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出航・SASURAI


寺尾聡の歌の中で2番目を選ぶとすれば「出航・SASURAI」・・・これかなー?という曲です。^^ちょっと恥ずかしいんですけどね。まー曲がいいので(笑)
1981年PART4

ジェイク
「ヒロ。船が2艘あれば底引きじゃない漁もできるんだけどな」

オレ
「底引きで獲れない魚を獲ることができるのか?」

ジェイク
「そうだ。高く売れる魚が獲れる。^^オレは新しい船を買おうと思ってる」

オレ
「この船はどーすんだ?」

ジェイク
「お前に貸してやってもいい(笑)」

オレ
「ほんとか?」

ジェイク
「ああ」

目が覚めると看護婦が居た。相手もオレが目覚めたのがわかったようで覘き込んでいた。その目から涙がこぼれた。目を見てようやく玲子だとわかった。

オレ
「やー」

声を出した。瞬間腹から激痛が脳天に走った。呻き声も出ないくらい。それに伴って持病の頭痛も・・・ 手をゆっくりあげて口元についているものをとった。

玲子
「ユーイチ」

オレは静かに息をした。すぐに白衣を来た人間が3人ほど入ってきた。医者と看護婦。彼らはオレの腕をとり、オレの顔を覗き込んで声をかけた。

医者
「気分はどう?」

激痛は治まったが腹の痛みはとれていない。オレは右手をゆっくりと上げて手を振った。

医者
「ふむ。声を出すと腹に響くからな」

看護婦がオレの脇に何かを突っ込んだ。医者はオレに3度開腹手術をしたことを告げた。傷は胃に達していて内部出血が酷く、胃を一部切除したと。看護婦がオレの体に触れ医者に何か言った。医者はオレから離れて玲子と話してから出て行った。

オレはノドが乾いていた。ビールが飲みたかった。オレはまた手を上げた。玲子がオレに近づきオレの顔を覗き込んだ。涙で光っている目。オレは声を出さずに口だけ動かした。「みず」

玲子
「お水が飲みたいのね?でもダメなの。ユーちゃん胃の手術を何度もしたのよ。少しだけ我慢して」

オレ
「・・・」

玲子はオレの唇に何かを近づけた。冷たい水を含んだ脱脂綿のようなものだった。それでオレの唇を拭いた。少し絞ってごく少量の冷たい水が口に入った。オレは目を閉じてまた眠った。

その後も熱は続き、目が覚めてたはまた眠るそんな繰り返しが続いた。

それから1週間、ようやく一般病棟へ移った。玲子の他に、理恵、理沙、佐和子が順番で付き添ってくれた。有り余る時間の中、彼女らと色んな事を話した。それからまた2週間・・・ようやく入院生活を終えて玲子のマンションに帰れたのは9月の中旬だった。

オレ
「ステーキが食いたいなー」

玲子
「まだ当分はダメよ!胃に負担をかけられないの」

オレ
「もう大丈夫だって!医者だって言ってただろう?オレの回服力はすごいって(笑)」

玲子
「何言ってんのよ!本当に死にかけてたのに」

インターフォンが鳴り、玲子が応対してドアを開けた。横山と前田がやってきた。玲子と冗談を言いながらリビングへ入ってきた。

前田
「退院おめでとうございます^^」

横山
「もうビールは飲まれました?^^」

オレ
「小さなグラスにたった2センチだぜ早く大ジョッキでノドを鳴らして飲みたいよ」

玲子は冷たいお茶を彼らに出した。そして裕人の居る部屋に行った。オレは入院中一切の面会を断っていた。ベッドに寝ているみっともない姿を見せたくない。という気持ちからで、横山や前田には電話連絡だけで済ませていた。もっとも玲子に理恵や理沙は交代で付き添っていたので彼女たちだけには甘えた。

横山
「ところで池谷ですが、山村弁護士が言うには、執行猶予がつくかどうか難しいようです」

オレ
「実刑を食らうっていうのか?」

前田
「何しろ、殺人未遂ですから・・・」

オレ
「いや、アレははずみだったんだから」

横山
「でも、本人が『殺すつもりだった』と言ってるようですし」

オレ
「ったく。やられたオレがいい!って言ってんだから、傷害罪程度にならないのかなー」

前田
「ムーさんは知らないでしょうけど、ホントに死ぬかも知れない!いやたぶんダメだろうってとこまでいってたんですよ」

オレ
「でも今はこうしてピンピンしてるんだから(笑)」

横山
「ムーさん。オレはもうごめんですからね!これで2度目ですよ!まったく・・・」

前田
「千日前襲撃事件に今回、まー今回は相手が逮捕されてますから安心ですけど・・・最初ムーさんが刺された。って聞いた時は、てっきり郷田の仕業だと思いましたよ!」

オレ
「ははは^^スマンな」

よほど言いたかっただろう。「それが三角関係のもつれだなんて」って、だけどオレもそれには本当に参ってるんだ。こんなことなら、それこそヤクザにでも刺されていた方がよっぽど気が楽だった。

それからギャラクシーと泉の経営状態や今後の対応を聞いた。すでにオレは店になんの興味もなかったし、彼らが思うようにやればいいと思っていた。そんな事より香はどうなったのか?聞きたかったが聞けなかった。

そして彼らは玲子に声をかけて玲子は玄関まで見送り帰った。

玲子
「あの子たちもそれはもう本当に心配してたわ」

オレ
「わかってる。もう勘弁してくれ^^」

玲子
「でも面白い事言ってたわ」

オレ
「ん?」

玲子は説明しただした。

--------------

玲子
「ユーイチもあなた達みたいないい友達、仲間が居て嬉しく思ってるわ」

前田
「もう、仲間じゃなくて、家族ですから^^」

玲子
「えっ?」

横山
「カンパニーからファミリーになったんです」

前田
「ボルサリーノからゴッド・ファーザーに変わったんです(笑)」

玲子
「全然わかんない(笑)」

横山
「ムーさん。アホですけど、玲子ママ。よろしくお願いします」

前田
「ったく。シロートに刺されるなんて・・・いや、すみません。玲子ママ、ご面倒かけますけどよろしくお願いします」

玲子
「はい^^私こそよろしくねっ!」

--------------

玲子
「私、玲子ママなんて呼ばれたの初めてよ^^」

オレ
「別におかしくはないだろう。裕人を生んでママになったんだし」

玲子
「あっ!そういう意味なんだ^^」

オレ
「クラブ『純子』の純子ママはもう居ない。これからは玲子ママだ(笑)」

玲子
「でもあなたの事、誰もヒロって呼ばないわね?もっとも本名知ってる人も少ないんでしょうけど」

オレ
「そーだな(笑)」

玲子にはオレが以前誤認逮捕された時に、身元引受人になってもらった事があり、その時初めてオレの本名を知った。ムトウ・ヒロカズ。

オレが生まれた時、父親の母、オレの祖母が命名して半紙に毛筆でその名を書いたものを持ってきたらしい。

「裕一」

オレの父はそれを「ひろかず」と読み届け出た。ところが祖母はその後、オレを「ゆういち」と呼び、父は驚愕した。そしてそれからオレは家族や親戚から「ゆういち」と呼ばれるようになったらしい。

届け出た「ひろかず」はそのままに・・・

しかし学校では本名である「ムトウ・ヒロカズ」と呼ばれる。高校時代の仲間からは「ヒロ」と呼ばれるようになったが、仲のいいやつらが家に来ると、オレが家族から「ユーイチ」と呼ばれている事を知り、とまどっていた。

結局、「ヒロ」と呼ぶのは高校時代の連中で、それ以後の人間関係の中では「ユーイチ」となっていった。

玲子にしても今さら「ヒロカズ」だと知っても、呼びなれた「ユーイチ」を変えることなく「ヒロカズ」とは呼ばない。ただ子供には「ひろと(裕人)」と名付けた。

玲子
「こんどの会社の名前『ムトー商会』なんだって?」

オレ
「センスのかけらもねーもんなー(笑)」

玲子
「でも一応わけを聞いたら、ボルサリーノ・プロジェクトが完成して『ムトー商会』になったって(笑)ボルサリーノのアラン・ドロンみたいでいいじゃない?」

オレ
「ははは^^映画みたのか?」

玲子
「ビデオ買ったの^^『ボルサリーノ』と『ゴッド・ファーザー』を」

オレ
「あっ!久々に観たいなー^^」

玲子
「あとで一緒に観よ^^」

玲子の箕面のマンション。この時、すでにオレは現住所をここに変更して、玲子を入籍していた。武藤玲子。誰がなんと言おうとオレの嫁になった。だが親や親戚にはまだ何も言っていない。もっとも調べればすぐにわかるのだが・・・

それから1週間、ここで過ごした。

▼9月15日10時・・・スカイ・オフィス

石井
「ムーさん。本当にすみませんでした」

オレ
「何言ってんですか。石井さんにはオレの方が謝らないと・・・」

石井
「とんでもない。オレがドジ踏んで郷田に捕まった時に殺されずにすんだのは、ムーさんのおかげなんですから」

オレ
「えっ?」

石井
「高坂が本部に連絡したら・・・頭が郷田に放してやれ!って言ってくれて、郷田はケジメがつかないとグズってたんですが、ムトーの兄弟だからって言ってくれて・・・」

オレ
「そう」

石井
「郷田狙って失敗して、命とられずに破門で済んだんですから上出来でした」

オレ
「石井さん。誤解があるようですけど、オレ本当にやくざじゃないんですよ」

石井
「はいわかってます。でも頭がオレの事をムーさんの兄弟だって(笑)」

オレ
「いやだからそれは方便ですから」

石井
「オレにとっては同じです。ギャラクシーを1日で取り返して、理恵ねーさんも救ってくれて、どんなに嬉しかったか・・・そしたら刺されたって聞いて、もう少しでまた郷田を狙うとこでした(笑)」

オレ
「あらら・・・すみません」

石井
「それにしても無事で良かった」

破門になった石井は東京で悶々とした日々を過ごしていたようだ。たまに高坂に連絡を入れてミナミの様子を聞いていたようだ。そしてオレがミナミに戻ってきたのを高坂がいち早く察知して石井にも知らせていたらしい。

そしてギャラクシーにオレが復帰したことを知らされ、こっちに戻ってきた翌日ににオレが刺されたことを知った。そして今日、突然ここに現れた。

オレ
「で、石井さん今どうしてるんですか?」

石井
「まだ何も決めてませんけど、せっかく拾った命ですからカタギの暮らしします(笑)」

オレ
「・・・」

石井
「それにしても郷田や沢渡を見事に蹴飛ばしてくれて、もうオレ何も言うことありません。それだけで満足です」

オレ
「(笑)じゃーここ1部屋空いてますから使ってくれていいですよ」

石井
「えっ」

オレ
「ついでに、うちを手伝ってくれると嬉しいんですけど?^^」

石井
「ムーさん。いいんですか?オレみたいなハンパ者。」

オレ
「石井さんが近くに居てくれると理恵ママも安心すると思いますし」

石井
「・・・すみません。」

オレ
「仕事もちょっと新しいこと考えてるんで」

石井
「はい。じゃー遠慮なくお世話になります。」

その日から石井はギャラクシーの黒服として働くようになった。前田とは特に気が合ったようだった。すでにギャラクシーでの郷田や沢渡とのやり取りを何度も聞いていたようで、すっかり馴染んでいるようだった。

▼11時・・・サンガーデン「本町」

理恵
「ユーちゃん。」

玄関を上がった瞬間に理恵は抱き付いてきた。

オレ
「どした?最近涙もろくなったんじゃないか?」

理恵
「だって・・・」

オレ
「ははは・・・心配かけたな!でももうすっかり良くなった」

理恵
「良かった。ほんとによかった」

オレは理恵をそっと離してリビングに向かった。

オレ
「陽当たりがよくて、いい環境だな?部屋のデザインも・・・」

理恵
「わかった?沢木さんにお願いしたの^^」

オレ
「そうか。沢木さんに、道理で(笑)」

郷田から取り返した前のマンションを処分して、新たに理恵はここに引越してきていた。目の前に大きなウツボ公園が広がり、テニスコートが何面もありまるで都市のオアシスのようなところだった。そして何よりミナミに近い。

理恵
「佐和子も1階下に居るのよ」

オレ
「えっ!佐和子もここに?」

理恵
「うん。ユーちゃん。行ったり来たりできるでしょ(笑)」

オレ
「ははは・・・」

オレはどうも佐和子が苦手だった。アイツの前ではついエラソーな態度をとってしまう。アイツはアイツでベッドを共にするとオレをどこか弟扱いする。変な間柄だった。理恵はビールとグラスを持って、オレの隣に座った。オレはグラスを持ち、理恵はビールを注いだ。オレは久しぶりに大きなグラスで一気にビールを半分ほど飲んだ。

オレ
「ふぅーー旨いっ!」

理恵
「あっ!いいのかな?アルコール」

オレ
「ビールぐらいはいいんだ(笑)」

理恵
「そう^^よかった」

オレ
「ところで今日珍しい人が現れた」

理恵
「珍しい人?」

オレ
「石井がいきなりやってきた」

理恵
「えっ!ケンちゃんが^^何処に?事務所に?」

オレ
「うん。オレのところに住むことになった(笑)」

理恵
「うっそー^^うわー嬉しい♪ケンちゃんカタギでユーちゃんとこへ」

そっかやはり石井は前田らとはすでに会っていたが、理恵には会ってなかったんだ。それもひとつのケジメなんだろうと思った。

オレ
「これで次に松井が出てくればひと安心だ^^」

理恵
「そうね!前田君が面会へ行ってユーちゃんが帰ってきたこと話たら松井君泣いて喜んでたって」

オレ
「そう^^後で前田に詳しく聞くよ」

理恵
「あとは関川君だけね。早く戻ってくればいいのに」

オレ
「そーだな」

依然として関川の行方はわからないようだ。でもまーまだオレが戻ってから1ヶ月ちょっとだから・・・まだ知らないのかも知れない。幸いギャラクシーも泉も数字は好調だった。そして、それぞれがまたやりたければ新しい店をやればいい。

オレ
「寝室はどんな感じ?」

理恵
「みて^^」

オレは案内されて寝室へ入った。

オレ
「うわー何だコレ」

理恵
「いつもここにはセクシーなユーちゃんが居るわ」

ソレは壁面に掛けられていた。大きな写真パネルが3枚、それぞれに小さなスポットが当たっている。それはオレが日本を離れる前にポールでmar'sClubの後輩の連中をバックに歌った時の写真だった。

理恵
「ユーちゃんが居ない時でもこうしてるだけで安心なの」

オレ
「そっか」

オレはスーツを脱いで裸になった。腹にはサラシを巻いていた。

理恵
「それは・・・」

オレ
「手術後ずっとコルセットをつけてだろう?その代わりなんだけど、どうも癖になっちまって(笑)とってくれない?」

理恵はオレの間に膝をついて腹に巻いているサラシを巻き取った。

理恵
「・・・こんな体に」

オレの腹部には大きな手術痕がいくつかあった。理恵は涙を流しながらソレに軽く指を這わせた。

オレ
「大した事ないさ」

理恵
「可哀そう」

オレ
「まだ激しいのができないんだ。理恵してくれる?」

理恵
「はい」

理恵はオレの下着をとりそのままその姿勢でオレのモノを口にした。指を使い舌を使ってオレのモノをいっぱい口に入れた。

オレ
「ベッドに・・・」

理恵はゆっくりとオレのモノから離れた。オレはベッドに寝た。理恵は少し離れて服を脱ぎだした。ブラジャーをとり少し腕で隠すように乳を押さえ、後ろを向きながら下の下着をとった。

オレの目は背中に吸い込まれた。ひさしぶりに見る「龍」その目がオレを睨んでいた。理恵がゆっくりとベッドに近づいた。オレの体の両側に手を付いて胸から腹にかけてキスをする。オレの傷を気遣ってオレの体には乗らない。そのせいで理恵の乳の先がオレの体に軽く触れる。

そして再びオレのモノを口にした。

オレ
「うぅー理恵欲しくなってきた」

理恵
「乗っていい?傷大丈夫?」

オレ
「ああ」

理恵はオレのモノを持って自分の股間にあてた。そしてゆっくりとオレの下半身に乗った。柔らくてよく絞まる穴にオレのモノが吸い込まれていく。

理恵
「あーーー」

オレ
「理恵。いい穴だ。ゆっくり動いて」

理恵の体は上半身を反らせてうまくバランスをとりながらオレの体に乗らないようにして上下に動いた。

理恵
「うぅーうぅーーー」

ゆっくりとした動きは穴の入り口から奥まで使ってオレのモノを刺激した。久しぶりの理恵の穴。オレはすぐにいきそうになった。

オレ
「理恵・・・降りて」

理恵はオレのモノを咥えるのをやめてオレのからだから離れた。すでにオレがどうしたいかわかっているようで、そのポーズをとる準備をしているようだった。

オレはうつ伏せになっている理恵の腰を両手で持ち上げた。理恵はその動作に合わせるように無駄な動きをせず四つ這いになった。

オレは片膝を立てて後ろから理沙の尻にオレのモノをあててゆっくりと挿入した。体全体を前に持っていって水平になるように穴の奥まで入れた。そしてそのまま理恵の腰を小刻みに動かした。

理恵
「うぁーあーーあーーー」

理恵は声を上げ続ける。オレのモノは柔らかく吸い付くような穴に締められてすぐにでもいきそうになる。必至で我慢しながらその動きを早めた。

理恵
「あーユーちゃん。あーあーーあーーー」

理恵の穴の奥が弛緩して熱いモノが溢れた。オレは動きをやめず今以上に激しく理恵の腰を動かした。すぐに理恵は大きな声をあげ立て続けにいった。オレは理恵の尻から離れた。

そして布団に入り理恵もその中に入れた。理恵はオレの体にぴったりとくっついてきた。傷と反対側に理恵を少し乗せるように抱いた。

オレ
「少しは理恵の体の重みを感じないと」

理恵
「このぐらいなら大丈夫?」

オレ
「うん。あんまり体を捻りたくない」

理恵
「何でも言って。ユーちゃんの体に負担かけないようにするから」

オレ
「理恵はいった?」

理恵
「もういっぱいいった。立て続けに・・・口でしていい?」

オレ
「うん」

理恵
「ユーちゃん。いくまでしていい?」

オレ
「ああ」

体ひとつ動かすのに理恵はオレを気遣い慎重に動いた。オレの足許に移動してオレのモノを口で咥え、指を使い始めた。ある一定のリズムを持って・・・

オレ
「あー理恵いい」

オレの声や呻きを敏感に察知しながらその口の動きを早めた。オレは我慢しきれずに与えられる快感にまかせた。脳の中に小さなスパークが走ったかと思うとそれはどんどん大きくなって一気に爆発した。

オレ
「うっあーあーーー」

オレの腰は自然に浮いてオレのモノを口の奥深くに入れようとして放出した。オレの腰は落ちた。それでも理恵はまだオレのモノを離そうとはしない。徐々に口から舌の動きにかわり最後は顔をこすりつけていた。オレは理恵の腕を持って上に引き寄せた。

理恵の頭を持ってキスをした。理恵の舌を吸った。

オレ
「また癖になりそうだよ」

理恵
「癖になって」

理恵はさっきと同じ姿勢でオレの体の半分に被さってきた。その手はオレのモノを包み込むように軽く握っている。

オレ
「徐々に万全になるから、その時はいっぱいする」

理恵
「うん。でも今日みたいなのも好きよ」

オレ
「そう?」

理恵
「大事にするのっすごくいい」

オレは理恵の頭を持ってオレの顔にくっつけた。顔をこすり付けるように・・・そして一緒に風呂に入った。この時も理恵はオレの体を労わるように接してオレの髪を洗い体を洗ってくれた。

オレは理恵にサラシを巻いてもらい服をきた。そして佐和子の部屋に行った。

佐和子
「うわー来てくれたんだ」

オレ
「ん?ああ」

やっぱりコイツはふたりになるとタメ口をきく。まー別にいいけど理恵の部屋よりは小さいようだ。でもふたりで過ごすには全然問題ない。そしてここの部屋もデザインも少し理恵の部屋と趣は違うが、いいデザインだった。きっと沢木さんのシゴトだろう。

オレ
「いい部屋だ^^」

佐和子
「うん。私もとっても気に入ってるの!沢木さんにしてもらった」

オレ
「そっか。それでか^^」

佐和子も同じようにビールを持ってオレの隣に座る。ウエーブが少しかかった髪、オフホワイトの部屋着、爽やかで上品な色気があった

佐和子
「あなたも落ち着く?」

オレ
「うん。佐和子、明日抱いていいか?」

佐和子
「(笑)そんな気をつかわないで」

オレ
「ははは・・・」

佐和子
「まだ回服してないのに無理ばっかりして」

オレ
「もう大丈夫だ」

佐和子
「そう?じゃー明日楽しみにしとく^^」

オレは佐和子を抱き寄せた。傷に近いほうで・・・そして理恵にも話したことをもう1度佐和子に話した。

佐和子
「石井さんが・・・そう^^ちょっと心強いわ」

オレ
「ちょっとか?」

佐和子
「あなたと比べると誰でもちょっとよ^^」

オレ
「そっか。悪いちょっとこっち側に座ってくれる?」

佐和子
「?あっ傷が・・・そうなんだごめん」

オレ
「いや大丈夫なんだけど、体を捻りにくいんだ(^。^;)」

佐和子は反対側に座った。オレは抱き寄せた。

佐和子
「こっちなら少しは大丈夫?」

オレ
「十分大丈夫^^」

佐和子にはギャラクシーの顧客の様子を聞いた。武本ゴルフコンペはオレの不参加もあり前回は武本頭取が優勝したこと、そしてオレが大怪我をして暫くは参加できないことを伝えたと言う。コレは刺される以前からギャラクシー伝説としてオレはもう店には出ない。という方針の元だったが、実際にその通りになってしまった。

佐和子
「じゃー松井君が出てくるまでは居てくれるのね」

オレ
「一応は・・・その間にトレーニングして体力の回服に努める」

佐和子
「あと1ヶ月、長くて2ヶ月ぐらい?」

オレ
「そんなもんかな?」

佐和子
「その後はやっぱりシスコで漁師?」

オレ
「さーどうかな?わからないよ」

佐和子
「今度はちゃんと居所だけは教えてね」

オレ
「うん。そうする(笑)」

さっき持たされた腰のポケベルが鳴った。オレは佐和子のところから事務所に電話を入れた。そしてすぐに事務所に戻った。

▼14時・・・スカイ・オフィス

オレ
「お待たせしました」

北条母
「突然押しかけてきてすみません。」

オレ
「いえ、こちらこそ何度か電話を頂いてたのに連絡できなくてすみませんでした」

北条母
「娘のせいで大変なことになって、なんとお詫びしていいか・・・」

オレ
「オレは大したことありません。もうこの通りピンピンしてますから(笑)それに香さんのせいではありませんから」

北条
「・・・実は」

香の母親はそれからの香のことを話しだした。事件の当日、一緒に救急車に乗り込み病院まで行きずっと病院に留まっていたようだ。警察の事情聴取にも応じずにそこから母親が離れさそうとすると泣き叫び抵抗し、仕方なく医者に鎮静剤を打ってもらいようやく連れ出し自宅に戻ったという。

それからの香は自宅で暴れ、部屋を出てオレが入院する病院に行っては連れ戻される状況があったという。オレが集中治療室から一般病棟に移った頃から部屋に引きこもり食事もあまりとらずにうつ状態になったようだ。

オレ
「・・・そうでしたか」

母親
「思い切って昨夜、ムトーさんの事を話してみたんです」

「そしたら・・・『ユーちゃん。元気なの?』って」

そう言ったっきり香の母親は下を向いて泣いた。オレはもう胸がいっぱいになり思わずもらい泣きしそうになった。

オレ
「もし、オレに何か出来ることがあれば・・・」

母親
「よかったら香と会ってやってもらえませんか?」

オレ
「その方がいいのなら」

母親
「ありがとうございます」

佐和子の乗っていたクラウンは佐和子の好意により「ムトー商会」で使っていた。オレは香の母親を乗せて香の自宅へ行った。家に入り香の部屋の外まで母親と一緒に行った。

母親
「香、ムトーさんがいらしてくれたのよ」

ゆっくりとドアが開いた。目の前に驚くほどヤツれた香が立っていた。オレは部屋に入った。母親はドアを閉めて階下へ降りていった。

オレ
「なんだメシ食ってないのか?そんなに痩せてちゃバイクのケツにも乗れないぞ」


「ユーちゃん」

オレは香に近づいて立ったまま軽く抱いた。

オレ
「オレもしっかり体力回服しないとダメなんだけどな(笑)」


「・・・」

オレ
「ドライブしよう^^」

オレは強引に外へ連れ出した。母親は心配そうにしていたが、それまで外出しなかった香がオレと出るのに抵抗を示さなかったことから、承知した。

六甲山を走り、展望台に行った。神戸の街を一望でき、回転するするカフェで珈琲を飲んだ。

オレ
「池谷にはうちから腕のいい弁護士を付けてる。オレも減刑をお願いする嘆願書を出した。店は池谷の弟が引き継いで、なんとかうまく行ってる。何も香が心配する事はない」


「・・・ありがとう」

オレ
「礼を言うのはオレの方だ。お前あの時オレを助けようとしたじゃないか」


「・・・」

オレ
「そうだ。今から有馬温泉行こうか?」


「うん」

オレたちはそのままクルマを走らせて、裏六甲を抜けて有馬に行った。そして以前一緒に行った事のあるコテージ風の宿にチェックインした。

オレ
「ひさしぶりだなーここも^^あとで一緒に風呂入ろうなっ!」


「・・・ダメ」

オレは香を抱き寄せてキスをした。香の舌をさぐり香の舌を全部吸った強く緩く・・・そのまま香を奥の和室に連れて行き、布団を敷いて寝かせた。香のパンストと下着をとった。香抱きながらオレの手は香の股間に入った。香は何の抵抗もみせずにされるがままになっていた。

オレは手と指を使って香の性器を緩く愛撫した。

オレ
「香・・・しんどかったな。」


「ユーちゃん」

香は腕を回して抱き付いてきた。香の割れ目にあるクリトリスは固くなりその下のオンナの穴は濡れ始めていた。ひと指し指を少し穴に入れて親指はクリトリスを押さえ緩く優しくこすり付けるように揉んだ。香の吐息が徐々に荒くなる。

オレ
「思い出したか?気持ちいいだろう?」


「うん」

オレは指を二本穴に入れて香の穴の中を探るように動いた。少し強く一番感じるところを責めた。


「あー」

オレ
「オレのを入れるぞ」

オレは香に乗りゆっくりと香の穴に半分ほど入れた。


「うぁー」

オレはそのままの状態で軽く出し入れした。


「うぅーうぅー」

オレ
「大丈夫か?」


「うん・・・」

オレはゆっくりと腰を沈めて香の穴に全部入れた。


「うぁー」

そして大きなストロークで責めた。香は声を上げ続け、オレはその声を聞きながらだんだん動きを早めた・・・


「あーーーあーーーあーーー」

香のよく絞まる穴が一瞬緩んで、熱いモノが溢れた。オレはゆっくりと香の体から降りて香を横抱きにした。オレの手は香の股間に、オンナの穴の付近を押すように揉んだ。

香の体が落ち着くのを待って、オレは香の股間から手を放して背中を撫でた。

オレ
「香、気持ち良かっただろう」


「うん」

オレ
「楽しいことや気持ちいいことを考えるんだ」

「ひとりの時はオナニーもするんだ」

「いいな?」


「うん」

オレ
「一緒に風呂入ろう^^」


「ダメ・・・」

オレ
「痩せててもいい。オレはお前の裸をちょっとだけ見たいんだ」

「入る時は目をつぶっててやるから」

「入ろう^^」


「目をつぶってくれる?」

オレ
「ああ」

オレは先に布団を出て、浴衣を取り出し羽織った。香を起して後ろから浴衣をかけてやった。そしてそのまま部屋から続く内風呂に入った。オレは先に入り、香をまった。香は頭にタオルを巻いた顔をドアの向こうから出した。


「後ろ向いてて」

オレ
「うん(笑)」

香の入ってくる気配オレはすでに湯船に入っていた。窓を少し開けた。少し涼しい風がはいったきた。香が湯をかける気配がした。そして湯船の中に入ってきた。後ろ向きでオレの体の前に・・・

オレ
「気持ちいいなー^^」


「うん」

オレは後ろから香の乳を揉んでいた。


「ユーちゃん。私、頑張ってみる」

オレ
「ん?」


「頑張って元気になる」

オレ
「うん。でもそんなにすぐに無理しなくていいぞ!ゆっくりでいいんだ」


「うん」

香は体を捻ってオレの方に顔を向けたオレは黙って香にキスをした。そして先に湯船から出た。


「ユーちゃん・・・」

香はオレの腹の傷をみた。

オレ
「あーヤブ医者が3回もオレの腹を切りやがった。(笑)」


「・・・」

オレ
「この傷は一生消えないお前の傷だ」

香は立ち上がり湯船を出てオレに近づいた。もう恥ずかしくないのかどこも隠さずに、オレの足許に膝をつきオレの手術痕を見ていた。


「私の傷・・・私の」

そう言いながら傷に指で触れて、顔を近づけ舐めるようにキスをした。

オレ
「うん。腹減ったな^^メシ食おう(笑)」

部屋に戻り、食事を頼んだ。たぶん以前と同じような懐石料理だった。香は箸をつけて無理に食べた。それでもずいぶん残った。

オレたちは着替えてクルマに乗り、有馬から六甲山を抜け、表六甲を通って降りいった。赤坂通りの香の自宅前にクルマをつけて一緒に降りた。門扉を開けて入り、チャイムを押した。

香の母親が出てきた。

オレ
「すみません。遅くなりました」


「ただいまー^^」

母親
「おかえり^^」

オレ
「じゃ明日また昼前に来ます」

母親
「・・・ありがとうございました」


「ユーちゃん。気をつけて」

オレ
「うん。明日^^」

オレは香の母親に一礼してクルマに乗った。玄関の外で香が手を振っていた。オレも軽く手を上げてクルマを出した。

確かにあの時、香がオレの前に出てオレを庇わなければ、ああもまともに池谷に刺されてはいなかっただろう。だけど香は池谷の心を読んでオレが殺されると思った。そして咄嗟に止めさせようとしてオレの前に出たんだろう。

香は何もかも自分のせいだと錯乱したのか?その後、オレが一命をとりとめた後は、今度は池谷が犯罪者になってしまったことへの責任を感じてどうしようもなくなったのか?

そういう意味では、香のためにも池谷には執行猶予付きの判決が出て欲しいと思った。同時に暫くは、オレができることはなんでもしようと決心した。

オレはミナミに戻り、Mary'sへ行きそこで遅くまで過ごした。ナミに「ずるい」と言われながらマリーからは怪我の心配をされた。そしてその夜はマリーのところに泊まった。

▼翌日・・・9時スカイ・マンション1F・カフェ

残暑は厳しかったが、空気の透明感は増し空は青く高かった。ベージュのスーツの下はシャツ。オープンカフェで朝食をとっていた。

1週間程度の予定が・・・すでに1ヶ月半が過ぎていた。その間にギャラクシーとギャラクシーのオンナ達を取り返し、自分の子供が居る事を知らされ、瀕死の重傷を負い、そして玲子を入籍した。香の事はみんな知っているはずだが誰も何も言わない。

松井が戻ってくるまでは居ると言ってしまったが、まだ長引きそうだった。果てしてそれからシスコに戻ってまた当たり前のように漁師ができるのか?この1ヵ月半の経験ですっかりオレの中にあった単純な夢が色あせているように感じた。

カフェの前に1台のハーレーが停まった。ヘルメットを脱いでこっちに近づいてきた。

オレ
「おはよう^^ずいぶん早いな?」

浜田
「おう^^待っててもなかなか顔ださねーから来てみた」

オレ
「うん。ちょっと色々あってな」

浜田
「聞いてる。横山を怒鳴りつけてやったよ」

オレ
「えっ?」

浜田は席につきウエイターに珈琲を注文し、ヘルメットを隣の席に置いた。

浜田
「お前が集中治療室を出た頃になって、実は死にかけていたなんて言うもんだから」

オレ
「スマン。事情が事情だったもんで極秘だったんだ。」

浜田
「まー助かったからいいようなものの・・・」

ああ言いたい事はわかってるさ。ユーヤの二の舞はごめんだって言いたいんだろう?もっともお前は面と向かってそんな事を言葉にするヤツじゃないが・・・オレは話題を変えた。

オレ
「それより、そっちはどうだ?」

浜田
「仕事か?日本橋のPlayer'sは好調だよ」

オレ
「ん?他に何かあるのか?」

浜田
「実は、先月の末にレンタル・レコードを始めた」

オレ
「ん?なんだそれ?」

浜田
「昔、貸本屋ってあっただろう?アレのレコード版だ」

オレ
「ほー^^レコードを買わずに借りるのか?面白そーだな(笑)」

浜田
「まー大学の前だとかそういう立地でやればベストなんだけどな」

それ自体が単独のビジネスになるのかどうか分らなかったが、集客のネタにはなるんじゃないかと思った。

オレ
「ふむ。ところで、そのハーレー貸してくれないか?夕方には返すから」

浜田
「別に構わないけど・・・腹に響かないか?」

オレ
「ははは^^もうすっかり大丈夫だ」

オレは浜田に断って事務所に上がってジーンズとシャツ、それにウインド・ブルゾンに着替えてすぐに戻って来た。そして浜田にハーレーのキーを受け取り、代わりにクラウンのキーを渡した。夕方に日本橋に返しに行く約束で、オレはハーレーに乗って神戸に向かった。

1年半前・・・サンタモニカまでハーレーで走り旅をした。日本の道路事情とはまったく異なる中に、映画に出てくるイージー・ライダーそのものをライフ・スタイルとする連中がたくさん居た。時にモーテルに泊まらずに映画のワン・シーンを真似て焚き火をし野宿もしたが、不良に襲われて金を奪われた経験もした。

▼11時・・・阪急六甲

さすがに大阪から神戸までバイクで走ると緊張感もあり疲れる。小休止を兼ねて駅前で自販機を使い缶コーヒーを買った。そしてそこから香の自宅に電話を入れた。香にジーンズとブルゾンのスタイルで待つように伝えた。

赤坂通りの香の自宅前にハーレーを停めた。

門扉の外からインターフォンを押す。香の返事が返ってきてすぐに玄関が開いた。


「いらっしゃい」

オレ
「おう^^じゃー行くか?」


「もしかして、それに乗ってきたの?」

オレ
「ケツに乗せてやる」


「うわー初めてよ!バイクに乗るなんて」

オレはバイクの後ろに乗るためのいくつかの注意を与えた。香は真剣にそれを聞いていた。予備のヘルメットを与えてケツに乗せた。母親は心配げに見ていたが何も言わなかった。

山手幹線を走って、岡本まで走りそこから2号線に出た。ヤナセの向かいのPダイビングの前でハーレーを停めた。香と一緒に店に入った。

オレ
「ジュンちゃん居る?」


「あっユーイチさん!お久しぶりです。」

すぐにジュンちゃんは奥の事務所から顔を出した。

ジュン
「うわー久しぶりに現れたと思ったら彼女と一緒なんだ?(笑)」

オレ
「うん。まー^^紹介するよ香ちゃん」


「北条香です。よろしくお願いします」

ジュン
「こちらこそよろしくね!ユーイチの叔母の純子です。」

オレ
「さっそくで悪いんだけどキー貸してくれる」

ジュン
「はい!コレ^^向こうにも連絡入れてあるからすぐに出せると思う」

オレ
「じゃーまた後で」

ジュン
「はいはい^^」

香をケツに乗せて西宮のモス・バーガーに行った。バイクだとあまり気にせずに路駐できるのがよかった。店内に入りハンバーガーセットをふたつオーダーした。暫く待ってそれを持って席についた。


「さっきの人ユーイチの叔母さん?とてもそんな風に見えない。きれいな人」

オレ
「あははは^^昔からよくそう言われて疑わられる(笑)」


「さっきのところは海に潜るダイビングとかのお店?」

オレ
「うん。他にも工事部門があってね。水中施工とかやってる」


「ふーん」

オレ
「オレは高校生の頃からそこで仕事してたんだ」


「仕事?」

オレ
「神戸港に潜ったりして」


「へーユーちゃん色んな事してるのねー」

ついこの間までいつかまたプロ・ダイバーに戻ってシンプルな生活をするつもりでいたが、漁師をやりだしてからはすっかりレジャー・ダイビングだけになってしまっていた。


「それよりバイク思ったとおり気持ちいい^^」

オレ
「そっか^^」


「ユーちゃんの背中にぴったりくっついていられるし(笑)」

オレ
「オレも背中に香のお乳を感じてすごく気持ちいい(笑)」


「もうっ^^」

目の前の香は昨日より調子が良さそうだった。どこにも影は感じられない。これまであまり外に出なかったようだが、こうして連れ出して陽にあたり少しは体力を消耗させれば、自然と食欲もわくだろうと思った。

ハーレーのケツに香を乗せて西宮のヨットハーバーに行った。事務所で手続きをすませPダイビング所有の30フィート級のクルーザーに乗り込む。


「うわーこの船に乗るの?」

オレ
「(笑)そうだ」


「こんな船に乗るのも初めてよ」

オレ
「そこに座ってしっかりと掴ってろよ」

オレはエンジンをかけて少し暖気してからゆっくりと「アスカ」を出した。ほとんど平水面なので揺れはない。香は緊張した様子もなく、リラックスして外を見ている。沖の防波堤まで行って、そこで旋回してスピードを上げた。防波堤を出ると波の抵抗が船体に感じるようになり揺れが始まる。

香の様子を見ながら少し沖へ出てすぐに引き返した。そして湾内に戻って、船をつけた。


「ユーちゃん。船も操縦できるんだ^^」

オレ
「だからシスコで船に乗って漁師してるって言ったじゃないか(笑)」


「うんそうだけど、漁師って何するのかわかんなかったから」

オレ
「もう少しでかい漁船を操って網を入れて魚を獲るんだ」


「へーそうなんだ」

オレ
「まー今度写真を見せてやるよ!ところで気分悪くならなかったか?」


「全然大丈夫よ」

オレはキャビンの奥の小さなベッドルームに香を連れて行った。ベッドに並んで腰をかけた。肩を抱くと香は体を預けてきた。

オレ
「シスコじゃこんな感じで船で生活してるやつも結構いるんだぜ」


「船が家代わり?面白そう^^」

オレ
「外から電気引っ張って、冷蔵庫やクーラーを動かす。トイレはタンクに溜めて、沖へ出た時に流す!魚のエサだ(笑)そりゃー楽しいぞー」


「サンフランシスコ行ってみたい」

オレ
「観光旅行だけでも面白いけどな。そういうちょっと変わったライフスタイルの中に入るのはもっと面白い。もっとも危険もいっぱいあるけど」


「まるで映画みたいなんだろうなー」

オレ
「そういう現実が背景になって映画がつくられているだけだ」


「ふーん。私はなーんにも知らない」

オレ
「ははは^^普通はそんなもんだ」


「ユーちゃんやっぱりすごいね。そんなに私と年変わらないのに」

オレ
「香はオレより3つも下じゃないか」


「たった3つじゃない」

オレ
「そうか。たった3つか(笑)」

モス・バーガーで買ったコークとポテトを袋から出した。ベッドの前に組み立て式のテーブルをセットしてその上に置いた。

オレ
「ポテト分け合って食べよう」


「うん。でもこんな船の中で食べるポテト。リッチなデートよ^^」

オレ
「そっか^^」

それからオレたちはそこでセックスをした。そして叔母のところへ行き鍵を返して香を送っていった。次の約束はせずに香の自宅前で別れた。

長い入院生活の中で覚えてことのひとつに、それまであまりしなかった「どうでもいい電話」がある。香にもこまめに電話してケアできるだろう。

▼17時・・・日本橋「Player's」

オレ
「ふむ。相変わらず盛況だな^^」

浜田
「おかげさまで^^」

オレは店内のミーティング・テーブルの前に座り店内を見渡した。壁一面を使った掲示板には中古楽器の売買情報やバンドメンバー募集の案内が専用の用紙に書かれて貼り付けられている。熱心にメモをとる客もいた。

オレ
「今夜は?」

浜田
「2箇所掛け持ちでギター演奏が入っている」

オレ
「そっか。Player'sが一番堅実だな」

浜田
「元々ヒロ。お前がやりだした事じゃないか(笑)」

オレ
「そーだったかな?(笑)」

オレはハーレーのキーを返し預けていたクラウンに乗ってミナミに戻った。浜田は一連の騒動の中で業務に終われ、結婚する予定だった刈谷とうまくいかなくなり別れた。それは本人から聞いたわけではく、横山の報告の中に入っていた。

スカイ・オフィスに戻りシャワーを浴びた。夜用のスーツに着替えた。バドワイザーを持って南側の窓に近づいた。ブラインドを開けてミナミの街を眺める。入院中はトップ・シークレットにしていたが、それが終わると尾ひれがついた噂となって広まっていた。

オレは事務所を出てタクシーを拾って北新地へ向かった。

▼19時・・・北新地「クラブ大阪」

店に入り黒服に待ち合わせの客の名を告げると、すぐに席に案内された。この店には以前一度来たことがあった。その時と同じデザインだった。

オレ
「遅くなりました」

光野
「いやー我々も今来たところですよ」

席には光野氏の他に、初めて見る顔が2人居た。光野氏はオレを紹介し彼らも自己紹介をする形で名刺交換をした。大きな馬蹄型の席にはオレたち以外には居ない。周辺の席はうまくデザインされた遮蔽物でその様子は見えなかった。

光野は先日の武本頭取のゴルフコンペの話をし、オレはウエイターが作ったブランデーの水割りを口にした。そしておもむろに本題を切り出した。

光野
「実は沢渡さんのところがどうも調子が悪いようで、開発関連で協力してもらえるところを紹介して欲しいという話があって、ユーちゃんにきて貰ったわけなんですよ」

オレ
「そーですか」

浦川
「ムトーさんは武本頭取とも非常に親しい。と伺って、それなら是非お力を貸して頂きたいと私どもが光野さんにお願いしました」

オレ
「あはっ!武本さんと親しいのは音楽とゴルフだけでなんですけどね」

宮田
「ムトーさんのところは不動産はまったく?」

オレ
「以前は少しお手伝いさせていただいておりましたが、ここ1年ぐらいは行ってません」

光野
「どうです?これを機会にまた始めてみては?」

オレ
「はぁ〜」

光野
「いやユーちゃんが大怪我をして入院しているって聞いて、武本さんも心配していてなんとか元気でまたコンペに参加して欲しいという伝言も預かってるもんですから」

オレ
「そうですか。わかりました。若輩ですけどどうぞよろしくお願いします」

光野氏が安堵した表情で手を上げると、ホステスたちが一斉に現れた。ママがオレに挨拶した。

ママ
「ご無沙汰しております。^^どうぞまたご贔屓にしてください」

席が華やかになった。光野氏が8月のゴルフコンペでオレが優勝した時の話を面白可笑しく披露した。オレは適当に話にまじりながら浦川氏や宮田氏と一緒にゴルフに行く約束をさせられた。

昭和相銀の頭取が心配している。それだけで何かしらの仕事をオレに与えようとして、今日の席が設けられたのだろう。次のコンペには参加して、武本頭取に挨拶をしなければ・・・と思った。

暫くそこで過ごしオレはミナミに戻った。

▼21時・・・ギャラクシー

EVで最上階で降りた。牧村がオレをひとりだと認めると通常の挨拶ではない言葉を発した。

牧村
「お疲れ様です^^」

オレ
「うん。ありがとう」

オレを店内に案内しようとしたが、オレはそれを断り裏の通路に繋がるドアの方へ向かった。もうひとりの黒服がそのドアを開けた。そのままオレは事務室に入った。

冷蔵庫からビールを取り出した。ドアがノックされ理恵が入ってきた。

理恵
「ユーちゃん。お疲れさま」

オレ
「オレは別に仕事をしてるわけじゃない(笑)」

オレが取り出したビールを理恵が持ちビールを注いだ。

理恵
「そんな事を言いながらあなたはいつも一番疲れることをやってるじゃない(笑)」

オレ
「疲れること?エッチやりまくり!ってか?(笑)」

理恵
「あはっ!^^」

オレ
「さっき北新地の「クラブ大阪」で飲んできた。」

理恵
「そう^^」

オレ
「佐和子に礼を言っといてくれ!」

理恵
「うん」

オレ
「またゴルフをやるハメになったって(笑)」

オレはビールを一気に飲み干した。オレは理恵に石井と前田を呼ぶように言った。理恵はグラスにビールを注いだ後、彼らを呼びに行った。

ドアがノックされ二人が入ってきた。

オレ
「沢渡開発がどうやら終わるらしい。その変わりをうちにやれと言ってきた」

前田
「ほんとですか!」

石井
「・・・」

オレ
「仕方がないからありがたくお受けしてきた(笑)いいかな?」

前田
「もちろんですよ^^」

オレ
「ケンちゃんは?」

石井
「オレなんかが表に出ていいんでしょうか?」

オレ
「何言ってんだよ!前田とふたりでやって貰おうと思って引き受けたんだから」

石井
「すみません。ありがとうございます」

オレ
「何固いこと言ってんだよ^^でも黒服も似合うな?(笑)」

石井
「ははは・・・」

前田
「ムーさん。オレ絶対取り返しますからね!」

オレ
「あんまりムキになるな(笑)」

石井は不動産関連のプロだ。裏の仕事から表の仕事まですべてに精通している。スカした顔をして前田が喜んでいる姿を微笑んで見ていたが、前田以上に石井は闘志を燃やしているはずだった。

▼22時・・・クラブ「泉」

今日子ママ
「ムーさんは泉が嫌いなのかと思ってました」

オレ
「なんで?」

今日子ママ
「昔からほとんど顔を出してくれないじゃないですか」

オレ
「そーかなー?」

オレはカウンターに座りブランデーの水割りを飲んでいた。ボックス席はこの時間になっても空いてなかった。

今日子ママ
「私だけなんか継子扱いされてるみたいで・・・」

オレ
「んーな事ないよ!こっちでゆっくりしようと思うと色々あって(笑)」

今日子ママ
「私もファミリーの一員なんですから」

オレ
「はぁ〜ファミリーですか?なんかマフィアみたいだなー(笑)」

今日子ママ
「一度ぐらいはお願いしますね^^」

確かに、これまでも『泉』にはほとんど顔を出したことがない。というのもこの店は不思議な店で、何もこちらがてこ入れをしなくてもきっちりと数字をたたき出している。以前は松井がギャラクシーそして前田が泉を受け持っていたが彼らも同じ意見だった。不思議だった。

東洋ビルに詰めていた横山が顔を出した。カウンターにいたオレは手を上げてこっちへ呼んだ。今日子ママが席を譲り横山と変わった。

横山
「内海会長が心配してて、生きているんなら顔を出せ!って言ってました(笑)」

オレ
「ははは・・・バレてるのか?明日でも電話してみるよ」

横山
「お願いします。^^ところで前田さん気合入ってますね」

オレ
「お前は?」

横山
「オレはいつだってクールに燃えてますから(笑)」

オレ
「言ってくれるじゃねーかー(笑)」

しかしこいつはいつ何処でいつそんな情報を掴むのか?まるで地獄耳だなーと感心した。

横山
「ムーさん。間島が湯治に来るように言っといてくれって連絡がありました(笑)」

オレ
「間島かー(笑)」

横山
「あいつも勘がいいんですよね。オレが元気にしゃべってると、ムーさんが戻ってるのを気付かれて、すぐにこっちへ来るって言い出して・・・つい入院中だからって言うと怒ってました」

オレ
「そうか(笑)」

横山
「実を言うと昨年オレは浜田さんや長井さんと間島のところの旅館へ行ってきたんですよ」

オレ
「そうか^^どうだった?」

横山
「それがとんでもなくでかい豪勢な旅館でご機嫌でしたよ^^」

オレ
「よし!お前、間島と結婚しろっ!」

横山
「あははは^^あいつは昔からムーさんだけですよ」

横山はどことなく淋しそうに笑ったような気がした。こいつもしかして・・・ふとそんな風に思った。

オレ
「ところでお前家に帰ってるのか?」

横山
「週に1度ぐらいは」

オレ
「それ以外は?」

横山
「オレ専用のカプセルがあるんです(笑)」

オレ
「あーーーいいなーオレも欲しい」

横山
「ムーさんはフリーパス持ってるじゃないですか」

オレ
「もしかしてアレでカプセルにも泊まれるのか?」

横山
「もちろんです(笑)」

オレ
「知らなかった。はやく言ってくれよ(笑)」

横山
「あははは^^」

今度はお互いバカっぽく笑った。こいつもそろそろ彼女ぐらいつくればいいのに・・・と思いながらそれとなく候補を見つけてやろうと思った。

内海エンタープライズが所有するする元東洋サウナのカプセル・イン・トーヨーはオレが戻ってくるまで横山が支配人として業務管理を行っていたが、ムトー商会が出来たことによってムトー商会に戻った。しかしながら管理業務そのものはムトー商会の横山が引き続き担当した。スカイ・マンションの賃貸料程度をバターとしたが、うちにとってはありがたい話だった。

結局クラブ泉で横山と話しこんでしまい今日子ママのご機嫌をそれ以上とることなく店を出た。横山はギャラクシーに戻り、オレはスカイ・マンションに戻った。シャワーを浴び着替えてちょっと時間をつぶしてからスカイマンションを出た。

▼24時・・・サンガーデン「本町」

佐和子
「光野さんとのお話、うまくいったようですね?」

オレ
「ああ。それにしても仕事が早いな(笑)」

佐和子
「あなたほどではありませんけど(笑)」

オレ
「石井と前田が張り切ってたよ」

きっと佐和子が武本頭取に連絡して、それから光野氏との接触を試みたのだろうと当たりをつけたが、やはりその通りだったようだ。大手商社の不動産がらみの商いは大きい。石井というエキスパートが入ったことで、急いだのだろう。

佐和子
「これでゴルフコンペでまた優勝してくれたら鼻高々なんですけど^^」

オレ
「ははは^^アレはまぐれだ」

佐和子
「これからは頭取がらみの仕事をどんどん入れていきますから^^」

オレ
「漁師の仕事もみつけといてくれ(笑)」

佐和子
「それはしばらく諦めて下さい。」

オレ
「ん?」

佐和子
「1年でムトー商会の基盤を固めますから・・・」

オレ
「はりきってるな?^^」

佐和子
「一番いいのはあなたが居てくれることなんですけど・・・」

オレ
「それは難しい(笑)」

佐和子
「はい、わかってます」

その後、9月の下旬にオレはシスコに帰った。そしてジェイクにしばらく漁師を続ける事が出来なくなったことを詫びた。ほぼ1年暮らしていたアパートは引き払った。でもまたすぐに戻ってくる。次は水上生活をしよう。そう自分に言い聞かせて日本に帰った。

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はじめまして。

実はこのたび「弁護士」をテーマに文章を書く関係で
このキーワードで検索しているうちに、
こちらを覗かせて頂くことができました。

勉強させて頂きました。

ありがとうございました。

このブログも弁護士がテーマでしたが、
面白かったですよ。
 ↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/kiku-tan/
| 千葉直樹 | 2010/06/17 9:38 AM |










http://kaizin.jugem.cc/trackback/1364
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