ
「さてと今日はどうするかな?」

間島
「?」

オレ
「オレの部屋へくるか?」

間島
「えっ?」

オレ
「そろそろ浜田たちも起きて出て行く頃だから^^」

間島
「でも・・・着替えたいので帰ります」

オレ
「やっぱり怒ってるのか?」

間島
「そんなことありません」

オレ
「そっか、じゃー後でちょっとアメリカ村の方へ行ってみよう」

間島
「?」

御堂筋を渡り周防町を西に向かった。時間が早いせいかまだショップは開いてないところが多かったが、1軒のアメリカン・カジュアルのショップに入った。ジーンズを数点みた。アバウトでサイズを予測し何本か間島に渡した。

オレ
「これ履いてみろ」

間島
「えっ私がですか?」

オレ
「それとコレも」

派手なプリントが入ったトレーナーを渡した。間島はそれを受け取りフィッティングルームに入った。オレはカーテンの外で待った。

オレ
「空けていいか?」

間島
「まだダメです」

オレ
「いいじゃないか空けるぞ」

間島
「ダメ」

カーテンを空けた。すでに着替えは終わっていた。

オレ
「サイズはどう?」

間島
「もう1サイズ小さいほうが・・・」

オレは店員を呼んで代わりのジーンズを頼み店内を物色した。ワッペンのたくさんついた革ジャン。サングラスにパンプス。サイズはそう豊富ではなかったが、この店で全てが揃うようになっていた。

それらを全て試着させ、そして全部買った。

間島
「困ります。こんなに」

オレ
「文句を言うな(笑)」

そこからタクシーを拾ってオレの部屋に行った。ドアの前のプランターの下を確かめると部屋のカギが置いてあった。すでに浜田や長井は居ないようだった。間島を部屋に引き入れた。

間島
「ステキな部屋ですね。」

オレ
「浜田や長井がしょちゅう居て、芸大のアパートと変わらないよ(笑)」

そう言いながらオレは裸になってバス・ルームに入りかけた。素っ裸のオレは横を向いている間島に声をかけた。

オレ
「一緒に入るか?」

間島
「入りません(笑)」

ハブラシを口に突っ込みシャワーを浴び、洗髪した。バスタオルを腰に巻いて頭にトニックを降りかけながら冷蔵庫からバドワイザーを取り出した。

オレ
「さっぱりするぞ入れよ^^」

オレは新しいバスタオルを渡してやった。間島は意を決してバスルームに入った。オレは外から買ってきたばかりの着替えをバスルームの前に置いてやった。リビングに戻りプレイヤーにプリズムのアルバムをセットして針を落とした。明るいギターの音・・・いい朝だった。

ジーンズとシャツに着替えバドワイザーの缶を持ってテラスに出た。目の前の公園、冬枯れの大きなポプラの木。弱い陽射しの中で、小さなブランコが揺れていた。

リビングに戻るとジーンズとトレーナー姿の間島が髪をアップにしていた。

オレ
「あっ下着買うの忘れたな?」

間島
「そんな事思い出さないで下さい」

オレは間島に近寄った。トレーナーの上から胸を掴んだ。ブラジャーはつけていなかった。素肌の上にそのまま着ている。逃げようとする間島を抱き寄せキスをした。

オレ
「もしかしてジーンズの下は何も?^^」

間島
「聞かないでください」

オレ
「少しは機嫌治ったか?」

間島
「元々悪くありません^^」

そう言うと間島はオレにキスをしてきた。舌をからませた。また苛めたくなったがオレは我慢した。

オレ
「下着もたくさん買ってここに置いておこう。セクシーなやつを!^^」

間島
「・・・いいんですか?」

オレ
「連れてきた以上、これからはいつでも出入り自由だ」

オレは3つある部屋を順番にみせた。最後にオレの部屋へ入れた。

オレ
「ここは他の者は入らないから、ここに必要なモノを置いておけばいい」

間島
「浜田さんや長井さんが居なければ毎日でも来たい。」

オレ
「(笑)」

それでもあと2ヶ月もない。去る者より去られた方がダメージは大きい。それをわかっていながらまた同じ事を繰り返そうとしている。そしてまたオレは引越すのか?関川が言ったように、確かにオレは「大バカヤロー」だ。(^。^;)


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