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最初のYai Yai


「最初のYai Yai」鈴木雅之&杏子

んーバブリーな映像で懐かしいですねー^^
■1984年4月------------

ジェシー
「西イリノイ大学って州立だし、シカゴから300キロ以上離れているところよ!せっかくならシカゴ大学にすれば?」

オレ
「あらら相当田舎なんだな。でも日本の大学との連携でそこなら単位互換がスムーズなんだ」

ユーコ
「きっと真美は退屈するわ。ここにもしょっちゅうやって来れないしダメね」

真美
「えーーーと、やっぱりダメなの?」

真美以外は英語で会話出来ているが、真美にはまだ無理があるようだった。そしてそれをオレやユーコが日本語にして真美に説明した。

オレ
「ありがとうジェシー参考になったよ」

ジェシー
「なかなか大学のシステムが違うと難しいのね」

ユーコ
「私も結局は1年留年したから」

オレ
「まっNYUかコロンビアのサマースクールだけにした方が良さそうだな」

オレはジェシーを送って行くと言って二人で外へ出た。そしてバス停の前でバスを待った。

ジェシー
「あのユーコって子がヒロの日本での恋人なの?」

オレ
「ジェシー。何度も言うけど違う!それは誤解だ」

「日本人の感情表現が微妙だってことは分ってるだろう?」

「うちのBLGに居る日本人女性はみんなオレと関係がある!って思ってるようだけどそれは誤解だ」

ジェシー
「んーーーじゃー1度ぐらい泊めて?」

オレ
「あいつらはオレの親戚で、そう言う事に煩いんだ。帰国して報告されたらちょっとマズイ事になるから、もう少しだけ我慢してくれ」

ジェシー
「もう。後少しだけよ!我慢できないんだから」

そう言ってジェシーはオレにディープなキスをしてバスに乗った。オレは手を振ってそれを見送った。大きな溜息がでた。

オレ
「あれ?真美は?」

ユーコ
「部屋に戻った。TV観てヒヤリングを鍛えるって(笑)」

オレ
「こっちへ来てずいぶん自信を失くしてるようだな?」

ユーコ
「話せても聞くことが出来なかったら結局はかみ合わないものね」

オレ
「ははは^^おねーちゃんの貫禄を示せて良かったな」

ユーコ
「うん。ちょっとエラソーに出来る(笑)」

そろそろ沙耶のママと源が戻ってくる頃だったので、オレはロフトにユーコを誘った。そしてキスをして乳を揉んだ。

ユーコ
「ユーちゃん。ジェシーはキレイで魅力的な子ね」

オレ
「そう?あれで結構気が強くて、オレの事をただの同級生としか思ってないぜ」

ユーコ
「ふーーーん」

オレ
「毎日のようにユーコを抱いてたら他の女なんて見向きもする気起きないさ^^」

ユーコ
「あーどうしよう。日本へ帰ったらまたひとりよー」

オレ
「ん」

ユーコ
「淋しくなるっ!」

オレ
「うん。だから今の内に半年分やりまくろう^^」

ユーコ
「アホっ!」

ユーコと真美を日本から連れて帰って来て1週間が経った。あと1週間彼女達はここに留まり、その後帰国する。それを待って理沙が来る手はずになっていた。

先に遠山と刈谷はNYに戻っていた。刈谷には前もって言ってあったが、どうにも機嫌が悪い。三浦は相手が子供だと思って歯牙にもかけていないようだった。また新しい店「ヤマシロ2」にかかりっきりになっていたので余計な事に首を突っ込まない姿勢を見せていた。

紗也乃ママはユーコの再訪を喜んで迎えた。ユーコは紗也乃ママをNYママと呼びすっかりと馴染んでいる。そしてヒロミと再会しお互い喜び合った。

昼間、オレが学校へ行っている間、ユーコと真美は色んなところへ出かけて真美にNYを教えていた。コロンビア大学に行き四方を紹介した時には、すでに真美はすっかりユーコを見直していたようだ。

そして真美は益々アメリカ留学の希望が膨らんでいるようだった。

▼4月7日・・・

2週間に渡るmar'sBLG滞在を終えてユーコと真美は帰国した。前夜ベッドであれだけ「帰りたくない」と泣きながら訴えていたユーコは、真美の手前もあり当日は笑って帰って行った。そしてオレは夏休みにまた来てもいいと約束させられた。

紗也乃
「やっぱりユーコちゃんらが居なくなると淋しいわね」

オレ
「それはただウルサイのが居なくなったからそう思うだけだよ(笑)」

刈谷
「そんな強がりいって一番淋しいくせに(笑)」

田川
「いやーほんと楽しい姉妹でした^^また夏に来るんでしょう?」

オレ
「それまでにオレは逃げ出すよ。。。」

三浦
「でもあの子たちはムーさんの事をムーさんって思ってないですよね」

紗也乃
「そりゃーそーよ^^ユーちゃんだもの(笑)まるで年の近い兄妹みたいよ」

田川
「あっ紗也乃ママも明日から帰国ですね」

紗也乃
「はい^^ひさしぶりにミナミのママをやりに帰ります」

「替りに友人の理沙ママが来ますので皆さんよろしくね!」

オレ
「紗也乃ママ。3ヶ月間ですけどよろしくお願いします」

田川
「紗也乃ママがキャッツの代理ママってのも見てみたいなー^^」

オレ
「うん。見たいなー^^シューさんの吃驚する顔もみたい(笑)」

田川
「満楽の大将にもよろしくお伝え下さい」

紗也乃
「はい^^」

紗也乃はほぼ2年ここに居た。英語も日常会話なら問題なく話せるようになり、すっかりニューヨークの生活にも慣れた。そしてその書道の腕を生かして遠山の作品の箱書きやら漢字Tシャツの製作も軌道に乗ってきていた。

紗也乃はオレの淋しさを理解していたようだ。そしてここでオレを独占する事に少し疑問を持ったのだろう。それが3ヶ月間だが理沙と交代するというとんでもないプランを実現させた。

理恵は簡単に動けない。ギャラクシー・泉・エスポワール・ローズマリーなどを統括管理する立場にある。

逆に理沙は単独で「キャッツ」をやっている。もしどうしてもこっちへ来たければ店をクローズしてもなんら理沙は痛痒を感じないし、他へ影響もしない。自分が入れ替わりでキャッツに入る事でそれも解決する。理沙は内心喜んだはずだった。

それがいよいよ明日実現する。オレは楽しみだった。

夕食までの時間、オレはようやくひとりでロフトに居る時間がつくれた。と思ったらすぐに刈谷が冷たいお茶を持ってやってきた。

刈谷
「お疲れ様でした」

オレ
「ははは・・・帰国してから刈谷とゆっくり話をする時間もなくて悪かったな」

刈谷
「いいえ。私もそれなりに楽しみましたから」

オレ
「そう?」

刈谷
「ムーさんがあんなに若い子と同じ次元で遊べる人だと思いませんでしたから」

オレ
「あははは^^バカっぽかっただろう(笑)」

刈谷
「はい(笑)最初はびっくりしました」

オレはいつものようにテーブルの前に座り直した。パルコの遠山の個展でもオレは初日だけ立ち会って、後はほとんど借家に任せっきりだったし、その後は間島も現れたのでオレは遠慮していた。

オレ
「日本では、間島とも久しぶりだっただろう?」

刈谷
「はい^^本橋と3人で盛り上がりました」

オレ
「どんな話で盛り上がったんだ?」

刈谷
「それは・・・女同士の話しですから内緒です(笑)」

オレ
「ちぇ。間島もそう言って教えてくれなかったよ(笑)」

刈谷
「でも横山とムーさんの初遭遇の話を聞いて皆で大笑いしました」

オレ
「ん?あーあのバカのいい加減な話か^^」

刈谷
「だって。ムーさん時々そういうずっこけ方するじゃないですか」

「だから余計おかしくって(笑)」

オレ
「要するにオレをネタにして楽しく飲んでたわけだ^^」

刈谷
「はい^^」

オレは冷たいお茶を飲んだ。わざわざ下から持ってこなくてもここにも冷蔵庫はある。飲もうと思えばいつでも飲めたが刈谷とのひとつのコミュニケーションのスタイルになっているのであえてそれは言わない。

刈谷
「ムーさん。今夜、紗也乃ママの部屋に行った後、私のところにも来て下さい」

オレ
「ん?」

刈谷
「私だけが、してもらってませんし、明日理沙ママが来られたらまたそういう機会もなくなるでしょうから・・・」

オレ
「・・・」

刈谷
「間島も了承してくれてます」

オレ
「ばっバカなっ!刈谷お前は・・・」

刈谷
「たかがセックス・・・でしょう?お願いします」

そう言って刈谷は立ち上がってロフトを出て行った。あまりにも事務的に言われたのでオレは戸惑うヒマもなく聞いていた。それに間島が了承しているとはどういう事だ?

紗也乃が明日帰国する。オレは今夜は紗也乃と過ごそうと思っていた。それを見抜かれている。。。

18時・・・夕食

メンチカツにマカロニサラダ、ひじきに味噌汁。そして漬物という普通のメニューだった。

オレ
「NY BIZENのビュービック。あれ日本でも好評だったぞ」

小山
「そーですか^^それは嬉しいなーさすが石田のセンスの良さが出てましたね」

石田
「いやーちょっと遊んでみただけです(笑)」

オレ
「源、お前も映像学科だっただろう?何か考えてるか?」


「はい。やはり動画、ビデオをやりたいなーと思ってます」

オレ
「どんな風に?」


「ライブハウスの記録やら、ムーさんの演劇練習の記録とか撮りたいと思います」

石田
「それは面白い^^是非やるべきだよゲンちゃん」

オレ
「市橋は何をやりたい?」

市橋
「すみません。オレはまだ模索中です」

オレ
「ふむ。まだ放浪したいか?」

市橋
「いえ。ここで始めたいと思ってます」

オレ
「そうか。じゃー市橋と源はここに居たいわけだな?」

市橋&源
「はいっ!」

オレ
「じゃー今月付けで居候から研修生にステップ・アップだ」

市橋&源
「ありがとうございます!」

紗也乃ママ
「良かったわねー^^いっちゃんもげんちゃんも頑張ってね」

オレ
「これは紗也乃ママの強烈な推薦があったから特別なんだぞ(笑)」

市橋&源
「ママ。ありがとうございます!」

刈谷
「私もがんばろーっと(笑)」

居候システムはその人間の持っているビザの有効期限内。というルールがあった。ほとんどは観光ビザで入国しているため、最大で3ヶ月しか居る事ができない。ここNYにも観光ビザで長期滞在している連中が居るが、うちではそれを認めていない。

ここで長期滞在する場合、語学留学目的の学生ビザをとるかここで確かな技術を持った社員として働くための就労ビザが必要だった。

小山や石田は親切した研修生だが、彼らにはに就労ビザを与えていた。これで市橋と源も腰をすえてNYに留まることができる。

食事が終わった後、小山、石田、そして市橋、源が珍しくOfficeへ残り話し込んでいた。オレは紗也乃と一緒に紗也乃の部屋に行った。

紗也乃
「すっかり片付いてるでしょう?(笑)」

オレ
「うん」

紗也乃
「明日からここへは理沙ママに入ってもらうから^^」

オレ
「オレもまだまだだな(笑)」

紗也乃
「何言ってるのよ^^でもこれでまた新しい風が入る」

紗也乃は冷たいお茶を持って来た。オレはそれを断り酒をリクエストした。紗也乃は笑ってブランデーセットを用意した。そして水割りをつくった。オレと紗也乃は軽くグラスを合わせてカンパイした。

オレ
「2年ぶりにミナミのオンナに戻るんだな」

紗也乃
「たった3ヶ月よ^^ちょうどそれぐらいがいいわ」

オレ
「それにしてもよく考え付いたよな!聞いた時は驚いたよ(笑)」

紗也乃
「ほんとは内緒で進めようと思ってたんだけど(笑)」

オレ
「いや、事前に聞いていて良かった。嬉しさが味わえたから」

紗也乃
「そう^^なら良かった」

オレ
「でもmar's mama は紗也乃だ。ちゃんと帰って来てくれよ」

紗也乃
「もちろんよ^^」

オレは水割りを飲み干した。久々に旨い酒だと思った。

オレ
「理沙に怒られたよ」

紗也乃
「あらっ!どうして?」

オレ
「オンナがひとり居なくなったぐらいでいつまでもぐずぐずしないのっ!って(笑)」

紗也乃
「あはっ!ごめんねー理沙さんを口説くのについそういう風にいってしまって」

オレ
「今回日本に帰ってよくわかった。ほんとにぐずぐずしているヒマなんかないって事が」

「香が結婚する。そして沙耶も結婚するんだ」

紗也乃
「まーそれは・・・良かったわねー^^」

オレ
「ははは^^そう。良かった。。。」

紗也乃
「みんないい子たちだから、きっと幸せになるわ」

オレ
「うん。ショーコどころの騒ぎじゃない(笑)」

紗也乃
「そーよ^^まだまだ他にも居るんだから、順番に自立させないと」

オレ
「あれ?オレそんな事以前に言ったっけ?」

紗也乃
「ううん。でもきっとそうなんだってわかってた」

オレ
「ふーん」

紗也乃
「でもあなたはちょっとツライわよね可哀そう」

オレ
「・・・」

紗也乃
「もっと我侭していいのに」

オレは紗也乃を抱きしめた。そしてキスをした。ベッドルームにふたりで入り紗也乃を抱いた。

■84年5月・・・

紗也乃と入れ替わるように理沙がやってきて1ヶ月・・・オレは学校へ行き、帰ってくると夕飯の為の買い物に一緒に出かけた。毎日の日課になったように街を案内し、カフェに入り、時にはセントラルパークを散策し、ふたりだけの時間を過ごしていた。

オレ
「なんとかトップで進級できそうだよ^^」

理沙
「すごいじゃない^^おめでとう!」

オレ
「へへへ若いやつらには負けたくないしな」

理沙
「こっちへ来てよくわかったわ。本気でユーイチが勉強しているのが(笑)」

オレ
「なんだよ(笑)いいかげんな学生やってると思ってたのか?」

理沙
「日本のイメージで言うと入ってしまえばある程度楽じゃない?」

オレ
「ははは^^まーな」

カフェでアイス・カプチーノの買ってオープンなテーブルで過ごしていた。すっかり夏の陽射しだったが、このあたりはまだ涼しかった。

ハドソン川沿いのリバーサイド・パーク。緑が多くセントラルパークのようにだだっ広いところよりオレはここの方が好きだった。そして理沙をハーレーのケツに乗せてここまで走って来た。

オレ
「でもあれだな!理沙もそういう格好をしているとオレより若く見えるな^^」

理沙
「日本でそんな事言われても全然信用できないけど、ここだとそうかな?ってつい調子に乗って思えちゃうから怖いわ(笑)」

オレ
「とんでもない。日本でもそうさ。こんな風にバイクに乗って走ってりゃーみんなそう思うさ」

理沙
「私、バイクに乗ったの初めてよ」

オレ
「その割には怖がらないな?」

理沙
「全然^^ユーイチに抱き付いて、風を切って景色が飛んで行くのサイコーよ(笑)」

オレ
「あははは^^理沙のお乳が背中に当たってオレも最高に気持ちいい(笑)」

理沙
「もう(笑)サンフランシスコではバイクで旅したんでしょう?」

オレ
「ああ。ひとりでイージーライダーしてた(笑)」

理沙
「今なら私も一緒にしたい^^」

理沙もすっかりNYスタイルに慣れたのかよくはしゃぐようになった。特に二人で居る時はこれまで見せた事のない無邪気な面も出ていた。

オレは理沙をケツに乗せて、コロンビア大学に続く坂道を走った。このあたりは学生向けの店が多く、見ているだけでも楽しく、環境のいいところだった。

理沙はオレの背中に抱きつくように乗っていた。理沙の乳がオレの背中を圧迫する。そして小さな声で何か言っているようだが・・・聞こえなかった。

コロンビア大学の駐車場にハーレーを停めた。

そしてその広い構内を歩いて、寮から一番近いカフェに入った。すでに四方は来て待っていた。

オレ
「よっ!お待ちどう」

理沙
「タカちゃん。ひさしぶりー^^」

四方
「うわー理沙ママ^^ご無沙汰してます」

オレ
「ハーレーに二人乗りして来たんだぜー」

四方
「うん。理沙ママとっても若い感じでもしかして私の方が年上に見られちゃいそう」

理沙
「あははは^^そんなわけないわよ!ちょっとハメはずして若ぶってみただけよ」

オレ
「いやー通用してるからいいんだよ^^」

理沙
「旅の恥はなんとかって言うから素直に喜んでるけどね(笑)」

オレはカウンターバーに言ってコーヒーを2つカップに入れて持って来た。理沙は両方にクリームだけを入れた。

理沙
「シューさんもタカちゃん頑張ってるって喜んでるわ」

四方
「はい。来週卒業式なんです^^ムーさんのお陰で日系企業の証券会社に就職が決まりました」

理沙
「うわーすごいなーじゃーこれからもNYで?」

理沙
「そっかーそれは楽しみね!^^ウォール街で颯爽と歩くタカちゃん。カッコいいだろうなー(笑)」

四方
「颯爽かどうかわかりませんけど(笑)」

四方の就職先は、松村財団の資金運用を任せている日本の証券会社のアメリカ現地法人だったので、すぐに入れてもらうことができた。後はどれだけ四方が頑張ってキャリア・アップするか?それは本人の努力次第だった。

そしてオレたちは四方の案内でコロンビア大学の中を案内してもらった。そして色んな場所で記念写真を撮った。

四方は駐車場まで付いてきてくれてハーレーに乗っているオレと理沙の写真を撮った。あたまにちょこんとヘルメットを乗せてサングラスをかけている理沙は、美しい可愛さがあった。

オレは理沙をハーレーのケツに乗せてゆっくりと走りmar'sBLGへ戻った。

mar'sBLG1F工房

オレ
「おっもう焼きあがった?」

遠山
「はい^^理沙ママの火襷もうまく焼きあがってますよ!そこです^^」

理沙
「うわーこんな風になるんだすごいっ!」

オレ
「同じ土なのに不思議だろう?(笑)登り窯があって初めてできるんだぜ」

理沙
「あーもう少しロクロ上手になりたい」

遠山
「いえ。じゅうぶん味わいがあって女性らしさがあるいい器ですよ」

理沙
「そっかなー?これほんとにいい?^^」

遠山
「ええ。いいと思います!」

オレ
「うん。オレもいいと思う(笑)」

理沙
「うわーなんかその気になりそうよ!どうしよう(笑)」

オレ
「あははは^^」

遠山
「そうだ。箱書きはムーさんにお願いするようにって、紗也乃ママから聞いてます」

オレ
「オレがか?」

遠山
「はい。ムーさんの個性的でダイナミックな文字も面白いからって(笑)」

理沙
「要するにソレは下手な字!って事?(笑)」

オレ
「あははは^^まったくだ(笑)」

一階の工房の棚には出来上がったばかりの「教室」の生徒の作品が運び込まれていた。最近の教室の生徒はほとんどがニューヨーカーで、何度も通ってくる常連客も増えた。そして常連客の作品はすべて登り窯で焼くようにしていた。またそれが評判になっていた。

オレは理沙と二人でロフトに入った。

オレ
「今日の写真は後で小山にプリントしてもらうよ」

理沙
「うん。写真も楽しみ^^」

オレ
「そーだ。箱書きは理沙がやってくれよ」

理沙
「えーーー私が?ダメよ」

オレ
「だって理沙は字もきれいじゃないか?よく営業の手紙書いてたし」

理沙
「んーーーじゃーちょっと挑戦してみようかな?」

オレ
「うん。オレが書くより絶対いいよ(笑)」

理沙は冷蔵庫から冷たいウーロン茶を出してグラスに入れた。そして部屋の中央のテーブルに置いた。

オレは理沙に近寄って軽く抱いてキスをした。理沙のいい匂いを嗅いだ。

理沙
「ねー今晩はここで寝ていい?」

オレ
「うん。ちょっとベッドが狭いけどな」

理沙
「ずっとくっついて寝るのもいいじゃない^^」

オレ
「おう^^」

オレはテーブルの前のイスに座った。そしてウーロン茶を口にした。理沙はオレの正面に座ってオレの方を見ていた。

オレ
「ん?何?」

理沙
「ユーイチはつくづく不思議な子ね」

オレ
「なんだよ突然(笑)」

理沙
「ううん。いいの(笑)」

オレ
「変なヤツだなー」

理沙
「じゃー私は夕飯の用意するわ!出来たら呼ぶね」

オレ
「おう^^」

理沙がNYに来てからオレはずっと理沙と一緒に過ごしている。きっと周囲も驚いているだろう。まるで熱々の恋人同士のように振舞っている。最初は理沙も戸惑ったようだが、いつの間にかそれを受け入れて楽しむようになっていた。

お互い日本の事や、過去の事、そしてこれからの事など一切話題にしない。ヤンキースタジアムへ行って大リーグの試合を見たり、居候たちとライブハウスへ行ったり、雑貨品をあれもこれもと買い漁ったり、NYで起きる毎日の事を話題にして楽しんでいた。

▼5月20日・・・

10時、ブライトン・カフェ

三浦
「四方さんはmar'sBLGに住むのは初めてじゃないんですよね?」

オレ
「うん。あいつはチャーター・メンバーだから5ヶ月間ここに居た」

田川
「コロンビア大学を卒業して、しっかりとこっちで就職してすごいですよね」

三浦
「それこそ猛勉強の日々だったんでしょうね」

オレ
「あいつは頑張屋だから(笑)」

すでに四方はウォール街の証券会社で働いている。この2年ヤツは本当に頑張った。多少の恋愛もあったようだが、最終的には恋愛よりもこっちで暮らす事を優先して目の前の勉強をやり遂げた。エライヤツだった。

田川
「今、3階に2部屋、4階に2部屋空きが出てますけどもう一般の入居はさせないでいいんですよね?」

オレ
「うん。今後はどんどん一般入居は断って最終的にはこのBLGは留学生のみとする」

三浦
「全部留学生にしちゃうんですか?」

オレ
「ああ。そうする(笑)」

田川
「じゃー出店計画を加速させないとダメですね?」

オレ
「どうして?」

田川
「mar'sCompanyの収支が合わなくなってくるでしょうから」

オレ
「そのあたりはあまり心配しなくていい。ちょっと考えがあるから」

オレはこのビルを財団に売却しようと思っていた。そして現在の1Fのみをmar'sCompanyのテナント契約として借受けて、その他はすべて財団所有とする。売却益でmar'sは一気にこれまでの累積赤字を解消して大きく黒字化する。というメリットもあった。

11時30分・・・Office

オレ
「理沙。ランチに行こうぜ!」

理沙
「はぁ〜い^^」

ハーレーに乗ってチャイナ・タウンに出かけた。オレが一番気に入っている店の前にハーレーを停めた。店の外には熱々の豚満を蒸す機械が出されて蒸篭の上から湯気が立ち上っている。オレはそれを4つ買った。少し少し歩いて、パブリックなスペースにあるテーブル席を確保した。オレはスタンドでドリンクを買いそこで簡単にランチにした。

理沙
「この豚満美味しい^^」

オレ
「うん。日本にも旨い豚満はあるんだろうけど、こんな風にアメリカで過ごしながら食うと格別だろう?(笑)」

理沙
「そーなのよ!私こっちへきて2キロも太ってしまったわ(笑)」

「日本に居るより出歩いて運動もしてるのにどうしよう?^^」

オレ
「それは肥満じゃないさ、必要な筋肉がついただけだろう?裸を見ても太った印象はまったくないよ^^」

理沙
「そう?^^」

通りを行く人通りはお昼時という事もあって多い。オレたちから見れば中国人と日本人の違いはちょっと注意して見ればわかるが、白人から見るとそれはわからない。

オレたちは手を繋いで、ぶらぶらとショッピングをした。そしてハーレーのサイドボックスに買い物した物を入れて理沙をケツに乗せハーレーを走らせた。

南に走りバッテリーパークでフェリーに乗ろうかと思ったが混雑しているようなので諦めた。ハーレーで港の周辺を走ってウォール街を抜けて南側を半周する形でウエストビレッジのmar'sBLGへ戻った。

5階、理沙の部屋

さすがにバイクに乗って走り回ると埃だらけになった気がする。理沙に先にシャワーを使わせた。途中でオレも裸になって入った。抱き合いキスをする。もちろん我慢できなかった理沙の後ろから入れて軽いセックスをした。

オレは先に出て冷蔵庫からビールを出した。腰にバスタオルを巻いたままソファに座る。窓のブラインドを開いた。そして窓を少し開けた。

理沙
「アメリカ人の観光客もたくさん居るのね?」

理沙バスローブをつけて、オレの新しい下着を持って来た。

オレ
「自由の女神を一度も見ないままのアメリカ人も多く居るよ」

「アメリカは広すぎるから(笑)」

理沙
「そーなんだ」

理沙は髪を乾かしながらオレの隣に座った。日本ではそんな事をした事はなかったが、こっちへ来てからは何事もオープンに、フランクにするようになっていた。オレはそれは好ましいことだと思った。

理沙
「ノーメイクのこんな姿見せられるのもここだけね(笑)」

オレ
「ははは^^それはそれで可愛いからいいじゃないか」

理沙
「ユーイチとこんな風に暮らせるなんて夢みたいよ^^」

オレ
「そう^^」

理沙
「すごく若返った気がして、何も気にしないで自由に過ごせる(笑)」

オレ
「いい事じゃないか^^」

理沙
「でも知らない内にユーイチに嫌われる事もしてるかも?」

オレ
「あははは^^それはない!」

理沙の目には強い光があった。まるで10歳以上も若返ったのではないかと思うぐらい、溌剌として輝いていた。理沙は抱き付いてキスをしてきた。そしてオレの舌を吸った。

その後みんなで夕食をし、オレはこの部屋で夜を過ごした。

■84年6月・・・

すでに学校は長い夏休みに入っていた。オレは学校のフィットネス・ジムには通っていたので、本校には毎日顔を出すようにしていた。

ジェシー
「ねーヒロ・・・経済学部のルイージから交際を申し込まれているの」

オレ
「よくフィットネス・ジムで見かけるヤツだな?」

ジェシー
「そうなの・・・私、付き合おうと思ってる」

オレ
「そっか」

ジェシー
「そうしても構わない?」

オレ
「君がそう思っているんなら、そうすればいい」

ジェシー
「そうしたら・・・援助を受けられなくなる?」

オレ
「バカなっ!そんな事はオレと関係ない」

「君が頑張っている限りそれは続くさ!そしてオレと付き合っていたとしても成績がよくなければ打ち切られる。オレとは一切関係ない」

ジェシー
「そう。安心した^^でも時々はヒロとセックスしたい(笑)」

オレ
「あははは^^」

もしかしたら最初からジェシーは奨学金のお礼のつもりでオレと付き合っていたのか?と思ったが・・・ユーコが来て理沙が来てオレはなかなかジェシーとセックスをする機会がなかった。

ジェシーは大らかな性格で、セックスが好きだった。フィットネスクラブによく現れるルイージはオレとも顔見知りだ。白人と黒人のハーフでどちらかと言えば黒人の血が濃いやつだ。もしかしたらもうジェシーは彼と寝たかも知れない。

その上で彼を選んだのであれば致し方ない。きっとオレより激しいセックスが出来るのだろうと思った。

オレは本館のカフェでジェシーとディープなキスをして別れた。次に会うのは授業が始まる9月だろう。表面上はこれまでと変らない付き合いだが、ただケリーやピーターがうるさく聞いてくることは間違いない。

15時・・・mar'sOffice

理沙
「お帰りなさい^^」

オレ
「ただいまー^^」

刈谷
「お帰りなさい^^日本からファックスが入ってます」

オレ
「おう^^何か急用みたい?」

刈谷
「さー?」

オレはそれを受け取り自分のデスク前に座って読んだ。石井からだった。竹中4代目襲名が決まった。というニュースだった。

オレ
「ちょっと上に居る」

オレはそう言ってロフトに上がった。そしてもう1度そのファクスの続きを読んでいた。オレは石井に電話した。石井はまだ帰っていないようで佐和子が電話口に出た。

久しぶりに佐和子とたわいもない事を話して電話を切った。

冷蔵庫前に行った時、ドアがノックされて刈谷が声をかけた。それに応えると借家はお茶を持って入って来た。

オレ
「ちょうどお茶が欲しいと思ってたところだ」

刈谷
「はい^^」

オレ
「理沙はここの生活をすごく喜んでる」

刈谷
「良かったですね」

オレ
「ああ。安心した」

刈谷
「変な事聞いていいですか?」

オレ
「なんだ?」

刈谷
「理沙さんもいつか自立するんでしょうか?」

オレ
「理沙は最初から自立してる」

刈谷
「その内、ムーさん以外の人と一緒になりそうな予感とかは?」

オレ
「んーーーたぶんない(笑)」

刈谷
「そーですか^^」

オレ
「(笑)」

刈谷を抱いてからも彼女は特に変らない。いつものようにここでの話を続けて、それ以外でもこれまで通りの対応だった。

電話が鳴った。刈谷が受話器をとり英語で対応した。すぐに日本語に変り保留ボタンを押した。

刈谷
「石井不動産の石井さんです」

オレは受話器を受け取った。刈谷は保留ボタンを解除した。そして部屋から出て行った。

オレは石井から詳細を聞いた。そしてすぐに帰国すると伝えた。

▼6月10日・・・


「わざわざありがとうねー^^」

オレ
「ついでがあったものですから(笑)」

オレはバラの花束をおばさんに渡した。おばさんは香を嗅いで嬉しそうにしていた。オレはあばさんの後に続いて仏間に入って線香を上げた。


「おとーちゃん。何か言ってる?(笑)」

オレ
「頼むぞ!って言われたような気がしました」


「そう^^でもあなたも気をつけるようにね」

オレ
「オレは大丈夫ですよ^^」


「まだ暫くはNYなんでしょう?」

オレ
「ええ。大学生ですから」


「なら安心だわ」

オレは仏壇に再度一礼して部屋を出た。応接室に行こうとしたら梅木がやってきて、広間の方に案内された。そこには竹中さんが居た。

竹中
「よーわざわざ帰って来たのか!」

オレ
「ついでもありましたから^^」

オレは大きなテーブルの向かいに座らされた。周りには数人の男たちが居たが、竹中さんはまるで気にした様子もなく、オレに話しかけていた。その中にゴローちゃんも居た。

オレ
「あらためて、この度はおめでとうございます」

竹中
「うん。ありがとう」

「だけど、これからが大変なんだ」

「それはお前の役目も同じだろうと思うが・・・」

「この際だからはっきりさせておこうと思ってな」

オレ
「はい。何でしょう?」

竹中
「お前はどうする?」

オレ
「オレはシロートですからこれまで通り自由にやります」

竹中
「そうか」

「そうだ紹介しておこう。頭の中山だ」

中山
「初めまして、四国G友会の中山と申します。よろしくお願いいたします」

その男はオレの方を見て厳しい表情でそう言った。オレは同じように表情を消して「ムトーユーイチです。こちらこそよろしくお願いします」とだけ答えた。竹中さんはオレについてはそれ以上の説明をしなかった。

竹中
「ムトーお前、オレの舎弟になるか?」

オレ
「えっ!オレはシロートですよ(笑)とんでもない話です」

竹中
「なんだ嫌か?(笑)しょーがねーなー」

「じゃー渡辺と兄弟杯しよう」

「これは受けてもらうぞ」

オレ
「ははは・・・」

すでにそれは用意されていたようで、すぐにその支度が整った。以前梅木と杯を交わしたように、媒酌人が竹中さん。見届け人が中山さん。

テーブルが外されてオレはゴローちゃんと向き合うように座らされた。前に置かれた三法の上の杯に酒が注がれた。

ゴローちゃんはそれを三度に分けて飲み干した。そしてオレも同様にそうした。杯はそのままで媒酌人が預かる略式となった。

竹中
「これでお前らは五分の兄弟だ。それぞれ仲良くそれぞれの勤めを果たしてくれ!頼んだぞ!」

「はい」

オレたちは同時に返事をした。否応なくそれは終わった。

竹中
「ムトー暫くはここへは来ない方がいい」

オレ
「わかりました」

そうしてオレは席を立った。ゴローちゃんが先に広間を出た。オレは応接室に行っておばさんに挨拶した。おばさんはいつものように裏の駐車場へ続く出口まで見送ってくれた。

オレとゴローちゃんはスモークシールドされた黒のベンツに乗り込んだ。


「とうとう本当の兄弟になっちまったな(笑)」

オレ
「あははは^^すみません」


「いや、昔に水杯した時から変ったわけじゃない。よろしくな兄弟」

オレ
「勘弁してくださいよ(笑)」


「でもこうでもしないと実際お前にも危険が及ぶと心配されてな」

オレ
「・・・」


「うちの主だった連中にはお前の事は承知させているから」

「何かあればいつでもどこへでも連絡しろいいな!」

オレ
「わかりました。ゴローちゃんも気をつけて」


「おお。これから血の雨が振るけど・・・大勝負だ」

「お前は絶対に巻き込まれないようにしろよ」

オレ
「はい」

オレは阪急芦屋駅まで送ってもらった。そしてそこからタクシーでミナミに戻った。

12時・・・1110号室

チャイムを押して鍵を使って入った。すぐに玄関へ佐和子がやってきた。

佐和子
「お帰りなさい^^」

オレ
「おう^^ただいま(笑)」

オレはリビングに入った。石井が立って迎えた。

石井
「お疲れ様でした^^」

オレ
「あれ?もしかしてもう聞いた?」

石井
「はい(笑)」

オレはソファに座った。石井も向かいに座った。佐和子が冷蔵庫からビールを出して用意した。そしてオレはグラスを持った。佐和子はビールをオレに注いだ。そして石井にも・・・

石井
「おめでとうございます^^」

オレ
「ん?何が?」

石井
「正式に渡辺さんと5分の兄弟になったんでしょう?」

オレ
「別に今更めでたくはない」

石井
「まーいいじゃないですか(笑)」

そう言ってグラスを合わせてオレは一気にビールを半分ほど飲み干した。佐和子はすぐにビールを注ぎ足した。

石井
「オレはちょっと残念ですけどね」

オレ
「?」

石井
「4代目は舎弟になれ!って言ったそうじゃないですか」

オレ
「オレはヤクザじゃないのになれるわけないじゃないか」

石井
「裏舎弟・・・いいじゃないですか(笑)」

オレ
「ったく(笑)」

チャイムが鳴った。佐和子が対応した。そしてリビングに大きな鮨桶を持って戻って来た。

佐和子
「満楽さんからです」

オレ
「そっかーちょうど腹減ってたんだ」

石井
「初めてじゃないですか?本家行ってメシ食わなかったの」

オレ
「そーだな(笑)」

オレはさっそく満楽の鮨をつまんだ。

オレ
「やっぱり・・・全然違うな(笑)」

石井
「ニューヨークでも新鮮なネタは手に入るんでしょう?」

オレ
「限定されているけどな」

佐和子
「私も絶対NYへ行くわ^^」

石井
「ムーさん。お願いできますか?」

オレ
「ん?何を?」

石井
「佐和子がどうしても行きたいって言うもんですから」

オレ
「おう^^いつでもいいぞ!」

佐和子
「じゃー9月から3ヶ月間お世話になります^^」

オレ
「なんだ?3ヶ月もか?大丈夫なのかよケンちゃん」

石井
「すみません。お願いします」

佐和子
「もうすでにずっと英会話学校へ通ってるんですから^^」

オレ
「しょーがねーなー(笑)」

まさか佐和子が理沙と同じように3ヶ月も滞在するつもりで居たとは・・・佐和子本人が言えばオレは反対しただろうが、石井にまで頼まれれば断る理由がなかった。

オレは久しぶりに「満楽」の鮨を腹いっぱい食った。そしてふたりは帰って行った。オレはジーンズとシャツに着替えて東洋ビルに行った。事務所へ顔を出した。

横山
「あームーさん!いつ?(笑)」

オレ
「今朝だ(笑)サウナ入るぞ」

横山
「はい^^」

オレは横山と一緒にサウナに入った。一緒に汗を流しながら、色々とこっちの様子を聞いた。

オレ
「じゃー前田は東京に出張中か?」

横山
「はい。帰って来たら残念がりますよ(笑)」

オレ
「そっか。まだ時差ぼけでな!ちょっと仮眠してからキャッツとギャラクシーへ行くよ」

横山
「はい。適当な時間に起しにいきますから」

オレはそのまま久しぶりにタコ壷のようなカプセルで仮眠をとった。

▼18時・・・キャッツ

オレはサングラスをかけたまま店に入った。見知らぬホステスが対応した。


「いらっしゃいませ^^」

オレ
「ママを」

紗也乃
「うわーユーちゃん。どうしたのー?いつー?^^」

紗也乃はすぐにオレを認めて客席から立ち上がって迎えてくれた。そしてNYスタイルで抱擁し軽くキスをした。

オレ
「今朝ついたばかりだ^^ちょっと急用があって」

紗也乃
「びっくりしたー(笑)」

オレ
「へへへ^^」

立ったままそんな事を話していた。紗也乃は我に返って少し照れながら周囲に愛想をしていた。そしてオレはカウンターに座った。

ガボマスター
「ユーちゃん。お帰り^^」

オレ
「タカちゃん。無事コロンビア大学を卒業して、就職しました^^」

ガボマスター
「ユーちゃん。本当にありがとう!オレなんてお礼を言ったらいいか」

オレ
「シューさん。タカちゃんの頑張りを褒めてやってください」

「それ以外の事なんて大した事じゃありません(笑)」

紗也乃
「ほんとタカちゃんはよく頑張ったわ^^」

ガボマスター
「ユーちゃんや紗也乃ママ、それに今は亡き松村さんらに支援されてタカコは・・・」

シューさんは胸が詰まったようだった。紗也乃はオレにブランデーの水割りをつくって隣に座った。オレはシューさんとカンパイした。オレは話題を変えた。

オレ
「理沙ママ元気でやってますよ!すっかりNYが気に入ったみたいで」

ガボマスター
「まさか、そのままずっとって事にならないよな?」

オレ
「ええ。こっちに戻ってしっかり勉強してまた次を楽しみにするって言ってましたから」

紗也乃
「私も久々にミナミのママが出来て楽しいわ^^」

オレ
「オレも紗也乃ママの仕事姿を見たかったから^^」

ガボマスター
「紗也乃ママのお客さんもたくさん来てくれてキャッツは大繁盛だよ」

オレ
「そう^^理沙も喜ぶだろうなー(笑)」

オレは1時間ほどそこに居て、すぐにギャラクシーへ行った。理恵も突然の帰国に驚いて抱き付いて来た。特別室で松井と3人で最近のミナミの様子を聞いていた。

オレはそこで帰国の目的を話した。いずれ石井から聞くのであれば先に伝えておいたほうがいいと判断した。理恵は心配そうな表情だったが、松井はある種の感慨を持って穏やかな笑顔で聞いていた。

松井
「それでもムーさんと仲の良かった人が出世するのは嬉しいですよ」

オレ
「出世かー(笑)そういやそうだな」

理恵
「TVや週刊誌でしか知らないけど分裂必至だって・・・そうなるとやっぱり揉めるんでしょう?」

オレ
「そーだろうなーでもきっと相手は切り崩されると思うよ」

松井
「やっぱりただでは済みそうにないですよね」

オレ
「うん。皆も気をつけるようにって、オレ以外は関係ないから大丈夫だな(笑)」

理恵
「日本にいると危険だからユーちゃんは早くNYへ戻ってね」

オレ
「そんな事言わずに一晩ぐらい泊めてくれよー」

理恵
「当ったり前でしょう(笑)それとこれとは別です!」

オレは理恵を途中で連れ出して馴染みのステーキ・ハウスへ行った。ここへ一緒によく来たのは・・・マリーだった。新しいオトコが出来てナミと一緒に東京へ行ったという事だったが、元気にしているのだろうか?ふとそう思った。

相変わらず無口なマスター。

オレはサーロインとフィレをオーダーした。そして生ビール。

理恵
「予定していなかったからなんかすごく嬉しいわ^^」

オレ
「ははは^^じゃー今度からはいきなりにしようか?(笑)」

理恵
「でも今度は私が会いに行く番よ」

オレ
「そーいえば9月から佐和子が来るって言ってたぞ」

理恵
「そう^^良かったじゃない」

オレ
「それも3ヶ月も居るって(笑)」

理恵
「(笑)」

オレはこの瞬間に理恵の陰謀に気付いた。しかしそれ以上は聞かなかった。理恵は三浦を寄越した。しかし三浦では色んな意味でショーコの後を補えない。そうしてる内に紗也乃が理沙と交代した。

それは理恵も異存はなかったのだろう。しかし理沙が戻った後の事を考えてそのままに紗也乃に任せておけなくて・・・佐和子を送り込んでくる。すでに人妻となっている佐和子を・・・

食事を済ませてオレたちは理恵のマンションへ帰った。

オレ
「理恵は銀座をどう思う」

理恵
「さー?働いてみたことないからわからないけど、イメージとしては北新地っぽいところじゃないかしら?」

「どうしたの?銀座に何かあるの?」

オレ
「まだ先の話だけど、銀座に進出してみようかなー?と思って(笑)」

理恵
「それはあなたが東京で暮らすって言う事?」

オレ
「いつかは東京にも拠点は必要だろうな!と思ってる程度さ」

理恵
「うん。じゃー気にかけておくわ^^」

オレは理恵を抱き寄せた。そしてキスをした。理恵の舌に自分の舌を絡ませて強く吸った。オレは理恵の着物の裾を割って手を入れた。理恵は下着をつけていない。

理恵を膝の上に置いた。理恵は少し股間を開きオレの手が自由になるようにした。指で割れ目を撫でる。クリトリスの下のヒダを開くとすでに濡れていた。

指を入れて膣の上部を軽く撫でる。

理恵は上体だけを捻ってオレの正面を向く。目を開けてオレを見る。オレを確かめるように・・・指を使うたびに理恵の表情が変化する。口が徐々に開き、切なさそうな表情に変わる。

理恵
「ユーちゃん。好きよ」

オレ
「理恵。オレもお前が大好きだ」

理恵
「あーユーちゃんを守るのは私よ・・・」

オレは指を力強く使いながら理恵の耳元で囁くように言った。理恵の上体が揺れている。理恵は喘ぎ、声を上げながらオレに抱き付いてくる。

理恵
「あぅユーちゃん。いくぅー」

「あぅ あぅ あぅー」

理恵は指でいった。オレはそのまま抱きかかえてベッドルームへ入った。間接照明だけにした。壁にはオレの写真が数点飾ってあった。

オレは理恵に服を脱がされた。理恵は着物姿のままオレの体の前にひざまづいて怒張したオレのモノを口にした。上から見ていてもその姿は妖艶そのものだった。

オレは理恵を引き離してそれを止めさせた。そしてベッドに仰向けになった。理恵はそれだけでオレがどうして欲しいか見抜いている。着物の裾の前を少し広げてオレの体の上に乗った。オレの肩口の横に手をついてオレを見ている。

オレ
「理恵はオレを見るのが好きか?」

理恵
「好きなオトコの顔はずっと見ていたい」

「ユーちゃんは私のオトコで私の子供よ」

「欲しい?」

オレ
「ああ。欲しい」

理恵
「もっとちゃんと言って」

オレ
「理恵の穴が欲しい」

理恵
「うん」

理恵はゆっくりとオレのモノを手にして自分の股間にあてがった。そして腰を沈めた。

理恵
「あーーーきついオトコ」

「私のオトコよー」

理恵は大きなストロークで腰を使う。オレのモノの先端から根元までしっかりとその穴で締め付ける。

オレ
「うぅーーー」

理恵
「あーユーちゃん。愛してる」

「あなただけよ!あーユーイチ」

オレはたまらず理恵の腰を持って自分で動いた。理恵の穴はよく締りオレのモノを狂喜させる。

オレ
「うっうぁーあーーーあーーー」

オレは声を上げていった。オレのモノは爆発するように理恵の穴の中に精液を飛ばし続けた。

理恵
「あーーーあーーーあーーー」

理恵はほぼ同時に苦しげな表情から泣き顔になりいった。穴の奥の緩みと同時に熱いモノに包み込まれた。

オレはそのままの姿勢で上半身を起した。まだオレのモノは理恵の穴に入ったままだった。そして理恵のふとももを持ってオレの膝に乗せるようにして抱いた。オレの手は理恵の尻を抱えていた。

理恵はオレに抱きつきながらオレを見ている。

理恵
「ユーちゃん。好き」

オレは理恵の尻を両手で軽く上に投げるようにして動かした。理恵の上体が揺れすぐにその表情が変る。

オレ
「理恵オレのオトコ好きか」

理恵
「あーきつい。きついオトコよ」

「ユーちゃん。離れられないのよー」

「あぅ あぅ あぅ」

オレは後ろに倒れて理沙を上にした。

理恵
「あーユーイチ」

理恵は腰を激しく使った。

理恵
「あぅあーあーーあーーー」

そのままあごを突き出すようにして上体を反らせて理恵はいった。そしてオレの上に被さるように倒れこんだ。暫く理恵を休ませていた。そして・・・

オレ
「理恵、見せてくれ」

理恵
「はい」

理恵はゆっくりとオレの体から降りてベッドの反対側へ行った。そして後ろ向きになりしゃがんだ。着物の帯を解き始めた。そして着物の上部を後ろに反らせて脱いだ。

龍が現れた。ほんの一部。龍の目がオレを見ている。そして大きく着物の上部が下がり背中が見えた。龍の怒った顔が見えた。理恵がそのまま立ち上がる着物がすっぽりと脱げて、裸の全身が露になった。

背中から腰、そして尻、すぐ下のふとももの一部にまでその龍の全身はあった。

オレの守護神。「龍の女」がそこに居た。

オレ
「こっちへ」

理恵はベッドにやってきた。そしてベッドに入りうつ伏せの姿勢になる。オレは背中の龍にキスをする。手で背中を撫でながら、いや龍を撫でながらキスをする。理恵は喘ぎ声をあげながる。

理恵
「あなたの龍よ」

「あーあなたを守る龍よ」

「龍を喜ばせて」

オレは龍にキスを続けながら尻の割れ目から手を入れた理恵の性器を指で撫でながら、背中の龍にキスお続けた。

オレ
「尻を・・・」

理恵はベッドから降りた。ベッドの端に手をついて蹲踞のような姿勢をとった。オレは後ろから龍を見ながら理恵の尻を持ってオレのモノを後ろから突きたてた。

理恵
「うぁーーー」

理恵の穴が閉まっている姿勢のまま強引に犯すように突っ込んだ。さっきとはまた違った穴の味だった。

オレは一定のリズムで穴を責め続けた。理恵は声を上げ続けている。オレは背中の龍を見ながら腰を使う。

理恵
「あぅ あぅ あぅ」

オレは一気にスピードを上げて動いた。感度のいいオンナ、理恵はすぐに反応する。

理恵
「あっいぃいくぅーうぁーーーあーーーあーーーー」

理恵はいったのだろう背中の龍がうごめくようにオレを睨む。オレの動きは止まらない。理恵の腰をしっかりと抱えて尚も責め続けた。

理恵
「うぁーーーあーーーーあーーーーーー」

理恵は立て続けにいった。両手でベッドを掻き毟り腕は大きく動いて背中は躍動した。まるで背中の龍が暴れて苦しそうに見えた。

オレはまた脳に大きなスパークが走りオレのモノの先端から快感が飛び出した。

理恵の体は床に崩れ落ちた。オレもその場に座り込んだ。

オレは理恵の体を労わるようにベッドに引き上げて横にさせた。オレは部屋を出て行ってキッチンの冷蔵庫に向かった。ビールとコークを出してグラスに入れた。それを持ってベッドに持っていった。

理恵
「あっごめんなさい」

オレ
「いやいい^^横になってろ」

オレはベッドの端に座ってコークを理恵に渡した。

オレ
「久々にきつかったから疲れただろう」

理恵
「大丈夫よありがとう」

理恵はコークを一口口にしてすぐにベッドから降りようとしたオレは途中でそれを抱き寄せて膝の上に置いた。

理恵
「あっどうしたの?」

オレ
「いやもうちょっとこのままがいいなーと思って」

理恵
「あはっそう?^^」

オレ
「理恵、またNYへ来てくれよ」

理恵
「うん。近い内に行くつもり」

オレ
「毎日、理恵としたい」

理恵
「うん^^」

そう言って理恵は風呂の用意をするために部屋を出た。一緒に風呂に入り、オンナに体を洗ってもらう。そして一緒にバスタブに浸かり、オンナの乳を揉みながらふざけあう。それがないとオレは安心しないのかも知れない。

そしてオレは朝まで理恵を抱いて眠った。

翌日・・・オレはニューヨークへ帰った。


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