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憧れのスレンダーガール


オリジナルは82年のシャネルズ「憧れのスレンダーガール」

1980年2月、シャネルズとして「ランナウェイ」でデビューこれがミリオンセラーの大ヒット!それ以前の78年、まだアマチュア時代の彼らをLIVEをみた時には驚きましたねー^^その音楽性の面白さ楽しさに脅威を感じたものでしたが・・・(笑)
1979年10月PART4---------------

▼11時・・・スカイ・オフィス

さっちゃんから連絡事項を聞き、サントリー東京へ何本かリサーチの依頼をし、早々にまた東京へ行くことになった。そして沢木さんに連絡をとって東京での新規店舗についての相談をするためにnob設計事務所に出向いた。

オレ
「急な話なんですけど、やるとしたら12月オープンなんですがどうでしょう?」

沢木
「ボスに相談してみますけど・・・実際の工期は1ヶ月を切りますよね?」

オレ
「たぶん」

沢木
「私としてはなんとしてもやりたいのですが、ボスがどう判断するか」

オレ
「特急の費用は覚悟しています。(笑)」

沢木
「梅田に出店予定だったデザインを基本に考えていいですか?」

オレ
「はい。もし出来たら一度オレと現場へ行ってもらえませんか?」

沢木
「六本木ですか?」

オレ
「ボスにかけあってなんとかお願いします」

沢木
「わかりました(笑)私もやりたいですから」

当初設計は東京で探そうと思っていたが、時間がなかった。そしてこれまでの実績を考えると沢木さんにお願いするのが一番早いと思い無理を承知でお願いした。あとは施工業者次第だった。それもnobのボスがオッケーを出せばなんとかなりそうな気配だった。沢木さんに現場に張り付いてもらえれば12月頭のオープンが現実的になりそうだった。

オレはその足で東洋産業へ言った。事務所に顔を出したが毛利氏はまだ来ていなかった。事務員に確認するとまだ連絡がないのでこっちに来るかどうかわからないようだった。オレは階下のサウナへ入った。

じっくりと汗を出して大浴場で手足を伸ばし、左足の屈伸運動を繰り返す。新幹線に乗り込む時の沙耶の様子を思い出した。会心の笑みを残して帰って行った沙耶・・・あの顔はこのまま放っておくとすぐにまたやってくる!と言っているように思えた。

サウナを出てもう1度東洋産業の事務所に顔を出したが、毛利氏は不在のままだった。大丸別館のカフェで時間をつぶした。手帳を広げて予定を俯瞰で見る。気になったところを細かくチェックした。

▼16時・・・スカイ・オフィス

それぞれの店の責任者がそれぞれの店に散っていった。横山は何か気配を感じているようだったが、まだ言えなかった。東京の店を話をすると当然キョーコとの関係に触れなければならない。それと平行してLINDA3にするかMary's2にするか?早急に決定しなければならなかった。

村上
「ムーさん。お電話なんですが・・・」

オレ
「ん?」

村上
「社長のムトーさんをお願いしますって。お名前はおっしゃらないんです」

オレ
「東京かな?」

オレは目の前の受話器をとり外線ボタンを押した。

オレ
「はい。ムトーです」

「・・・」

「わかりました。そこに居てください」

オレは受話器を戻し、さっちゃんに「ちょっと出てくる」と言ってゆっくりと事務所を出た。

喫茶「サテン・ドール」

オレは席に着く前に珈琲を注文した。

オレ
「ご機嫌よくないみたいだな^^」

優子
「・・・全部ウソだったんだ」

オレ
「最初にプータローになってしまう。と言ってしまったからつい^^」

優子
「モデルの沙耶さんが彼女だったんだ」

オレ
「微妙に違うんだが、ずいぶん前に別れた。昨日は仕事で偶然会って・・・昔話をした」

ウエイトレスが珈琲をテーブルに置いて去るまで沈黙が続いた。昨夜のLINDA・・・オレの過去のことまで優子は知っている。何故だ?誰から?LINDAでのの記憶をたどった。mar'sの現役学生、そこにいた若い女・・・もしかして、いやそれしかない。なんという事だ・・・

優子
「本当のことを教えてっ!」

オレ
「うん。何でも聞いてくれ」

優子
「ユーちゃん。バンドやってるの?」

オレ
「学生の時にちょっとやってた」

優子
「カズミの彼は、ユーちゃんの事「すごい人」だって」

オレ
「きっとオレがクラブの先輩だからそう言ってるだけだ」

優子
「もうすぐプロデビューするはずだし、ミナミでお店を何軒も持ってる社長だって」

オレ
「プロにはならないし、名目だけの社長だ。それは本当だ」

優子
「あんな有名なモデルさんが彼女だって・・・」

オレ
「さっきも言った通り、彼女じゃないし、昔の話だ」

ユーコは涙をためてオレを睨んでいた。この際だからオレはできるだけ本当の事を話そうと思った。しかし沙耶との本当の事を話しても誰も信用しない。

優子
「カズミの言ったこと全部本当だったんだ」

オレ
「カズミと他にも友達が昨日LINDAに来てたんだな?」

優子
「カズミの彼の先輩がギター弾いてるからって」

オレ
「そっか。そういう事聞かされてショックだったろうな」

優子
「私まだ信じられない・・・」

オレ
「オレが名前だけの社長でもプータローでもオレはオレさ。ユーコが知ってるオレに違いはない」

優子
「・・・」

珈琲は運ばれたままですでに冷めていた。オレはグラスに入っている水を飲んだ。ユーコは友達から聞いた事と、これまでとのギャップの大きさに納得がいかないようだった。

オレ
「今日は時間あるかな?後でその店LINDAに行こう!」

優子
「嫌・・・もう帰る」

ユーコは立ち上がって出口へ向かった。これまでのオレだったら引き止めなかったが・・・オレは後を追いかけた。すぐには引き戻そうとせずに暫く後ろから付いて行った。ユーコは心斎橋の駅の方へ足早に歩いた。駅に降りる階段のところで腕をとった。

オレ
「オレ腹減ってるんだ。そこのマグドへ行こう」

優子
「嫌、放して」

オレ
「10分だけ付き合ってくれ」

優子
「・・・」

ベソをかいているユーコの肩を抱いて向かいのマグドナルドへ入った。ユーコを席に座らせてオレはハンバーガーのセットをふたつ買った。

オレ
「この店で初めてユーコにハンバーガーを奢って貰った。オレがどれだけ嬉しかったかわからないだろうな」

優子
「そんなのウソよ」

オレ
「弁当をつくって貰ったのも初めてだったし、遊園地であんな風に遊んだのも初めてだった。」

優子
「そんな幼稚なことを面白がっていただけなんでしょ!」

ユーコはオレを睨みつけていた。その目は怒りに燃えていた。

オレ
「いや、本当に楽しくて嬉しくて、ユーコと居る時間を大事にしたいと思ってた。もちろん今もそうだ」

優子
「ウソっ」

オレ
「ユーコは楽しくなかったのか?アレが本当に全部ウソだったと思うのか?」

優子
「・・・」

オレ
「食欲ないか?」

優子
「おなか減ってるんなら食べたら」

オレ
「うん。ありがとう^^」

まるで浮気がバレてひたすら言い訳をしている錯覚に陥った。そう。レミとショーコが遭遇した後、ショーコに言い訳をしたように・・・もっと前は、キョーコの時もそうだった。いやあの時は言い訳すらしなかったな。そして愛想を尽かされる。。。

オレ
「電車で帰る?それともクルマで送ろうか?」

優子
「・・・」

オレ
「どうする?」

優子
「お店に行かないの?」

オレ
「あっうん。行く?」

優子
「行って欲しい?」

オレ
「うん。一緒に行って欲しい^^」

優子
「仕方がないから行ったげる・・・」

オレ
「ありがとう」

少しユーコは落ち着いたようだった。友達が知っていて自分が知らない。それは誰でも許せないと思うのは当然だった。だから店にも、そしてオレが歌うところもとりあえず知りたい、確認したい。オレはそんな風に理解した。

オレはLINDAではなくて、Maggieに連れて行った。カウンターに座るとジン・トニックとアルコールの少ないモスコをオーダーした。松井は知らん顔していた。

暫くすると佐伯が入ってきた。オレの方をみて軽く頭を下げた。客はまだ少なかったが、そのリクエストをこなす。

優子
「ここはカズミ達が来たお店?」

オレ
「いや、また別の店なんだ」

優子
「ユーちゃんの会社の?」

オレ
「まーそういう事なんだけど」

オレはリクエストのメモにラストで交代してくれ!と書いてホステスの尚子に渡した。佐伯がギターを上げて合図した。オレは上着を脱いで佐伯と交代した。マイクスタンドの位置を調整してフットスイッチを確かめ、ブルースっぽいラブソングを2曲歌った。

優子
「ユーちゃん・・・別の人みたい」

オレ
「ん?歌ぐらいでそんな風に言うなよ」

優子
「今の歌なんて言う歌?」

オレ
「mar'sっていうバンドをやってた頃の歌」

優子
「大学生の時?TWISTと同級生で桑名正博とも友達なの?」

オレ
「うんまーそのーそうだな」

優子
「ユーちゃんはどうしてプロにならないの?」

オレ
「シゴトの仲間がいっぱい居て、そっちをやらないとダメなんだ」

質問攻めにあう内に、オレの気持ちはだんだんと沈んでいった。ユーコが何をどう感じたかはわからないが、全部知ってしまったユーコ。もうこれまでのような無邪気な笑顔や怒った顔が見られないだろうと思った。

遅くならないうちにオレはSRにユーコを乗せて家まで送って行った。車内ではまだユーコの質問が続いていた。オレは曖昧な返事しかしていなかった。

マンション前・・・

オレ
「今度はユーコも何か歌えばいい^^」

ユーコ
「・・・」

オレ
「なんなら友達を連れてきてもいいぞ」

ユーコ
「明日電話する」

オレ
「うん。じゃーおやすみ^^」

オレは軽くキスをしようとした。ユーコは体の向きを変えてクルマから降りた。それでもこっちを振り返り、手を振った。それはまるでオレにさよならを告げているように思えた。

▼22時・・・LINDA

オレ
「悪いな忙しいのに」

長井
「いえ、あとは佐伯が入りますから」

オレ
「ところで聞きたい事があるんだけど」

長井
「・・・すみません。沙耶ちゃんについ聞かれるまま話してました」

オレ
「えっ?何の事だ?」

長井
「えっ!沙耶ちゃんにムーさんのこと・・・じゃないんですか?」

オレ
「あははは^^沙耶の情報入手先はお前だったのか(笑)」

長井
「あはっ!てっきり怒られるもんだとばかり(^。^;)」

オレ
「それは別に構わない。それより沙耶と居た時、Clubの現役がここに来てただろう?」

長井
「映像2年の川端ですか?」

オレ
「そいつの事を詳しく教えてくれ」

長井
「オレもプライベートなことはよく知らないんですが、あいつは1年の頃から浜田さんがやってたギタースクールに入っていて、わりとマジメにギターをやってます。自宅は大阪で、わりと裕福な感じですね」

オレ
「一緒に来ていた女の子は?」

長井
「ひとりはやつの彼女で、あとはその友達とか」

オレ
「ずいぶん若そうだったが?」

長井
「高校生だと言ってました」

オレ
「彼らはオレのことは知ってるようだったが?」

長井
「そりゃームーさんは芸大映像の伝説のセンパイですから(笑)」

オレ
「大げさに伝わっているという事か?」

長井
「まー多少は^^」

オレ
「連絡先わかるか?」

長井
「名簿見ればわかると思います。えーと明日中に調べて連絡入れます」

オレ
「そっか。じゃー頼む^^」

長井
「やつが何か問題でも?」

オレ
「いや悪い事じゃないんだ。偶然オレの知り合いの女の子とそいつの彼女が友達みたいなんでちょっと頼みごとをしようと思って」

長井
「そーでしたか^^」

オレ
「それから沙耶のことで何か新しいことがあったらオレにも教えてくれ(笑)」

長井
「はい。すみません(^。^;)」

オレ
「別に謝ることじゃないから^^」

それだけ聞くとオレはLINDAを出た。それにしても沙耶が長井からオレの事を聞いていたとは・・・確かに長井は浜田とともにオレのところに長くいた。沙耶とも自然と仲良くなっている。予想できたことだった。

▼23時・・・キャッツ

レイ
「珍しいですね?こんなに遅く」

オレ
「うん。ひさしぶりに理沙ママの顔がみたくなって^^」

レイ
「うわームトーさんも理沙ママのファンなんだ」

オレ
「当然だよ^^」

客はまだ半分ほど残っていた。理沙は客席について顧客サービスをしていた。ついこの間まで、この店にはレミが居てシューさんやオレの相手をしてくれていたが・・・

キャッツママ
「あらユーちゃんこんな時間に珍しい^^」

オレ
「実はちょっと仕事がらみで相談があって」

キャッツママ
「じゃーゴハンでも行く?」

オレ
「是非^^」

レイ
「いいなー^^でもシゴトがらみじゃない時に私も一緒させてください」

もちろんシゴトがらみでも何でもない。ふたりで帰る口実に過ぎなかったのだが、予想通りレイは遠慮してくれた。それから1時間後、理沙とふたりで店を出た。歩いてステーキ・ハウスに行った。

理沙
「どーしたの?珍しいこともあるのね^^」

オレ
「そう言えば外で一緒にメシ食うの初めてだったかなー?」

理沙
「そうよ(笑)」

オレ
「じゃー今度は温泉にでも行こう^^」

理沙
「あらこの間洋子ちゃんと行ってきたんじゃないの?」

オレ
「ぶぅーーーー」

理沙
「理恵から電話がかかってきたわ。ようやく洋子があなたを捕まえたって(笑)」

オレ
「怒らないのか?」

理沙
「怒ってないと思う?」

オレ
「んーすみません」

理沙はオレのグラスにビールを注いだ。鉄板の上で表面を焼いただけの肉が切り分けられて前に出された。

理沙
「いつかはそうなると思ってたから彼女の場合だけ我慢する」

オレ
「えっ」

理沙
「でもそれ以外はダメよ^^もちろんこれはお願いなんだけど」

オレ
「うん」

理沙
「でも彼女とはうまくやってね。ほとんどシロートなんだから」

相手はシロートだからうまくやれ!具体的にどういう事なのか?オレはわからなかった。それにしてもその事を理沙が口にするとは思わなかった。知っていても知らないふりをするとばかり思っていたが・・・

理沙
「どこの温泉行く?」

オレ
「そーだなー^^一緒に温泉に入れるところがいいけど」

理沙
「温泉じゃないけど京都はどう?友達がやってる旅館でそれぞれのお部屋に大きなお風呂があるらしいの」

オレ
「オッケー^^そこにしよう」

理沙
「日曜からの一泊でいいかな?」

オレ
「オレはいつでもいいよ」

理沙
「そう?じゃーそれで予約入れとく^^」

店を出て、SRを置いた駐車場まで一緒に行った。理沙を乗せて彼女のマンションへ帰った。理沙は着替えオレはリビングでビールを飲んでいた。この部屋はオレがデザインしただけあって非常に落ち着く。まるで自分の部屋のように

理沙が着替えてオレの隣に座る。

理沙
「あのクルマはあなたの?」

オレ
「車好きのセンパイから譲り受けたやつをリストアしたんだ」

理沙
「もっと大きいの乗れば?」

オレ
「例えば?」

理沙
「アメ車とか^^」

オレ
「ははは^^皆が頑張ってるのにオレだけ遊んでるわけにもいかない(笑)」

理沙
「じゃー私が買うわ」

オレ
「それはダメだ」

理沙
「わかってる。でもそうさせて」

オレ
「・・・」

別に外車の1台や2台買えないわけではなかった。ただ仲間の手前そういう事はしたくなかった。ましてそれをオンナに買ってもらうなど論外だった。これまでもそれは誰にも断り続けてきた。

オレは返事の代わりに理沙を抱いてキスをした。そしていつものように「蒼い蝶」をみて濃厚なセックスをした。

▼翌日、10時・・・

理沙に連れられてヤナセに行った。オレはただ見ていた。トランザムかカマロ、理沙はは3日で納車するように営業マンに要求してた。

理沙
「トランザムもカマロもコンバーチブルは6ヶ月以上かかるって」

オレ
「(笑)」

理沙
「新車はやっぱり1ヶ月待ちなんだって・・・」

オレ
「どうしても新しい車で京都へ?」

理沙
「そう^^」

営業マン
「昨年のモデルならなんとか1台だけあるんですが」

オレ
「デカールがついてフロントはイーグルマスク?」

営業マン
「はい^^お詳しいですね^^」

オレ
「色は?」

営業マン
「紺です」

理沙
「それがいいの?」

オレ
「(笑)」

理沙
「じゃーそれを必ず3日以内に」

オレはついに誘惑に負けてしまった。トランザムは79年モデルよりも78年モデルの方がフロントビューはいい。ボンネットいっぱいにファイヤーバードが大きく描かれていて色は紺。申し分なかった。そしてそれが3日後には乗ることができる。オレは内心の興奮を悟られないようにそれ以上その場ではその話題には触れなかった。

▼12時・・・スカイ・オフィス

自室でジーンズとTシャツ、革ジャンに着替えた。

オレ
「悪いな早くに呼び出して」

浜田
「いや、オレも気になってたから」

オレ
「じゃー行くか!」

浜田
「うん」

オレ
「さっちゃん。ちょっと神戸に行ってくる」

村上
「いってらっしゃい^^」

オレは浜田をSRの助手席に乗せ神戸に向かった。三宮のヨーコのカフェ。開店祝いを兼ねて浜田と一緒に行く約束がそのままになっていたのとクルマの件があったので急遽行くことにした。

43号線で約1時間・・・途中で大きな花屋に寄った。バラの花束を作ってもらい浜田に持たせた。大丸の近く道路沿いに面した1階のカフェ、店の外にもテーブルが置かれいてる本格的なカフェになっていた。店の前にSRを停めた。

▼13時・・・カフェ・パームツリー

ヨーコ
「いらっしゃいませ!あー」

オレ&浜田
「ちわー^^」

浜田はバラの花束を渡した。ヨーコと軽く抱擁しあっていた。ヨーコはオレにもそれをした。オレたちは背の高いカウンターに座った。

ヨーコ
「二人揃ってなんて珍しいわね^^」

浜田
「ヒロがどうしても一緒に行こうって」

ヨーコ
「えっあっそーなんだ」

オレ
「メシまだなんだ。なんか食わせてよ^^」

オレは店内を見渡した。ランチタイムは終わりかけていたが満席だった。客の半分は近くのサラリーマンとOL。それ以外は若い客に私服の中年、ご近所の商売人かも知れなかった。

カウンターの中にヨーコともうひとり女性が入っていた。外には女の子がひとり。

オレ
「一番忙しい時間帯だった?」

ヨーコ
「おかげさまで満席状態だからもう大丈夫よ」

浜田
「いい店だなー^^それに繁盛しているみたいだし」

ヨーコ
「でも借金だらけで大変なの(笑)」

オレ
「夜は何時ごろまで?」

ヨーコ
「一応11時ごろまで開けてる」

オレ
「そっか^^じゃー夜はショーヘーに頼んで客に歌でも歌わせたら?」

ヨーコ
「何それ?」

オレ
「ショーヘー説明しろよ!」

浜田
「ん?えーーーとギター奏者の派遣やってるだ。カラオケ代わりに」

オレ
「これがウケて今やショーヘーは社長なんだ」

ヨーコ
「すごいじゃないショーヘー^^」

浜田
「ははは^^みんなヒロの仕込みなんだよ」

オレ
「でもあれだな?ここでオレとショーヘーが歌うと遊んでしまうな(笑)」

ヨーコ
「でもそれ見たいなー^^」

浜田
「一度ヨーコさんもヒロの店に来れば?」

ヨーコ
「何それ?ディスコじゃなくて?」

浜田
「ヒロこそ今やミナミでは有名人なんだぜ!店も何店舗も持って」

ヨーコ
「えーーーそーなの?ヒロ」

オレ
「ショーヘーは大げさなんだよ(笑)」

神戸の友人たちにはあくまでもディスコ・ボーイで通していたので実態はほとんど知られていない。浜田が独立したことを告げた為に全部知られてしまったが、ヨーコには別に知られて構わなかった。

ヨーコ
「おまちどうさま^^」

カウンターの中からランチが出てきた。ヨーコが得意なミンチカツだった。

オレ
「ショーヘーお前これ食った事ないだろう?」

浜田
「いや、一度家に行った時、ごちそーになった」

オレ
「オレはしょっちゅう食ってた(笑)」

ヨーコ
「ヒロはハンバーグよりカツの方が好きだったもんね^^」

オレ
「えっあっうん」

ショーヘーがオレをヒロと呼びヨーコは戸惑った表情をしていたが、今度はヨーコまでがオレをヒロと呼んだ。おれはちょっと驚いた。オレたちがメシを食い終わる頃になると、バタバタと客が店を出て行った。サラリーマンとOLが居なくなった店内はそれでようやく落ち着いた。

ヨーコ
「何かしら?」

オレ
「ん?」

振り返って店の外をみた。オレが停めたSRをクルマ好きな客が数人で見ていた。

オレ
「SRを見てるんだろう」

ヨーコ
「ヒロが乗ってきたの?アレ?違うようだけど?」

浜田
「ヒロが大金をつぎ込んでドレスアップしたんだ」

ヨーコ
「うそ^^ちょっと見に行こう」

オレたち3人は店の外へ出た。

ヨーコ
「うわーいい色^^それに内装も!これ全部やりかえたの?」

オレ
「足回りもバッチリだ。乗ってみろよ^^」

オレはキーをヨーコに渡した。彼女はシートを調整してエンジンをかけた。オレは浜田に隣に乗るようにすすめた。

オレ
「走って来いよ!オレが店みててやるから」

ヨーコ
「じゃーちょっとだけ^^」

ヨーコはSRを運転し走り出した。彼女もクルマが好きだった。それまでずっとこのSRに乗っていて、ついこの間それをオレに返したつもりになっていた。

オレはカウンターに座った。珈琲をゆっくり飲み終える頃にヨーコは戻ってきた。

ヨーコ
「すごいじゃない!ヒロ^^まるで新車みたい」

オレ
「そう^^気に入った?」

浜田
「ヨーコさん。めっちゃ飛ばすんだ。知らなかった。( ̄□ ̄;)」

オレ
「あははは^^だからお前を乗せたんだ(笑)」

ヨーコ
「えっ?飛ばしてないよ!ちょっとエンジンの調子見るのに回したけど^^」

浜田
「ははは・・・」

ヨーコ
「でもあんなにキレイにしてもらって良かった。内装なんか全部オリジナルでしょ?」

オレ
「うん。^^幌も使いやすい工夫をしてる。オンリーワンのSRだ」

ヨーコ
「そーいえばヒロの彼女、赤のフェアレディーだよね!」

オレ
「んーーーあれはもう終わった。(笑)」

ヨーコ
「えっ?」

浜田
「ヒロの浮気がバレてフラれたんだ。(笑)」

オレ
「あははは^^」

ヨーコ
「しょーがないわねー(笑)」

ひとしきりクルマの話をした。浜田は実家に用があるというので先に帰った。オレは2杯目の珈琲を飲んだ。

オレ
「で、お願いがあるんだけど?」

ヨーコ
「何?」

オレ
「あのSRヨーコが持っててくれないか?」

ヨーコ
「えっ!」

オレ
「実は新しい車買ったんだ(笑)」

ヨーコ
「別にいいけど、せっかく・・・あっ!」

オレ
「(笑)」

ヨーコ
「ダメよ!ユーイチ」

オレ
「ん?オレはヒロだろう?」

ヨーコ
「・・・」

オレ
「エンジンがいかれたら言ってくれ載せ替えるから(笑)」

ヨーコはカウンターから出てきてオレの隣に座った。

ヨーコ
「わかった。もうユーイチって呼ばない」

オレ
「まー今更だからどっちでもいいんだけどね(笑)」

元々SRはヨーコが買ったクルマだった。オレのサニーをつぶしたセンパイがカッコをつけるためにヨーコのクルマをオレに渡した。そんなクルマにオレが自分のクルマとして乗るわけにも行かず、ヨーコに返して必要なときだけ借りることにしていた。そしてSRはヨーコの弟でオレの親友だった裕也が乗りたがったクルマだった。今回、偶然にも新しいクルマに乗る事になったのだが、ヨーコは自分のためにリストアしたと勘違いしたようだった。

ヨーコ
「ヒロあなた知ってた?ケンジと別れたこと」

オレ
「なんとなく」

ヨーコ
「別の人と付き合ってるの」

オレ
「そう」

ヨーコ
「今度会ってくれる?」

オレ
「別にいいけど・・・」

ヨーコ
「じゃー3人で食事でもしよ^^」

オレ
「わかった」

ヨーコの新しい恋人と3人でメシを食う約束。ヨーコに弟がいたことをオレと会うことで相手にも知っててもらいたい。そんな風にオレは思った。ようやくヨーコも過去を引きずることなくオレと話ができるようになったようで、オレもちょっと安心した。これですぐにでも新しい彼氏と結婚でもしてくれたらオレは解放されるのだが(笑)

▼17時・・・スカイ・オフィス

オレ
「さっちゃん。実はSR急遽友人に渡してしまったんだ」

村上
「そーなんですか。ちょっと残念です」

オレ
「その代わりに新しいクルマに乗せてやるよ^^」

村上
「新しいクルマ買ったんですか?」

オレ
「いや、友人のを暫く借りることになったんだ」

村上
「どんなクルマなんですか?」

オレ
「それは見てのお楽しみ♪」

村上
「うわーなんかまたスゴイクルマなんですね?」

オレ
「(笑)」

電話が鳴った。さっちゃんがとった。「お電話です」と言った。オレは目の前の受話器をとり外線ボタンを押す。

オレ
「はい。ムトーです」

「オレに出来ることは?」

「オッケーわかったじゃー気をつけて」

純子からだった。父親が危篤状態になったようで、急遽実家に戻ることになったようだ。最悪の状態を想定して、以前から店の方は手配はできているようだったが、オレが顔を出すようにすると伝えた。

オレはさっちゃんを先に上がらせてシャワーを使った。スーツに着替えて「クラブ純子」へ向かった。

▼18時・・・クラブ純子

チーママ
「ダメだったら1週間は戻れないからと言ってました」

オレ
「うん。それぐらいは動けないだろうな。向こうに人を出す予定は?」

チーママ
「いえ、身内だけですますので大丈夫と言ってました」

オレ
「そっか。何かあったら事務所に連絡して!オレがいなかったらLINDAの関川に連絡いれてくれればオレに繋がるから」

チーママ
「はい^^関川さん面白い人ですね」

オレ
「そう?」

チーママ
「ムーさんの事をなんか弟のように思ってるわりには、ボスだって言ってるし(笑)」

オレ
「へーそうなんだ。オレはいつもアイツに怒られてるけどね(笑)」

チーママ
「そうなんですか?」

オレ
「特に酔うと説教したがるんだ」

チーママ
「あっそんな感じですよね」

オレ
「まーアイツが居たから今のオレがあるんだけど」

チーママ
「いい関係なんですね」

オレ
「まーそんなところです(笑)」

客が2組続けて入ってきた。常連のお客さん。ママが居ないことに気付いた。ホステスは身内に不幸があってと不在の理由を説明していた。旅行に行ってるというような言い訳よりもその方がいいのかも知れないと思った。オレはそれをきっかけに店を出た。

LINDAミナミ、Maggieミナミ、Mary's、LINDA北新地、Maggie北新地、全ての店を巡回した。

オレ
「北はどうだ?」

横山
「ミナミとは微妙に客層が違いますけど、こっちの方が市場が大きいかな?と思います」

オレ
「LINDA3をやるとすれば何処がいい?」

横山
「んーーーちょっとスタイルを変えて北にもう1軒でしょうか?」

オレ
「Mary'sでもそうか?」

横山
「Mary'sなら問題なく北でしょう」

オレ
「LINDA3の新しい営業スタイルは?」

横山
「漠然とですがやはり本来のクラブ形式かな?と」

オレ
「誰にやらせる?」

横山
「オレしか残ってないでしょう?(笑)」

オレ
「お前がやるならオレの方がまだマシだ(笑)」

横山
「ムーさんは東京でしょ?」

オレ
「ははは^^お前は鼻がいいな(笑)まだどうなるかわからないんだが」

オレはMaggie北新地を出て・・・迷った。公衆電話からライム・ライトに電話をした。そして近くのカフェで待ち合わせる事になった。

カフェ英国館

ここも北新地の客用に夜遅くまで開いている。珈琲をオーダーしてその珈琲が運ばれてきた頃洋子はやってきた。ちょっと息を切らして・・・

オレ
「どーした?」

洋子
「ちょっと急いでしまったから^^」

オレ
「あははは^^別にゆっくりでいいのに(笑)」

洋子
「なんか、早く行かなきゃと思って」

オレ
「じゃーもう行こうか?(笑)」

オレは珈琲に手をつけずに支払いを済ませて洋子と一緒に店を出た。そしてそのまま洋子のマンションに行った。

リビングのソファに座る。洋子はトレイに乗せたビールとグラスを持ってオレの隣に座った。オレがグラスを持つとビールが注がれた。

オレ
「なんか店で飲んでるみたいだ(笑)」

洋子
「早くこの部屋に慣れてください^^」

オレ
「ははは^^さっきまでMaggie2に居たんだ。」

洋子
「だったらなおさら直接ここへ来てくれればいいのに」

オレ
「次からはそうする(笑)」

オレはこの子と一緒に居るとどうも照れくさくなる。彼女の口調が丁寧だからか?いやもっと別な要素のような気がするが・・・

照れをとるためにオレは洋子を抱き寄せてキスをした。舌を絡ませて何度もキスをした。手はすぐに洋子の股間をまさぐった。パンストと下着がまだついていた。オレはそれを脱がせた。

洋子はされるがままにじっとしている。本来ならここで冗談でも言ってくれればいいのだが、そういうタイプではない。あくまでも従順だった。洋子を膝の上に乗せた。指は股間の割れ目を撫でていた。

洋子はじっとしている。

指を穴に入れる。熱く濡れたそこはオレの指を締め付けた。ゆっくりとほぐすように指を使った。

オレ
「セックスは恥ずかしい?」

洋子
「・・・はい」

オレ
「もしかして、嫌い?」

洋子
「いいえ」

オレ
「ベットに行こう^^」

洋子
「はい」

オレは洋子を膝の上から降ろした。一緒に寝室に入った。ベット脇のスタンド照明をつけてみた。ちょっと明るすぎる。コントローラーが必要だと思った。

オレは服を脱ぎ下着も脱いだ。洋子はそれらをハンガーにかけた。オレのモノはすでに怒張している。洋子の腕をとってオレの前に座らせた。洋子はすぐにオレのモノを手で持ち舌を使い。口に含んだ。

オレはそれを見ていた。どこか儀礼的な行為だった。まるで教科書通り・・・いや教科書にこんな事は書いていない。挑発的か?それとも満足させようとしているのか?どっちつかずのフェラチオだった。

オレは洋子を四つ這いにした。ワンピースの裾を捲り上げた。キレイな尻。その尻を高く上げさせ上体は伏せさせた。尻の割れ目から性器がむき出しになりよく見えた。オレは指でそこを広げる。

洋子
「あー」

そうした瞬間に洋子は声を上げた。きっと恥ずかしいのだろう。そのままの姿勢でオレは一気に挿入した。

洋子
「うわー」

洋子の両腕を後ろからとり、馬に乗るように犯した。ただオンナの穴の味だけを楽しむようなスタイルで・・・絞まりが良すぎる穴。まるで後ろの穴のようだった。怠慢な責めを続けた。

洋子
「うーーー」

洋子はいった。だが違う。オレは洋子の腰を掴んで激しく責め立てた。

洋子
「あーーーあーーーあーーー」

穴の奥が少し緩んだ。熱いものが噴出したようだ。オレはゆっくりと洋子の尻から離れた。ベッドの下、オレはそこに座った。洋子を引き寄せた。顔をオレのモノに近づけた。洋子はオレのモノを口に含んだ。相変わらす下手だった。

ゆっくりと洋子から離れた。

オレ
「風呂入ろう」

洋子
「はい」

洋子はベッドから降りて正面の収納棚を開いてバスタオルを何枚か出した。そのひとつを体にまとって部屋を出た。

この間の有馬温泉。一緒に風呂に入ることができなかった。オンナとのコミュニケーションを図るには一緒に風呂に入るのが一番だ。そういう意味では温泉は一緒に入る事ができるところでないと意味がない。

風呂に一緒に入って楽しく気持ちいいのは・・・やっぱり「玲子」だった。その次は、「理沙」オンナとしての完成度の高い順にそれは決まってくるのかも知れないと思った。


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| My History | 11:28 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
最近 GWのせいかさぼり気味のようですが・・・


ある人から聞きましたが、
近々YouTubeの映像がダウンロード出来なくなると。
これって ほんとうですか???
| 藤野 | 2010/05/05 10:38 AM |

どもども^^

あっ!と言う間に連休も終わってしまいました。(^。^;)

えーーーとYou Tubeですか?そうなんですか?
アップロードできてダウンロードできない。んーどこにもメリットがないような気がしますけどねーどうなんでしょう?

それにきっとそれをハックするソフトもきっと出てくるでしょうから・・・

どっちにしてもGoogleはあんまりそういう規制はしないんじゃないかと思いますけどねー

とりあえず今のうちに美味しい映像はDLしとこーーーっと(笑)
| るーく | 2010/05/06 8:52 AM |










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