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メロディー


玉置浩二:「メロディー」

玉置浩二はこの頃が一番良かったですねー^^もう少し映像が安定してればいいんですけど、これが一番出来がいいと思うのであえてはっつけました。

YouTubeの埋め込みコードがいつのまにか新しくなりましたが・・・

という事で、東京編スタートです。(笑)



1985年5月PART2--------------------

ニューヨークから帰国して5日間自宅に留まり、玲子や子供たちとと一緒にいた。その後、ミナミへ行き、理沙、理恵に卒業の報告をしてそれぞれと過ごした。そして大阪での久しぶりの企画会議を行なった。

スカイ・マンション1110号室

松井
「同時にやりますか?」

オレ
「新しい気分も必要だろう?」

理恵
「北新地のクラブは任せて!^^」

横山
「じゃー大阪は、北新地にクラブの新規出店。そしてミナミMaggieと北新地LINDAは思い切ったデザインのリニューアルという事でいいですね?」

オレ
「東京は六本木に「Maggie」を新規出店する」

前田
「北新地に自前のクラブができるのは助かりますね^^ちょっと派手なのを含めてもうひとつぐらいあってもいいと思いますけど」

オレ
「オッケー(笑)北新地は2店舗にしよう」

理恵
「えーーーそんな簡単に決めちゃっていいの?(笑)」

オレ
「前田が客をどんどん接待して流行らせてくれるさ!それに関川も居る」

理恵
「わかったわ^^前ちゃん期待してるわよ(笑)」

前田
「あははは^^責任重大だなー(笑)」

オレ
「じゃーちょっと行って来る^^」

前田はムトー紹介の不動産部とは別に、すでに前田不動産として独立させていた。関川は石井の後を継いだ形での少々荒っぽいのが交じる不動産関係だったが、K芸能に居た高坂が右腕としてついていたので、ビジネスは順調だった。

オレは松井とふたりで「菊水亭」に向かった。帰国の挨拶に行こうと思っていたところ、山城さんから連絡があり急遽会うことになった。

オレたちは「はなれ」に案内された。

山城
「ムーさん。ご卒業おめでとうございました^^」

オレ
「どうも^^我侭させてもらってなんとか卒業する事ができました。それもこれもニューヨーク・ヤマシロ店があっての事です。ありがとうございます」

山城
「いいえ。こちらこそニューヨーク「ヤマシロ」を2軒も繁盛させてもらって、私としてはもうお礼のいいようがありません(笑)」

オレ
「そう言ってもらえるとオレも嬉しいです(笑)」

オレたちは3人で食事をした。この部屋は菊水亭の本館から渡り廊下によって「はなれ」としてつくられている。2方向が庭に面していて、窓からの景観が良く明るく静かな部屋だった。一般にはほとんど使われていないようで、特別な客だけが利用ようだ。松村さんが元気だった頃はここでよく会った。

山城
「ムーさんは今後は東京を拠点にされるんですよね?」

オレ
「ええ。一応そのつもりなんですけど、まだ何も決まってなくて白紙の状態なんです」

山城
「そうですか・・・実はうちの先代の時からの友人で、東京で料亭を経営されている方がいまして、誰か後をやってもらえないだろうか?と言う相談を受けているんですよ」

オレ
「料亭をですか?」

山城
「はい。東京の赤坂なんですけど、うちなんかと違って規模の大きいところなんですけどね」

「そこの先代がお亡くなりになって、2代目がハワイにでも移住して向こうでレストランでをやりたいとおっしゃって」

「だからと言って処分してしまう事も出来なくて、出来れば信用できる人に後をお願いしたいと」

オレ
「そーですか^^それはいいお話じゃないですか!」

「山城さんが東京進出すればボクも嬉しい(笑)」

山城
「いや、私はできませんよ!大体この料亭という商売は女将で持ってるようなものですから」

「それに、実際の経営はかなり厳しいものがありましてね」

「本当は売ってしまってその資金で他所で何か始める方がよほど商売としてはいいんですよ」

「うちなんかはムーさんと一緒にNYをやらせてもらってるから持っているようなものですし」

オレ
「そうですか。色々難しいものなんですね」

山城
「ムーさん。お願いできませんか?」

オレ
「えっ?」

山城
「ムーさんなら女将候補に相応しい人を何人もご存知だし、どうでしょうか?」

オレ
「赤坂の料亭をですか?まったく経験のないオレが?」

山城
「実はもう心当たりがあるって先方に言ってしまってて(笑)」

オレ
「うわーそれは大変だ」

山城
「正直、資金的な事も何も考えずにそう言ってしまったもんで、ずいぶん無責任な話なんですが、私もできる事は何でも協力させていただきますので、話しだけでも聞いてもらえませんか?」

オレ
「ははは・・・(笑)」

山城さんはオレにビールを注いだ。オレはそれを飲み干した。

オレ
「じゃーとりあえずお話だけは伺います(笑)」

山城
「ありがとうございます^^」

オレは翌日に山城さんと東京へ行き、実際に赤坂のその料亭で先方と話をすることにした。それだけを決めてオレと松井は菊水亭を出た。

松井と北へ歩いて、元Mary'sがあったビルの向かいの喫茶店に入った。

オレ
「いきなり赤坂の料亭って、なんか山城さんも待ち構えていたみたいだな(笑)」

松井
「面白そうじゃないですか(笑)」

オレ
「しかしそんなモノはオレたち若造がやるもんじゃないだろう?」

松井
「ムーさん。ギャラクシーをやる時もそうでしたよ^^ディスコからクラブそして料亭。いいんじゃないですか?それより「女将」誰にやってもらいましょう?」

オレ
「なんだ?お前はもうやる気になってるのか?」

松井
「ムーさんが出て行けば絶対に決まってしまいますって」

オレ
「ははは・・・」

珈琲が運ばれてきた。オレは自分でフレッシュを入れスプーンを使った。そしてキャメルライトに火をつけた。

松井
「ムーさん。さっきのプラン以外にちょっと考えてる事があるんですけど」

オレ
「ん?なんだ?」

松井
「ミナミでステーキ・ハウスをやったらどうかと」

オレ
「ん?お前がやるのか?」

松井
「いえ。余計なアレなんですけど、本橋さんにやってもらったらどうかと」

オレ
「本橋?なんでだ?」

松井
「はぁ〜あの人ヒマそうですし・・・」

オレ
「・・・」

オレは松井の顔を見た。暫くそうしていた。

松井
「この間、Maggieで一緒に飲んだんですよ」

オレ
「ふむ」

松井は本橋の事を話し始めた。本橋はMaggieによくひとりで来ていたそうだ。関川やバンド仲間の長井、佐伯らとヒマがあれば遊んでいたそうで、松井や前田とも仲良くなっていたらしい。もちろん横山とも昔の学生仲間という事もあって仲がいいのだが・・・松井はどうも本橋の家庭に問題があるのではないかとオレに言った。

オレ
「本橋には・・・色々世話になってるんだ」

「だからアイツが何か困っているのならオレはいつでも力になる」

「アイツがオレたちファミリーの傍に居て安心したいのなら居ればいい」

「仕事をする事でそう思えるのなら、それはそれでいい」

「だけどオレにはそれ以上の事はできない」

松井
「はい。その事を本橋さんに直接話してあげてもらえませんか?」

オレはキャメルを灰皿に押し付けた。

オレ
「お前はひとりでロスで何かやろうとしてたよな?行かないのか?」

松井
「はい(笑)こればっかりはタイミングが合いませんでした」

オレ
「じゃーミナミに居てくれるのか?」

松井
「いいえ」

オレ
「どうするつもりなんだ?」

松井
「もちろん東京に行きますよ^^」

オレ
「・・・」

松井
「コレはオレの意思です。もっとも他の連中も賛成してくれてますけど」

オレ
「ちょっと待て!オレは東京でファッション・メーカーをやるんだぞ」

「そんな退屈な仕事に付き合うつもりか?」

松井
「ムーさん(笑)退屈な仕事なんですね?」

「やっぱりそれはフェイクで、本当は何か面白くて危険な事考えてるんですね^^」

オレ
「いや、お前らには退屈だろうと言う意味だ。オレはそれなりに楽しめる」

松井
「どっちでもいいです。オレも東京に行きます。何しろ敵地ですから」

オレ
「でもなーお前まで東京に来てしまったら・・・理恵が淋しがるっ」

松井
「東京なんてニューヨークと違ってたった3時間ですよ^^大丈夫です。きっと理恵ママも理沙ママも毎週来てくれますよ」

「それにもうギャラクシーにしたって牧村がしっかりやってますし、他の店もそれぞれのマネジャーがちゃんとやってますから、オレの出番なんてありません」

「ステーキハウスの道筋つけたら、オレは東京でムーさんの運転手します」

オレ
「・・・」

松井
「言って下さいよ」

オレ
「勝手にしろ(ーー;)」

松井
「はい(笑)」

オレは途中で話を誤魔化したが、本橋の事が気になっていた。この間、岡本の自宅近くの喫茶「ミッシェル」で会いニューヨーク大学卒業の報告をした時には、いつものように明るく元気そうに見えたし、何も本橋からは聞いていなかったのに・・・

松井が東京へ来るのはぜんぜん構わなかった。オレはあえて反対する姿勢を見せたが、通用しなかったようだ。

オレたちはそこを出た。オレは東洋サウナへ向かい、松井はギャラクシーへ行った。


▼東洋ビル4F事務所


横山
「あっ!ムーさん。どうしたんですか?」

オレ
「サウナに入りにきた。(笑)付き合え」

横山
「はい(笑)」

オレたちは2階に降りてサウナに入った。全身の毛穴から汗が噴出す。頭の髪の毛一本一本から汗と一緒に不純物が出てくるような気がして、オレはサウナが好きだった。

そして一度大浴場の方へ出て冷たいシャワーを浴びてまたサウナに入った。

オレ
「何か言い足りない事があったんじゃないのか?」

横山
「はい^^実は・・・」

「隣の駐車場になっている土地。なんとかなりそうなんですよ」

オレ
「ん?」

横山
「隣地を取得して、このビルを取り壊して新しく大きなビルを建てたらどうでしょう?」

オレ
「そう言えば、それは大下社長の夢だったな」

横山
「はい。今のオレたちならそれが出来ます」

オレ
「ふむ」

横山
「玲子さんの許可はムーさんの方からお願いできますか?」

オレ
「わかった(笑)」

「ところで、本橋の事なんか聞いてるか?」

横山
「・・・何かありました?」

オレはさっきの松井との話をかいつまんで説明した。

横山
「そーですか・・・本橋や刈谷はオレの事を同級の友人だと思ってますから、そう言う意味では泣き言めいた事を言いたくないのでしょう」

「それにムーさんの事となると間島の手前もありますから・・・オレには気配すら感じさせないでしょうし」

「すみませんでした。オレが注意するべきでした」

オレ
「いや。お前の言うとおり、本橋はお前らとは大学の友人関係のまま居たかったんだろうな」

横山
「それで、本橋にステーキハウスやらせてもいいんですか?」

オレ
「本橋本人に確かめてみるが、本人が手伝ってくれる気があるのならお願いしようと思ってる。」

横山
「わかりました。オレも業務の方には首を突っ込んでおきます(笑)」

オレ
「ああ。頼む(笑)」

オレはサウナを上がって、スカイマンションに戻った。冷蔵庫からバドワイザーの缶を取り出して南側の窓に近づいた。ミナミの夜が一望できた。ひとりでこの光景を見ていると昔の事ばかりが思い出される。オレはこらから何をしたいのか?さっぱり見えなかった。

オレは自室に入り夜用のスーツに着替えて待ち合わせの店に行った。


▼19時・・・クラブ「ローズ・マリー」


千昌ママ
「すみません。ムーさん」

オレ
「いや、男と女の事だからこれだけはどうしようもない(笑)」

千昌ママ
「杏子に手を切らせましょうか?」

オレ
「出来そうか?」

千昌ママ
「あの子もプロですから大丈夫だと思います」

オレ
「相手は?」

千昌ママ
「相当、熱が入っているようです。今日ももうすぐ同伴で来ると思います」

オレ
「そう。じゃー来たらオレが話をするから」

千昌ママ
「すみません。オーナーの手をわずらわせるような事になってしまって」

オレ
「いや、元はと言えばオレが連れてきた客だから」

千昌ママ
「あっいらっしゃいました」

オレはカウンターに座っていた。ちらっとそっちを見ただけで、知らん顔をしてやり過ごした。奥のボックス席の方へ同伴客は案内されたようだ。千昌はすぐにそこに行きオレが来ている事を伝えたようだ。千晶がこっちに来た。そしてオレの隣に座った。少し間を置いてオレはおもむろに立ち上がってその席に近づいた。

オレ
「ども^^ご無沙汰してます」

ヒロミ親父
「おーーーユーちゃん。いつ?」

オレはヒロミ親父の正面の席に座った。杏子は笑顔で迎えて客とオレの水割りを作った。そして席から離れた。

オレ
「少し前に帰国したんですけど、バタバタしててご挨拶に伺うのも遅くなりすみません」

ヒロミ親父
「うん。無事卒業おめでとう^^」

オレ
「ありがとうございます^^」

ヒロミ親父はグラスを持った。オレは軽くそれを合わせて一口、口にした。

ヒロミ親父
「ところで・・・もうバレてしまってるよな?^^」

オレ
「はい^^」

ヒロミ親父
「この年になって恥ずかしい話なんだが・・・そう言う事情なんだ」

オレ
「ヒロミママと離婚するおつもりだと聞いてますが?」

ヒロミ親父
「うん」

オレ
「オレたちは男同士の付き合いですよね?確かにヒロミちゃんがきっかけですけど、一緒に笑ってソープにも行く仲です。それはそれとして力になりますからどうぞ安心して話してください」

ヒロミ親父
「・・・そう言ってもらえると正直嬉しいよユーちゃん」

「いい年して色恋で目が見えなくなってる。と周りからさんざん言われて・・・」

「でも、これだけはもう引き返せないんだ」

オレ
「オレも女では苦労してますから^^そう言う気持ちわかります」

ヒロミ親父
「ほんとにユーちゃんは若いくせに・・・ありがとう」

オレ
「あははは^^そんなにシンミリしないで下さい(笑)」

ヒロミ親父
「うん。そーだな^^せっかく久しぶりに会えたんだし」

オレ
「じゃーちょっとここのママと4人で他の店行きましょうか?」

ヒロミ親父
「えっ?いいのかな?」

オレ
「大丈夫です(笑)」

オレと千昌ママ、ヒロミ親父と杏子の4人でギャラクシーに行った。そして特別室に入った。理恵の他にホステスが2人付いた。

ヒロミ親父
「いやーこんなにきれいどころに囲まれて、ぼかー幸せだなー^^」

理恵
「あらっ!『たっちゃん』加山雄三好きなのー?歌ってくださいよ」

オレ
「よしじゃーオレがギター弾こう^^」

ホステス1
「うわームーさんの演奏なんだー久しぶりだなー^^」

オレはフェンダーのギターとアンプを繋いでセットした。黒服の石川がマイクスタンドなどをセットした。そしてヒロミ親父はご機嫌で「君といつまでも」を歌った。

下手なセリフも入っていた。。。ちょっとオレは情けなくなってきたが、これも人助けだと思って我慢した。オレは同じ加山雄三の「恋は赤いバラ」を歌って席に付いた。

杏子がヒロミオヤジにフルーツをとって、口元に持って行き食べさせた。

オレ
「千昌。オレにも食べさせてくれ!」

千昌ママ
「まー私が?じゃー理恵ママにお断りして今日は私がユーちゃんのお世話を^^」

理恵ママ
「今日だけですよ^^千昌ママ」

千昌はフルーツをとってオレの口に入れた。

オレ
「モノ足りないなー(-o- )やっぱり情熱のチェリーがいいなー^^」

千昌ママ
「はい^^」

千昌はチェリーを口に含んだ。そしてそのままオレに顔を近づけてキスをしながらそのチェリーを口移しでオレに食べさせた。オレはチェリーの種だけを出した。千昌はそれを手で受け止めた。

ヒロミ親父
「うわーーーユーちゃん。そんな事!」

理恵ママ
「あらっじゃー『たっちゃん』には私が^^」

理恵は同じようにヒロミ親父に口移しでチェリーを食べさせた。ヒロミ親父はちょっと興奮気味に喜んだ。

ヒロミ親父
「ユーちゃん。どうしよう?オレ、もうクラクラしてきたよ(笑)」

オレ
「じゃー今度は杏子ちゃん。オレに食べさせてよ」

杏子
「はぁ〜〜〜い♪」

ヒロミ親父
「あっユーちゃん。それはカンベンしてー(笑)」

理恵ママ
「あらー『たっちゃん』は杏子ちゃんを独り占めしたいのねー^^」

千昌ママ
「ユーちゃんもやっぱり若い子がいいんだ(ーー;)」

ホステス2
「では、僭越ながら、若いわたくしがユーちゃんに^^」

オレはその名前も知らないホステスに近寄られてキスをしてもらいフルーツを口にした。

オレ
「んーーー美味しい^^プリンプリンしてみずみずしいなー♪」

千昌ママ
「まーユーちゃん!若い子がいいなんてひどいわ!少し熟してるけど、今日は私でしょー」

オレ
「いやーこのフルーツが新鮮で美味しいなーって思っただけなんだけど(笑)熟熟も大好きだよーーー♪」

理恵
「まーユーちゃん。熟熟って私たちの事!(-o- )/ 」

ヒロミ親父
「ははは^^ユーちゃん(笑)楽しいヤツだなー」

オレ
「あははは^^」

それからも歌を歌い、ホステスたちからチヤホヤされてヒロミ親父はしっかり酔って帰って行った。オレはEV前まで送って行った。そして再び特別室に戻った。

すでにテーブルは片付けられていた。オレが席につくと千昌は正面に座って理恵はオレの隣に座った。そして松井も入ってきた。

オレ
「ありゃーダメだな。。。完全にいかれてるよ」

理恵
「そういう時は何を言ってもダメよ」

千昌ママ
「すみません。」

理恵
「千昌さんのせいじゃないわ。これはよくある事だし」

オレ
「うん。後はオレの責任でなんとかするから、任せてくれ」

「という事で、今夜は千昌ママが面倒みてくれるの?」

理恵
「ユーちゃん!!!」

千昌ママ
「大変残念なんですけど、これ以上は理恵ママに怒られますので私はこれで^^」

「オーナー絶対またいらして下さいねー♪」

オレ
「はいはい^^」

千昌はそう言って自分の店に戻って行った。理恵はオレの方に向き直った。

オレ
「なっ何だよ」

理恵
「ユーちゃん。イヤーよー千昌のとこ行っちゃー(ーー;)」

オレ
「ジョーダンに決まってるじゃないか!(笑)」

理恵
「松ちゃんはどう思う?」

松井
「千昌さん・・・まちがいなくムーさんのタイプです^^」

オレ
「松井ぃー裏切るのかー(笑)」

理恵
「やっぱりっ」

オレ
「理恵ちゃん。オレはここに連れてきたんだぜ!変な気があったら他所へ行くさ」

理恵
「それはそうだけど、千晶の口移しのフルーツ嬉しそうに食べてたし(ーー;)」

オレ
「理恵ちゃんだってヒロミ親父に食べさせてじゃないか!!!」

理恵
「あっ!やきもち焼いてくれてるのー嬉しい^^」

松井は笑いながらその場を去って行った。松井が居なくなると理恵はすぐに抱き付いてキスをした。オレの舌を強く吸った。理恵の手はオレの首に回ったままだった。

理恵
「でも、ユーちゃん。。。新しい女欲しい?」

オレ
「オレは慣れてないオンナはあんまり好きじゃないの知ってるだろう?」

理恵
「そうだけど・・・たまには若い子も欲しいのかなーって」

オレ
「じゃーさっきの子なんとかしてくれるの?」

理恵
「いいえ!なんとかしません!!!」

オレ
「あははは^^」

松井は理恵を最優先に考える。それは理恵がオレを守るためには何でもする女だという事を身近にいてよく知っているからだった。それは松井の考えと通じるものがあるのだろう。

オレ
「じゃー理恵ちゃん。オレも飲みすぎたからもう帰ろう」

理恵
「はぁ〜い^^」

その夜は理恵の部屋で朝までしっかりとセックスをして過ごした。一緒に風呂に入り、イチャイチャした。理恵はそういうコミュニケーションをすごく喜んだ。


翌日・・・


朝は理恵が早起きして朝食を用意してくれた。オレがしっかりと朝飯を食うのを理恵は笑顔で見ていた。そして午前中に理恵の部屋を出た。

オレはよほど芦屋のヒロミのおかーさんの様子を見に行こうかと思ったが・・・次の機会にした。本橋の事も気になっていたが、約束があったので山城さんと一緒に新幹線に乗り東京へ向かった。


▼14時・・・赤坂料亭「桜井」


オレと山城さんは玄関で来意を告げた。女将に案内されて部屋へ通された。すでにそこには男が居た。


「いらっしゃいませ^^わざわざありがとうございます」

「どうぞこちらへ」

山城
「はい。では遠慮なく」

オレたちの席は上座だった。男はオレたちの向かいに座った。女将は少し男より下がったところに座った。

山城
「こちらがムトー商会のムトーさんです」

オレ
「初めまして、ムトーと申します」


「桜井です。この度は遠いところをお越し頂きありがとうございます」

山城
「ムトーさんには詳しいお話はしておりません。ただこの「桜井」を引き続きやってもらえないかと言う事だけを伝えております。」


「それにしても驚きました。失礼ですが、こんなにお若い方が松村さんの後継者とは」

オレ
「後継者と言えば語弊があるかも知れませんが、ただ松村さんの家の後見を頼まれただけです。もっとも結果的にはそれ以外にもやっかいなモノも預かる事になりましたが・・・何も出来ていないのが実情です」


「大阪のミナミでは、色んな伝説をお持ちだと聞きました」

「中でも『蒼い龍の女』の伝説はあなたの事だと・・・」

オレ
「あははは^^そんな伝説は嘘っぱちです(笑)」


「ほーじゃー『蒼い龍の女』は知らないと?」

オレ
「龍の刺青をしょってる女は知ってますが、伝説は知りません」


「私が聞いたところによると・・・」

「『蒼い龍の女』を手にした男はすべての成功を手に入れる事ができると」

「しかしながら、その女の背中に居る咬龍に認められなければ・・・男は3年以内に死ぬ!と聞いてます」

オレ
「ははは・・・誰がそんなデタラメを」


「咬龍の伝説は・・・50年以上前からあります」

オレ
「50年前?」


「はい。桜井の初代が・・・」

「上海で『龍の女』に助けられたんです」

「先代は上海で手広く商売をやっていて、日本軍の後押しもあって順調でしたが・・・抗日勢力からは狙われ、戦局が悪くなり先代はどさくさに紛れて拉致されてしまいました。色々あったのですが、結果的に龍の女に助けられて無事帰国する事ができました。」

「先代はいつかこの桜井にも龍がやって来て助けてくれると言い遺しました」

「もちろん時代が違いますから、上海の『龍の女』ではないのでしょうけど、その龍は初代「彫政」の龍だったとか・・・」

「今現在であれば、2代目彫政の関係する『龍』しか居ないはずです」

「私はそれさえ確信できたら、ここをお譲りしたいと思ってます」

オレはテーブルの上に出されたお茶に手を伸ばした。何か裏があるとは思っていたが、「蒼い龍の女」が絡んでいたのか

オレ
「その龍を見たいとおっしゃるわけですか?」


「はい。そしてその『龍』が認めた男があなたかどうか知りたい」

オレ
「そうですか。でもそれは何かの間違いでしょう。

私の知ってる龍の刺青を背負う女は、そんな伝説の女ではありませんし

きっと桜井さんがおっしゃる「龍の女」は他の人の事でしょう。

残念ですが、これで失礼させていただきます」

山城
「ムトーさん。すみません。もう少しだけ話を聞いて下さい」

オレ
「・・・」


「松村さんがうちの先代に言ったんです。

ワシの後継者は『咬龍』に認められた男だと

私は実は養子でして、子供の居ない先代に拾われました。

しかし、私はこの桜井を継ぐ器ではありません。

先代の願い通りに龍に認められた男にここをもらって頂きたいと思ってます。

どうか、桜井をお願いします」

男はそう言って頭を下げた。

山城
「ムトーさん」

オレ
「そうですか・・・わかりました。

龍の入れ墨・・・人前に晒してくれるかどうかわかりませんが、頼むだけは頼んでみましょう。

それでは今日のところはコレで失礼します」

オレは立ち上がった。男は向き直りまた頭を下げた。オレはそれ以上言葉をかけずにそこを出た。

山城さんが後を追いかけてきた。オレたちは一緒に玄関を出た。すぐ後ろで女将が礼をしていた。

オレたちは何も話さずに暫く歩いた。

オレ
「ホテルは赤坂プリンスでいいですか?」

山城
「あっはい。。。」

オレたちはホテルのカフェに入った。珈琲を2つオーダーした。

山城
「ムトーさん。すみません」

オレ
「いえ(笑)気にしてませんから」

山城
「私は余計な事は一切話していません。ただ知っているとだけ」

オレ
「きっと松村のジーさんが色々としゃべったんでしょう(笑)」

山城
「元々「龍伝説」は桜井さんからずいぶん前に聞いていたようで、それに関心を持って松村さんも独自にずっと調べていたようです」

オレ
「そーでしたか」

山城
「ただ私は松村さんから直接聞いていました」

「龍の最初の男は女が惚れていたにも関わらず3年を待たずして死に、二人目は女を力で奪った挙句本来の男に奪い返され・・・すぐに死んだ。そして本来の男は1度死にかけたが、咬龍に助けられたと」

オレ
「じゃー伝説は本当だと言うんですか?」

山城
「私は、そう思います」

オレ
「・・・」

最初の男とは高橋の事だ。彼は肺がんで収監中に病死した。力で奪った男とは郷田の事だ。剣龍会の会長を目前に彼も心筋梗塞であっけなく病死した。そして一度死にかけたが、咬龍に助けられた男とは・・・オレの事か。確かにあの時、オレは理恵に輸血してもらったらしいが・・・

単なる偶然が重なっただけだろう。

その夜は、山城さんと山城さんの紹介で銀座の店を何軒が飲み歩いた。そしてそのまま大人しくホテルで泊まり、翌朝山城さんと別れた。オレは来週もう1度、料亭桜井に行く約束をした。


▼11時・・・南青山クォーリーマンション7F事務所


インターフォンを鳴らした。


「はい」

オレ
「ムトーです」

暫く待たされた。そしてドアが開き見知らぬ女性が現れた。


「いらっしゃいませ!どうぞ中へ」

オレは部屋の中へ入った。佐和子がすでに立ち上がっていた。

佐和子
「お帰りなさい。ムーさん♪」

オレ
「うん。ただいまー(笑)」

まるでスカイマンションの1110号室のようだった。もっともこっちの方が若干広いように感じた。

オレは中央の大きなテーブルの前に座った。

オレ
「スカイに似てるな?」

佐和子
「ええ。マンションですからそう感じるのでしょうね。ここの方がスカイよりは広いですよ」

オレ
「そう」

佐和子
「紹介します」

「新規に正社員として採用した小林です」

小林
「小林聡子と申します。よろしくお願いいたします。社長」

オレ
「どうも^^ムトーです。社長とは呼ばないようにして下さい」

小林
「あっすみません。」

オレ
「(笑)」

小林は冷たいウーロン茶を入れて持って来てくれた。

オレ
「このマンション1棟丸ごと買ったんだって?」

佐和子
「はい。前田さんの判断で(笑)」

オレ
「キャピタル・ゲイン狙いか」

佐和子
「7階の部屋はすべて我々が使用するつもりです」

「住居部分の2階から6階まではすでに賃貸で埋まってます」

「1階2階の店舗も問い合わせが殺到してます」

「そういう意味ではすでに収益ベースに乗ってます」

オレ
「1階店舗は確保してるよな?」

佐和子
「はい」

オレ
「オレの部屋はある?」

佐和子
「もちろんあります。このフロアの一番端の部屋です。ご案内します」

オレと佐和子は一旦そこを出て廊下を歩き突き当たりの部屋に入った。角部屋という事もありさっきの事務所とはレイアウトが少し違っていたし、そのデザインはこれまでにない大胆なものだった。

完全に趣味の部屋、オレ個人のパーソナリティーだけで過ごす部屋、隠れ家といった趣になりそうなリビングだった。

もっともまだ何もオレの私物が入っていないので、壁のラックはスカスカだし、これと言った装飾品もないのだが・・・

ここにはオレだけが一人で居ても飽きない。退屈しない。そんな風に自分のモノで部屋を埋めていくスペースだった。これまのように大人数が集まって宴会をするようなスペースはなかった。

でもきっと居心地のいい部屋になるだろうと思った。

オレは佐和子を抱きしめてキスをした。自分の舌を佐和子の舌に絡ませて強く吸った。

オレ
「んーーーいい匂いだ^^」

佐和子
「半年振りよ」

オレ
「佐和子の部屋は?」

佐和子
「ここの手前のマンションを買ったわ」

オレ
「じゃー今夜はそこで過ごそう」

佐和子
「いいわよ^^」

オレは佐和子の体から離れた。そして各部屋を見て回った。ここもオレの好みを知っている沢木女史のデザインに統一されていた。

入り口、手前の一室にはニューヨークから送付した大量の私物がパッケージされたまま山済みされていた。

ベッドルームに戻り大きなベッドに二人で腰をかけた。

オレ
「六本木の店の方は?」

佐和子
「すでに工事は7割方進んでるから、予定通り6月の上旬にオープンできるわ」

オレ
「佐和子プロデュースの六本木「Maggie」だな?」

佐和子
「はい。まずまちがいなくヒットするわよ^^」

オレ
「スタッフは?」

佐和子
「大阪からマネージャーの滝口君を筆頭に他2名、後はこちらで募集します・・・来週から求人誌2誌に募集広告が掲載される予定よ」

オレ
「わかった^^」

オレは佐和子にキスをした。そして乳を揉んだ。もう我慢できなかった。普段はあまり佐和子といちゃいちゃする事はない。今日の佐和子はいつになく御機嫌だった。そんな佐和子が可愛く思えて佐和子の女を味わいたかった。

オレは佐和子のストッキングと下着を一気に下げて下腹部を露出させた。佐和子はそれだけで目を閉じて体を硬くして無抵抗になる。

オレは佐和子の股間に顔を埋めた。草むらの上に顔を擦りつけた。ふとももはぴったりと閉じられている。

オレは佐和子の片脚を持って膝を曲げさせた。

佐和子
「うぅー」

股間を見られている恥ずかしさにたまらず声を上げている。オレは股間の草むらを掻き分けて割れ目を探してそこを指で開いた。

佐和子
「あー」

割れ目を指で開いた。その中のヒダも指で開いた。熱い透明な液体が流れ出た。そしてピンク色のキレイな穴が見えた。

オレ
「佐和子・・・キレイな穴だ」

佐和子
「あーーーそんなっ」

オレはそこに口をつけて舌を使った。佐和子の声のトーンが上がった。オレはもう片方の脚を上げさせて股間をいっぱい開かせた。そしてそこを舌を使って責めた。佐和子の声が大きくなる。

オレは自分の下半身につけているものだけを脱ぎ捨てた。自分のモノを佐和子の口に持って行きそこへ押し付けた。佐和子は口を開いてオレのモノを受け入れた。何度か腰を使い口の中に突っ込んだ。

そして佐和子の女の穴に自分のモノを突きたてた。

佐和子
「うぁーーー」

オレは佐和子の両脚を抱えてゆっくりと腰を使い自分のモノを出し入れした。

佐和子
「うぁーうぁーうぁー」

佐和子はオレのモノが穴の奥深くまで突き刺さるたびに声を上げた。股間は開きオレのモノをいっぱい咥えながら佐和子の穴はオレのモノを締め付ける。オレは動くスピードを徐々にアップした。

佐和子の声を聞きながら激しく腰を使い佐和子の穴の奥を責め立てた。

佐和子
「うぁーあーーーあーーーあーーー」

佐和子の上半身は反り上がり顎を突き出していった。オレはそれでも動きを止めず佐和子の穴を激しく責め立てた。

佐和子
「うっあーーーあーーーあーーー」

佐和子は立て続けにいった。佐和子の苦しげな表情とその声を聞いてオレは満足した。そしてゆっくりと佐和子の体から降りた。

服を着たままの佐和子を横抱きにしていた。佐和子の体はまだ反応して、時折りピクンと動き声を上げる。そして脚をオレの脚に絡ませて少し腰を使う。

そんな風に喜びを示す佐和子が好きだった。

佐和子の指がオレのモノを弄った。そしておもむろに起き上がりオレのモノに顔を伏せた。そして指と口を使ってオレを満足させようとした。オレはそれを途中で止めさせた。

オレ
「後で・・・今夜お前の部屋で」

佐和子
「ほんとに?」

オレ
「ああ。もっと落ち着いたところでゆっくりとしよう」

佐和子
「うん^^ありがとう」

オレは佐和子を引き寄せてキスをした。オレのモノの味がした。そして佐和子をオレの体の上に乗せていた。佐和子の体の重さを感じながら暫く抱いていた。

オレは簡単にシャワーを浴びて部屋を出た。


▼13時・・・赤坂、日本料理店「桔梗」


昨日来た料亭「桜井」から歩いても5分足らずの店だった。満さんの女が経営する日本料理店だった。


「じゃーこっちで本格的に仕事をするんだな?」

オレ
「はい(笑)まずはデザイナー探しからですけど」


「そうか。神戸もまだまだ治まる様子が見えないし、お前もこっちに居る方がいい」

オレ
「こっちは平和なんですか?」


「何しろ首都だからな(笑)それに景気がいいから何処もドンパチなんかやりたくない。いたって平和な街だ」

オレ
「それは良かった^^」


「由紀もこっちに来たがって居るんだけど・・・なかなか」

オレ
「まだ帰国の挨拶もしてませんから近い内に顔を出します^^」


「うん。お前が行くとオフクロが喜ぶ(笑)」

オレ
「はい^^」

とりあえず帰国の挨拶のつもりで待ち合わせた。満さんはいつもと変わりなくこっちで御機嫌で過ごしているようだった。オレはそれさえ確かめられれば良くて、必要以上の事は聞かない事にしていた。


▼15時・・・原宿・カフェ


斉藤はオープン・カフェの方に居た。オレはそのテーブルに近づいた。

斉藤
「おう^^お帰りっ!」

オレ
「ただいまっ(笑)」

オレはアイス・ティーを頼んだ。平日のこの時間でもここは若いヤツラで賑わっている。

オレ
「忙しいか?」

斉藤
「まー景気がいいからな!そこそこ忙しい」

オレ
「嫁はどう?」

斉藤
「ん?あー子育てに忙しいようだ(笑)」

オレ
「南青山に事務所を構えた」

斉藤
「ほー^^いよいよ何か始めるのか?」

オレ
「うん。とりあえず六本木に店を1軒・・・まーこれはオレ達の遊び場みたいなものだけどな」

斉藤
「自分が遊ぶために店1軒つくるのか?(笑)」

オレ
「いや、その店を流行らせるのも遊びのひとつだってことだ(笑)」

斉藤
「どっちにしても遊びって言い切ってしまうところが憎いな^^」

オレ
「ははは^^」

オレはカプチーノにガムシロをいれずにそのままグラスを持って口にした。

斉藤
「そういやこの間、横山と会った時に聞いたけど、サンタモニカにも進出したんだってな?」

オレ
「進出とは大げさだ(笑)まだ1店舗だけだけどな」

斉藤
「それにしてもニューヨークにサンタモニカだろう?情報収集だけでもいいじゃないか」

オレ
「今月末にはパリにも拠点が出来る」

斉藤
「パリって、フランスのか!一体お前何を考えてるんだ?」

オレ
「もちろん世界平和だ(笑)」

斉藤
「バッカヤローが(笑)」

オレ
「ところでいつからこっちへ来れる?」

斉藤
「えっ?」

オレ
「今の会社を辞めていつ頃オレたちの会社に入って来れるのか?聞いているんだ」

斉藤
「おいおい^^本気かよ?」

オレ
「なんだ?イヤなのか?(笑)」

斉藤
「誰もそんな事は言ってないさ。ただ、女房、子供も居るから・・・」

オレ
「今お前どこに住んでる?」

斉藤
「目黒だ」

オレ
「もっと近くの広いマンションを買え!こっちで100%ローンを組む。年収は今の倍でどうだ?」

斉藤
「マジかよ?」

オレ
「斉藤・・・」

オレは斉藤の目を見た。斉藤もオレを正面から見ていた。

斉藤
「わかった。明日にでも辞表を出す!」

オレ
「うん。よろしくな^^」

オレは事務所に戻り佐和子と一緒に佐和子のマンションへ行った。そこもしっかりとデザインされた部屋になっていた。そしてバスルームが大きくカスタマイズされて、通常の倍はある広さになっていた。

佐和子
「ここだけは拘ったの(笑)」

オレ
「あっ!もしかして」

オレはバスタブに湯を張った。壁際にはスイッチ類が付いていた。

オレ
「そっか。もうこういうのがあるんだ」

佐和子
「ずっと探してたのよ^^まだ業務用でも出回っていない試作版なんですって」

オレ
「嬉しいなー^^仕事中でも昼間でも一緒に入ろうなっ!」

佐和子
「いいわよ^^」

オレは佐和子と一緒に風呂に入りジェットバスを味わい満足した。そしてその夜は佐和子と何度もセックスをした。翌朝も一緒に風呂に入った。オレはすっかり気に入ってしまった。

佐和子と一緒に近くのカフェで朝食を摂った後、オレたちは事務所に行った。すでに小林は出勤していた。オレは自室に入った。

いくつかのダンボール箱を空けて、リビングの壁際のラックに片付け始めた。ニューヨーク大学在学中に揃えたシェークスピアなどの本。陶芸関係、美術全集、写真集、などなどであっと言う間に壁一面のラックは埋まってしまった。

付き合いで買った絵画も10数点あった。そして3年間撮りためた写真。いくつかは引き伸ばしてパネルにしてあった。

備前焼の観賞用の大皿、利用可能な皿や茶碗類、それらはキッチンの棚に配置した。

それでもまだ全体の5分の1もダンボールは減っていなかった。最後に大量の服のパッケージを寝室のワードローブに運んでその日はそれまでにした。

東京でのオレのプライベートルームはここになる。ここ以外にオレが立ち寄るところは、佐和子の部屋・・・そしてもうひとつ大きなところが残っていた。

オレは着替えて部屋を出た。通りに出てタクシーを拾って白金台に行った。キョーコのマンションの前でタクシーを降りた。ちょうど向かいに新しい店が出来ていた。オレはそこに入ってそこからキョーコに電話をした。

オレ
「ムトーです」


「ユーイチ♪もしかして・・・帰って来てる?」

オレ
「うん。向かいのカフェからだ」


「うわー^^待っててすぐに行くから(笑)」

オレ
「おう(笑)」

オレは電話を切って席に付いた。「連れがすぐに来るから」と言ってオーダーをしなかった。

オレは上着からキャメル・ライトを取り出して火をつけた。日本にかえって来てからタバコの銘柄を変えた。単純にらくだの絵が描かれたホワイトとブルーのパッケージデザインが良かったからで、タバコの味そのものは特にどうと言うことはない。

向かいのマンションからキョーコが出てくるのが見えた。そして店内に入って来た。すぐに目があった。オレは立ち上がってキョーコが近づくのを待った。

軽く両手を広げて抱擁を交わした。キョーコの匂いをすぐに感じた。

オレ
「うん。相変わらずきれいだ^^そしていい匂いだ^^」

キョーコ
「ちょっと恥ずかしいけど、嬉しい^^」

オレたちは席に着いた。やはりキョーコが入ってくると客の視線が集まる。そしてニューヨークスタイルで抱擁を交わした挨拶。注目されて当然だった。

キョーコは愛想よくウエイターに冷たいカプチーノを注文した。オレも同じものを頼んだ。

オレ
「そっか(笑)自宅の向かいだからすでに顔なじみなんだな?」

キョーコ
「うん。つい便利だからよく利用するの^^」

オレ
「そう(笑)じゃー今日からオレがお前の亭主だってことを説明しておかないと」

キョーコ
「うわーそう言っていいんだ?(笑)」

オレ
「何か困ることは?」

キョーコ
「全然ありません^^」

注文したものが運ばれてきた。キョーコはガムシロを少しだけ入れて、ストローを取り出してそれに差した。軽くステアしてオレの前に置き直した。

オレ
「裕子は?」

キョーコ
「学校に行ってるわ^^夕方にスクールバスで帰ってくるの」

オレ
「そっか^^じゃー3人で外で食事しよう」

キョーコ
「うん」

オレはカップを持ってストローを口にした。

オレ
「たぶんこれからはこっちが新しい仕事のベースになる」

キョーコ
「じゃーずっとこっちに居るの?」

オレ
「うん。関西へも時々は帰るけどな」

キョーコ
「私のところへは?」

オレ
「週の内半分ぐらいは居たいなーと思ってるんだけどいいか?」

キョーコ
「いいに決まってるじゃない!」

「ユーイチが東京で仕事して・・・私と過ごす」

「本当にそんな日が来るなんて・・・」

オレ
「もうオレたちは過去を振り返って懐かしがる間柄じゃない」

「オレのプライベートはまだ問題が山済みだけど」

「我慢してくれるか?」

キョーコ
「うん。そんなの平気よ^^本当は待ってたんだから」

オレ
「来週にはお前は30だ^^信じられないけどな(笑)」

キョーコ
「きゃー言わないでー(笑)」

オレ
「新しい時代を始めよう^^」

オレはキョーコを見ていた。10代最後の年に知り合い付き合い始めた。そして20代になり濃厚な付き合いに変わった。そして・・・別離。キョーコは結婚して子供を生んだ。そして離婚。それからも紆余曲折があったが、今こうしてオレが東京へ仕事のベースを移した事によりキョーコとの新しい関係が始まろうとしていた。

キョーコ
「見せたいものがあるの!部屋に来て?」

オレ
「うん」

オレたちは店を出て向かいのキョーコのマンションに入った。EVに乗り3階へ・・・

部屋に入るとインテリアが一新されていた。

オレ
「うん。なかなかいいデザインだ^^」

キョーコ
「気に入ってくれた?」

オレ
「ああ。もちろんさ(笑)キョーコは?」

キョーコ
「私も気に入ってるわ(笑)」

オレ
「流行に左右されずテーマ性のあるデザイン。まるでキョーコのようだ。素材の良さを生かしてシックにそれで居て女性らしさもあって、見事な出来だ」

キョーコ
「うわーさすがね^^」

オレ
「ははは^^オレほど沢木女史を買ってる人間は居ない。彼女がデザインしたものはすぐにわかる」

キョーコ
「他の部屋もみてー」

オレ
「うん」

残り3部屋を見せてもらった。寝室にはダブルベッド。壁面と統一されたドレッサーにもう1面はたぶんすべてがワードローブだろう。

次の部屋は子供部屋だった。ここもシンプルにまとめられていた。

そして最後の部屋・・・そこはオレの部屋だった。スペース自体はそう広くはないが、使い勝手のよさそうな書斎になっていた。

オレ
「ありがとう^^オレの部屋まで用意してくれて」

オレはキョーコを抱き軽くキスをした。

キョーコ
「気に入ってくれて良かった^^」

オレ
「これで心置きなく仕事ができる」

キョーコ
「そう?^^」

オレ
「失敗してプータローになってもここで面倒みてもらえそうだし」

キョーコ
「そうよ^^ここへ来たらゆっくりして!ニューヨークでも忙しかったでしょうから」

オレ
「ありがとう」

オレたちは部屋を出てリビングの方に戻った。そしてL字型にセットされているソファにかけた。キョーコは冷たいウーロン茶をグラスに入れて持って来た。

オレ
「ニューヨークから戻って来てまだ1週間しか経っていないのに、もう遠い昔の事に思えるよ(笑)」

キョーコ
「そうだ。卒業おめでとう^^首席だったんでしょう?」

オレ
「ああ。ありがとう。1番で卒業した^^でも演劇学科だから特に頭がいいと言うわけじゃない」

キョーコ
「ううん。ユーイチはちゃんと努力して頑張ってたもの。えらいわー」

オレ
「あははは^^そう言ってもらえると素直に嬉しい(笑)」

いつも明るくオレを煽ててくれるキョーコ。オレはキョーコにそんな風に褒めてもらうのが昔から好きだった。これからはオレがキョーコをいっぱい喜ばせてやりたい。心からそう思った。

オレはさっそく寝室でキョーコに裸になってもらってその肢体を十分観賞してベッドに入った。久しぶりにキョーコを抱いてきついセックスをした。

夕方裕子がアメリカンスクールから帰ってくると、3人でメシを食いに行った。そしてその日はキョーコの部屋で過ごした。


▼5月21日・・・赤坂プリンスホテル


待つほどもなくユーコはロビーに現れた。すぐにユーコはオレを認めて小さく手を上げてその手を振っていた。

オレは立ち上がってサングラスを外した。ユーコが近づきオレは少しおどけた調子で両手を広げた。ユーコは無邪気な笑顔でその中に入って来た。オレたちは抱き合った。そして軽くキスをした。

オレ
「ただいまー^^¥」

ユーコ
「おかえりーユーちゃん^^」

オレたちはそのまま庭園に出て、ステーキの店に入った。ビールで軽く乾杯をした。

ユーコ
「卒業おめでとう^^」

オレ
「うん。ありがとう」

ユーコ
「ニューヨーク大学、芸術学部、演劇学科を首席で卒業♪」

「ユーちゃん。すごくカッコイイよ!」

「ホテルに入ってロビーで見つけて、立ち上がった時ユーちゃん光ってた」

オレ
「それはユーコの方さ!」

「澄まして歩いてると誰かわからないぐらいイイオンナだった」

「オレを見つけて笑顔で手を振ってくれた瞬間に、まるで天使が降りてきたように嬉しかったぜ!」

ユーコ
「うわーほんとにぃー^^」

オレ
「ユーコのその笑顔に勝るものはないっ!」

ユーコ
「ユーちゃん。褒めすぎー^^でも嬉しいー♪」

サーロインとフィレがそれぞれ運ばれてきた。テッパンの上に乗せられている。テーブルに出す場合のサービスをもう少し考えたほうがいい。オレはそう思った。

オレ
「研修の方はどう?」

ユーコ
「うん。専門学校で習ったこととそう変わらないから、大丈夫よ^^」

オレ
「予定通りだとどうなる?」

ユーコ
「来月で研修が終わって、すぐにフライトが始まるのよ」

オレ
「そっか^^じゃーママや真美と一緒に飛行機乗ってユーコのスチュワーデス姿を見に行かなくては^^」

ユーコ
「恥ずかしいから、ユーちゃんはひとりで乗って見て^^」

オレ
「あははは^^」

オレたちはしっかりと肉を食い、ホテルの最上階のバーに行った。暮れなずむ東京の街を眺めながらブランデーの水割りを飲んだ。

ユーコ
「東京の夜景もきれいねー^^」

オレ
「うん。これから暫くはこっちなんだ」

ユーコ
「東京でずっと仕事をするって事?」

オレ
「そうなんだ」

ユーコ
「じゃー私もそうする」

オレ
「えっ?」

ユーコ
「成田空港が出来たからこっちに居る方がいいみたいなの」

オレ
「そっか。じゃーこっちでひとり暮らしか?」

ユーコ
「寮に入れるみたいだけど・・・どうしようかなー?」

オレ
「うん。寮がいい^^」

ユーコ
「寮だとユーちゃん泊まれないよ?」

オレ
「あははは^^オレが泊まれないのは残念だけど、男子禁制ってのは安心できる」

ユーコ
「ふーーーん(笑)じゃーユーちゃんの部屋に行っていい?」

オレ
「あー大歓迎だ^^まだ出来てないけどね」

ユーコ
「うん。出来たら一番に案内してよ」

オレ
「もちろんさ」

オレは無邪気に話すユーコの顔を見ていた。黙って見ていると社会人になったユーコは少し大人びて見える。

ユーコ
「なぁ〜に?」

オレ
「ん?あーオレまだママや真美ちゃんに帰国の挨拶してないんだ」

ユーコ
「ユーちゃんは大阪へ帰る予定はあるの?」

オレ
「特にないけどユーコは?」

ユーコ
「来週の週末には帰ろうかなーって思ってる」

オレ
「じゃーそれに合わせようか?」

ユーコ
「うん^^一緒に帰ろう♪」

オレたちはそのままホテルの部屋に入り、朝まで一緒に過ごした。ユーコは翌朝早くに羽田の研修センターに戻って行った。

オレは南青山の事務所に戻り、1階のテナントは可能な限り自営で埋めるプランを話し合った。不動産屋、カフェレストラン、花屋、などなど・・・

頭の片隅にずっと気になっていた事についてゆっくりと考えてみた。オレは理恵を来週桜井に連れて行く約束をした。

そして「蒼い龍」を見せる。

結果、どうなるか?たぶん桜井を譲られてオレは料亭経営を行う事になるのだろう。断る理由が・・・ない。

その場合、誰を「女将」にするのか?

理恵は大阪の要だ。東京に連れてくるわけには行かないし、理恵自身こっちに来たがらないだろう。

理沙?今の理沙には料亭の女将になる気はまずないだろう。

佐和子?彼女にはもう次のプランであるファッション関係で動いてもらっているし、それを今更変更出来ない。

洋子?未だ会ってもいないのに、今の段階ではなんとも期待のかけようがなかった。

間島を呼ぶか?いや次代の金沢の女将をこっちに連れてくるわけには行かないし、まだ若すぎる。

やはり、紗也乃しかいないか?しかしサンタモニカへ行ってまだ間がない。刈谷も紗也乃が来て喜んでいるだろうし・・・

やはり理恵に頼んで、誰かをこっちへ寄越してもらうか?んーーーそうするとまた完全に理恵に女たちを抑えられてしまう。なんとかこっちで手配すべきだな。

逆にそれが出来なければ、料亭なんてやる必要はない。オレはそう思う事にした。



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