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蒲田行進曲


1982年、映画「蒲田行進曲」ヒットしましたねーさて、この作品ですが先日亡くなった「つか こうへい」氏の脚本でした。この映画に出てた原田大二郎さんは先日参院選で落ちました。

この曲もヒットしましたねー(笑)
▼1982年1月PART3


「美味しい^^」

オレ
「そう?良かった」


「ここのお鮨をニューヨークで提供するの?」

オレ
「そうだ。もっともここまでの食材が調達できるかどうか?まだまだこれからなんだけどね」


「ふーん。きっとユーちゃんの事だから成功するわ^^」

オレ
「香にそう言ってもらえると自信が沸いてくるよ^^」

香は石原事務所で打ち合わせを済ませた後、スカイ・オフィスに電話をかけてきた。近くで待ち合わせてそのまま「満楽」へ連れてきた。

店内に威勢のいい声が広がった。新しい客が入ってきた。オレたちの隣のテーブルに座った。

松村
「ユーちゃん。この間はありがとうな^^」

オレ
「いえ^^どーいたしまして」

松村
「紹介しておこう。ローズマリーの麻里子ママだ」

麻里子
「始めまして麻里子と申します。どうぞよろしく^^」

オレ
「ども^^ムトーです。こちらこそよろしく!隣は友人の北条です」

松村
「おーユーちゃんと一緒に出ていたあのモデルさんだな^^松村ですよろしく」

北条
「北条香です。どうぞよろしくお願いします^^」

この間、紗也乃ママと打ち合わせで行ったクラブ「ローズ・マリー」その時は込み入った話だったので紗也乃ママからは紹介されなかった。

松村
「あのウエディング・ストーリーのショーはなかなか良かったな^^」

オレ
「オレたちはビデオでしか見れないのでよくわからないんですけどね(笑)コレまでにない演出だったので結構評価してもらったみたいで^^ありがとうございます^^」

麻里子
「ムトーさんと北条さんのペアが一番良かったと思います^^」

オレ
「えっ見られたんですか?!」

麻里子
「はい^^神戸のショーの時に」


「あの時のムトーさんすごく評判良かったみたいなんです^^」

オレ
「そうかなー?(笑)」

松村
「ユーちゃんは演出よりもやっぱり前に出る方がいいよ」

オレ
「そーですか?!」

松村
「演出は今やらなくても現役引退してからいくらでも出来るだろう?」

オレ
「そー言われれば、そうですね(笑)」

その後、松村さんはファッション業界のことを色々と話した。オレと香は興味深く聞いていた。オレは松村さんに断りを入れて、遅くならない内に香を心斎橋の駅まで送って行った。


「ユーちゃん。あの人ユーちゃんにすごく大きな期待をしてるわ」

オレ
「そうか?ただの飲み友達なんだけどなー(笑)」


「悪いと思ったけど覘いたの・・・隣の女性は娘さんみたいよ!」

オレ
「えっ!そーなのか?」


「この後、何かお話があるんでしょう?」

オレ
「うん」


「ユーちゃん助けてあげてね」

オレ
「ん?ああ。それより気をつけて帰れよ^^」


「うん。ありがとう^^」

地下鉄に続く階段前で別れた。それにしても・・・香はなんでもお見通しだな。オレは先に行っている松村さんの後を追いクラブ、ローズ・マリーに行った。

オレ
「すみません。お待たせしました」

松村
「いやいや、せっかくのデートを邪魔してしまった。」

オレ
「あははは^^その替り明日もう1度デートすることになりました(笑)」

ウエイターが新しいグラスを持ってやってきた。オレはブランデーの水割りをつくってもらった。麻里子ママは席についていない。暫くは松井さんとオレのふたりっきりにするつもりなんだろう。

松村
「紗也乃が白状した。(笑)ユーちゃんにはずいぶん迷惑をかけたようで、申し訳ない」

オレ
「紗也乃ママが勘違いしているだけですよ(笑)元々松村さんと賭けをしてオレが負けたんだから、アレはその約束を果たしただけで紗也乃ママは関係ありません」

松村
「ありがとう^^」

「蒼い龍」を見せる約束。単純な賭けに負けた。ただそれだけだったが、わざと負けたことは見破られていないようだった。オレはブランデーの水割りを口にした。松村さんはストレートで飲んでいた。

松村
「ユーちゃん。今度ニューヨークへ行ったら暫くは帰って来ないのか?」

オレ
「そうですね。半年に1度ぐらいは日本に帰るつもりですけど」

松村
「そうか半年に1度か・・・」

オレ
「何か問題でも?」

松村
「うん。ワシらもユーちゃんの仲間に入れてくれないか?」

オレ
「はぁ〜?」

松村
「そうだ。今は仲間、カンパニーじゃなくて家族、ファミリーだったな^^」

オレ
「ははは・・・」

松村
「実はこの間、松井君にお願いして一緒にここで飲みながら教えてもらったんだ」

オレ
「松井とですか?!(笑)」

松村
「ワシが無理に頼み込んで誘った。松井君はユーちゃんのためになると思って付き合ってくれたので・・・」

オレ
「そうでしたか(笑)」

松村
「うん。で、どうだろう?ワシと紗也乃をユーちゃんのところの仲間、家族にしてもらえないか?」

オレ
「はぁ〜別に構いませんけど^^」

松村
「えっいいのか?訳も聞かずそんなに簡単に・・・」

オレ
「何か大きな訳があるんですか?」

松村
「まー心境の変化ってやつだ。」

「ユーちゃんにこんな事話すと笑われると思うが・・・聞いてくれるか?」

オレ
「はい^^」

松村
「嫁は10年前に亡くなった。息子たちはワシの会社で働いておる。それぞれ家庭を持って・・・」

「ワシとは親子なのに親子らしい会話がない。きっと会長という立場だし、昔から家庭を顧みなかったから仕方ない」

「ここの麻里子ママ、涼子は実は愛人が生んだワシの娘なんだ」

「その愛人も5年前に亡くなった。不憫だと思って甘やかし放題だったのがいけなかったんだろうなー」

「すっかり我侭になってしまって」

「ワシは残りの人生を自由に生きる事に決めたんだ。ただ紗也乃とふたりだけっていうのはあまりにも淋しい」

「ユーちゃんのファミリーに入れて貰って、他の人たちと一緒になって過ごしたい」

「こんな年寄り迷惑だと思うが、付き合ってやってくれんか?」

オレ
「うちは若くて無礼なヤツばっかりですけど、どーぞ自由にやって下さい。(笑)」

松村
「ありがとう^^」

松井がどういう説明をしたのか?オレ自身「家族」という言葉を使ったのは、ギャラクシーを取り戻す時に理恵や佐和子に対してそう言っただけで、その言葉は彼女らだけに通用すると思っていた。いつの間にかそれを皆が拡大解釈して使うようになった。実際のところそれに明確な定義があるわけではなかった。

松村
「じゃーこれから頻繁にユーちゃんの家族と親交を深めることができるかな?」

オレ
「ええ。問題ありません(笑)」

松村
「ユーちゃんの家族の女性たちを紹介してもらえるかな?中にはすでに顔見知りもいるんだけど」

オレ
「へー誰です?」

松村
「元クラブ純子の純子ママ。ユーちゃんの奥さんだ」

オレ
「あらら・・・嫁の事をご存知だったんですか(笑)」

松村
「うん。実はユーちゃんの事は悪いと思ったんだが一通り調べたんだ。でもわかったのは既成事実だけで、その他のことは噂ばかりで本当の事は何もわからなかった」

オレ
「じゃー明日にでも嫁を連れて来ましょうか?」

松村
「いいのかな?それじゃー菊水亭でどうだろう?そうだ。子供も預かってもらえるように山城さんに頼んでおくよ」

オレ
「はい。その後で他のクラブにでもご案内します(笑)」

松村
「うん。是非頼む^^」

オレは席を立った。そして先にローズ・マリーを出た。麻里子ママの姿は見えないままだった。香の言った「助けてあげてね」と言う言葉がひっかかっていた。仲間、家族に入れる事が、それに繋がるのか?わからなかったが・・・松村さんは満足そうだった。

▼21時・・・ギャラクシーオフィス

横山
「内海会長が退院されました」

オレ
「そっか。それは良かった^^」

横山
「見舞いのお礼がしたいって言ってます。出来たら「桜川」でどうだって」

オレ
「あのジジーとメシを食っても旨くないからなー(笑)」

横山
「付き合ってやって下さいよ!アレでもムーさんの事、ずいぶん気にかけているみたいですから」

オレ
「仕方ないなー(笑)じゃーテキトーに段取りしてくれ」

横山
「ありがとうございます(笑)」

ドアがノックされて理恵が入ってきた。入れ替わるように横山は東洋へ行ってきますと言って退室した。

理恵
「このところ佐和子がご機嫌よ^^」

オレ
「そう?」

理恵
「ユーちゃんと温泉行った事がとても嬉しかったみたいね」

オレ
「じゃー理恵も行こう^^」

理恵
「私はいいわ!普段からユーちゃんに構ってもらってるから、それに温泉は佐和子だけ!って事にしておいた方がいいと思う(笑)」

オレ
「悪いな」

理恵
「ユーちゃん。そんな困った顔しないでよ^^そんな風に気を使わないで(笑)」

オレ
「ははは・・・」

理恵
「そうだ。さっき短い時間だったけど佐竹さんがいらっしゃったわ」

オレ
「ふーん」

理恵
「最近は韓国クラブへよく行ってるみたいよ!」

オレ
「何処の?一度見に行ってみるか?」

理恵
「今松井君が偵察に行ってるわ(笑)」

オレ
「そっか。(笑)」

理恵
「武本さんにもそろそろ営業の連絡しようかと思ってるんだけど?」

オレ
「うん。ここんところゴルフに参加してないし、ちょうどいい次に来た時はオレも一緒に居るよ」

理恵
「そうしてくれたら助かる^^」

オレは理恵を抱き寄せてキスをした。舌を絡ませて強く吸った。そして離れた。

オレはギャラクシーを出てスカイマンションの地下駐車場へ行きクラウンを出した。新御堂を走りながら自宅に電話を入れてから自宅に戻った。マンションの来客用駐車場にクルマを停めた。入り口で暗証番号を押すとロックの外れる音がした。マンション入り口のドアを開けてエントランスに入る。奥のEVを使い最上階で降りた。右手に向かう。401号

門扉を開けてチャイムを押し、オレは鍵を使ってドアを開けた。

玲子
「おかえりなさい^^」

オレ
「うん。ただいま(笑)」

ドアを閉める。玲子は抱き付いてきた。オレは軽くキスをし、上着を脱いで玲子に渡した。そのままリビングに行きソファに座った。

玲子
「ごめん。ユーちゃん。お蕎麦でいい?」

オレ
「うん。^^裕人は?」

玲子
「さっきまで起きてたけど、お風呂に入れたらすぐに寝ちゃった^^」

オレ
「そう」

オレは立ち上がって裕人の部屋に行った。部屋の壁には相変わらずオレの写真が数点パネルになって飾ってある。LIVEの写真、シスコで船に乗っている写真、そして玲子と3人で写っている写真。

部屋の中には大きなぬいぐるみ。レーシングカーにおもちゃのピアノ。それらに囲まれるように小さな布団が敷かれ、まだまだ小さな裕人が寝ていた。オレは裕人のおでこを撫でてみた。小さな頭・・・

部屋を出てダイニングテーブルの方へ座った。すでに蕎麦と大きな出し巻きたまごが出来ていた。

玲子
「次はちゃんとしたお料理つくるからねっ!」

オレ
「オレはコレが一番好きだ^^」

グラスを持つと玲子がビールを注いだ。同じようにオレも玲子にビールを注いだ。軽くグラスを上げて一気に半分ほど飲んだ。

オレ
「内海のジーさんが退院したようだ」

玲子
「そう。何でもなかったのね!よかった」

オレ
「お見舞いの礼に昼メシごちそうするから家族で来いって(笑)」

玲子
「うわー3人で行っていいんだ?」

オレ
「オレとメシ食っても仕方ないし、玲子と裕人だけ誘うわけにも行かないからだろう(笑)」

玲子
「でも家族でお呼ばれするなんていいじゃない^^」

オレ
「そーだな(笑)」

週に2度か3度しか帰って来ない。それも朝帰り。ろくに家族で夕食もとったことがない。「家族でお呼ばれ」という言葉になんとなく後ろめたさを感じた。もちろんそんな素振りは見せない。

オレ
「それともうひとり会いたがっている人が居るんだ」

玲子
「ん?誰かしら?」

オレ
「大阪繊維協会の会長、松村さん」

玲子
「懐かしい名前^^ユーちゃん。知り合いになったの?」

オレ
「うん。この間も一緒にニューヨークへ行ったんだ」

玲子
「あらそうだったの^^」

オレ
「きっと一緒に晩メシ食うはずだから、裕人どうしよう?」

玲子
「たまに利用する保育所に預けるわ^^大丈夫よ」

オレ
「以前のお客さんだった?」

玲子
「うん。クラブ純子をオープンした時によく来てくれてた。大下さんのお知り合いだった」

オレ
「そっか。大下社長の事も知ってるのか(笑)」

玲子
「まーあの年代の方はそれなりにお付き合いがあるんだと思う」

オレは一瞬で蕎麦を平らげ、蕎麦のお代わりも食った。もちろん出し巻きたまごも残さずに・・・

オレ
「ごちそうさまでした」

玲子
「聞いていいかな?」

オレ
「何でもどうぞ^^」

玲子
「香ちゃん。その後どう?」

オレ
「うん。ショーにも一緒に出て、松尾の専属モデルにもなった。もう元気だ」

玲子
「そう。ご両親も少しは安心できたでしょうね」

オレ
「親父の方はまだ怒ってるみたいだけどね」

玲子
「それは仕方ないわ・・・」

オレ
「松尾の契約で今年いっぱいはこっちに居るはずだ。その間に努力してそのまま居るようにするはずなんだが・・・」

オレは知らなかったが、オレが病院に運ばれてから香の取り乱しようはハンパじゃなかったようだ。その後も何度も家を抜け出しては病院に来ていた。それを玲子がずっと対応していた。香の一番ひどい状態を見ていただけに心配なんだろう。

玲子
「そう。ショーコちゃんは?」

オレ
「離婚調停中だそうだ。2月からついてくるらしい。アイツはアイツなりにニューヨークで自分の夢を実現させるつもりだそうだ」

玲子
「そう。わかったわ^^あと一人居たんじゃなかった?」

オレ
「えっ?」

玲子
「若い子が」

オレ
「あー今は女子大生なんだけど、9月から友人とふたりで語学留学でニューヨークへやってくる」

玲子
「その子はどうするの?」

オレ
「どうしよう?」

玲子
「香ちゃんやショーコちゃんは私の存在を知ってると思うけど、その子は知らないでしょう?」

オレ
「うん。いつかちゃんと話すよ」

玲子
「そうね。きっとショックを受けるだろうけど」

ユーコの事はいつどのように知ったのか?オレは聞かない。そして理沙や理恵の事も玲子は聞かない。自立しているプロのオンナたちは自己責任と言うことか?そーでない一般、シロートの女達の事は気にしている。そのケアも含めて、玲子にもそれなりの覚悟があるのだろうと思った。

オレ
「玲子はいつから来る?」

玲子
「私?止めとこうかなーって思ってるの」

オレ
「それはダメだ。少なくとも5月に日本料理屋をオープンさせたら絶対来てくれ」

玲子
「仕事で必要だから?」

オレ
「一応口実だ。(笑)ただ今度は一緒に来て欲しいから」

玲子
「私に?」

オレ
「ああ。甘えて我侭言える玲子が居ないとやっていく自信がない」

玲子
「ユーちゃん」

玲子は立ち上がってオレの方へきた。座ってるオレの後ろから抱き付いてきた。

玲子
「いっぱいオンナが居るくせに・・・」

オレ
「悪いな」

玲子
「私にはいくらでも我侭言って」

オレ
「うん」

オレは立ち上がって玲子を抱いた。そして寝室へ行って裸になりベッドに入った。きつーいセックスをして、オレは玲子の乳に顔を埋めて朝まで眠った。

▼10時スカイ・マンション1Fカフェ

オレ
「今日は寒いなー^^」

松井
「寒波が来てますからね。こんな日にオープンカフェはたまりませんよ(笑)」

オレ
「そーだな(笑)」

オレと松井だけがオープンカフェに居る。他の客は皆店内に入っていた。熱い珈琲もすぐに冷めそうだった。

松井
「佐竹さん最近よく遊んでいるようです」

オレ
「そーいや韓国クラブへよく行っているらしいな?」

松井
「昨夜ちょっと見に行ってきましたが、店外デートもオッケーの店です」

オレ
「佐竹さん居たか?」

松井
「いえ、すぐに店外デートに出たようです」

オレ
「まずいなソレは・・・」

松井
「そのクラブのバックを石井さんを通じて調べてもらってます」

オレ
「ふむ・・・佐和子は?」

松井
「まだ知らせてません」

オレ
「あいつはどうするかな?」

松井
「勝手に専属を募って取り込もうとするでしょうね」

オレ
「オレも佐和子に釘を刺して置くけど、お前も注意してくれ絶対にソレはさせるな」

松井
「了解です」

オレ
「それと、もうひとりのジジーが仲間に入れてくれって言ってきたぞ」

松井
「そーですか。実はこの間、ムーさんの事で大事な話がある。って言われて一緒に飲みました」

オレ
「うん。聞いてる(笑)」

松井
「エスポワールとローズ・マリーをムーさんに譲ろうと思っているとおしゃってました」

オレ
「お前はどう思う?」

松井
「単純に店だけならなんとでもなりますが、紗也乃ママや麻里子ママの面倒をムーさんが見ることになるとしたら・・・」

オレ
「なるとしたら?」

松井
「ムーさん。身が持たないでしょう?(笑)」

オレ
「そーだな(笑)」

松井
「でも家族になるとしたら、避けては通れないですよね?」

オレ
「オレはどうしたらいい?」

松井
「それはもううまくやって下さい!としかいいようがありません(笑)」

オレ
「まーでもオレはすぐにニューヨークへ行ってしまうしな」

松井
「そうですね!^^」

オレ
「今度、松村のジーさんと玲子を引き合わせるんだが・・・お前も同席してくれないか?」

松井
「ムーさん。そーゆー場所へは余計な人間を連れて行かないもんですよ」

オレ
「ん?別にいいじゃねーか(ーー;)」

松井
「あははは^^思い出した(笑)」

オレ
「なんだよいきなり」

松井
「そー言えば、昔、初めて彼女の家に行く時に、横山連れて行って大変だったって話」

オレ
「そーだったかな?(笑)」

松井
「そーか。ムーさんひとりで外でメシ食えないのと同じなんですね!^^」

オレ
「それとこれとは・・・」

松井
「わかりました。どーしてもって言うんなら行ってもいいですよ」

オレ
「そっか^^じゃー一応一緒に居てくれ(笑)」

松井
「困った人だ(笑)」

とりあえず松井が同席してくれることになって、オレは少し気持ちが楽になった。そしてオレは11階に上がり、松井は1Fのファミリー不動産の方へ向かった。

▼10時半・・・スカイ・オフィス

オレ
「おはよー^^」

四方
「おはようございます^^」

オレは自分のデスクの前に座って、連絡ノートを見た。特に急ぎのものはなかった。四方は熱い珈琲をマグカップに入れてオレの前に置いた。オレは礼を言った。

四方
「ショーコさんの事、叔父から聞きました」

オレ
「(笑)シューさんにはお世話になりっぱなしなんだ」

四方
「ムーさん。私今月でムトー商会を一旦辞めようと思うんです」

オレ
「えっ?」

四方
「ムーさんがNYへ行くのと同時に私も個人で行きます。できたら向こうで現地採用してください。暮らして行くだけのお給料で構いませんから」

オレ
「なんでそんなややこしー事を?(笑)」

四方
「お願いします!」

オレ
「このまま居て、5月頃には呼ぶつもりだったけど、それじゃーダメなのか?」

四方
「はい。ダメなんです」

オレ
「ふむ」

四方
「私は即戦力になりますから」

オレ
「わかった。じゃー最初から一緒に来てくれ」

四方
「えっ!いいんですか?」

オレ
「シューさんは四方のNY行きに反対してないだろうな?」

四方
「大賛成してくれてます。どちらかと言うと叔父も行きたがってますから」

オレ
「あははは^^じゃーシューさんが遊びにきたら四方が面倒みてくれよ」

四方
「それは無理です。叔父はムーさんと遊びたがってますから(笑)」

オレ
「ははは・・・そう。。。」

もしかしたらオレはまたやっかいごとを抱え込んでしまったのかも知れない。そう思ったが、オレがニューヨークへ行くと、この事務所はほとんど使われないだろう。必要な連絡事項はすべて1Fのファミリー不動産へ集約されるだろう。四方は今更ファミリー不動産の方へは行きたがらないだろうし、そうなればここに残っていてもする事がない。

オレはその程度に考えることにした。

オレ
「じゃーちょっと出てくる」

四方
「いってらっしゃいませ^^」

心斎橋の本屋へ行った。留学に関する数冊の雑誌とニューヨーク関連の書籍も買った。それを持って、向かいの「ハーフ」に入り、珈琲を飲みながらそれらを見ていた。

▼13時・・・東洋ビル・事務所

オレ
「あれ?横山は居ない?」

川村
「あっ!ムトーさん。横山さんが探してました。ちょっと待って下さい」

川村はすぐにどこかに電話をかけた。1分も立たない内に電話が鳴り川村は受話器を取った。そしてオレの方を見た「横山さんです」と言ってオレに受話器を渡した。

オレ
「なんだ?バタバタして(笑)」

横山
「ムーさん・・・会長が先ほど亡くなりました」

オレ
「なんだとっ!」

横山
「心不全で・・・通夜は西区の豊国寺で6時からです」

オレ
「そんな・・・」

横山
「人手は間に合ってますから大丈夫です」

オレ
「とりあえずスカイ・オフィスで待機しているから次報を入れてくれ」

横山
「了解です」

オレは受話器を置いた。イスに座った。

川村
「冷たいモノでも取ってきます」

川村は事務所から出た。オレは受話器をとり自宅に電話した。まだ居るはずだった。何度目かのコール音で玲子は出た。

オレ
「今日の晩メシは中止だ」

玲子
「どうしたの変よ?何かあった?」

オレ
「・・・」

玲子
「ねーどうしたの?」

オレ
「喪服に着替えて5時に事務所に来てくれ」

玲子
「どういう事?」

オレ
「内海さんが・・・亡くなった」

玲子
「そんな・・・」

オレは電話を切った。同時に川村が戻ってきてグラスに入ったコークを目の前に置いた。

オレ
「内海さんが亡くなった」

川村
「えっ!会長が・・・」

オレ
「明日にでも一緒にメシを食う予定だったんだが」

川村
「ご愁傷さまです。。。」

オレ
「なんという事だ・・・」

オレはサウナに入るのを止めてスカイ・オフィスに戻った。四方、松井、前田らが居た。オレは自室に入り喪服を探した。すぐにそれは見つかった。シャツと黒いネクタイ。それ以外はここには無かった。

自室を出て広いテーブルに座った。

四方
「珈琲でいいですか?」

オレ
「いや、いらない」

前田
「関川さんの店、改装プランが上がってきたんですけど見てもらえますか?」

オレ
「悪いが後にしてくれるか」

前田
「はい・・・」

急に事務所内に静寂が訪れた。オレの異変が気付かれたか?

オレ
「松井。今日の予定キャンセルしてくれないか」

松井
「はい」

彼らは何も質問しない。緊張感が伝わっているのだろう。

オレ
「正味堂の内海会長が・・・さっき亡くなられたそうだ」

「横山が動いているから次の連絡を待って手伝ってやってくれないか」

松井&前田
「了解です」

前田
「じゃーすぐに喪服の手配をします。ムーさんは?」

オレ
「喪服はあった。」

前田
「じゃーそれ以外は用意します」

オレ
「うん。頼む」

四方
「私はどうしましょう?」

オレ
「すまん。忘れてた(笑)一応喪服で一緒にきてくれるか?」

四方
「はい。じゃーすぐに帰って用意します」

四方はそう言って事務所を出た。後を追うように前田も出て行った。松井は数本の電話をしている。オレは思い出して松村さんの会社と自宅の両方の電話番号を松井に教えた。松井はその電話番号をメモして事務所を出た。

オレは冷蔵庫からビールを取り出して南側の窓に行った。ブラインドを上げて外を見た。冬の陽射しはどこか物悲しく思えた。

電話が鳴った。オレは受話器を取った。

オレ
「はい。ムトー商会です」

横山からだった。豊国寺の住所や喪主の名前など事務的な事の連絡だった。正味堂の社員が大勢動いているので、こっちからの応援は必要ないとの事だった。オレは6時に豊国寺へ行くことを伝え電話をきった。

それから数本の業務電話が入った。すべて担当者不在で折り返すことでメモを取った。手持ちぶさたな時間を過ごした。1時間もしない内に松井、前田、四方らは次々と喪服姿で戻ってきた。

オレも着替えていると玲子と裕人がやってきた。

▼18時・・・豊国寺

受付で記帳して寺に入った。オレと玲子と裕人は並んで手を合わせ焼香をした。すぐ隣に喪主が居た。オレはそっちに向き直って少し前に出た。同じように玲子もそうした。

オレ
「この度は・・・ご愁傷さまです」

喪主
「ムトーさんですね。ありがとうございます」

オレ
「明日、一緒に昼食をとる約束だったんですが・・・」

喪主
「そうですか。きっと主人も楽しみにしていたんでしょうねー」

オレ
「家族や仲間がお世話になってばかりで・・・オレで出来ることがあれば何でも言って下さい。」

喪主
「ありがとうございます」

玲子は隣で同じように一礼してその場を離れた。同様に松井、前田、四方らが続いた。

横山
「お疲れ様です」

オレ
「手伝うことないか?なんなら交代してもらってオレたちで受付でもやるけど?」

横山
「いえ。十分間に合ってますから大丈夫です。」

オレ
「そっか。」

横山
「それよりどうぞビールでも飲んで行ってください」

オレ
「いやオレたちはいい。他の人に」

横山
「そーは行きません。(笑)遠慮せずにどうぞ会長もそう思ってるはずです」

オレ
「・・・わかった」

オレはたちは用意された席に座った。鮨とビールが出されたが、こういう席ではしゃぐわけにも行かず沈んだ表情のままビールだけを口にした。そしてすぐにその席を立った。明日の告別式の段取りだけを聞いて豊国寺を出た。

一旦全員でスカイ・オフィスへ戻った。

オレ
「お疲れさん。明日の告別式はオレだけで行ってくるから」

松井
「いやオレも行きます」

前田
「オレも・・・」

オレ
「人手は足りているようだし、明日は松村のジーさんと向こうで会う事になるだろうからオレひとりでいいよ」

松井&前田
「了解です」

オレ
「玲子。紹介しとくよ!シューさんの姪御さんの四方孝子さん」

四方
「始めまして四方孝子です。どうぞよろしくお願いします」

玲子
「わがままな主人でご迷惑ばかりおかけしてると思いますけど、どうぞよろしくね」

オレ
「別にそんな我侭言ってないけどなー(笑)」

玲子
「あなたの場合は、存在そのものが我侭だから^^」

その場に居た者全員が爆笑した。

オレ
「あははは^^」

玲子
「じゃー私は先に失礼するわ」

オレ
「クルマは下か?」

玲子
「うん」

オレ
「じゃー下まで行こう」

「お疲れ様でした」

全員から声がかかった。玲子は振り向いて丁寧にお辞儀をした。地下駐車場に降りて裕人の子供用シートを助手席にセットしてそこに乗せた。そして玲子はアウディーを運転して帰って行った。

オレは事務所に戻った。

オレ
「孝ちゃん。遅くまで付き合ってくれてありがとう。もう上がって」

四方
「はい。お疲れ様でした」

松井
「じゃーオレも店に出ますのでここで失礼します」

前田
「オレはこの格好なんで、先にあがります」

オレ
「うん。お疲れ^^」

そう言って全員が事務所を出て行った。オレは着替えて東洋ビルへ行った。サウナへ入って汗を流した。大浴場で冷たいシャワーを浴びて、大きな風呂に入った。東洋ビルの事務所に顔を出したが、すでに川村は居なかった。ポケベルが鳴っていたのでそこからギャラクシー・オフィスに電話を入れた。

オレ
「ムトーです」

「ん?そっか場所は?」

「わかった。オレもそこへ向かう」

オレは東洋ビルを出て、心斎橋を南に歩いた。道頓堀を越えて千日前に向かった。表通りから一本南へ入った。行きかう人に訪ねながら目的のビルを見つけた。

2階へ上がる階段を使い。インターフォンを押した。


「はい」

オレ
「ムトーと申します」


「・・・」

ドアが開いた。険悪そうな顔つきの男が出てきた。衝立の向こうから大きな声が聞こえる。


「入れよ」

オレは中へ入った。男が5,6人居た。衝立の向こうのソファに松井が座っている。その隣に岩崎が居た。

オレ
「どーした。松井」

松井
「ムーさん」

オレはソファに近づいた。

男2
「あんたが責任者か?」

オレ
「ムトーと申します」

男2
「今しがた事の成り行きを説明したばかりなんだが・・・にーちゃん説明してやんな」

それは松井に向かって言っているようだった。松井はその男を睨みつけながらオレに簡単に説明した。

三寺筋に新装オープンしたスナックに岩崎はちょくちょく行っていた。その店にヤクザが守代を要求してきた。ママはヤクザが嫌いで断ると、何度も早くから店に来て独特のフインキで営業妨害した。岩崎はみかねて彼らに注意をした。当然のごとく揉めた。岩崎は自分もヤクザだと名乗り、曖昧な話で引かせようとした。相手は一旦引いたもののすぐに人数を連れて引き返し、岩崎を拉致した。

男2
「シロートが勝手に代紋を騙り、うちのシノギの邪魔をした。聞けば何処かのスナックの従業員だと?でそこの若い支配人さんがやってきたと思ったら、今度はまたまた若いおにーちゃんの登場だ。どうしてくれるんだ?」

オレ
「岩崎・・・代紋騙ったって?」

岩崎
「・・・はい」

オレ
「どこの組だと言ったんだ?」

岩崎
「・・・郷田組」

オレ
「バカヤローが、枝の組を名乗ってどうする。どうせならヤマケンだって言え(笑)」

男3
「こらーっ!なめとんのかー!」

傍らに立っていた男がいきない怒鳴った。オレは目の前にいる男だけを見ていた。

男2
「くっイカれたおにーちゃんばかりだな(笑)」

オレ
「ついでにこのまま黙って帰らせてくれたら嬉しいんだけどなー?」

男2
「残念だが、そいつは無理だろう(笑)」

オレ
「こいつにはよく言い聞かせるから、勘弁してやってくれよ」

男2
「どう落とし前をつけてくれるんだ?」

オレ
「んーーーよし!この場でオレが頭を丸める!」

男2
「ふむ。気持ちはわかるが、男の髪を貰っても仕方ねーんだ」

松井
「ムーさん。もうこっちも手配かけてますから、辛抱して下さい」

男3
「お前らさっきから極道をナメてるな!代紋騙った落とし前はエンコ飛ばすんだよ!!!それがイヤなら相応のケジメ出せよ!!!」

オレ
「・・・こっちも相当ヤキ入れられてるじゃないか。シロートにそこまで言うのか?」

男2
「こっちは組のメンツもあってなシロートに舐められたら死活問題なんだよ!それにこのバカは甘い顔を見せるとまた同じ事をしでかすだろうしな!」

オレ
「ほう^^ずいぶんお節介なんだな(笑)」

男3
「こらーええがんにせーよー!お前もいわしてまうぞーこらー!!!」

オレ
「どうあってもこのまま黙って返してもらえないと言うわけか・・・」

男2
「ちゃんとケジメをとるまではな」

オレ
「しょーがねーなー」

オレは目を細めて目の前の男を見るともなしに見ていた。全体を俯瞰で見てその空気の動きさえも感じ取ろうとした。目の前の男が少し体を起こした。

松井
「いつでもいいっすよ・・・ムーさん」

男2
「お前ら・・・」

ドアが荒々しく叩かれた。若い男がインターフォンを取った。そしてドアを開ける。石井が入ってきた。

石井
「ムーさん!」

オレ
「ちっ!いいところだったのに(笑)」

男2
「石井・・・」

石井
「おう岡崎、久しぶりだな」

オレ
「何だよ!知った顔か」

男2
「石井。お前の知り合いか?」

石井
「ああ。オレが今世話になってるところの人だ。同時に・・・」

オレ
「石井。それ以上余計な事は言うな」

石井
「はい」

オレ
「松井。岩崎連れて帰るぞ」

松井
「はい」

男2
「待てよ!話はまだ済んじゃいないぜ!」

オレ
「・・・やるか?」

石井
「ムーさん。後はオレが話しますから、もう帰って下さい」

男2
「石井。お前・・・」

オレ
「岩崎。立て!帰るぞ!」

オレは立ち上がって出口へ向かった。石井が男たちに何を言っていた。険悪なムードの中、誰も止めようとはしなかった。

千日前を歩いてた。途中でタクシーを拾って乗り込んだ。そして近くの総合病院に向かった。

松井
「とりあえずムーさんはもう戻って下さい」

オレ
「そっか。じゃこのまま帰るよ」

岩崎
「ムーさん。すみませんでした」

オレ
「バカヤローが(笑)」

松井は岩崎と一緒に病院へ入っていった。オレはタクシーに乗ったまま、もう1度ミナミに戻ってもらった。

▼21時・・・満楽

「いらっしゃいっ!」

景気のいい声で迎えられた。オレはカウンターに座った。

オレ
「ども^^」

大将
「うちのバカは勤まっているんでしょうか?」

オレ
「ええ。しっかり頑張ってますよ(笑)」

大将
「そうですか。何でしたらいつでもガツンとやってやって下さい」

オレ
「あははは^^オレ暴力嫌いですから」

カウンターの向こうで田川が笑っていた。

田川
「ムーさん。食ってみて下さい」

そう言ってオレの前にマグロの赤身の握りが2貫置かれた。オレは手で掴んでたまりに少しつけて口に放り込むように食った。上質なマグロの旨さが口に広がりシャリのほんのりした甘さが良かった。

オレ
「旨いよ^^腹いっぱいになっててもいくらでも食えそうな旨さだ」

田川
「いやー嬉しいなー^^」

大将
「田川君はこの2ヶ月よく頑張ったよ」

オレ
「おっ!大将が褒めるなんて相当なもんだぞ田川^^良かったなー(笑)」

田川
「オスッ^^」

「いらっしゃいっ!」

威勢のいい声がかかった。カウンターのオレの隣に客が座った。みるとローズマリーの麻里子ママだった。

麻里子
「いいかしら?」

オレ
「あーキレイな人は大歓迎です(笑)」

麻里子
「あらっ酔ってます?」

オレ
「ん?あーちょっと、おっさんっぽかった?」

麻里子
「ムトーさんが言えば全然そんな風に聞こえませんけど^^」

オレ
「オヤジさんは?」

麻里子
「えっ?松村さんですか?」

オレ
「あっそうだ通夜だったな、すっかり忘れてた」

麻里子
「ええ。紗也乃ママと確かお通夜へ行くと」

オレ
「そっか。じゃー今夜はやっぱり弔い酒にするか!」

麻里子
「付き合いましょうか?」

オレ
「ほんとにっ?^^」

麻里子
「うわーものすごく嬉しそうな顔なさるんですね」

オレ
「そう?人はみんなバカっぽい顔って言うけど(笑)」

麻里子
「ううん。可愛くてステキですよー^^」

オレ
「嬉しいなー^^田川。ちゃんと聞いてるかー」

田川
「(笑)」

オレ
「あははは^^」

「いらっしゃいっ!」

山城
「ムーさん^^ご機嫌ですねー」

同じように菊水亭の山城さんもオレの隣に座った。

オレ
「あれ?もしかして麻里子ママと待ち合わせ?」

山城
「はい^^」

オレ
「じゃーこっちじゃなくてそっちに座ってよ」

山城
「いえ私はここで」

オレ
「そりゃーダメだよ!なーマリー♪」

麻里子
「えっ?マリーですか?^^」

オレは左隣に麻里子ママ、右となりに山城さん。元々麻里子ママと山城さんが待ち合わせしていたようだ。どっちにしても美人を挟むように座らないと失礼だとオレは思った。オレは席を移動した。

オレ
「マリーが真ん中へ^^」

麻里子ママは笑いながら移動した。

オレ
「ほら^^この方がいいじゃん。山城さんと話すにしてもマリーを見ながら話せるし」

山城
「あははは^^さすがにムーさんだ(笑)」

麻里子
「私、マリーですか?」

オレ
「麻里子ママなんて、なんか呼びにくいじゃん」

麻里子
「じゃー本名で呼んで下さい(笑)」

オレ
「なんて言うの?」

麻里子
「涼子です」

オレ
「えっ・・・やっぱりマリーにしようよ」

麻里子
「どーしてですか?^^あっ!もしかして誰かとかぶってる?」

オレ
「まーいっか。じゃー山城さんとお話があるんだろう?どうぞ気にしないで進めて^^オレはそろそろ」

麻里子
「さっき弔い酒付き合うって約束したでしょ?山城さんとのお話はビジネスのお話だからすぐよ」

山城
「ちょうどいい。ムーさんにも聞いてもらえば?」

麻里子
「いいかなー?」

オレ
「オレはもう酔ってるぞっ!じゃーあっち行こうリョーコ」

麻里子
「はい^^」

もう1度オレたちは座敷の方に上がった。山城さんと並ぶ形で席につこうとするとリョーコに引っ張られてオレは隣に座った。

オレ
「隣に座ったら、顔がみえねーじゃん(笑)」

麻里子
「その代わりちょっとくっつく?^^」

そう言ってリョーコは体を寄せてきた。

オレ
「あのね。そーゆー事すると、調子に乗るぞっ!」

麻里子
「じゃー後で^^先に仕事の話ししましょ^^」

山城
「いやームーさんはほんと見てるだけでも楽しいなー^^」

オレ
「そう?^^」

オレはビールを呷った。盛り合わせの刺身を前にオレはふたりの仕事の話を聞いていた。

山城
「和風のレストランですか?面白そうですね」

麻里子
「ムトーさんはどう思います?」

オレ
「ん?あーいいんじゃない?」

麻里子
「んー興味なさそうですね?何処が良くありません?」

オレ
「いや、いいと思うよ(笑)」

山城
「ムーさんはもう目線がニューヨークへ向いてますから、ちょっと志向性が違ってるのかも知れませんね」

麻里子
「あーそうかー」

オレ
「そうそう^^ハワイでもロブスター食わせる大きなレストランが流行ってたり、これからはちょっとイタリアンっぽいシーフードとかいいんじゃないかなーと!」

麻里子
「ふーーーん」

山城
「ロブスターの代わりに伊勢えびなんかいいですねー」

オレ
「まっ仕入れの問題はついてくるでしょうけど、とりあえずはNYでやりましょう^^」

麻里子
「そっちの方が・・・面白そうですね」

オレ
「まっリョーコは焦らずにゆっくりやればいいじゃない」

麻里子
「はい。ちょっと考えてみます。それよりユーちゃん。飲んで^^」

オレ
「はいはい^^」

山城
「じゃー私は店があるのでこの辺で^^」

オレ
「あっすみません。すっかり邪魔してしまって」

山城
「いえいえ、どうぞ^^またうちにもいらしてくださいね」

山城さんはそうそうに出て行きオレと麻里子ママの二人になった。オレは席を動こうとしたらその場に引きとめられた。

麻里子
「せっかくふたりになれたんだから、このままで居ましょうよ^^」

オレ
「いや何処か他へ行こう^^」

結局リョーコに連れられてローズマリーへ行った。奥の隔離されたような席についた。今度は向き合って座った。ウエイターがブランデーのセットを用意し、リョーコが水割りをつくった。

麻里子
「お通夜はユーちゃんと松村さんの共通のお知り合いだったの?」

オレ
「ん?あー偶然なんだけど、オレはその人にお世話になりっぱなしだった」

「明日、退院祝いを兼ねて一緒に家族でメシを食うはずだったんだけどね」

「突然・・・だよ」

オレは水割りを呷るように口にした。

麻里子
「そう。残念だったわね」

オレ
「口の悪いジーさんだったから、絶対長生きすると思ってたんだけど・・・淋しいなー」

麻里子
「ユーちゃんには松村さんも居るから、代わりに松村さんに優しくしてあげて^^」

オレ
「そーだな(笑)」

オレは自分のグラスを空にした。リョーコは新し水割りを作った。

麻里子
「どうしてニューヨークでお店やろうと思ったの?」

オレ
「ん?ただなんとなく^^」

麻里子
「私と一緒でミナミに居るのが飽きたから?(笑)」

オレ
「あははは^^そうかも知れない」

麻里子
「私も行こうかなー?」

オレ
「店がオープンして落ち着いたら皆で遊びに来なよ」

麻里子
「ううん。ひとりで行く!そしたら色々案内してくれる?」

オレ
「ああ。いいよ」

麻里子
「ニューヨークでお店やって、流行らせるのって日本でやるより数倍難しいわよね?」

オレ
「そーだなー何しろ初めての事だから、最初は時間がかかるかも知れないな」

麻里子
「でも自信あるんでしょ?」

オレ
「(笑)」

麻里子
「楽しみにしとく^^」

オレは立ち上がった。りょーこは引きとめたが、ギャラクシーでまだ仕事が残っているという言い訳をした。明日早い時間にもう1度ここへ来る約束をさせられてようやく解放された。

▼23時・・・ギャラクシー・オフィス

松井
「岩崎のケガは大した事ありませんでした」

オレ
「そう。石井から連絡はあったか?」

松井
「さっきまでふたりでご機嫌でここで飲んでました」

オレ
「そう(笑)」」

松井
「ムーさん今日は相当機嫌が悪かったみたいですね」

オレ
「ん?どうして」

松井
「暴れる気だったでしょう(笑)ビリビリ伝わって来ましたよ!ムーさんの殺気が」」

オレ
「お前もやる気だったじゃないか(笑)」

松井
「それは(笑)」

オレ
「結局、オレもお前も岩崎と大差ないバカヤローだって事さ」

松井
「ははは・・・」

オレは松井が用意してくれたビールを口にした。ドアがノックされて佐和子が入ってきた。松井と佐和子が入れ替わるようにオレの前に座った。

佐和子
「佐竹さん放って置いていいのかしら?」

オレ
「プライベートな事まで関知できないさ」

佐和子
「あなたと相性悪い?どうも避けてるみたいな気がするけど」

オレ
「さーどうなんだろう?ところで理恵は風邪なんだって?」

佐和子
「そーなのどうもインフルエンザみたい。でも加奈子が付いているから大丈夫よ」

オレ
「そっか。佐和子は大丈夫か?」

佐和子
「私?私はここ数年風邪はひいたことないわ^^」

オレ
「じゃー今日泊めてくれくれ^^」

佐和子
「はーい^^」

佐竹署長とオレが相性が悪い?それほどの関係すらできていない。ただオレと武本さんが近いだけに、自分のマイナス面を知られたくない。という気持ちが働いているのかも知れない。佐和子はきっと何か仕掛けるだろう。オレはあえてそれに言及しない事にした。

そして、その夜は佐和子の部屋に泊まり、丁寧なエッチを佐和子にした。


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