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Night Birds


シャカタク1980年に結成して82年に「Night Birds」でブレイク!
Wikiで調べるとそうなってましたが・・・記憶ではもう少し前のような気がしてました。(^。^;)
1978年11月-----------

街はすっかり秋らしくなっていた。御堂筋の銀杏は色づき、もうすぐ銀杏が大量に落ちてくるだろう。

高橋から受け継いだギャラクシー、ポール、泉、そして生玉のホテル。中でもギャラクシーの売り上げは飛びぬけていた。泉も調子がいい。唯一ポールが低迷していたが、まったく問題にならなかった。そして生玉のホテルは堅実な収益性を持っていた。

▼13時・・・大丸別館1Fカフェ

オレ
「ポールは本当に関川がやる気になってるのか?」

横山
「ええ、すでに毎日のように店に入ってます。どうしましょう?」

オレ
「きっとあいつはミナミがいいんだろうな。じゃーそれで任せてみよう」

横山
「わかりました。じゃーMary's2はやっぱり前田さんでしょうか?」

オレ
「んーーーそれはちょっと考える(笑)」

横山
「了解です。後、ギャラクシーの事務室スペースの拡充工事が明日から始まります。1週間程度ですが昼間なので問題はないと思います」

オレ
「生玉のホテルの方の改装は?」

横山
「それも沢木さんから聞いてます。一室だけですからこれも1週間程度で終わるそうです」

オレ
「オッケー^^来月はみんなでデカイボーナスを取ろう^^」

横山
「そうですね^^」

事務所ではなかなか話せない微妙な内容が入る打ち合わせはすべて外で行っていた。ほとんどオレと横山で決めていたが、周りの連中は横山がそこまで関わっていることを知らないし、知らせない。カンパニーの序列でいうと関川、前田、松井、横山となる。唯一横山は現場あがりではない。そういう意識が強くあったためにあえてそうしているが、誰もがその調整能力の高さは認めていた。

横山は事務所に戻り、オレは心斎橋をぶらぶらして周防町に入った。ブティック・ガボの前を通り過ぎようとして、ちょっと店内を覘いてみた。シューさんが居た。

オレ
「シューさん^^」

ガボマスター
「おっ!ユーちゃん。久しぶり^^ちょっと入ってよ」

オレは店の中に入った。婦人服と小物のブティック。マスターの奥さんがデザインしたちょっと年配向けのモノが中心の店だった。

オレ
「ママは?」

ガボマスター
「相変わらず地方への売り込みで飛び回ってる」

オレ
「ははは^^シューさんはのんびりと留守番?いい身分だなー」

ガボマスター
「でもないぞっ!これはこれで結構疲れるのだ(笑)」

店内に設けられた接客用のテーブルについた。シューさんは冷たいお茶をいれてくれた。

ガボマスター
「そーだ。ユーちゃんに紹介できる彼女がようやく見つかった!」

オレ
「いや、その件はもう勘弁してください(笑)」

ガボマスター
「王美社のモデルなんだけど、なかなかいい子でね。ユーちゃんの事も一緒に仕事をしたことがあるって知ってたよ」

オレ
「ん?誰かな?」

ガボマスター
「北条香って子なんだけど知らない?」

オレ
「すみません。覚えてないです」

ガボマスター
「連絡つけるから一度会うだけ会って?向こうにも言ってしまったし、気に入らなかったらそれはそれで構わないから」

オレ
「はぁ〜」

やっぱりシューさんの営業仕込みのトークに押し切られた。ママと一緒に地方営業すれば相当の売り上げが期待できるだろうに・・・余計な事を思ってしまった。

ガボマスター
「ところで知ってるかな?東洋ビルだけど売りに出ているらしいよ」

オレ
「えっ!」

ガボマスター
「オレの大学時代の友人が不動産屋やってるんだけど、そいつが久しぶりに店に来たんだ」

「色々と東洋ビルのテナントの事を聞くから理由を聞いたら、売りに出ているから見に来たって」

オレ
「そうですか。いや驚いたな」

ガボマスター
「ディスコやサウナは流行ってるからいいんじゃないか?って言ったんだけどね。そいつが次の日に電話してきて、『昨日の件ダメになった』って言うから、理由を聞いたんだよ」

「そしたら内緒で教えてくれたんだけど、2番抵当や3番抵当がついていて、きっと危ない高利貸しから金を借りているはずだからダメだって」

オレ
「実は東洋産業の毛利社長から近々会おうと誘われているですよ」

ガボマスター
「ふーん。まーそういう事情だから気をつけて^^」

オレ
「ちなみにいくらで売ろうとしているのでしょうか?」

ガボマスター
「金額は聞かなかったけど、ちょっと電話で聞いてみようか?でも今の状態ならだめだろうなー」

オレ
「すみません。一応聞いておいてくれますか」

ガボマスター
「まさか^^ユーちゃん買うの?(笑)」

オレ
「オレが買えるわけないじゃないですかー(笑)」

ガボマスター
「それにしてもユーちゃんが居た先代の頃は、何もかもうまく行ってたのになーわからないもんだな」

オレ
「シューさん。その不動産屋さんは店舗物件なども詳しいのかな?」

ガボマスター
「そっか。ユーちゃんとこはそういう情報なら必要だよな。よし今日にでもキャッツに誘ってみるよ」

オレ
「あんまり無理しないで下さい。オレはいつでもいいですから」

ガボマスター
「いや、この頃は何かと理由がないと、キャッツにも行きづらくてな(笑)」

オレ
「あははは^^じゃーよろしくお願いします」

オレはそう言ってブティック・ガボを出た。そして東洋ビルの前を通った。ついこの間、現社長の毛利氏から提携話があり、東京六本木のディスコの買収話に乗ったのだが、結果的に先方が「売らない」という事になりすべてが白紙に戻ったばかりだった。

オレは思い切って東洋ビルの4階の事務所を訪ねてみた。

▼東洋産業事務所

毛利
「やー^^ムトー君」

オレ
「ご無沙汰してます。ちょっと前を通ったものですから」

毛利
「そう。この間は準備してもらいながらダメになって申し訳なかったね。ちょっと外へ出ようか?」

オレ
「はい」

オレと毛利氏がエレベーターに乗り込もうとすると、後ろから声がかかった。


「毛利社長、お出かけですか?」

毛利
「ちょっと来客なんで外でお茶を飲んでくるよ」


「・・・」

EVで1階へ降りた。ディスコ「クロス」はまだこの時間静まり返っていて人の気配もない。周防町を渡り向かいの英国館に入った。

毛利
「ここんとこなかなか思い通りにいかなくてさんざんなんだ」

オレ
「そーですか」

毛利
「ムトー君のところは相変わらずMary'sが好調のようだね」

オレ
「ディスコほどじゃないですけど、客単価が高い分多少は楽です。」

毛利
「東京は引き続きいい物件情報を探しているから、是非一緒にやろう」

オレ
「ところで、東洋ビル売却するんですか?」

毛利
「えっ!どこでそれを・・・まだオープンにしていないのに」

オレ
「でも3番抵当までついてるんでしょ!アレじゃ売れないんじゃないですか?」

毛利
「・・・」

オレは珈琲に口に運びながらも毛利氏の表情を見ていた。毛利氏も同じように珈琲に手を伸ばした。

毛利
「短期だからなんとかなると思ってたんだが、ひどい高利でね。今じゃあの通り変なのが事務所に張り付いて、サウナの売り上げを押さえて持っていくありさまだ」

オレ
「東京どころではありませんね」

毛利
「申し訳ない」

オレ
「じゃーオレはこれで失礼します」

オレは不快感でいっぱいなり席を立った。前社長とあれほど頑張ってきた場所がこうもあっさりとなくなろうとしている・・・

毛利
「ちょっと待ってくれないか」

オレ
「・・・」

毛利
「4億でどうだろう?東洋ビル」

オレは座った。

毛利
「このままやつらに取られてしまうぐらいなら」

オレ
「2番、3番の抵当権はいくら借りてそうなったんです?」

毛利
「3000万と1000万でとりあえず4000万と出来ればもう500万」

オレ
「それは?」

毛利
「サウナの従業員の遅れている給与なんだ。」

オレ
「やはり急ぐんでしょうね?」

毛利
「あと1週間が限界だと思う」

オレ
「生玉のホテルはどうしたんです?」

毛利
「あっちも似たり寄ったりの状態なんだけど、まだもう少し余裕がある」

オレ
「東洋ビルの売却が出来ればという事ですか?」

毛利
「まっそういう事なんだけど」

オレ
「後で電話します。事務所に居られますか?」

毛利
「うん。居るようにする」

何気に訪問したが・・・東洋産業の想像以上の悪さに驚いた。本来であればもっと緊迫感のある話になるはずだが、東洋産業自体を前社長から半分乗っ取ったようなものだから、必死さがないのかも知れない。オレは英国館を出てそのまま南へ50メートル歩いた。

奥まったビルの1階のインターフォンを押した。


「はい」

オレ
「ムトーと申します」

ドアが開いた。以前紹介された若い男、茨城が現れた。


「お疲れ様ですっ!」

オレ
「ども^^」

オレは中へ通された。デスクの前の応接セットのソファに座った。奥から人の声がして石井が現れた。

石井
「どーもわざわざこんなところへ^^」

オレ
「いえ、最初にここに来た時はびびったもんですけど、最近は馴染んできました」

石井
「あははは^^」

さっきの茨城がお茶を運んできた。オレは礼を言った。

オレ
「今日、理恵さんが面会に行きました」

石井
「そーでしたか。」

オレ
「元気な様子だったと聞きました。石井さんがこっちに来たことも喜んでいたそうです」

石井
「いやー早く伝わって何よりです。ありがとうございました」

オレ
「いえ、弁護士さんが頑張って交渉してくれたようです」

石井
「弁護士さんにはご挨拶もかねて今度、伺いたいと思います」

オレ
「はい。それでこの間の話なんですけど」

石井
「えーーーと何でしたっけ?^^」

オレ
「プラントのリースの件です」

石井
「いやそれはこの間言ったように」

オレ
「ミナミに6店舗、キタに2店舗、ホテル1軒で月額200でお願いできますか?」

石井
「いや、例えお付き合いして頂く場合でもそれは多すぎます」

オレ
「オレが高橋さんから預かってるモノに比べたら・・・ちょうどいい石井さんの着任祝いということで、今月からお願いします」

石井
「いややっぱりそれは・・・」

オレ
「ほらよく言うじゃないですか!一度出したものは引っ込められないって(笑)」

石井
「・・・わかりました。有難く頂戴いたします。」

オレ
「ところでK芸能は金融もやってましたよね?」

石井
「えー細々とですがやってるみたいです」

オレ
「不動産関係は?」

石井
「それは私の専門分野でして」

オレ
「そーなんですか(笑)」

オレは一連の東洋産業の話をした。石井の目は細くなりオレの話を真剣に聞いているようだった。

石井
「売りたいといっている人が居て、それを買いたいと思ってる人が居るわけですよね。簡単です。それはもうビジネスが成立している。後はそれをどう捌くか?だけです」

オレ
「はぁ〜」

石井
「その金融屋の名前わかります」

オレ
「ちょっと待ってください」

オレは手帳を取り出して、立花氏から聞いた金融屋の名前と電話番号を教えた。

石井
「たぶん同業だと思いますので話はつけれますけど、どうしましょう?」

オレ
「じゃーやってみましょうか?もし売り先がダメになってもこっちで持てば問題はないでしょう?」

石井
「そこまでの覚悟があれば(笑)私でお役に立てればそれに越したことありません」

オレは具体的なプランを石井から教えて貰った。4000万のプラスアルファの現金は必要だろう。そして1番抵当が付いている銀行を調べて、そのまま交渉するか?新たに全額融資してくれる銀行を手配するか?いくつかある方法を教えてもらった。

▼16時・・・スカイ・オフィス

村上
「お疲れ様です^^」

オレ
「ただいまー(笑)」

連絡事項を聞いた。特に急ぎのものはなかった。東洋産業の毛利氏に電話をかけ基本的には購入する方向だと伝えた。そしてシューさんのところへも電話路かけてキャッツで待ち合わせを、「ギャラクシー」に変更してもらった。

シャワーを浴び、夜用のダークスーツに着替えた。

オレ
「じゃーオレもギャラクシーに行って来る。時間になったら上がって^^」

村上
「はい。いってらっしゃい」

▼17時・・・ギャラクシー事務室

オレ
「和服が好きなんだ?」

理恵ママ
「キリっとする感じになって、戦闘モードになるの?^^」

オレ
「そっか。和服はクラブママの戦闘服なのか(笑)」

理恵ママ
「嫌い?」

オレ
「いや、抱きつきたくなる^^」

理恵ママ
「ふふふっいつでも抱き付いて^^」

ドアがノックされた。マネージャーの牧田が顔を出して、「ガボのマスターだと名乗る方がお見えになりました」と言った。

オレ
「オレの客なんだ。^^ちょっと行ってくる」

理恵
「私も後で顔をだすわ」

オレ
「別にいいよ!仕事の打ち合わせだから」

理恵
「あたなのお客なのに私が顔を出さないわけにはいなかいでしょ!」

オレ
「そう。じゃー頼む(笑)」

オレは店内に入った。真ん中辺りのボックス席にシューさんともうひとり客が居た。すでにホステスが2人ついていた。オレが近づくとホステスがオレの席を用意した。テーブルにはすでにブランデーのセットが用意されていた。

ガボマスター
「ユーちゃん。紹介するよ!大学の時の友人で立花」

オレ
「初めまして。ムトーと申します。シューさんには色々とお世話になってます」

オレは立花氏が差し出した名刺を受け取り、オレの名刺も渡した。そして仕事の話があるからと言ってホステスたちを下がらせた。

ガボマスター
「それにしても「ギャラクシー」の噂は聞いていたけどさすがにミナミで1、2を争う高級クラブだなー(笑)」

オレ
「そーなんですか?^^」

立花
「ムトーさんはお若いのにいくつものお店を経営してるんですね!」

オレ
「えーまーなんとか」

ガボマスター
「ところで、東洋ビル。どうするつもりなのかな?」

オレ
「実は今日あの後、いい機会だからと思って東洋ビルの毛利社長を訪問したんですよ」

「東洋ビルの売却の件を確認すると、驚いていましたが・・・内情を話してくれまして逆になんとか協力してくれ!とお願いされました」

立花
「協力とは?」

オレ
「2番、3番抵当をはずすために必要な資金調達です」

ガボマスター
「そうか・・・で立花どう?買取金額とかは?」

立花
「相場は6億ぐらいなんでなんとかその辺で、もちろん抵当権の設定がないのが最低条件になりますが」

オレ
「現状のテナントとかは?」

立花
「それもいいテナントさんであれば問題ないと思いますけど一応再確認します」

オレ
「じゃーその方向で進めていいですか?」

立花
「是非お願いします。でも大丈夫ですか?きっとややこしー金融屋が出てくると思いますけど」

オレ
「そうみたいですね。彼らは東洋ビルを狙っているようですから、難航するとは思いますがなんとかします(笑)」

ガボマスター
「ユーちゃん。あんまり無理しないように」

オレ
「はい^^」

ガボマスター
「それにしてもこの店、松井君や前田君まで居てびっくりしたよ」

オレ
「急な話でここを管理することになったもんで総力戦になってしまって」

オレは軽く手を上げた。店内を見ていた前田がやってきた。ホステスを入れるように指示した。暫くするとさっき席に付いていたホステスたちが戻ってきた。その様子を見て理恵もこっちへやってきた。

理恵ママ
「いらっしゃいませ!理恵と申します。これからもどうぞご贔屓に^^」

ガボマスター
「ども^^ユーちゃんとはずいぶん前からの付き合いなんだけど、こんなステキなお店と取引があるなんてちっとも知りませんでした。」

理恵ママ
「私もムトーさんにはお世話になってばかりで^^どうぞよろしくお願いします」

立花
「それにしてもママを筆頭にこのお店はほんと美人ばかりでびっくりです^^」

理恵ママ
「まーお世辞でも嬉しいわ^^ありがとうございます」

ガボマスター
「ユーちゃんは知らないうちに新しい事始めるからなー(笑)オレもびっくりだよ」

理恵はうまく話をあわせながらオレの隣にいた。マネージャーの牧田が膝を落としてママの隣でメモを渡した。理恵は退席を詫びてオレたちのテーブルから離れた。

オレは視線だけをその先に向けた。新しい客のボックス席に行って相手をしている。チーママの佐和子も同じ席についていた。ママとチーママふたりが着く席。余程のVIP席なのだろうと思った。

オレ
「いつもならギターを弾いてりゃそれで仕事になったんですけど、こういう店は勝手が違ってどうもやりづらいですよ」

立花
「でも北新地のクラブと違ってミナミの方が何処かフランクで楽しいよ^^」

ガボマスター
「うん。オレは大体が北新地が嫌いだからこういうミナミの店が好きだ」

オレ
「どうぞ遠慮なくゆっくりしていって下さい^^」

オレはその席から離れてカウンターの方へ行った。暫くすると理恵が近づいてきた。

理恵ママ
「実は今のお客さん高橋の客なんだけど、どうしようかな?」

オレ
「どうとは?」

理恵ママ
「接待を要求しているの」

オレ
「・・・」

理恵ママ
「高橋の友人なのよ」

オレ
「どんな客?」

理恵ママ
「年配の方が昭和相銀の頭取、隣の少し若い方が伊藤忠商事の部長で高橋の友人なの」

オレ
「そっか」

理恵ママ
「紹介するから来て」

オレ
「えっ」

理恵はオレの手を引っ張ってそこへ連れて行った。

理恵ママ
「沢渡さんうちの新しいオーナーなんです」

オレ
「ムトーと申します。どうぞよろしくお願いします」

沢渡
「どうも^^沢渡です。こちらこそよろしく」


「ほう。こんな若い方がこの店の新しいオーナーですか」

沢渡
「取引先のオーナーの武本さんです。」

オレ
「どうぞよろしくお願いいたします」

オレは理恵が用意した席にとりあえず座った。佐和子が素早くオレの水割りをつくった。

武本
「前のオーナーは確か沢渡君の同級生だったな?」

理恵ママ
「高橋がちょっと長期療養で入院することになって、ムトーが引き継ぎました。どうぞよろしくお願いします」

沢渡
「ずいぶんお若いので驚きました。(笑)」

理恵ママ
「大和実業の社長さんからのご紹介もありましたので」

武本
「岡田君の推薦か?じゃー間違いないな」

オレ
「はぁ〜どうも^^」

沢渡
「じゃーよろしくお願いします^^」

オレは礼を言ってその席から離れた。理恵はそのまま席に残った。代わりにチーママの佐和子がカウンターにやってきた。

佐和子
「オーナーこの間はすみませんでした。いきなり郷田さんに呼び出されて、私、何もしらなかったんです」

オレ
「うん。理恵から聞いている。これからも頑張って」

佐和子
「はい。接待。私が行きます」

オレ
「えっ」

佐和子
「新しいオーナーを若造だと侮っているようですから、私に任せてください」

オレ
「ダメだ」

佐和子
「どうしてですか?高橋さんの後をムトーさんが引き継がれるならあの人たちは絶対に繋いでおかないといけないお客です」

オレ
「そんなモン関係ない(笑)大丈夫だ。とりあえず席に戻って」

佐和子の目はキラっと光り睨むような目だったが、席に戻った。入れ替わりに理恵がやってきた。

理恵ママ
「佐和子ともうひとり加奈子が行くと言ってくれてるわ」

オレ
「ダメだ」

理恵ママ
「あの客だけは高橋の我侭だと思って我慢して!」

オレ
「・・・」

理恵ママ
「カラオケが好きなのよ!(笑)今からポールに連れて行くわ」

オレ
「勝手にしろ」

理恵はカウンターから離れてそのテーブルに戻った。オレはシューさんのテーブルに行った。

ガボマスター
「ユーちゃん。この店のオーナーなのかよ?」

オレ
「えっ」

ホステス1
「すみません私がつい・・・」

立花
「向こうの客が気になって(笑)あれ昭和相銀の頭取だろう?もっともオレは雑誌でしかみたことないんだが」

ガボマスター
「その事を言ってたら、新しいオーナーが挨拶に行ってるとか言うから」

オレ
「ははは^^ちょっと事情があって一時的にそういう立場になってしまって、いや隠すつもりはなかったんですけど(^。^;)」

ホステス2
「オーナー私もついステキなオーナーを自慢したくて」

オレ
「あはっ気にしないで(笑)」

立花
「もしかして昭和相銀がスポンサー?」

オレ
「いえ、今日初めて紹介されたところです。」

ガボマスター
「そうか、ユーちゃんここのオーナーになったのか」

オレ
「シューさん。だから一時的なものだって」

立花
「でもいい感じだなー^^厚かましいけどオレもユーちゃんって呼んでいい?」

オレ
「いいですよ(笑)」

立花
「ユーちゃん。オレなんかすごく楽しくなってきた^^」

オレ
「そう?どーぞ楽しんで下さい^^」

視線をあっちに向けるとどうやらポールへ移動するようだった。理恵と佐和子、他にホステスが2人ついていった。オレは再びシューさんたちの席を離れてカウンターに行った。

ホステス3
「ママがよかったらポールにきてくださいと言ってました」

オレ
「君はどうしたらいいと思う?(笑)」

ホステス3
「ギャラクシーのオーナーらしく強気で行ってあげてください^^」

オレ
「わかった」

関川
「現場の意見が最優先。いつも言ってるじゃないか(笑)」

オレ
「へーへーわかりました。(笑)」

関川はずっとカウンターに入っていた。バーテンをしごいているようだった。オレはフロントにいる松井にポールへ言ってくると不機嫌そうに伝えて、そっちへ向かった。

隣のビルの「ポール」に入ると店長の石田がすぐにやってきて、理恵たちのテーブルに案内した。

オレ
「ご一緒させていただいてよろしいですか?」

武本
「ん?かまわんよ^^」

沢渡
「武本さんは歌がお上手なんだプロ顔負けでね。レコード会社はレコーディングをと熱心なんだ」

オレ
「そーですか!是非聞かせてください」

武本
「沢渡君は大げさなんだよ。趣味でね一度出してみようかと思ってる(笑)」

佐和子
「うわーそれも楽しみですねー^^」

理恵ママ
「レコード出たらいっぱい買いますから^^」

武本
「そっか君たち買ってくれるか?あははは^^」

ったく。こんなバカな年寄りを煽てて、その尻馬にのってる沢渡というのも大したヤツじゃないな・・・ステージの方をみると長井が用意を始めていた。石田が近づきメモを渡していた。きっと彼らのリクエストだろう。そして石田がこっちへ近づいた。

沢渡
「じゃー武本さんが歌った後ではアレなんで私がさきに^^」

沢渡がホステスの聖子と一緒にステージ前に行った。長井がギターを弾き、演歌を一緒に歌っていた。そしてそれが終わると武本がひとりでステージに立ち、「マイウエイ」を歌った。なるほどそこそこの声量はあるが、哀しいかな音程が少しずれているのを本人は自覚していない。レッスンを受けたことがないのがそれでわかった。

沢渡
「いやーいつ聞いてもいいですねー頭取のマイウエイ♪最高です」

理恵ママ
「ほんとすっごいノドでうっとりです^^」

佐和子
「レコードが出るのが待ち遠しい^^」

オレは拍手をしただけで、それ以上のお世辞は言えなかった。武本は鷹揚に頷いて満足しているようだった。

武本
「せっかくだから君もどうだ?」

オレ
「私ですか?」

沢渡
「うん。ムトー君も何か歌うといい^^」

オレ
「変な歌しか歌えませんけど(笑)」

沢渡
「変でも下手でもいいじゃないか」

武本
「うん。変な歌結構^^聞かせてくれ」

オレ
「はぁ〜」

長井は他の客のリクエストをこなしていた。それらが終わるのを待っていた。

武本
「そうだ。今週のゴルフ。ムトー君もどうだ?」

沢渡
「頭取今週はもう」

武本
「他にも声かけたからもう1組増やすことになったんだ。」

沢渡
「そうでしたか。じゃームトー君。いらっしゃい^^」

佐和子
「あっオーナー良かったですね。私がキャディーしましょうか?」

武本
「ん?君もゴルフできるのか?」

佐和子
「始めたばかりですけど」

武本
「よし!じゃーふたりで来い^^」

佐和子
「うわーいんですか?」

理恵ママ
「まっさわちゃんまで良かったわね!」

沢渡
「じゃー、ムトー君、歌ったら?^^」

どうやらリクエストは終わったようだ。オレは上着を脱いてステージに向かった。長井からギターを受け取り、リズムボックスを調整しながらマイクスタンドを合わせた。ネクタイを緩めてブルースっぽいのを1曲歌った。そして席に戻った。

武本
「今の歌は誰が歌っている歌だ?」

オレ
「んーオリジナルなんで一応私が・・・」

武本
「君がつくった歌なのか?」

オレ
「詩は一部私も受け持ちましたが、作曲は友人が」

武本
「そこのギター弾きがつくったのか?」

オレ
「いや彼は私の後輩ですが、作曲は別の人間です」

武本氏は不機嫌そうに矢継ぎ早に質問してきた。ホステス達は黙っていた。

武本
「まっなんだな。今流行の若者に受けるやつだな」

沢渡
「そーですね。歌はやはり和製フランク・シナトラばりの頭取のような歌でないと」

武本
「もしわしが作詞したら、曲をつけることはできるか?」

オレ
「さーどうでしょう?変な曲しかやりませんから(笑)」

武本
「変な曲か?今みたいなブルースか?」

オレ
「えーまー(笑)」

理恵ママ
「それより今度のゴルフ場は何処なんですか?」

沢渡
「いつも頭取がコンペ開くところ、芦屋ゴルフ倶楽部だよ」

武本
「うん。そーだ。今度のゴルフで握ろう」

佐和子
「何を握るんです?」

武本
「オレが勝ったら、ムトー君。作曲してくれ」

オレ
「はぁ〜」

武本
「よし!決まった(笑)」

とりあえずそんな決着の仕方でその席は終わった。そしてポールを出た。武本と沢渡、そして佐和子とホステスの加奈子が後に続いた。

武本
「君は付き合わんのか?」

オレ
「えっオレですか?」

武本
「そうだ。一緒に付き合え!」

理恵ママ
「それでは私が」

武本
「ママが?」

理恵ママ
「はい^^」

武本
「良かったなムトー君(笑)」

石田店長と黒服が1名ついてきて、タクシーを拾いに行った。そして2台に分散して生玉のホテルに行った。地下駐車場で降りて、それぞれが部屋に入った。オレはすぐに支配人を呼んだ。モニタールームに行った。今入った部屋の様子がモニターされていた。

オレ
「録画するのか?」

理恵
「もちろん」

オレ
「・・・」

理恵
「利用することはほとんどないわ」

理恵は支配人に何かしら指示していた。そしてオレたちは部屋に戻った。

オレ
「ここまでしないといけない相手か?」

理恵
「それは・・・わからない。でも高橋の信用を引き継ぐ事は大事だと思う」

オレ
「オレはヤクザじゃないぞ」

理恵
「高橋個人の動きは決してヤクザな動き方じゃなかったわ」

オレ
「信用しろ!ってか?」

理恵
「高橋はあなたを信用している」

理恵はオレを睨みつけ、はかるような態度だった。

オレ
「いいだろう。体を張ってるお前らに乗ってやるよ」

理恵
「良かった。^^ところでゴルフわざと負ける?」

オレ
「たぶん負けるだろう。何しろオレ、ゴルフやったことないから」

理恵
「うそでしょう?」

オレ
「何で?あんな年寄りののボールアソビ興味なかったし」

理恵
「うわーどうしよう?」

オレ
「いいじゃないか別にそんなの」

理恵
「ゴルフは色々とマナーやルールがウルサイのよ!いいわ明日から特訓よ^^」

オレ
「・・・」

理恵は和服を脱ぎ始めた。初めて抱いたときのように後ろを向いてゆっくりと背中からそれは現れた。「龍」この距離感、全身が見えていながらオレの脳には龍が飛び込んでくる。

和服は全部一緒に床に落ちた。プロのオンナの戦闘服。その脱ぎ方も芸術的だった。全裸の全身。髪を下ろし振り返り正面を向く。下半身の黒々としたところ・・・オレはもう動けなかった。まるで催眠術にでもかかったように

理恵が近づいてきた。オレのスーツを脱がせる。上着をとられシャツのボタンを外されネクタイをとられた。オレは自分でスラックスを下着ごと乱暴に脱いだ。すでにオレのモノは怒張していた。

理恵
「どうしたの?怒ってるの?」

オレ
「いや、オレはその『龍』の虜になってるのかも知れない」

理恵
「そう^^じゃーその『龍』を可愛がって」

オレは理恵をベッドサイドに手をつかせて、龍を見ながら後ろから責めた。理恵のよく反応する体・・・揺れ動く龍。オレはそれを見ながら自分の快楽は我慢した。自分の快楽に負けて放出した瞬間、龍が怒って飛び掛って来そうな気がしていた。

それから約2時間後、支配人から内線があり理恵が受話器をとった。

理恵
「彼らが帰るそうよ!沢渡がタクシーを呼んだらしいわ」

オレ
「でどうする?」

理恵
「彼らがクルマに乗るまであなたが見送って」

オレ
「わかった」

オレはすでに着替えていた。地下駐車場へ降りた。タクシーは2台待機していた。沢渡が居た。

オレ
「お疲れ様でした」

沢渡
「いつものようにうちへ請求を回してくれ」

武本がひとりで出てきた。

沢渡
「お疲れ様でした」

オレは頭を下げた。

武本
「じゃームトー君、ゴルフ楽しみにしてるぞ」

オレ
「はい」

武本をひとりでタクシーに乗せた。先にそのクルマは駐車場を出た。

沢渡
「ムトー君。良かったな頭取に気に入られて」

オレ
「はぁ〜」

沢渡はクルマに乗り込み、駐車場を出て行った。オレは部屋に戻った。理恵と一緒に佐和子と加奈子が居た。オレはどう声をかけていいかわからなかった。

佐和子
「オーナー。本当にゴルフ初めてなんでしょうか?」

オレ
「うん。まー(笑)」

佐和子
「あと5日ありますから、特訓しましょう^^」

オレ
「よろしく頼む(笑)」

理恵はちょっとオレを睨んでいた。オレはまったく気にとめなかった。

オレ
「加奈ちゃん。悪かったな。」

加奈子
「いえ。私もギャラクシーのオンナですから」

オレ
「スマン」

オレは加奈子の言った「ギャラクシーのオンナ」というセリフにそのプライドと意地を感じた。そしてオレはそのギャラクシーのオーナー。高橋から引き継いだものはとんでもなく重いモノだと今更ながらに感じた。

そしてもう1度地下駐車場に降りた。佐和子と加奈子それぞれをタクシーに乗せ、オレと理恵は一緒にタクシーに乗った。理恵を送って行きオレは事務所に戻った。ジーンズとシャツに着替えて革ジャンを手に地下駐車場へ降りた。トランザムに乗って周防町のスコッチバンク前にクルマを停めて、東洋サウナに入った。

サウナで汗を流す・・・頭から汗がジワっと流れ出す感触。大浴場で手足を伸ばす。もうすぐここを舞台にちょっとやっかいな買収劇が始まる。ついこの間まで、ここにSPEAK EASYがありMellow Beachがあり、オレはたまに音楽もやりながらストイックにシゴトをしていたはずだったが・・・いつの間にかヤクザな生活に馴染んでしまっていた。

▼25時・・・玲子マンション

トランザムをマンションから少し離れたところに停めて歩いた。ここからほんの5分も歩けば理恵のマンションがある。

オレは鍵を使ってオートロックを解除して、玲子の部屋のインターフォンを押しながら鍵を使って部屋に入った。

玲子
「お帰りぃ^^」

オレ
「ただいまー」

玲子
「何か食べる」

オレ
「うん」

オレはダイニングテーブル前に座った。玲子はキッチンに入りビールとグラスを持ってきた。オレはグラスを受け取る。玲子はビールを注いだ。

玲子
「なんか疲れてる?」

オレ
「いや、そうでもないけど?」

玲子
「そう。無理してるんじゃない?」

オレ
「大丈夫だ^^」

玲子
「お蕎麦でいい?」

オレ
「うん」

オレはビールを半分ほど一気に飲んだ。疲れてはいない。またどんな時でも普段はそんな風に見られないようにしているつもりだった。何かしらきっかけをつくったつもりか?関川を移動させたことを含めてギャラクシーに関わっていることに探りを入れたつもりだろうか?

オレ
「玲子はゴルフできる?」

玲子
「いきなりなーに?少しはできるけど」

オレ
「オレはやったことがない。今週付き合いで行くことになって明日から特訓なんだ」

玲子
「あらっ!そーなの?あれはあれでやりだしたら面白いわよ」

オレ
「そっか。今までまったく興味がなかったから(笑)」

玲子
「センパイにでも誘われたの?」

オレ
「まーそんなもんなんだけど」

玲子
「さーどうぞ^^」

玲子はオレの正面に座った。目の前にザル蕎麦、そして出し巻き。ひさびさに見るメニューだった。

オレ
「いただきまーす」

玲子
「何処のゴルフ場いくの?」

オレ
「さーよく知らないんだけど近場らしい。特訓が思いやられる(笑)」

玲子
「でもゴルフは重要な接待アイテムだから頑張って^^」

オレ
「まっマージャンなんかより健康的でいいかもな?」

玲子
「そういえばユーイチとマージャンした事なかったわね?」

オレ
「えっ?玲子はマージャンできるんだ?」

玲子
「強いわよ(笑)今度やろうか?関川君入れて」

オレ
「そうだな^^」

関川の名前が出てきた。そういえばやつは玲子と結婚しろと言った。オレは考えとくと言ったのを思い出した。

玲子
「ギャラクシーに関わってるんでしょ」

オレ
「・・・」

玲子
「白状しなさい^^」

オレ
「どうしても断れなくて」

玲子
「やっぱり・・・関川君もそっちに行ってるのね?」

オレ
「ああ」

玲子
「どう言うか関わり方?」

オレ
「・・・」

玲子
「ごめん。シゴトだもんね。」

オレは蕎麦を食べ終えた。ビールを飲み干すと玲子が注いだ。オレは脇に置いた革ジャンからラークを取り出して火をつけた。

オレ
「実は、頼まれてギャラクシーのオーナーになった」

玲子
「えっ」

オレ
「あくまでも形式的なオーナーだ^^」

玲子
「形式的であれあそこはヤクザが経営する店よ!そのオーナーって」

オレ
「危険なことは何もない」

玲子
「危険がないはずがないわ!それぐらいあなたもわかってるでしょ?」

オレ
「・・・」

玲子
「続けるのね」

オレ
「関川に言われた」

玲子
「何を?」

オレ
「籍を入れろって」

玲子
「えっ?」

オレ
「純子ママと結婚しろって」

玲子
「・・・」

オレはビールを飲み干した。玲子はビールを注がない。オレは目の前のビール瓶を持って自分で注いだ。玲子は気付いた様子もない。

オレ
「あいつには困ったもんだ(笑)」

玲子
「・・・」

オレ
「どした?」

玲子
「関川君の冗談きついなーと思って(笑)」

オレ
「籍入れたら安心する?」

玲子
「何言ってんのよ(笑)」

オレ
「籍入れたら何があっても信用してくれるか?」

玲子
「今でも信用してるわ」

オレ
「例えばそれを揺るがすことが起きても・・・」

玲子
「何が起きてもよ」

オレ
「そっか」

玲子
「私はあなたを絶対に信用しているのに、あなたは私を信用していないみたいね(笑)」

オレ
「いや、そーじゃない。」

玲子
「じゃー何?」

オレ
「ちょっとビビってるだけだ(笑)」

玲子
「何よ(笑)」

オレ
「あはっ^^」

玲子
「お風呂はいろっ!^^」

オレ
「先にやりたいっ!」

玲子
「なんかいやらしい言い方(笑)」

オレ
「ベッドに行こう」

玲子
「ごめん。アレなの」

オレ
「そっか^^じゃー風呂場で」

玲子
「もうっ」

オレはその場で裸になった。そして風呂場に行った。さっきサウナに入ったばかりでどうでもよかったのだが

シャワーを頭から浴びた。

玲子が入ってきた。頭にタオルを巻いている。体にも・・・オレは玲子の体に巻いているバスタオルを剥ぎ取った。軽く抱いてキスをした。舌を絡ませて玲子の舌を吸った。背中を撫でながら

玲子
「好きよユーイチ」

オレは玲子の乳を揉みながらキスを続けた。シャワーを止めて玲子をバスタブに手を着かせて座らせた。オレは自分のモノを玲子の尻に当てて擦りつけた。

玲子
「あー」

何度かすべってうまく入らなかった。玲子は手を添えるようにしてオレのモノが入るようにした。ゆっくりと玲子のオンナの穴に突き刺さっていった。

玲子
「うぅーーー」

オレは玲子の腰を持って一気にオレのモノを突き立てた。

玲子
「あぅーーー」

腰を持ちながらゆっくりと大きなストロークで出し入れした。玲子は珍しく声を上げ続けた。そして一段と大きな声をあげていった。大きな安心感とともにオレも放出した。

▼翌日・・・

佐和子に連れられて梅田の読売ゴルフ練習場へ行き、プロを紹介してもらった。そしてその日からオレのゴルフ特訓が始まった。

オレと佐和子は午前の練習を終えて、近くのレストランで昼食をとった。

佐和子
「ムトーさん。運動神経がいいんですね。石崎プロもセンスがいいって褒めてましたよ」

オレ
「時間がないから豚も煽てりゃーってやつじゃないの?(笑)」

佐和子
「武本頭取は、あれでシングルの腕ですから強敵ですけど頑張って下さい」

オレ
「(笑)」

佐和子
「ムトーさんコレだけは信じてくださいね。私、郷田とは寝たこともありませんし本当にあの件には無関係なんです」

オレ
「この間も言った通りオレはそんな事とっくに忘れてるよ!もちろんさわちゃんが言うことも信じている^^」

佐和子
「良かった。聞いていいですか?」

オレ
「何なりと^^」

佐和子
「やっぱりムトーさんも・・・ヤクザなんですか?」

オレ
「どう思う?(笑)」

佐和子
「どーしてもそうは思えなくて」

オレ
「オレは高橋が何故オレにギャラクシーを託したのか未だにわからない。そしてオレはヤクザでも何でもない」

佐和子
「やっぱり。良かった^^」

オレ
「それが良かったのかどうか?わからないけどね」

佐和子
「ムトーさんがギャラクシーのオーナーになって良かったと思えるように、私頑張りますから^^」

それまでのオーナーという呼び方はどうも気に入らなかったので、名前で呼ぶようにお願いした。ギャラクシーのホステス達はよく「ギャラクシーのオンナ」という表現をする。それはまるでヤクザの世界の一家一門を誇るような言葉に聞こえる時がある。理恵ママの影響を受けているのか?と思ったがそうでもないようだ。

オレ
「そっか。オレもさすがにギャラクシーのオーナーだと言われるように努力するよ(笑)」

佐和子は午前中の練習で切り上げて出勤の準備のために帰って行ったが、オレは引き続き午後の練習メニューをこなした。

▼16時・・・東洋ビル事務所

オレ
「ご紹介します。私の友人の石井さん。今回、やっかいな交渉をお願いしています」

石井
「石井と申します。どうぞよろしくお願いします」

どちらも名刺交換はしなかった。オレは石井から教わった通り一通りの説明を毛利氏にした。

毛利
「じゃーこの売買契約書を交わして、その4000万の手付金はそのまま石井さんが金融屋へ交渉し返済に充てるわけですか?」

石井
「そうです。それで抵当権を抹消します。代理人の委任状に署名、捺印をいただければこちらですべて処理します」

毛利
「残金はいつになりますか?」

オレ
「契約書にも書いてある通り、今月末のお支払いになります」

毛利
「それまでに一部でもなんとかならないかな?」

オレ
「どのくらいですか?」

毛利
「同じく4000万ぐらい。20日の手形をそれで落としたいんだ。」

オレ
「わかりました。なんとかします」

オレは打ち合わせ通り石井に先に出てもらった。その後、毛利氏と詳細を詰めた。サウナの売り上げ確保と人件費の支払い。1Fクロスのテナント収入など等・・・

毛利
「ムトー君。ありがとう」

オレ
「いえ。オレは間に入っただけですから」

毛利
「でも金融屋の交渉うまくいくかな?」

オレ
「大丈夫です。石井さんはプロですから」

毛利
「・・・」

オレ
「じゃー後で連絡を入れます」

オレは東洋ビルを出て、スコッチバンクの向かいにある喫茶「英国館」に入った。石井の姿を見つけてそのテーブルについた。ウエイトレスに珈琲を注文した。

石井
「20日の手形・・・それまでにケリをつけた方がいいですね」

オレ
「可能ですか?」

石井
「なんとかします。それよりもう4000万大丈夫ですか?」

オレ
「至急銀行にあたってなんとかします(笑)」

石井
「もしなんでしたら、言って下さい。繋ぎ融資をこっちで依頼しますから」

オレ
「はい。その時はよろしくお願いします」

石井とは店を出たところで別れて、オレは事務所に向かって歩きだした。1Fのカフェから事務所に電話を入れて横山を呼び出した。オープンな席で待った。すぐに横山が降りてきた。

横山
「お疲れ様です」

オレ
「うん。いい天気だな^^」

横山
「もう陽が落ちますよ」

ウエイターが珈琲を2つ持ってきた。

オレ
「20日に後4000万必要になった」

横山
「・・・会計士に相談して融資を受ける段取りをします」

オレ
「間に合うかな?」

横山
「ダメでも3000ぐらいなら売り上げがあがってきますからなんとか」

オレ
「そっか」

横山
「で、一体何を始めてるんですか?」

オレ
「一応、人助けだ」

横山
「そんな事はわかってます。具体的な事を聞いているんです」

オレ
「そう怒るなよ(笑)実は東洋ビルを買うことになった」

横山
「え?オレたちが居た「東洋ビル」ですか?」

オレ
「そうだ」

オレは詳細を話した。横山は黙って聞いていた。

横山
「4億で買って6億で売る。一瞬で2億の利益ですか?そして売れなければ東洋ビルを持つ。ってことですね?」

オレ
「まーそーだ」

横山
「それにしても、オンナと遊んでるとばかり思ってましたけど、どこでそんな仕事始めたんです?(笑)」

オレ
「アホっ!(笑)仕事じゃない。人助けだと言ってるだろう」

横山
「あははは^^そうでしたね(笑)」

オレたちは事務所に上がった。すでに他の連中はいない。さっちゃんだけが残っていた。横山は電話をかけまくっていた。

オレ
「さっちゃん。ちょっと耳をかして」

村上はオレの方に近づいてきた。オレはさっちゃんの耳元で囁いた。

村上
「はい。でもどうしてわかったんですか?」

オレ
「オレはそういう勘だけはいいんだ」

村上
「すみません」

オレ
「別に謝ることじゃない。(笑)」

電話を終えた横山が近づいてきた。

横山
「あれ?ムーさんも気付きました?」

オレ
「ん?」

村上
「横山さん・・・」

横山
「オレは鼻がいいから^^それにしてもあの松井さんがねー(笑)」

松井がさっちゃんと付き合い始めている。オレがそうじゃないかと思ったのは少し前だったが、横山も気付いていたようだ。

村上
「あのーこの事は暫く内緒に・・・松井さんに怒られますから」

オレ
「そんな事で松井が怒る?そん時はオレが怒ってやるよ(笑)まっヤツが何か言ってくるまで知らん顔している方が面白いけどな?」

横山
「そうですね(笑)その時は是非オレにも教えて下さい。^^」

オレ
「あははは^^」

そしてオレたちは3人一緒に事務所を出た。オレと横山はギャラクシーにさっちゃんはそのまま地下鉄の駅へ向かった。

▼18時・・・ギャラクシー特別室

事務室の拡張工事のため暫く事務室が使えない。その間、とりあえず特別室を使うようにした。バックヤードの整備が終わり次第、この特別室も改装の予定だった。

理恵ママ
「ゴルフの練習はどう?」

オレ
「うん。結構面白い^^」

理恵ママ
「そう。頑張ってね^^でも佐和子には手を出さないでね(笑)」

オレ
「前も聞いた。(ーー;)」

理恵ママ
「心配なのよーあの子若いし・・・」

オレ
「あれ?ミナミのオトコは2、3人のオンナが居てもいいんじゃなかったのか?(笑)」

理恵ママ
「まーそーだけど、4人はダメよ(笑)」

オレ
「あははは^^」

理恵ママ
「そうだ。さっき沢渡から電話があったわ。今日来るって」

オレ
「あっそう」

理恵ママ
「あなたの事を聞いてから、あなたに用があるんじゃないかしら」

オレ
「オレはあーいうタイプ嫌いだ」

理恵ママ
「そーね。ちょっとあなたの事軽く見ているわね。私が懲らしめとく(笑)」

オレ
「んー怖わっ!^^」

理恵ママ
「だから今日来てっ!龍が淋しがってるから」

オレ
「ははは・・・」

ドアがノックされ前田が顔を出した。「沢渡さんが来られました」と告げた。オレと理恵は顔を見合わせた。

理恵ママ
「私が最初に相手するわ^^」

そう言って理恵は事務室から出た。オレは暫く事務室に留まることにした。「懲らしめる」どういう意味だろう?考えたがわかるわけがなかった。オレはビールが飲みたくなった。誰かに頼もうと思った時、タイミングよく松井が顔をだした。

松井
「理恵ママが来て欲しいっておっしゃってます」

オレ
「わかった。あっオレにはビールを^^」

松井
「了解です^^」

オレは店内に出た。窓際の真ん中辺りの席に理恵と沢渡が居た。オレはそこへ近づいた。

オレ
「いらっしゃいませ。お待たせいたしました」

理恵ママ
「じゃー沢渡さんごゆっくりどうぞ」

オレは理恵と入れ替わるようにそこに座った。すぐに後ろで松井がビール用意して待っていた。松井はグラスを置き、ビールを注いだ。そして黙って下がった。

オレ
「この間はお疲れ様でした」

沢渡
「ども^^理恵ママにこってり絞られたよ」

オレ
「?」

沢渡
「いやそれはいいんだけど、ゴルフの前に一度じっくりと話し合っておこうと思って」

オレ
「はい。なんでしょう?」

沢渡
「君は高橋の代わりにうちの仕事をする気がありますか?」

オレ
「どんな仕事でしょう?」

沢渡
「うちは商社なんでなんでもやってるんだが、今私が一番力を入れているのが、不動産関連なんだ」

オレ
「はぁ〜」

沢渡
「土地を手当てしてビルやマンションを建てる。そして販売する。そういうところに土地だけ斡旋することもある。もっとも業界的なビジネスなので、銀行や地主またはマンションデペロッパーなどとの単位の大きいビジネスが主流なんだ」

オレ
「はぁ〜」

沢渡
「それに付帯して色々な問題が生じたりするんだが・・・そのあたりを調整してくれるところが欲しいんだ。どうだろう?」

オレ
「なんか中学生が授業を受けているようでピンときませんが(笑)」

オレはビールを半分ほど一気に飲んだ。

オレ
「周防町のビルの持ち主が、他のビジネスに手を出して金に困ってたんですよ。ビルを担保に金を借りたんですが・・・悪徳高利貸しで、返済に困った。」

「仕方なくビルを売りにだそうとしたんですが、高利貸しはそのビルを狙ってて、すでに2番、3番の抵当を設定して、時間を稼いで乗っ取ろうとしてました」

「そのビルの持ち主と人間関係があったものですから、力を貸すことになって、うちが買い取ることにしました。こっちで高利貸しと話をつけて、抵当権をはずして相場以下で買い取ることで合意しました」

「知り合いの不動産屋が買主をみつけて相場価格でほぼ話が進んでます」

沢渡
「抵当をはずすのはムトーさんが?」

オレ
「いえ。高橋の元部下が・・・」

沢渡
「金主は?」

オレ
「居ません。でも銀行から正当な融資を受けようと思ってます」

沢渡
「わかりました。規模は違いますが、すでに同じビジネスを始めているという事ですね(笑)」

オレ
「いえビジネスというより今回の場合は人助けのつもりです」

沢渡
「あははは^^人助けですか?それはいい」

オレはビールを飲み干した。やっぱりナメてるなコイツ!沢渡が目の前のビール瓶を手に取りオレのグラスに注いだ。

沢渡
「さすがに若くてもギャラクシーのオーナーだ^^是非うちの仕事もお願いします」

オレ
「はぁ〜」

沢渡
「ところで銀行はどちらで?」

オレ
「いやまだ決めてません。貸してくれるところがあるのかどうかさえ(笑)」

沢渡
「それならこの際だから武本さんのところとお付き合いしましょうよ」

オレ
「えっ勝負の前に頭を下げてお願いするんですか?」

沢渡
「いえ会長じゃありません。その程度の金額なら本町支店あたりに話をすればすぐです(笑)」

オレ
「そーなんですか?」

沢渡
「明日あたり事務所に行かせます」

オレ
「はぁ〜」

沢渡
「いやーよかった。これで安心してゴルフができます。^^」

オレ
「ははは^^」

沢渡
「じゃームトーさん。今日はこれで^^日曜日楽しみにしてます」

沢渡は立ち上がりオレに手を差し出した。オレはちょっと意外に思いながらも握手をした。そしてフロントへ向かい歩き出した。

理恵ママ
「あら沢渡さんもう?」

沢渡
「えー未だ仕事が残ってまして」

オレ
「どうもわざわざありがとうございました」

沢渡
「じゃー失礼します」

理恵は加奈子と一緒にビルの出口まで送って行った。前田が先導していた。オレはバックヤードを通り特別室へ入った。カウンターバーの冷蔵庫からビールを取り出しカウンターの端に置いてあるグラスと共にテーブルに置いた。

ドアがノックされ、松井が現れた。その後ろから理恵が入ってきた。松井はドアを閉めて出て行く。

理恵ママ
「沢渡さんご機嫌だったわよ^^」

オレ
「そう。」

理恵ママ
「あなた彼に何か美味しい話でもしたの?」

オレ
「さー?(笑)理恵ちゃんにビビッてそういう顔をしてただけじゃないのか?」

理恵ママ
「誤魔化されないわよ!ちゃんと聞いているんだから^^」

オレ
「ん?」

理恵ママ
「あなたがバカっぽい顔をしている時は絶対何かあるって」

オレ
「ぎゃははは^^一体誰がそんな事を(笑)」

理恵ママ
「ゴルフが終わったら来てねっ!新しいマンションに^^」

オレ
「そっか日曜に引越しだったっけ?」

理恵ママ
「改装も済んだし、後は私のクローゼットにあるものを入れるだけ」

オレ
「そっか楽しみだな^^今日は?」

理恵ママ
「ごめん。ダメな日なの・・・私は別にいいんだけど」

オレ
「じゃー日曜に^^」

理恵ママ
「はい^^」

知ってたさ(笑)だからあえて聞いたんだ。とは言えなかった。ここんとこギャラクシーに居ることが多くなったせいか、夜も理恵と居ることが多くなっている。さてと・・・オレはギャラクシーを出た。周防町を北へ上がりMary'sへ行った。

▼20時・・・Mary's

相変わらずここは盛況だった。入店待ちの客も居てこの様子では中に入ってゆっくりとショーを見ることもできないだろう。オレはマネージャーの田川を連れ出して、Maggieへ行った。

滝口
「いらしゃ・・・あっムーさん。お疲れ様です」

オレ
「誰であっても営業時間中は、いらっしゃいませ!だぞ」

滝口
「すみません。」

オレ
「案内してくれ(笑)」

滝口
「はいっ!」

オレと田川をボックス席につけようとしたがオレはそれを断りカウンターに座った。カウンターには飯山が入っていた。

オレ
「すまなかったな!声をかけなくて」

田川
「いえ。とんでもないです(笑)オレが駆けつけるのが遅くてすみませんでした」

オレ
「いや最初は簡単に済むと思っていて松井だけでいいだろうと思ってたんだ」

田川
「はい。事情は後から横山さんが教えてくれましたから」

オレ
「そっか^^で相談なんだが・・・」

田川
「はい」

滝口がブランデーセットを自ら持ってきた。オレは礼を言ったが・・・本当は飯山のジン・トニックを先に試してみたかった。カウンターの中をみると飯山は一応その用意もしているようだった。

田川
「飯山さん先にそれを^^」

オレ
「ん?」

田川
「ジン・トニックが飲みたくて(笑)」

オレ
「うん」

滝口の方をちらっと見るとようやく気がついたようだった。滝口は最初にトチると後をひくタイプだと思った。

オレ
「まだ秘密事項なんだが・・・Mary's2を梅田でやろうと思ってる」

田川
「えっ!」

オレ
「売り上げトップの店を預かるお前の意見を聞きたくてな」

田川
「ジュリーさんを中心にしたメンバーですね」

オレ
「たぶんそうなるだろうな一応マリーが決めることなんだが」

田川
「責任者は?」

オレ
「お前の推薦は?」

田川
「んーーー嶋本が動いてしまいましたから・・・」

それまでMary'sがオープンして以来、田川と嶋本が仕切っていた。そういう意味ではマリーたちとも人間関係が出来ている。嶋本がつい最近移動になったばかりで迷っているようだった。

田川
「Mary'sは安定していますから・・・オレが行きましょうか?」

オレ
「そっか。じゃー頼む^^」

田川
「はいっ^^」

オレ
「そのうちミナミに戻すから」

田川
「梅田だってバイクを飛ばせば10分以内に駆けつけられますから^^」

オレ
「そっか」

気持ちのいいヤツだった。普段は大人しく見えるタイプだが、有事に強い。沙耶を助けるためにひとりで乗り込んで大暴れしたこともあった。そう言えば沙耶もそろそろシビレを切らしてやってくる頃だった。こっちから連絡を入れて、東京へ行かなければ・・・と思った。

飯山の作ったジン・トニックでカンパイした後、オレと田川はMaggieを出た。田川はMary'sに戻った。

長井と出くわした。

オレ
「今からか?」

長井
「はい^^」

オレ
「頼んだぞ!」

長井
「お任せ下さい(笑)」

長井がMaggieへ行くのを見ていた。そしていきなりそれを思い出した。しまった。今週の日曜は相愛学園の文化祭だった。そしてその日はゴルフ。それが終わってから駆けつけても・・・すでに文化祭は終了している時間だ。それに日曜は各店が休み。理恵の引越しの日だった。。。

何か手を打たなくては・・・ユーコ以外の友人たちにも行くと言ってしまっているし、どうする?頭が痛くなってきた。

そしてオレは珍しく事務所に戻って、自室で寝た。。。


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