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雨に泣いてる


柳ジョージ&レイニーウッド/雨に泣いてる1978年12月発売
1979年の 4thアルバム『RAINY WOOD AVENUE』はオリコンアルバムチャートで初登場1位を獲得するなど高い人気を得た。
当時大阪ミナミにはザ・ゴールデン・カップスの『デイヴ平尾の店』があったりしまして、よく行った記憶があります。その後、東京六本木にもできたそうですが、そこへは行った事はありません。^^

という事で外は雨、別に泣きたくはありませんが・・・さっき雪になってました。

訃報:2011.10.14柳ジョージ死去
▼1979年3月PART2-------------

15時・・・

4F事務所

松井
「毎日でもいいんじゃないかな?」

横山
「Maggieのイメージが変わってしまいませんか?」

関川
「なんだったらLINDAでやってみてもいいけど?」

松井
「あのショーは女性客にも結構ウケてるから悪い影響はないと思います」

関川
「オレはまだ見てないけど、面白ろそうだな」

横山
「コミカルな演出もあるし、いいかな?」

オレ
「今のところマリーひとりだからなー」

緊急ミーティングの議題は「マリーのショー」だった。マリーひとりでどこまでやれるか?受け入れる店はどの様な判断を示すか?意見を聞いてみた。そしてとりあえずは満席の状態で各店でやってみて客の反応を見ようということになった。

1曲3分、1ステージ3曲、10分程度のショーにしようと思っていた。もっともそれはマリーと相談になるが・・・

17時・・・

Mellow Beach

ガボマスター
「ショーコちゃんあんなクルマに乗ってんだ?」

オレ
「ん?会いました?」

ガボマスター
「さっき店の方へやってきて、うちのに何かオーダーしてた。」

オレ
「あらら・・・女同士でもしかして情報交換でも?」

ガボマスター
「その内、そーなるんだろうなー?うちのが今度一緒に食事しようって(笑)」

オレ
「是非^^ショーコも喜ぶと思います」

オレの周辺関係をひとつづつ固めていく。うまいやり方だと感心したが・・・それはオレにとって決していいことではない。と思った。

階段を横山とマリーが一緒に上がってきた。オレたちは一番手前のテーブル席へ移動した。

オレ
「ところでシューさん。昨日の「愛の花園」の様子はどうでした?」

ガボマスター
「ママは、体調不良でマリーは辞めたと言ってたよ」

マリー
「お客さんにはそう言ってるんだ」

オレ
「経営者としては、普通の対応だな」

ガボマスター
「他の子たちはほとんどその話題に触れなかった。きっと箝口令が出てるんだろう」

昨日、ガボのマスターにマリーがクビになった店「愛の花園」へ行ってもらい様子を見てきてもらった。客として感じた限りではマリーが辞めたことに大きな混乱はないようだった。

オレ
「マリーはどうしたい?」

マリー
「私ひとりでも何かしたい。今日は衣装もいくつか持ってきてるわ」

オレ
「ふむ」

ガボマスター
「ディスコでやってみたら?」

横山
「ソレ!面白そうですねー^^」

マリー
「ほんと?やらせてもらえる?」

ガボのマスターの提案に皆が傾いた。オレは瞬間的に演出プランが出来た。

オレ
「厨房の脇からコートを着て出る。ダンスタイムの終わりで照明を落とす。マリーはフロアーのイスに座り、板付け。Mで照明がオン。DJのカウント・・・2曲連続でやって、3曲目はフィナーレ♪トップレスで客席を一周。」

マリー
「うん。やってみる^^」

横山
「何時ごろがいいでしょうか?」

オレ
「んーーー7時スタートぐらいでどう?」

マリー
「私はいつでも」

オレ
「じゃー決まりだ。横山、応接室をとりあえずフッティングルームにしよう」

ガボマスター
「なんか面白くなってきたなー^^」

その後、DJのサトシを呼んでMCやMの詳しい打ち合わせを行い。進行管理は横山に任せた。彼らは衣装などの確認のため階下の応接室へ降りて行った。

ガボマスター
「マリーちゃんひとりなら・・・何処へでも出張できるんじゃない?」

オレ
「例えばどんなところへ?(笑)」

ガボマスター
「キャッツへ連れて行っても面白いと思うけど^^」

予想通りの反応が返ってきた。

オレ
「じゃーこんなプランどうです?長井のギターが終わった後、シューさんがマイクを持ってDJの代わりに短い英文でコールする。長井が客電を操作し照明を少し落とす。ドア外で待機していたマリーと横山。Mと共にマリーが入場。客席前で立ち止まりながらマリーはダンス♪最後はマイク前のシューさんに脚を絡ませて抱きついてフィニッシュ!」

ガボマスター
「ほんとに?ほんとにソレいける?」

オレ
「お気に召しました?」

ガボマスター
「すっかり召しました。いやー絶対それいいっ!」

オレ
「ははは^^」

ガボマスター
「今日できるかな?」

オレ
「一応マリーのオッケーが出ればいいと思います」

ガボマスター
「ちょっとマリーに聞いてきていいかな?」

オレ
「どーぞ(笑)ついでに今の演出プランも伝えといてください」

シューさん。オレは今日キャッツには行きませんから、あなたが主役で振舞ってください。あの『蒼い蝶』を先に見てしまったせめてもの・・・

7時のSPEAK EASYでの「マリーのショー」はウケた。イスを使ったセクシーなショーが始まると若い世代の客たちもフロアーを取り囲むように出てきて見ていた。客席にはほとんど客は残っていなかった。それでもマリーがフィナーレでトップレスになると、女性客はキャーキャー♪言いながら後を追う者まで居た。

オレはそれを見届けると、後を横山に任せて店を出た。

20時・・・

ギャラクシー

カウンターに通されるとすでに高橋氏は先に着ていた。

高橋氏
「呼び出してばかりで申し訳ありません。(笑)」

ママ
「いらっしゃいませ。どうぞテーブルの方へ」

高橋氏
「あらためて紹介しておきます。ママの『理恵』です」

理恵
「理恵です。昨日はお疲れさまでした。今後ともよろしくお願いしますね^^」

オレ
「こちらこそ思いもかけない接待をしていただいて、ありがとうございます」

オレの正面に高橋氏は座り、理恵ママはオレの隣に座りブランデーの水割りをつくっていた。

高橋氏
「実は話というのは、満さんのことなんですけど」

オレ
「はい」

高橋氏
「オフレコなんですけど、映画の方はもうやらないみたいで関西に戻ってくるそうなんですよ」

オレ
「そうですか」

高橋氏
「そうなるとミナミにも頻繁に遊びにくると思うんですが」

オレ
「そうですね」

高橋氏
「満さんがこっちへ来た時は、ムトーさん付き合ってもらえませんか?」

オレ
「特別のことがない限り事前に教えていただければ大丈夫だと思いますけど」

高橋氏
「できたら100%でお願いしたいと思いまして」

オレ
「事前と言っても前日にわかれば調整できると思います」

高橋氏
「良かった。ひと安心です」

オレ
「でも別にオレが居なくてもそんなに問題はないでしょう?」

理恵ママ
「いいえ。ムトーさんでないとダメだと思います」

オレ
「そうですか?」

理恵ママ
「表現は悪いんですけど、あんな口のききかたして怒らない満さん初めて見ました」

高橋氏
「いくらムトーさんでもソレはダメだろうという場合が何度かあってヒヤヒヤしましたけど、その度に満さん大笑いしてました。これはもう私らからみれば奇跡でしたよ(笑)」

オレ
「そんな大げさな^^」

理恵ママ
「よほど親しいお付き合いをしてらしたんですね」

オレ
「というか、オレは由紀ちゃんと親しかったからかな?」

高橋氏
「やっぱりそこがポイントのようですね」

その後、いくつかのエピソードを話すと、彼らは信じられない顔をしながらも大笑いしていた。

高橋氏
「その代わりと言ってはなんなんですけど、接待が必要になった時はいつでもここを自由に使って下さい」

オレ
「はぁ〜」

高橋氏
「もちろん費用はかかりません。女も自由です」

オレ
「・・・」

オレはキャッツのママを外してもらうことをお願いしようかと思ったが・・・言わなかった。

理恵ママ
「そういえば、理沙ちゃんとお知り合いだったようですね」

オレ
「えーまー理沙ママとは仕事上の付き合いもありましたからびっくりしました」

理恵ママ
「理沙ちゃんがムトーさんのこと『ユーちゃん』って呼んでたとか?」

クルマの中で話したことが伝わっている。。。

高橋氏
「これからは私らもプライベートではそう呼ばせて頂いてもいいですか?(笑)」

オレ
「ははは^^オレは別にかまいませんけど(^。^;)」

理恵ママ
「じゃーユーちゃん♪これからも仲良くして下さいね^^」

オレ
「あはっクセになりそう(笑)」

その後理恵ママはママの仕事に戻り、オレの隣には別のホステスが座った。同様に高橋氏の隣にも・・・きっと理恵ママは高橋氏のオンナだろうと思った。そして30分ほど居てオレはシゴトに戻る口実で店を出た。

高橋氏と理恵ママがEVに乗り込もうとしたので、オレはそれを断ってその場で別れようとした。オレの隣に座っていたホステスだけが離れずにビルの外まで送ってくれた。

ホステス
「洋子です。これからはムトーさんの担当になりますのでよろしくお願いします^^」

オレ
「こちらこそよろしくです^^」

洋子
「ありがとうございます。時々お電話させていただいてよろしいでしょうか?」

オレ
「なんか楽しみが増えました(笑)ごちそうさまでした」

洋子
「いえ、こちらこそどうもありがとうございました」

洋子というホステスは清楚な社長秘書のような印象で深々と礼をした。オレは歩いて店に戻りながら、色んな事が頭をよぎった。満さんと一緒に遊ぶのに大きな支障はない。だから彼らのリクエストはそれほど問題ではなかったが・・・いつでも自由に『ギャラクシー』が使える。というところにプレッシャーを感じた。一番いいのは、使わないことだったが、そうなると彼らはまた別のことを考えるだろう。どっちにしても気が重かった。

このまま店には戻りたくなかったので久しぶりに『クラブ純子』へ行ってみることにした。

ドアをノックすると、滝井さんの代わりに入った30過ぎのマネージャー本木さんが居た。

本木
「いらっしゃいませ。あっムトーさん」

オレ
「ども^^いいかな?」

本木
「失礼しました。どうぞ^^」

オレは店内に案内されてカウンターに座った。客は5組、盛況のようだった。

オレ
「関川もようやく清水さんのジン・トニックがつくれるようになりましたよ」

清水
「そんなに難しいものではありませんから^^」

オレ
「でもつくり方は教えてくれませんでした(笑)」

清水
「そーですか。じゃー当分はは秘密ということで」

目の前にそのジン・トニックが置かれた。

チーママ
「うわー珍しいお客さん^^」

オレ
「ほんとは毎日でも清水さんのジン・トニックを飲みに来たいんですけど」

チーママ
「是非そうして下さいママもご機嫌になるし^^」

玲子
「あらっ私はいつだってご機嫌よ?」

オレ
「ははは^^」

玲子は手前のボックス席から離れてカウンターのオレの隣に座った。

玲子
「どーしたの?何かあった?」

オレ
「暫く見てなかったから「純子ママ」の時が見たくなって」

玲子
「そう^^それでどう?」

オレ
「やっぱり抱きつきたくなる(笑)」

玲子
「嬉しい(笑)」

一組の客が帰りかけた。玲子はその客を見送りに出た。笑顔で談笑しながらビルの下まで数人のホステスと見送るようだ。それは玲子にとってごく日常的な仕事なのだが、久しぶりにそれを見たオレには新鮮に見えた。そこにはまだまだオレの知らない玲子がいるように思えた。

隣にホステスの果林が座った。

オレ
「オカマ・バーへ行ったことある?」

果林
「えっいきなりオカマ・バーですか?私は行った事ありません(笑)」

チーママ
「以前に1度行ったことあるけど、もう怖いの一言よ(笑)」

オレ
「じゃートップレスのショーとかが見れる店には?」

果林
「それもありません^^」

チーママ
「ミナミでは知らないけど、キタで一度観た事があるわ!でもあれは女性でした^^」

オレ
「その店の名前わかる?」

チーママ
「ごめんなさい。ちょっと思い出せないわ!後で知り合いに聞いてみます」

果林
「ムトーさん。そーゆーのに興味あるんですか?」

オレ
「うんちょっとシゴトがらみで(笑)」

チーママ
「私でよければ、いつでもご一緒します^^」

オレ
「最近はオカマもそれらしくなってニュー・ハーフって言うらしいけど」

チーママ・果林
「ニュー・ハーフ?」

思った通りまだ知られていないようだった。トップレスの店はこっちでも調べてマリーを連れて一緒に行ってみようと思った。店内をあらためて見回してみた。ボックス席が6つと大きな席が1つ。そして広くて長いカウンター。店内すぐのゆったりとしたアプローチ。贅沢に空間を使った店だった。マリーのショーを持ってきても余裕のスペースがあった。

玲子たちが戻ってくるのとほぼ同時に新しい客が入ってきた。

オレ
「じゃーオレ、シゴトに戻ります。送らないでいいからここで^^」

そう言ってオレはクラブ純子を出た。EVを待っていると「お忘れものです」と声がかかり玲子が小走りにやってきた。

オレ
「ん?」

玲子
「黙って帰らないでよ(笑)」

そう言ってラークを1つ手渡してくれた。

オレ
「これが忘れ物の口実?」

玲子
「お客さんをほってでも自分のオトコを送るのっ!」

オレ
「ははは^^もっと大きな声で言って(笑)」

玲子
「もうっ(笑)」

玲子はビルの外まで送ってくれた。「是非またいらしてください。お気をつけて」と大きくお辞儀をした。何故か照れくさかった。

22時・・・

4F Mellow Beach

オレ
「んなんだ?」

階段を上がるとカウンターにガボのマスターにショーコ。関川に浜田に長井、そしてマリーがいた。カウンターの中には横山が入っていた。

ガボマスター
「ユーちゃん。先に謝っとく。オレがここにやってきたショーコちゃんを無理にキャッツへ誘い出したんだ」

オレ
「そーですか。気を使ってもらってこちらこそありがとうございました」

ショーコの方を見た。視線が会うと下を向いた。オレはテーブル客の様子を伺いながらカウンターに入った。

ガボマスター
「ユーちゃん。マリーちゃんのショー素晴らかったよ^^」

マリー
「いえ、マスターのMCが良かったから緊張しないでできました^^」

ショーコ
「もうお客さんもびっくりしてて、すごい面白かった!」

ガボマスター
「ショーが終わった後もお客さんやママからいっぱい聞かれて困ったよ(笑)」

ショーコ
「マスターのアドバイザーとしての功績を皆さん褒め称えてましたもん^^」

ガボマスター
「あははは^^そんな大げさな(笑)」

ダメだ。ショーコはすっかりマスターをコントロールする術を身に着けてしまっている。

関川
「オレも初めてみたけど、予想を超えた面白さだった^^」

長井
「オレはただただびっくり!とてもオトコだとは思えない。あっ失礼。」

マリー
「そんなに褒められると、ケツの穴がかゆい^^」

オレ
「はははっ^^(笑)よーしこういう顔ぶれもめったにないし、こういう時はどうする?横山」

横山
「さて、皆さんムーさんに意見を求められました。私はどう応えたらいいでしょうか?」

ガボマスター
「ん?クイズでも始まるの?」

浜田
「いえ、コレはうちのクラブの伝統芸みたいなもんで」

長井
「スーキヤキ♪スーキヤキ♪」

浜田
「ヤーキニク♪ヤーキニク♪」

浜田と長井が手を叩きながら大きな声で合唱しだした。

ショーコ
「なっ何が始まるの?」

マリー
「???」

横山
「それではスキヤキの人、手を挙げて、ヤキニクの人、手を挙げて」

浜田や長井に即されてその場にいるものが、訳もわからすどっちかに手を上げた。

横山
「では、3対2でスキヤキに決定!」

オレ
「では今からマリーの歓迎会をかねてスキヤキパーティーをやりましょう(笑)」

ガボマスター
「あはっ^^そりゃーいい(笑)」

マリー
「ほんとですかーキャー嬉しい」

ショーコ
「今日来て良かった^^」

すっかり他の客の存在を忘れていた。オレは田川に指示してお騒がせのお詫びを兼ねて無料のラスト・オーダーをとらせた。横山はすでに道頓堀「田よし」に予約を入れていた。

▼道頓堀「田よし」

オレ
「それではマリーと言う新しい仲間の参加を祝してカンパイ♪」

「かんぱ〜いっ!」

唱和と拍手で宴会が始まった。

ガボマスター
「いやーユーちゃんとこはやっぱり若さとパワーがあって面白いし、オレまで若くなった気になるよ(笑)」

オレ
「ははは^^ガクセー気分が抜けなくて(笑)」

マリー
「ムトーさんって何歳でしたっけ?」

オレ
「30年生まれ^^」

マリー
「うそっ!私と同じ・・・」

オレ
「あははは^^知らなかった?(笑)」

浜田
「オレはムトーと同級生の浜田。こいつは長井、あっちは横山、共に1年下だ^^」

マリー
「こちらこそ^^バンドメンバーでしたよね」

関川
「オレは4つ上でムトーの片腕だ(笑)後から来る松井や前田もムトーとタメ年だけどムトーの両脚だ^^そしてカンパニーの武闘派だ」

マリー
「関川さん。なんかやくざ、いえ、硬派っぽくってステキぃ〜〜〜」

ガボマスター
「年の話になると言いにくいんだけど、ユーちゃんより一回り以上違うんだけどよろしく(笑)」

そして視線は・・・ひとつのところへ向かった。

ショーコ
「私は、ムトー君よりふたつ上で学校のセンパイです。^^最近、ムトー君の「彼女」見習いになりましたので、みなさんよろしくね^^」

笑われながらも大きな拍手が沸いた。オレは苦笑するしかなかった。その後もショーコはビールを注いでまわり、スキヤキをとりわけたり、そつなくその役割をこなしていて、オレの隣に来ることはなかった。

長井
「加納センパイ!ちょっと聞いていいですか?」

ショーコ
「なぁ〜に?長井君」

長井
「さきほど言われた彼女「見習い」の見習いってどういう意味ですか?」

関川
「うん。オレも気になってた」

ショーコ
「それは・・・まだ、エッチしてないから(笑)」

関川
「ぶぅーーー」

横山
「うわーきったねー(笑)」

関川は飲みかけのビールを噴出して大混乱になった。ガボのマスターも唖然としていたが大笑いし、横山はオシボリを大量に持ってきた。

マリー
「ショーコさんカッコイイ♪」

前田と田川、そして松井が遅れてやってきた。それぞれマリーに対して自己紹介した。ショーコは関川をたて、松井や前田にも十分気を使いながら接近している。それから2時間ほど飲んでお開きとなった。

午前2時・・・

自宅マンション

ショーコ
「お風呂入る?」

オレ
「・・・」

ショーコ
「あっ飲んでるから珈琲ね。」

オレ
「あのさー」

ショーコ
「なーに?」

オレ
「今日はなんで居たんだ?」

ショーコ
「んーーーただの偶然^^」

オレはすでに何かを言う気力を失くしていた。今更何を言っても遅いことはよーくわかっていたから。それにしても、今日の宴会でショーコはすっかりその存在をアピールできて満足そうだった。そしてそれとは別にカンパニーが完全に2つのパートに別れていることがよくわかった。

珈琲が目の前に出てきた。

ショーコ
「はい。どーぞ^^」

オレ
「ありがとう。それにしても浜田や長井はすっかりお前に取り込まれてたな」

ショーコ
「怖いセンパイのイメージを払拭しようと思って(笑)でも疲れたー」

オレ
「そーでしょーねー(笑)」

ショーコ
「あれ?怒ってないの?」

オレ
「ない^^」

ショーコ
「絶対怒られると思って覚悟してたんだけどなー(笑)どうして?」

オレ
「Mellow Beachに居た時は怒ってた。田よしでは、飽きれてた。ここでお前を見てたら・・・」

ショーコ
「うん。見てたら?」

オレ
「なんか、ちょっと健気かなーって(笑)」

ショーコ
「嬉しいー♪」

ショーコはテーブルをまたいで抱きついてきた。

ショーコ
「今日は、『オネーさんエッチ』してあげる」

オレ
「それはダメだ」

ショーコ
「どーして?」

オレ
「見習い中なんだろう^^」

ショーコ
「あははは^^」

AM9時・・・

アラームが鳴った。オレはベッドから降りた。ショーコはまだ熟睡している。昨夜はしっかりとセックスをして眠ったのは明け方だった。少々の物音では起きそうにない。たぶん昼前まで眠っているだろう。

バスタブに湯を張った。シャワーだけでは決して消せないオンナの匂い。完全に消すには風呂に入るしかなかった。珈琲を淹れリビングに戻りルスデンのチェック。カセットを新しいモノに入れ替え、古いカセットを捨てた。

風呂に入り、ジーンズとシャツ、革ジャンに着替えた。ベッドのサイドに「打ち合わせが入っているのでシゴトに出る」とメモに残し部屋を出た。

AM9時半・・・

インターフォンを押す。

玲子
「はい」

オレ
「おはよう^^」

そう言って自分のカギでドアを開けて入った。リビングの入ると玲子はキッチンに立とうとしていた。オレは玲子の腕をとって抱き寄せキスをした。

オレ
「まだアレだよな?」

玲子
「ごめんね^^」

オレ
「また風呂場でしよう」

玲子
「私はいいけど・・・」

もう1度軽くキスをしてダイニングテーブルにイスに座った。

玲子
「朝食まだでしょ?」

オレ
「うん」

1日に10杯ぐらい飲む珈琲。その2杯目が出てきた。

オレ
「昨夜は新人の歓迎会で久々に「田よし」で宴会した」

玲子
「新人ってたくさん入ったの?」

オレ
「いやたったひとり、それもオカマなんだ」

玲子
「えっ!?」

ご飯に味噌汁。卵焼きに魚。ノリに漬物、佃煮その他もろもろ・・・食事をしながらマリーの事、セクシーショーのことを一通り話した。

玲子
「それで昨日チーママや果林がオカマの話をしてたのね」

オレ
「今日もやるけど、見に来る?」

玲子
「ん?見ておいた方がいいの?」

オレ
「うん」

玲子
「じゃー行かせて貰う^^」

いきなり「クラブ純子」でやるよりは、SPEAK EASYでやるのを見せて、客の反応を含めて判断させるほうがいいと思った。

オレ
「風呂入ろう^^」

オレはその場で裸になり風呂場へ行った。風呂は24時間いつでも湯が張ってある。バスタブの中に電気式の保温、過熱、ろ過、などの装置が一緒にになった装置が入っていた。

玲子は髪をアップにして体にはバスタオルを巻いていた。いつものようにオレの体を丹念に洗って、洗髪をしてくれる。バスタブのへりに座るとすでに怒張しているオレのものを口にする。

オレ
「もっと顔をこすりつけて」

玲子はオレのモノに顔をこすりつけ口に含んではふぐりを撫でる。オレは我慢できなくなり玲子の後ろに回り抱きしめた。

乳を優しく掴み、指で乳首を責める。

オレは微妙に腰を動かして玲子の穴を探り、ゆっくりと挿入した。

玲子
「あーーー」

低く甘い声が出した。穴に入れたまま小刻みにゆったりと穴の奥を責める。オレの右手は乳を撫で、腹を撫でる。左手は玲子の顔を撫でる。玲子の耳に舌を這わせ耳に穴にも舌を入れる。

玲子
「あん」

そして一気に責めたてて玲子をいかせた。ほとんど同時にオレも玲子の穴に精液を放出した。

PM1時・・・

Doスポーツプラザホテル 1Fカフェ

オレ
「早い時間に悪いな^^」

マリー
「ううん。大丈夫^^」

マリーは店を辞めて、店の寮を飛び出しこのホテルに泊まっていた。ふだんはこの時間帯にそろそろと起き出す。場合によってはもっと遅いだろう。

オレ
「部屋だけど、オレんとこへ来るか?」

マリー
「えっムーさんと一緒に住むの?」

オレ
「いや、オレは別のところへ行く」

マリー
「なーんだ。(笑)ちょっと期待したのに」

オレ
「別にオレんとこへ泊まったってどーってことないだろう(笑)」

オレの部屋にはこれまで常に居候がいたし、マリーの落ち着き先が決まるまで泊めてもいいと単純に思っただけなのだが・・・

マリー
「昨夜、サチに電話したの?部屋の荷物のこともあったし、そしたらやっぱりサチもジュリーも辞めたがってる」

オレ
「ふむっ。じゃー彼女らもうちに来るか?」

マリー
「えっでもそこまで迷惑かけられない」

オレ
「いちいち気にしなくていい(笑)それより、それ食べろよ^^」

マリー
「うん」

目の前にサラダ、スープ、トースト、ベーコンエッグ。ブランチメニューが運ばれてきていた。

オレ
「辞めたがってるならすぐに動けるかな?必要なギャラは先渡しするから言ってくれ」

マリー
「ほんとに?ほんとにいいの?」

オレ
「Mellow Beachをちょっと改装して、毎日「Mary's Show」をやろうと思うんだ。」

マリー
「えっ」

オレ
「形としては、Mellow Beachという場所で「マリー一座」の公演をやる!どう?」

マリー
「すごい面白そう^^」

オレ
「宣伝、広告活動もしっかりやって大々的にアピールするんだ」

マリー
「うわーなんかゾクゾクする」

オレ
「そしてマリーをニューハーフ界のスターにする!」

マリー
「スターってそんな」

玲子のところで何気にみた新聞に歌舞伎座の広告が掲載されていた。それをヒントに思いついた。Mellow Beachはそこそこ流行っているように見えるが、単店の経営としては非常に厳しいものがある。マリーたちのショーがヒットすれば当然ながらMellow Beachも潤う。

また、マリーの独立、自分たちの店を持つ!という希望だが、そんなことは資金調達さえすれば簡単に出来てしまう。それより先にSHOWとしての面白さやニューハーフという新しい世界を認知させる方が先決だ。それらを端的に「マリーをスターにする」と表現したのだが、それはマリー自身の想像力も伴って大きく膨らんでいるようだった。

マリーと別れた後、以前住んでいたマンションのオーナーに電話を入れた。そして自宅に電話を入れてみた。コール音3回で一度切り再びかけるとショーコが出た。

オレ
「おはよう^^」

ショーコ
「ずいぶん早く部屋を出たのね」

オレ
「もう帰るか?」

ショーコ
「ん?なんかある?」

オレ
「引越しをしようと思う。新しい部屋を今から見に行くけど来るか?」

ショーコ
「うそー^^行く!」

オレは以前住んでいたマンション1階の喫茶店の名を告げ、そこで待つように言って電話を切った。今の部屋をマリーらに明け渡し、オレが新しい部屋を借りる方がてっとり早いと思った。

ショーコには「新しい部屋」と言ったが、そこは以前住んでいた沙耶との思い出があるマンションだった。喫茶店の隣の小さな輸入貿易商社のオーナーに鍵を借りて、ショーコとともにそのマンションまで歩いた。

501号室。

オレ
「ここなんだけどどう?」

ショーコ
「うわぁー明るいいい部屋じゃない。^^今のところより部屋は少ない?」

オレ
「2階があるんだ」

ショーコ
「えっ?」

キッチンの脇の階段を上がる。平面図では10畳ぐらいの大きさだったが、何も入っていない部屋は広く感じた。そしてクローゼットなどは作り付けになってるので、余分な家具などは必要なさそうだった。

ショーコ
「うわーこんな部屋があるんだ^^」

オレ
「ここは寝室にしよう。どうだ?気に入ったか?」

ショーコ
「うん♪私たちの新しい『愛の巣』ね」

オレ
「あははは^^」

今オレが住んでいる3LDKのマンションにマリーやサチ、ジュリーが住み、オレが新しい所へ引越す。1から始まる新しい環境、そこへ最初に案内されたことを素直に喜んでいるショーコ。それはオレにとっても過去を引きずらずに生活する上でいいことだった。だが、オレはわかっていながら・・・また同じ過ちを繰り返そうとしているのではないか?と思った。



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