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空に星があるように


1966年、荒木一郎の歌った「空に星があるように」BIGINのカバー^^だったのですが・・・削除されてしまいましたのでオリジナルに差し替えました。

1980年1月PART2

▼13時・・・日本橋Player's

浜田
「連日この調子なんだよ(笑)」

オレ
「うん。先週様子を見に来たときもそうだった」

浜田
「ギター演奏の派遣も希望者が多くてな!こんなにうまく全体が回っていくとは思ってもみなかったよ」

オレ
「前からギターを丁寧に教えたりしてたお前の個人的魅力が人気なんだろう」

浜田
「ヒロ。嬉しいこと言ってくれるじゃないか^^お前最近ひとを煽てるのがうまくなったんじゃないか?(笑)」

浜田は上機嫌だった。オープン当初からこんなにヒットするとは誰も想像できなかった。それだけに嬉しさがひとしおなんだろう。

オレ
「ポールもお前と関川のプランが当たって売り上げが伸びてるしな^^」

浜田
「そうだな。さすがにバンド演奏で歌えるところはないもんなー。次を考えているんなら用意はするぞ」

オレ
「うん。それよりもう1軒Player'sを出さないか?」

浜田
「えっ!?」

オレ
「ここだけで今の需要を消化できないだろう?」

浜田
「まだオープンして1ヶ月も経っていないんだぞ?」

オレ
「だから?」

浜田
「いや・・・だからってわけじゃないけど」

新しい客が入ってきたのでオレは浜田を誘って、向かいの喫茶店に入った。

オレ
「実はPlayer'sの2階の無線屋さんに交渉に行ったんだ」

浜田
「ん?」

オレ
「その場所を譲ってくれないか?ってな」

浜田
「えっ」

オレ
「立ち退き料も含めて交渉したんだが、どうもうまくいかない」

浜田
「ヒロ。お前よくそんな事考えつくなー(笑)」

オレ
「上が借りれれば練習スタジオを一気に3室ぐらいつくることができるからな^^」

浜田
「ははは・・・」

オレ
「もっとも諦めたわけじゃないから気長に交渉するけど、先に梅田あたりにもう1店舗ぐらい出してもいいかな?って思ってるんだがどうだ?」

浜田
「梅田か・・・LINDA、Maggie、Julianも梅田にあるし、ふむ。いいかも知れないな」

オレ
「今年の前半に北新地に2軒ほど出店しようと思ってるし」

浜田
「オッケーわかった。じゃーオレはスタッフを充実させる方向で考える」

オレ
「うん。^^ところでお前まだあのアパートに住んでいるのか?」

浜田
「そうだけど何か?」

オレ
「マンション買わないか?オレたちが前に住んでたところ(笑)」

浜田
「えーーーオレがか?」

オレ
「100%借り入れの形で手配するからお前買っとけ」

浜田
「俺には未だそんな・・・ん?ヒロお前まさか」

オレ
「先に言っとくが刈谷に頼まれたわけじゃない(笑)もっともコレを機会にそんなことを考えてもいいじゃないか?」

浜田
「ヒロ。お前なー人の事ばっかり言ってないで、自分の事を少しは考えろよ」

オレ
「オレか?考えてるよ。プロゴルファーになるんだ(笑)」

浜田
「バッカヤローが(笑)」

オレ
「じゃーその方向で進めるぞ!」

浜田
「わかったよ(ーー;)」

オレ
「じゃー後で^^」

高校時代からの仲間、mar'sの元メンバーの浜田。同じ神戸出身で大学時代はふたりでアパートを借りて過ごした。卒業後もそのギターの腕を買われて色んなプロのバックバンドに誘われていたが、それらを断りオレの近くにいた。いつかオレがプロになると信じて・・・それをオレが断念した以上、音楽に関わりながらしっかりとしたビジネスを成り立たせて、浜田をmar'sClubの象徴的存在にしなければならない。オレはそう思っていた。

▼14時・・・スカイ・オフィス

横山
「ムーさんは明日から東京ですよね」

オレ
「うん。スマンな(笑)」

前田
「ムーさん。西区のマンションは浜田さんの名義で購入でいいですね」

オレ
「うん。それと梅田「Player's」も話を通してあるから進めてくれていい」

前田
「了解です。でもこのマンション購入パターンがうまくいけばオレ達でも可能ですね」

オレ
「そーだな。チャンスがあったら購入するのもいいかも知れないな!特に松井お前はちゃんと考えとけよ」

松井
「えっ?あーオレですか?」

オレ
「この中ではお前が一番早いかも知れないしな(笑)」

松井
「あははは^^」

オレ
「ところで最近、関川みないな?」

横山
「・・・」

前田
「実は内緒にしてくれって言われているんですけど・・・」

オレ
「なんだよ!そこまで言ったら言えよ」

前田
「関川さん音楽に目覚めたみたいで・・・サックスを習ってるんだそうです」

オレ
「えっ関川がサックス!」

横山
「頑張ってるみたいですよ^^」

オレ
「へーそっか^^それは楽しみだなーいつか一緒にやれるかも知れないなー(笑)」

松井
「でもなー動機が不純なんだよなー」

オレ
「ん?」

松井
「オレはミュージシャンになっていいオンナを捕まえるっ!って」

オレ
「ぎゃははは^^そりゃーいい。一番いい動機だ」

前田
「そーですかー?」

オレ
「そういう強い欲望がないと、途中で挫折してしまうんだよ!そっかあの関川が」

横山
「ムーさん。知らないフリしててくださいよ!^^」

オレ
「おっけーわかった^^じゃーオレちょっと出てくる」

事務所を出て心斎橋を南に歩いた。街はすでに正月モードも終わり百貨店はバーゲン・セールの時期に入っていた。明日からの東京出張は3日間、沙耶にはすでに伝えてあった。

▼15時・・・理恵マンション

インターフォンを押し鍵を使って入った。リビングへ行くと佐和子が居た。

佐和子
「おはようございます^^」

オレ
「おはよー^^アレ?ママは?」

佐和子
「さっき美容院へ行くって出ましたけど」

オレ
「そっか。さわちゃんは?」

佐和子
「私は遅番なんでここで伝票の整理をすませてからと思って」

オレ
「あっそう」

オレはダイニングテーブルに座った。佐和子はキッチンへ向かいビールとグラスを用意した。オレはグラスを持ち佐和子はビールを注ぐ。

オレ
「明日から東京だから、その前に一発やろうと思って来たんだけどなー」

佐和子
「・・・」

オレ
「あははは^^」

佐和子
「なんですか?」

オレ
「普通なら『あらじゃー変わりに私が^^』って言うよな?(笑)」

佐和子
「私だってお客さん相手にならそんな風に応えますよ(ーー;)」

オレ
「オレには言えないってか?」

佐和子
「だって、冗談にならないもの」

オレ
「まだまだだな(笑)」

佐和子
「どういうことです?」

オレ
「本気で恋焦がれている相手にでも、理恵なら言うぞ」

佐和子
「・・・」

オレ
「まっそれぞれ個性だけどな(笑)ところで昨夜も来たんだって?」

佐和子
「えっ?」

オレ
「・・・」

佐和子
「あっ佐竹さんですか?」

オレ
「・・・」

佐和子
「1時間ほどして帰られました」

オレ
「・・・」

佐和子
「すみません」

オレ
「どうしたんだ?調子悪いのか?」

佐和子
「いえ大丈夫です」

オレ
「4人で来て1時間ほど居て、帰った。その後30分ほどして真紀子が早上がりした。そうだな?」

佐和子
「・・・まさか」

オレ
「真紀子は理恵にもお前にも言ってないのか?」

佐和子
「・・・どうして知ってるんです?」

オレ
「なんのためにフロントが居ると思ってる(笑)」

佐和子
「すみません」

オレ
「向こうが言ってくるまで知らん顔してろ」

佐和子
「・・・」

オレ
「じゃーオレは行くよ^^」

オレは立ち上がって玄関に向かおうとした。佐和子がオレの腕をとった。

佐和子
「抱いてください」

オレは佐和子を抱き寄せてキスをした。佐和子の舌にオレの舌を絡ませて、強く吸った。そして離れた。

オレ
「キスは好きなんだ^^」

オレは玄関に向かった。今度は止められなかった。マンションを出て地下駐車場へ行きすぐにトランザムに乗った。北区に向かいながら山村弁護士事務所に電話した。不在だった。

警察病院の受付ですったもんだした。山村弁護士が姿を現した。そしてオレは病院内に入ることができた。

理恵
「ユーちゃん」

オレ
「・・・」

山村
「後の事を色々依頼されてます」

オレ
「はい」

オレは理恵を廊下に連れ出した。

オレ
「佐和子から聞いたわけじゃない」

理恵
「・・・」

山村さんは高橋に依頼されたいた。自分が死んだ後、理恵だけに知らせて処理するようにと・・・そんな事がオレに秘密にしてできるわけもないのに・・・オレがすぐに現れた事で山村さんも諦めたようだ。そしてその後の手続きを依頼して準備にかかった。スカイ・オフィスとギャラクシー・オフィスに電話を入れた。横山と前田に佐和子を連れて来るように頼んだ。

手続きを終え、葬儀屋を呼び近くの小さな寺を借りてもらった。山村氏から高橋の遺書を貰った。迷惑をかけたことを詫びる内容と理恵の事が書かれていた。そして葬儀はしないでくれとあった。

満さんとK芸能の石井に連絡を入れた。石井は高坂と玉城を連れてすぐにやってきた。彼らは対面し号泣した。

オレ
「ここで通夜を行い、明日、荼毘の予定です」

石井
「・・・一応うちの頭には知らせました」

理恵ママ
「本人は大げさにしないでくれと・・・」

佐和子
「うちの両親にも知らせていません」

結局この4人だけで通夜を行うことになった。前田と横山、それにホステスが動いてオレたちの喪服を持ってきてくれその他の用意も行われた。

前田
「渡辺さんがお見えになりました」

前田の後ろから喪服を着た大きな男が2人・・・オレは霊前に案内した。彼らは暫く黙って手を合わせそこに居た。

渡辺
「ムトー君。高橋がずいぶん世話になって・・・ありがとう」

オレ
「いえ、そんなことありません」

渡辺
「それにしてもどうして・・・」

オレ
「オレは後で聞いたんですけど、どうやら逮捕前から本人は自覚があって「肺がん」だと知っていたようです」

渡辺
「じゃー兄弟はそれを黙っていたわけか?」

オレ
「昨年の12月に様子がおかしいということで拘置所から警察病院に移されて・・・そのまま今日の午後2時10分に肺炎をこじらせて」

渡辺
「そうだったのか」

オレ
「明日の朝、荼毘に・・・」

渡辺
「葬儀はしないのか?」

オレ
「本人の希望で」

渡辺
「そうか・・・」

前田が再び顔を出した。

前田
「田岡さんが・・・見えられました」

渡辺
「おお」

場が一瞬緊張した。田岡さんも喪服を着て2人で入ってきた。ゴローちゃんらは立って田岡さんを出迎えた。オレは一礼して霊前へ案内した。田岡さんは手を合わせて暫く動かなかった。そしてこっちに向き直った。

田岡
「ムトー君。ひさしぶりやな」

オレ
「はい。ご無沙汰してます」

田岡
「高橋が面倒かけてすまんかったな」

オレ
「いえ。ボクの方が何度も助けてもらいました」

田岡
「そうか。満も由紀も東京へ行ってしもてな。」

オレ
「ボクはたまにですけど遊んでもらってます」

田岡
「うん。ひとりでもたまには家へ顔出してな」

オレ
「はい」

田岡さんは理恵や佐和子にも声をかけ、もう1度霊前に手を合わせて帰って行った。寺の外で見送った後ゴローちゃんも帰った。そしてオレたちは中へ入った。

石井
「まさか、田岡の親分が来られるとは・・・」

オレ
「満さん。自分が間に合わないから、お願いしてくれたんだろう」

石井
「・・・」

また前田が顔を出した。

前田
「ムーさん。クルマの方に電話が入ってます」

オレは表に止めてあるセドリックに乗り電話を取った。横山からだった。Maggieミナミに来ていたユーコたちに来れないことを伝えたと・・・松井と横山はスカイ・オフィスに泊まるとの事だった。

これで一通り終わった。

オレは表にいた前田や高坂、玉城を連れて中に入った。ビールと鮨が用意されいた。

理恵
「あーびっくりした(笑)さー飲みましょ^^高橋も宴会好きだし」

オレ
「そーだな^^」

理恵は気丈に明るく振舞った。対照的に佐和子は沈んでいる。もっともそれが普通なのだが・・・理恵がみんなにビールを注いで回った。オレは石井に促されて簡単に挨拶した。

オレ
「じゃー高橋さんのご冥福をお祈りして・・・」

オレは軽くグラスを上げた。そしてビールを一気に飲み干した。

オレ
「ふーこんな時でも、旨いものは旨い^^」

ようやく全体のムードが変わり穏やかな笑顔が戻った。石井は若い頃の高橋の武勇伝を話した。それは高坂や玉城も知らないケンカの話が多かった。理恵は知り合った頃の話をした。

夜が更けて高坂と玉城を石井が帰らせた。オレも前田に帰るように言ったが、前田はクルマの中で電話番をすると言って外のクルマに戻った。

隣の部屋に夜具が用意され交代で仮眠をとることになった。暫くして石井は気を利かせて明日朝また来ると言って帰っていった。そして3人、いや高橋を入れて4人だけになった。

理恵
「はい^^どーぞ」

オレはグラスを持った。理恵はビールを注ぐ。すでに相当飲んでいた。オレは軽く口をつけた。

オレ
「さて、オレたちはどうしよう?(笑)」

理恵
「これまで通りよ^^」

オレ
「佐和子はどうしたい?何でも言えよ!」

佐和子
「私は・・・やっぱり向いてないのかも」

理恵
「ごめんユーちゃん。」

理恵は最初にオレに知らせなかったわけを話はじめた。山村弁護士から連絡があり、高橋の意思としてできるだけ秘密のまま処理をするようにとの事だったと・・・

オレ
「きっとオレが知ったら本家にも連絡がいって大げさになると思ったからだろう」

理恵
「やくざでも何でもないユーちゃんにこれ以上迷惑はかけられないって書いてあった」

オレ
「あははは^^家族なんだから仕方ないじゃないか(笑)そうだろう?佐和子」

佐和子
「・・・すみません」

翌朝、高橋の遺体を霊柩車に乗せて火葬場へ・・・薄く立ち上る煙をみて思った。「人間なんていつ死ぬかわかったもんじゃない」次はオレかも知れないし、あんたの骨は希望とおり理恵が海に振りまいてくれるだろう。

午後の新幹線に乗って東京へ付いた。電光掲示板のニュースを見て愕然とした。「ポール・マッカートニー麻薬所持で逮捕!」オレは呆れた。なんとドジな!日本公演はどうなるんだ?その為にやって来たと言うのに・・・

オレは赤坂のホテルにチェックインした。すぐに何本かの電話をかけた。

▼16時・・・Jトレード

オレ
「今朝、すべて終わりました」


「そっか。すまなかったな」

オレ
「昨夜はわざわざありがとうございました。おじさんが来てくれました」


「うん。お前の顔を見に行ったんだろう(笑)」

オレ
「ひとりでも顔を出すように言われました」


「ははは^^それはお袋の伝言だな(笑)」

女の子が珈琲を持って来てくれた。オレは礼を言った。


「由紀のところへは?」

オレ
「今日にでも会おうと思ってます」


「そっか。あいつも変なのと付き合ってるからなー(笑)」

オレ
「あははは^^詳しく聞いときます」


「バタバタしてて悪いな。今度大阪へ戻ったときゆっくり飲もう^^」

オレ
「はい」

オレは報告だけして満さんの青山の事務所を出た。その後、ホテルに戻り由紀ちゃんが来るのを待った。最上階のレストランでメシを食い、近況を聞いた。喜太郎との恋愛はそれまでとまったく違う環境に目新しさを感じているようで、近くアメリカで生活するという。オレはちょっと羨ましい気がした。

▼21時・・・沙耶マンション

沙耶
「どうもすべての公演は中止みたいよ」

オレ
「あーーー!」

沙耶
「そんなに見たかったの?」

オレ
「うん。仕方ない。沙耶の裸みて諦める」

沙耶
「ふんふん^^いい心がけよ(笑)」

ソファに座ってTVを見ていた。まだニュースの時間ではないらしく、ポール逮捕の続報はやっていなかった。オレはバドワイザーの缶をすでに2つ潰していた。

オレ
「でもいつかイギリスに行って向こうで絶対見るぞ!」

沙耶
「そーよ!こっちでダメなら見に行けばいいじゃない。一緒に行こっ^^」

オレ
「ふむ。沙耶は英語しゃべれるよな?」

沙耶
「もちろんよ(笑)ねー本気で考えてー^^」

オレ
「リバプールに行きたいなーそれにアメリカでイージー・ライダーもしたい」」

沙耶
「イージーライダー?仮面ライダーみたいな?^^」

オレ
「あははは^^大きなアメリカン・バイクに乗ってサンフランシスコあたりから南下するんだ。」

沙耶
「へーそんな事がしたいんだ^^」

オレ
「いつか・・・」

沙耶
「ねーしようよーソレ!私ユーイチのバイクの後ろ乗るんでしょ?」

オレ
「えっ一緒にか?」

沙耶
「いいじゃない!一緒に行こうよー通訳したげるし^^」

オレ
「ふむっよし!春に1週間ぐらい休んで行くか?」

沙耶
「ほんと?約束よ!絶対よ!」

オレ
「おう^^」

沙耶は抱き付いてきた。オレがやりたいと思ってる事に自分も参加する。何かしらそこに一体感を感じたのだろう。単なる旅行ではないちょっとしたオレの夢に一緒に付き会わせる。それはオレにとってもオンナと絡まりあいながら過ごすという昔の夢の再現でもあった。

結局3日間、沙耶の部屋で過ごした。沙耶は1日だけ完全オフでそれ以外は仕事に出ていたが、オレにとっては色々動けてその方が都合がよかった。

もっと一緒に居たいという沙耶の我侭をなんとか宥めて次週は沙耶が来阪することで、ようやく機嫌を直させたてオレは大阪へ帰ることができた。

▼13時・・・スカイ・マンション

オレ
「さっちゃんの淹れてくれる珈琲が一番うまいっ^^」

村上
「ただの珈琲なのに^^あっやっぱり東京の食事が合わなかったんですね」

オレ
「それなりの店に行けばそうでもないけど、普通の店はダメ・・・」

村上
「困ったもんですね^^」

オレ
「新大阪でさっそく『うどん定食』食ったよ(笑)」

横山と前田は外に出ているようだった。オレは連絡事項を確認して何本かの電話をした。そして7階の自分の部屋に戻り着替えた。そこから電話をかけ理恵のマンションへ行った。

いつものようにインターフォンを押し自分の鍵を使って部屋に入る。すでに理恵はこっちに向かっていた。

理恵
「おかえりなさい^^」

オレ
「ただいまー」

軽く抱きあってキスをする。すぐに離れてリビングのソファに座った。理恵はビールの用意をしていた。

オレ
「その後特に連絡とかはなかった?」

理恵
「来月の10日に組葬をするらしいの」

オレ
「そっか。まー向こうは向こうで必要な行事なんだろう」

理恵
「そーね。それには私たちは関係ないもの」

理恵はビールを持ってオレの隣に座った。グラスを持つとビールを注いだ。

オレ
「佐和子はどうしてる?」

理恵
「うん。気を取り直して頑張ってるわ!あなたに負けたくない!って(笑)」

オレ
「オレに?」

理恵
「あなたはあの日、どうしてわかったんだろう?って不思議がってた」

オレ
「ふーん」

理恵
「あなたは大事な事は絶対見破るもんね」

オレ
「たまたまさ」

理恵
「そうじゃないと思うけど」

オレは理恵を抱き寄せディープなキスをした。スカートの中に手を入れた。下着はつけていない。草むらを探り割れ目に添って指を這わせる。すでに屹立しているクリトリスに触れ、そのさらに下を探る。ヒダを押し広げるまでにそこは熱く潤んでいた。

オレ
「どうしてここはいつもこんな風になってるんだ?」

理恵
「好きな男の前では誰でもそーよ」

オレ
「いやそんな事はない」

理恵
「はしたないオンナはダメ?」

オレ
「いや。大好きだ^^」

理恵
「じゃー可愛がって」

懈怠感の伴う午後・・・理恵を寝室に連れて行った。いつもと比べてちょっと緩いセックス。それでも理恵はいい声を出して何度もいった。

▼16時・・・心斎橋「ウィリアムス」

優子
「おまたせー^^」

ヒロミ
「こんにちわっ^^」

オレ
「うん。この間はごめんね」

優子
「その分、長井さんにいっぱい遊んでもらった(笑)」

ヒロミ
「歌もいっぱい歌いました」

オレ
「そっか。長井は文化祭にも行ってたし顔なじみだったよな」

高橋が亡くなった日オレは彼女らと約束をしていた。横山に伝言を頼んだが、きっと長井にも伝えて彼女らを飽きさせないようにしてくれたのだろう。その代わりとして今日その埋め合わせをするつもりだった。

優子
「ユーちゃんの事いっぱい聞いた」

ヒロミ
「学生時代はモテモテだったのにオンナ嫌いだったって」

オレ
「あははは^^それはウソだ(笑)」

優子
「そーよねーユーちゃんエッチだもん(笑)」

ヒロミ
「そんなことないよ!ユーコが誤解してるのよ!」

優子
「ははは・・・そうかも」

オレ
「いやーもともとエッチだよ(笑)」

ヒロミ
「そんなことないですって^^」

オレとエッチをしているユーコは戸惑いながらも笑っていた。まったくオレの事を知らないヒロミが確信を持って言い切る様はある意味面白かった。

ヒロミ
「そーだ。コレこの間のお礼です」

オレ
「えっ何?」

優子
「いいなーユーちゃん^^」

オレはきれいにラッピングされた箱を開けてみた。スーツに似合うブランド物のマフラーだった。

オレ
「あーシックでいいなー♪」

ヒロミ
「ちょっと地味かなと思ったんですけど、良かった」

オレ
「いやーオレこういう色が好きだからスーツもみんな同じようなモノばっかりなんだ。ありがとう」

オレはそう言いながらさっそくそれをしてみた。彼女らは似合うと言ってくれた。少し時間は早かったがふたりをポールに連れて行った。このところ若い客にウケているポールはその時間でもほぼ満席に近い状態だった。

店長の石田が小さなソファ席を用意してくれ、オレたちはそこへ落ち着いた。カウンターには関川が居た。オレは店長に先にオーダーをした。そしてオレたちの入店とほぼ同時にバンドの演奏が始まった。mar'sClubの連中だった。ちょっとドレスアップして、見た目もそれなりに良かった。

優子
「わーカッコイイバンド^^」

ヒロミ
「そうかなー?」

オレ
「あら、ヒロミちゃんは気に入らない?」

優子
「ヒロミはユーちゃんの歌を楽しみにしてるみたいだから(笑)」

オレ
「あはっ^^ヒロミちゃんさーちょっと期待し過ぎだよ!なんか幻滅させそうで怖いなー(笑)」

ヒロミ
「そんな事ありません。ムーさんの歌は「セクシー」だって長井さんも言ってましたもん」

オレ
「あははは^^それはセクシーじゃないくてエッチの間違いだろう(笑)」

優子
「(笑)」

ウエイターがジン・トニックとトロピカル・カクテルを持ってきた。数曲の演奏の後、客のリクエストをこなしていた。

オレ
「ふたりで何か歌ったら?バンドだからまた違った迫力があるよ」

彼女らは何やら相談してリクエストを出した。そしてノリのいいアイドル曲をフリをつけて歌った。そして1ステージ目が終わった。4年の岡島がテーブルに近づいてきた。

岡島
「ムーさん。いいですか?」

オレ
「ん?なんだ?」

岡島
「次のステージのあたまで歌ってくれませんか?」

オレ
「えっ?歌えって何を?お前らできるのか?」

岡島
「3曲ぐらいなら^^」

オレ
「3曲もか?(笑)」

岡島
「お願いします」

オレ
「んーーーわかった」

彼らは一旦休憩のために店外へ出た。

優子
「うわーユーちゃんがバンドで歌うの初めて見れる」

ヒロミ
「楽しみー^^」

オレ
「エッチな歌い方だったらごめんね(笑)」

オレはジン・トニックを飲み干した。すでにブランデーのセットやらオードブルはテーブルに広げられていた。ユーコがブランデーの水割りをつくってくれた。オレはそれを一気飲みした。

オレ
「ちょっとノドにアルコールを張り付かせないと声が出ないんだ(笑)」

カウンターに人が増えた。よく見るとギャラクシーのオンナ達だった。関川がこっちを見て指を立てた。

岡島たちは戻ってきて楽器の用意をした。どうやらオレもギターを持たされるようだった。上着を脱いでもう一杯ブランデーの水割りを飲もうとしたら岡島のMCが始まった。

岡島
「ボクはこの人の歌を聞いてバンドをやりたいと思いました。今や伝説となったmar'sのボーカル。ユーイチさんです!」

オレはびっくりしながらステージに向かった。ギターを持つとすぐにドラムがカウントを取り演奏が始まった。

間島の作った。オレのキーいっぱいいっぱいの歌。普段は歌いやすいのしかやってなかったので相当きつかった。2曲続けてそんな風に体全体で声を絞りだした。そして3曲目、やっとバラードになり落ち着いて歌えた。

まるでMellow Beachでやった時と同じような客のノリ。確実に音楽シーンが変わってきてることを体感した。大きな拍手。ギャラクシーのオンナ達も手を振っている。オレはそのまま手を振って店を出て行きたかった。

仕方なくテーブルに戻った。

加奈子がオシボリとビールを持ってやってきた。

加奈子
「ムーさん。サイコー♪後でまた聞かせてー」

オレ
「あっどうも^^」

ユーコ達の前ではそれ以上応えようがなかった。オレはグラスのビールを一気に飲み干した。

ヒロミ
「すっごい!!!」

優子
「びっくり!」

オレ
「ははは・・・」

ヒロミ
「本当だった」

優子
「うん」

オレは汗を拭いながらまたビールを一気に飲み干した。

オレ
「一番キツイのをやったから(笑)じゃー次行こう^^」

オレは恥ずかしかった。周りの視線もそうだったが、ギャラクシーのオンナたちに見られたことが・・・強引にユーコらを誘って逃げるようにMaggieに移動した。ここならせいぜいがギター2本。何があっても大したことはない。

滝口にテーブルに案内してもらいようやく一息ついた。オレはブランデーの水割り、彼女らは同じようにほとんどノン・アルコールのトロピカルドリンクが出てきた。

優子
「ユーちゃん。ほんとにセクシーだった」

ヒロミ
「ものすごく・・・トリハダがたって泣きそうになった」

オレ
「へっ?なんか急に酔いが回ってきたよ(笑)」

優子
「ずっとあんな風にバンドやってたんだ」

ヒロミ
「想像してた以上にすごくステキでした」

オレ
「あははは^^もう勘弁してくれーそれ以上煽てるとペロペロするぞー」

優子
「キャーエッチー♪」

ヒロミ
「・・・ペロペロって」

優子
「ほらーユーちゃんが変な事いうからヒロミが固まったじゃない^^」

ヒロミ
「どこをペロペロするんです?」

優子
「いやだーヒロミそんな事聞いたらユーちゃん調子にのるよ(笑)」

オレ
「うんうん。^^その可愛いクチビルがいいなー」

ヒロミ
「・・・」

優子
「もうっユーちゃん。」

オレ
「あははは^^」

長井が入ってきた。こっちを見て会釈をした。すぐに客のリクエストをこなし始めた。最近の客はみんな歌がうまい。もっともそういう客がカラオケマシーンじゃなくて、あえてギター演奏で歌いたいと思って店も流行っているんだろうけど・・・

優子とヒロミはそれぞれ1曲づつ歌った。

オレ
「さて、そろそろ帰る時間だぞ」

優子
「もっと居たいっ」

ヒロミ
「ムトーさんもお仕事なんだから困らせたらダメでしょ」

優子
「へっ?!」

オレ
「嬉しいなーヒロミちゃんは大人だなー^^」

優子
「そうねっ(笑)」

オレは心斎橋の駅まで送った。彼女らはそこのコインロッカーに制服を置いていた。それを持って大人しく帰って行った。

▼23時・・・クラブ「キャッツ」

レイ
「いらっしゃいませー^^」

オレ
「遅くにども^^」

オレはカウンターに座った。客は2組残っていた。そのひとつに理沙はついていた。レイはオレの隣に座ってブランデーの水割りをつくった。

レイ
「ポール・マッカトニーどうなるんでしょうね?」

オレ
「やっぱり大きな話題になってるんだ」

レイ
「楽しみにしてた人多いはずなのに」

オレ
「ははは・・・そうだな」

理沙ママ
「お帰りー^^」

オレ
「ん?あー」

理沙ママ
「残念だったわね」

レイ
「あれ?ムーさんもしかして」

オレ
「うん。東京出張だったからついでに見てこようと思ってたんだけど(笑)」

理沙ママ
「ユーちゃんポールの大ファンだもんね(笑)」

オレ
「あははは^^仕方ないから次はイギリスツアーでも見に行くよ」

レイ
「うわーそんなにファンだったんだ」

理沙ママ
「イギリスかぁ〜」

レイ
「いいなぁ〜」

オレ
「まっそんな時間もお金も今はないけどね(笑)」

すぐに残りの客が帰った。オレは後に続いて先に店を出た。そして理沙の部屋へ先に戻った。

▼24時・・・メゾン「西本町」

上着を脱いでTVを点けた。その後のニュースを見ようと思ったがすでに深夜番組になっていた。すぐに理沙も帰ってきた。

理沙
「ただいまー^^」

オレ
「お帰りっ(笑)」

理沙
「着替えていい?」

オレ
「どーぞ」

オレは冷蔵庫からビールを取り出した。グラスを持ってソファに座り自分でビールを注いだ。オレにとってビールはお茶がわりだった。さすがに昼間から飲むことは少ないが、夕方からはどこへ行ってもビールだった。

理沙
「あっごめん」

オレ
「ん?あーいいよこれぐらい」

理沙
「聞いたわ理恵から、大変だったんでしょ」

オレ
「ほとんど密葬だったからあっと言う間に終わってしまった」

理沙
「そう。でもみんな驚いてたみたいよ」

オレ
「これで返すことも出来なくなっちまった」

理沙
「えっ?何を?」

オレ
「高橋から預かっていたモノ」

理沙
「でもそれはユーちゃんが買ったものじゃなかった?」

オレ
「形式的にはそうだけど・・・」

理沙
「それにあの時、あなたが居なかったらギャラクシーは乗っ取られていたわ」

オレ
「だから?」

理沙
「あまり気にしない方がいいんじゃないかって思うけど」

オレ
「そう」

玲子ならこんな時どう言うだろう?とふと思った。きっと「返したかったわよね」とオレの言うことに同意する言葉を発しただろう。その深い意味まで理解していなくても・・・理沙はオレのグラスにビールを注いだ。オレはそれを半分ぐらい飲んだ。

理沙
「あっ変なこと言っちゃった。ごめん」

オレ
「そう言えば理沙のオトコもそうだったよな」

理沙
「そうよ」

オレ
「オレもいつかチョーエキに行って死ぬのかな?」

理沙
「ユーイチ。怒るわよ!バカな事言わないで」

オレ
「ジョーダンだよ(笑)」

理沙
「あなたは私と理恵がなんとしてでも守るわ」

オレ
「えっ?オレが守られるのか?(笑)」

理沙
「そーよ!おかしい?」

オレ
「ははは・・・」

理沙
「やくざに関わらないで」

オレ
「関わってないよ」

理沙
「石井の面倒みてるって聞いてるわ」

オレ
「誰だ?そんなデマを言うのは」

理沙
「石井は・・・死んだ男の兄弟分なのよ」

オレ
「・・・」

そーゆー事か。理沙と理恵は友人同士、理恵の男の高橋の弟分にあたる男が理沙の男だった。当然、高橋のもうひとりの弟分の石井とはなんらかの関係があるとは思っていたが・・・高橋は理沙と理恵のふたりの面倒をオレに見させようとしたのか?

理沙
「知ってると思ってた」

オレ
「そっか」

理沙
「あなた何も聞かないから」

オレ
「なんか悪いかなーと思って」

理沙
「私も嫌われたくなかったから言わなかったけど」

オレ
「そう」

理沙
「高橋は、疑ってた」

オレ
「ん?」

理沙
「あなたが自分より上のやくざじゃないかと」

オレ
「えっ?」

理沙
「聞いたことあるの、本家には欠番の「直若」が居るって」

「親分と頭以外は知られていない」

「高橋はあなたがそうだと・・・」

オレ
「アホくさ」

理沙
「じゃーどうして高橋の通夜に頭の組の代行や大親分が飛んできたの?」

オレ
「それは・・・」

理沙
「石井はもう信じ込んでるわよ」

オレ
「あーあ」

理沙
「やくざじゃないよね?」

オレ
「当たり前だろう。オレの親父は・・・」

そんな事はどうだっていい。理沙がそう誤解していると言うことは、理恵も同じように思っていると言うことか?

理沙
「最後まで言って」

オレ
「・・・」

理沙
「お願いっ」

オレ
「オレの親父は・・・兵庫県警なんだぜ」

理沙
「えっ警察?」

オレ
「やくざになれるわけないだろう(笑)」

理沙
「あなた一体・・・」

オレは誰にも話したことのない秘密を話した。高校時代にまで遡って田岡ファミリーとの関わりを語った。

理沙
「そんなウソみたいな話」

オレ
「信じられないか?(笑)」

理沙
「信じる(笑)」

理沙は立ち上がってキッチンへ行き新しいビールを持って来てくれた。新しいグラスにビールを注いだ。

オレは自分の事を話ながら別の事を考えていた。ほんとはずっと前からひっかかっていたが、あえて考えないことにしていた。だけど・・・今それはひとつの明確な方向性を持ってオレの目の前にいる理沙に確認しなければならない時に来てしまった。

オレ
「・・・」

理沙
「どうしたの?」

オレ
「さっき「私と理恵で」って言ったよな?」

理沙
「そう?」

オレ
「最初からそういう予定だったのかな?」

理沙
「どういう事?」

オレ
「・・・」

理沙
「ごめん。説明して」

オレ
「何故最初のギャラクシーの接待、オレの相手が理沙だったんだろう?ギャラクシーにはギャラクシーのオンナと呼ばれる連中があれだけ居るにも関わらず」

「きっと高橋はオレの事を調べたんだろう。それで安心感を持たせる為に面識のある理沙が体を張った」

「2度目の接待は理恵の妹を使った。覚醒剤の量を間違って盛られオレはそれに気付き怒った。オレはその日の内に高橋に縁切りを宣言した」

「そしたらすぐに理恵と洋子が連れ立って金を持って詫びにきた」

「オレはあとで洋子に金を返した」

「そしたら今度は理沙が高橋のもう1つの店、ポールにギター弾きの仕事を紹介した。そして再び理恵と接触させ洋子の面倒を見るように再度オレに依頼した」

「それでもオレが洋子を相手にしなかったら、今度は理沙が・・・」

「ショーコやレミが混じって来て、その混乱を収拾するために、理沙はオレのマンションへ引越してくるというギャンブルでオレにプレッシャーをかけた」

「結果それはうまくいったわけだが・・・」

「理沙と理恵は最初から高橋のオンナだったんだ。だから高橋の代わりのオレというオトコを共有するのに違和感がなかった」

「だから、私と理恵が・・・って言葉が出たんだろう」

理沙
「そんな・・・違う!」

オレ
「何処が違う?話の筋は通っているだろう?オレは怒ってなんかいないぞ?何億と言う金とイイオンナ達を与えられてまるでハーレムだ」

理沙
「違う。違うのよ!」

オレ
「理沙・・・違うのならオレが納得のいく説明をしてくれ。でないと・・・」

理沙
「でないと・・・どうなるの?」

オレ
「聞いているのはオレだ」

理沙
「これだけは信じて!私はあなただけよ!お願いだから信じて!」

オレ
「・・・わかった」

オレはスーツを脱いで裸になった。寝室へ入りベッドに寝そべった。理沙はついてきてベッドの傍らに座りオレのモノを口にした。

オレ
「理沙・・・欲しくなってきた」

理沙は服をきたままオレの体にかぶさりオレのモノに手を添えて自分のオンナの穴で咥えた。

理沙
「うーーー」

理沙はゆっくりと腰を使う。オレは服の上から理沙の乳を掴んだ。

理沙
「ユーイチ。信じて」

オレ
「いきたくなってきた。後ろから」

理沙はゆっくりと咥えていたオレのモノを離してオレの体から降りた。オレは理沙を四つ這いにさせ、後ろから一気に挿入した。

理沙
「うわーーー」

理沙の両手を後ろへ回させて、その手を掴んだ。それを持って馬に乗るように理沙を犯した。オレは快楽を求めて腰を使い動き続けたが・・・頭の中は冷えたままでいきそうになかった。仕方なく理沙を激しく攻め立てて理沙に快楽を与え続けた。

理沙
「あーあーーあーーー」

オレは動きを止めずに責め続けた。

理沙
「あーーーあーーーーあーーー」

理沙は立て続けにいった。哀しいセックスだった。オレはゆっくりと理沙の体から離れた。

理沙を抱き寄せた。楽しいことを思いだそうとした。理沙はオレのために3匹目の蝶の刺青を入れた。理沙はトランザムを買ってくれた。理沙は京都に行ってあんなに嬉しそうにしてた。理沙は・・・オレは泣きそうになった。

オレ
「理沙・・・眠っていいか?」

理沙
「うん。」

理沙は自分の乳をオレに与えるようにしてオレの頭を抱いた。色んな事が頭をよぎった。もう何も考えたくないのに思考は停止しない。半時間ほどそうしていただろうか?理沙はオレの体から離れた。シャワーを使う音。裸でベッドに入ってきた。またオレの頭を抱えるようにして横になっている。オレは眠っているのかいないのかよくわからないまま朝を迎えた。

オレは静かに起き出した。理沙はそのままの姿勢だった。きっと目覚めただろう。でも眠っているふりをしている。オレの脱いだ服がハンガーにかけられていた。クローゼットから新しい下着を出し、スーツを着た。そしてマンションを出た。

外はまだ暗い。通りに出てタクシーを拾いスカイ・マンションに戻った。11階のオフィスに入って珈琲を淹れた。

大きなマグカップに珈琲を入れデスクの向こうの窓際に立った。ブラインドを開けた。ミナミの街の灯はまだ点いていたが、外はようやく夜が明けようとしていた。

沙耶は来週来る予定だった。香はショーのツアーで九州に行っている。明後日でないと戻ってこない。

玲子は「ギャラクシーに関わらないで」とあれほど強く反対していたが、いつの頃からかまったくその事について話さなくなった。後輩の理恵となんらかの話ができたのか?

オレが居なくてもカンパニーは成り立つ。今、進めているプロジェクトも大したことはない。大丈夫だ。オレはジーンズと革ジャンに着替えた。財布とパスポートそれだけを持って事務所を出た。陽は昇り始めているが・・・寒かった。


ビジネス編・・・「完」

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