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Love is over


欧陽菲菲:「Love is over」

高校生の頃は「雨の御堂筋」コレでしたねー^^


1986年5月・・・

5月20日・・・

▼21時・・・赤坂「桜井」はなれ

洋子
「じゃーその純子さんの「伏龍」はまだ目覚めていないの?」

オレ
「どうもそうらしい」

「それを本人も石本さんも気が付いて・・・」

「純子ママはオレなら「伏龍」が目覚める!と言ったらしいんだ」

「そうなれば・・・もしその後で、石本さんが純子を抱けば・・・」

洋子
「石本さんが「伏龍」を目覚めさせる事が出来なかったら3年以内に死ぬ?」

オレ
「伝説ではな(笑)」

オレはビールを飲み干した。空になったグラスに洋子はビールを注いだ。

洋子
「だから・・・あなたを殺そうとしたの?」

オレ
「咬龍の女が傍に居るオレが怖くなったんだろう。衝動的にそうした」

洋子
「許せない。あなたを殺そうとするなんて・・・」

オレ
「ははは・・・でももう和解した」

「その証拠に伏龍を目覚めさせてくれ!とオレに頼んできた」

洋子
「えっ!だってそんな事をしたらもう・・・」

オレ
「うん。2度と純子ママを石本氏は抱けなくなるけど、それでもいいらしい」

洋子
「それって、純子さんがあなたの女になるって事?」

オレ
「いや龍を目覚めさせた後は、そのまま石本氏と一緒に居るらしい(笑)」

洋子
「石本さんは、わかっていないようね?龍が目覚めると言う事がどういう事か・・・女はもう男から離れられなくなるのに・・・」

「純子さんはそれを黙ってるのね?」

オレ
「ほんとに離れられなくなるのか?」

洋子
「あなたが全部入ってきた時・・・私の龍と一体になって私の体の中に居るのよ!狂いそうな快感が永遠に続くの。それを感じたらもうダメよ。」

「たぶん姉ももうそうなってるんでしょうね」

オレ
「じゃー全部入らなければいいんだ?」

洋子
「それは全部入ったり、そうじゃない場合も自分の意思でできるの?」

オレ
「たぶんな」

洋子は立ち上がってオレの隣に座りなおした。そしてオレの手を握った。

洋子
「今日は、全部入ってきて」

オレ
「・・・」

洋子
「どうしてダメなの?」

オレ
「・・・」

洋子
「嫌、私だけそんなの嫌よ」

オレ
「・・・」

洋子
「壊れない。絶対に私は壊れないわ」

「あっあなた・・・声出してないじゃない」

「どうして?」

オレ
「ははは・・・洋子がオレの手を握ってるからさ」

オレは手を離して、その手でグラスを持ちビールを飲んだ。

洋子
「手を繋いでいるとあなたは声を出さずに直接私の心に話しかける事ができるのね?そういう事?」

オレ
「龍の女にだけな^^洋子もその内できるようになるさ(笑)」

洋子
「そう?あなたと心で会話ができるようになる?ほんとに?」

オレ
「たぶん(笑)」

洋子
「あーあなた」

洋子はオレに抱きついてきた。そして自分からキスをしてきた。ヨーコの舌がオレの中に入ってオレの舌を探りそれを吸った。オレはゾクりと感じてヨーコが欲しくなった。

オレは奥の部屋に洋子を連れて行った。洋子は目の前で和服を脱いだ。理恵がするように背中を向けてうまく龍を見せながら・・・すとんと着ているものを落して立ち上がると、その裸身が薄暗い部屋に浮き上がるように現れた。

オレもスーツを脱いで素っ裸になった。

布団の上に仰向けで寝た。ヨーコはオレの体に被さるようにしてキスをした。顔をこすりつけるようにしながらオレの胸にキスをした。洋子の指はオレのモノに絡みついてこすり始めた。

オレは乳首を吸われ、自分のオトコのモノを刺激され、呻き声を上げた。洋子の舌がだんだんと下半身に降りていってついにオレのモノを口にした。舌で舐め口の中に入れ、同時に指を使いオレのモノを刺激する。

オレ
「洋子。穴が欲しい」

洋子
「はい。すぐにっ穴で咥えますから」

オレのモノから洋子の口から離れたと思った瞬間すぐに違う穴がオレのモノを咥えた。

洋子
「あぅーーー」

いつの間にか洋子はオレに乗り上半身を起こしていた。そして腰を使い始めた。

洋子
「うぁーーーあーーー」

「だめっ自分で出来ない」

「あーあなたーしてーーー」

洋子はオレの肩の横に手をついた。オレは洋子の腰を両手で持って動かしながら腰を使った。ゆっくりと出し入れするように・・・

洋子
「あぅ あぅ あぅ」

オレのモノが穴の置く深くに突き刺さる度に洋子は声を上げた。顎を突き上げ悩ましい表情で泣くように声を上げる洋子・・・徐々にスピードを上げるとその声は大きくなり、それに合わせて腰を持った手とオレの腰の動きが早くなっていった。

洋子
「うぁーあーーーあーーーあーーー」

洋子の顔を上げ、大きな声を出しながらいった。

オレは洋子の穴にに入ったまま洋子の体をひっくり返すようにしてその体に乗った。洋子の両脚を抱え上げてそのまま責め立てた。

洋子
「うぁーあーーーあーーーあーーー」

洋子は立て続けにいった。

オレ
「洋子。全部入るぞ」

洋子
「あーはいっ」

オレは洋子の体に乗り自分のモノを入れたまま自分の両脚で洋子の両脚を挟むようにしながらゆっくりと動いた。

そしてその穴の奥に意識を集中して・・・オレは全部洋子の穴からその体に入った。

洋子
「うわーーーー」

それはまるでオキナワの海に潜っているような間隔だった。浮いている。前後左右上下がよくわからない。それでも呼吸は出来ている。行きたい方向に体を向け前のめりになるだけで進んだ。

突然大きなうろこの巨大なモノが現れた。至近距離で見る鯨のようにそれはオレの周囲を圧迫するように動いた。うろこの胴体が高速に流れるようにオレの目の前を通過したかと思うと、突然その巨大な頭が眼前に現れた。

そいつの目は赤くオレを睨み、むき出しの獰猛さをその口元に表していた。オレは食われると思った。恐怖にパニックに陥った。龍は口を開きオレに迫った。オレはやられるっ!と咄嗟に思った瞬間体を捻った。

水流とも渦とも知れない流れが起き、暴風のうねりで一瞬のうちに体を持っていかれる感覚・・・オレは手を伸ばして掴んだ。何かを掴んだ。流れの間隔がなくなりすべての動きが止まった。

オレは龍の頭に居た。そこに掴まっていた。龍は動き出した。ものすごいスピードで左右に光が飛んでいる。真っ直ぐに一直線に走っている間隔から急に重力が係り今度は上に進み始めた。一瞬で飛ばされた感覚・・・

またふわふわと浮きながら漂っている。

目の前に天井が見えた。まるでオレはそこに寝ているように、オレは起き上がるように体を動かそうとした。腕を目の前に持ってきたが・・・見えない。足も同じようにして見たが見えない。

しかしオレの手足は確実に存在する。

オレは下を見てみた。女の体の上に男が乗っている。小さく腰が動いている。セックスの真っ最中だった・・・女の顔がよく見えるようにオレは動いた。その女は洋子だった。オレは傍に近寄った。男の顔も見た。。。

そいつは・・・まさしく「オレ」だった。

そしてオレの周辺がまた光の帯状になり、オレは飛ばれる感覚に襲われた。

洋子の喘ぎ声・・・オレはゆっくりと目を開けた。洋子は少し口を開き眉に皺を寄せながらも切なさそうな表情を浮かべていた。

オレは洋子の両脚を持って再び激しく腰を使った。

洋子
「うぁーあーーーあーーーあーーー」

洋子の上半身は反り返って指は布団を掴み。締まりのいい穴はオレのモノをいっぱい締め付けてオレに精液を出させようとしていたが・・・穴の奥が少し緩み熱いモノが溢れた。

オレはゆっくりと洋子の体がから降りた。そして仰向けに寝た。

天井が見えた。さっきも見た。意識で体を動かそうとした。動かない。動くはずがない。手を前に出した。自分の手・・・オレは上半身を起こした。まだいっていないオレのモノは大きいままだった。

全部見える。一体さっきのは何だったんだ?オレはセックスの最中に居眠りして夢でも見てたのか?

隣で洋子はぐったりとしていた。オレは手首に嵌ったままのデイジャストを見てみた。午後10時半・・・まだそんな時間か?

洋子
「あーーあなた。帰ってきたのね」

オレ
「ん?ずっとここに居るじゃないか(笑)エッチしてただろう?」

洋子
「そーだけど、全部入ってきて途中で何処かに行ったような気がして」

オレ
「あっそう?手を抜いたつもりはないんだけど?(笑)」

洋子
「狂いそうな快感の後にあなたが全部入ってきて、ものすごく幸せな気持ちになってずーーーとすごく気持ち良かったのよ」

オレ
「そう^^」

洋子
「あーーーあなたーきてー」

オレ
「あっうん」

オレは洋子の隣に寝た。そして洋子を横抱きにした。洋子はオレの脚に自分の脚を絡めて体をぴったりとくっつけてきた。まるでオレの体の線に沿うように隙間なくオレの体と一体になっているように感じた。

オレ
「お前の体、ものすごくオレの体に馴染んでるな?」

洋子
「うん。もう絶対離れられない」

オレ
「そう」

洋子
「いやよ!居なくなったら・・・」

そのあと、一緒に風呂に入った。洋子は確かめるようにオレの体を丁寧に洗い。湯船の中でもオレにくっついたままだった。

風呂から上がり、洋子を抱いてふとんに入ると洋子はすぐに眠りについた。オレは洋子を抱きながらいつの間にかオレも眠ってしまった。


▼9時・・・クォーリーオフィス


小林
「おはようございます^^」

オレ
「おはよう^^」

オレは自分のデスク前の椅子に座った。小林はすぐに淹れたての珈琲を持ってきてくれて、フレッシュとスプーンを使った。

小林
「どうぞ^^」

オレ
「ありがとう^^」

応接室から横山が出てきた。打ち合わせが終わったのだろう。客はオレたちを見て軽く頭を下げて、事務所を出て行った。横山は戸口まで見送った。

横山はオレのデスクの前に椅子を持ってきて座った。

横山
「仕入れ関係の見直しを含めて新しい業者を紹介してもらいました。その打ち合わせです」

オレ
「そう^^よろしく頼む^^」

横山
「午後からスタッフ募集の面接ですが、オレと松井さんで行いますけど特に何かありますか?」

オレ
「んーーーないっ!後で履歴書をみせてくれればいい」

横山
「了解です。」

オレ
「1階の店、ブティックの方はどう?」

横山
「雑誌に載ってから地方からの問い合わせが多いですね。松村屋さんのルートでそこそこ売れてますが、店の方はもう少し何か必要かと」

オレ
「ふむ。引き続き新しい広告展開を模索するか?」

横山
「はい。斉藤さんと相談しておきます」

オレは珈琲を口にした。

オレ
「そうだ。横山、実は四方が帰ってくる事になった。こっちで部屋が必要なんだが、どこか手配しておいてくれないか」

横山
「了解です。でも四方さんは何を?」

オレ
「とりあえず、経営分析とか投資とかそんなモノらしい(笑)」

横山
「要するによくわからないけど、なんとかしろ!と言う事ですね?」

オレ
「あははは^^そういう事だ」

横山
「なんとかします(笑)」

オレ
「じゃーちょっと出てくる」

横山
「はい^^いってらっしゃい」

オレは立ち上がった。小林に軽く手を上げて事務所を出た。EVに乗り5階で降りた。沙耶の部屋のインターフォンを押した。

沙耶
「はい」

オレ
「ムトーです」

沙耶
「はぁ〜い^^」

すぐにドアが開きオレは部屋の中へ招き入れられた。沙耶は化粧をして出かける準備が出来ているようだった。軽く抱擁をしてキスをした。

オレ
「今日は仕事だったな?」

沙耶
「うん。もうすぐ出ようかなーって思ってたところ」

オレ
「うん。ちょっと顔を見ておきたいと思っただけだから、じゃー下でお茶飲む時間あるか?」

沙耶
「うん^^」

オレは再度EVに乗り1階へ降りた。一度マンションの外へ出て表から1階のカフェに入った。沙耶はウエイターにアイス・ティーをオーダーした。オレも同じものを頼んだ。

沙耶
「今日もmar'sのLIVEはやるの?^^」

オレ
「うん。まだ曲が揃ってないし、バックコーラスの振り付けもまだだから来週ぐらいかな?(笑)」

沙耶
「若い子にも人気あるし^^いいなーユーちゃんは」

オレ
「あははは^^グラサンかけて派手な衣装で誰かわかんねーからだろう」

ウエイターがオーダーしたものを持ってきた。オレはガムシロを入れずにそのまま口にした。

沙耶
「でもなんかちょっと心配(ーー;)」

オレ
「何が?」

沙耶
「この間もモデルの若い子がいっぱい来てたし」

オレ
「あれはいつものサクラだ^^」

「沙耶がそこいらの若いやつに負けるわけないじゃないか(笑)」

「それにオレは若いのはあんまり好きじゃないし」

「沙耶も最近は大人のイイオンナになって来てオレの方こそ心配だぞ!」

沙耶
「へへへ^^そう?」

オレ
「ああ。しょちゅうこうして少しの時間でも沙耶を見ていたい^^」

沙耶
「ほんとー?なんか元気出てきちゃった^^」

オレ
「おう^^」

オレ
「じゃー行こうか?仕事がんばれー^^」

沙耶
「はぁ〜い^^」

オレ達はカフェを出て、通りまで腕を組んで歩いた。そしてタクシーを止めて沙耶を乗せた。オレは手を振ってタクシーが走り去るのを見送った。沙耶はご機嫌で仕事に行った。オレは・・・ほっとした。

オレはもう1度手を上げてタクシーを止め、自由が丘へ向かった。

▼11時・・・自由が丘

マンションの玄関でオートロックの暗証番号を押した。電気的に施錠が外れる音がしてオレはマンション・ロビーに入った。EVで5階へ上がり505号室の前でインターフォンを押して名乗ると、暫くしてドアが開き中に入った。

レミ
「おはよー^^」

オレ
「まだ寝てるかと思ったけど、大丈夫か?(笑)」

レミ
「大丈夫よ^^これでも最近は早起きなんだから」

オレ
「そっか^^」

オレはリビングに通された。すでにカーテンは開いていて、明るくなっていた。テーブルの上には日経新聞と朝日新聞の2誌が置かれていた。

オレ
「珈琲を飲みながら、堅い朝刊を読んで世の中の動きを知る。まるでビジネスマン並みだな?」

レミ
「すっかり習慣になっちゃったから(笑)」

レミは珈琲を入れて、オレの前に置いた。そして新聞と自分の珈琲カップを片付けた。オレは自分でフレッシュを入れてスプーンを使った。

レミは戻ってきてオレの隣に座った。

レミ
「仕事忙しいよね?」

オレ
「ああ。ジュエル・ブランドもいいスタートだし、来月は六本木に3店舗オープンだからな^^」

レミ
「そう^^」

オレ
「で、何だ?」

レミ
「えっ?」

オレ
「何かリクエストがあるんだろう?言えよ」

レミ
「ううん。だいじょうぶ^^」

オレは珈琲を口にした。そしてレミの顔を笑いながら見ていた。

レミ
「ユーちゃんは東京でどんな風に過ごしているのかなーと思って」

オレ
「あれ?まだ教えてなかったかオレの東京の自宅」

レミ
「うん。色々私の事を心配してくれたらから私の事ばっかりで(笑)」

「私、今のユーちゃんの事何も知らないなーって思って」

オレ
「そう(笑)じゃー明日、オレの家に招待するよ」

レミ
「ほんとー^^いいのー?明日は日曜日よー」

オレ
「ああ。別にかまわないさ(笑)」

日曜は家族の日か?いつもならそうだが、今日からキョーコは神戸に帰る。と言ってもオレの家で玲子と過ごすらしい。。。オレはそれが気にかかっていた。

オレ
「赤坂の「桜井」って料亭の西隣の家だ」

レミ
「赤坂に住んでるんだ?^^なんかすごいオシャレ♪」

オレ
「自由が丘には負けるよ^^最近急に店も増えてきたようだし」

レミ
「うん。なんか似たようなお店ばかりだけどね」

「ねーユーちゃん。この部屋改装しようと思うんだけど、どうかしら?」

オレ
「どんな部屋にしたいんだ?」

レミ
「ユーちゃんにお任せする^^」

オレ
「そう^^じゃーオレの好きなデザイナーに部屋を見てもらうから、その時にレミの希望を言えばいいよ」

レミ
「うん^^それともうひとつ相談があるんだけど」

オレ
「この際だ全部言ってしまえ(笑)」

レミ
「もう1軒お店を持とうかなーって思ってるんだけど?」

オレ
「ふーん」

レミ
「キャッツみたいなお店!ギター弾きさんに入ってもらって歌えるのっ!」

オレ
「ふむ」

レミ
「ユーちゃんが、毎日でも来て楽しめるお店が欲しいの」

オレ
「あははは^^オレの為に店をつくってくれるのか?(笑)」

レミ
「だってユーちゃん。クラブに来ても面白くないでしょう?」

「それにユーちゃんが毎日来たくなるお店だったら絶対に流行るわ」

オレ
「場所は?」

レミ
「銀座!今の店からすぐに行けるところがいい」

「私が行ったり来たりできるように(笑)」

オレ
「今の「サザンクロス」をほったらかして来るわけには行かないだろう?」

レミ
「ううん。それもユーちゃんがスポンサーを排除してくれたから、全然問題ないわ」

オレ
「あっそう」

レミ
「サザンクロスはサザンクロスでちゃんと流行ってるから心配しないで^^」

「ユーちゃんが、気軽に友達連れてきて、たまにギター弾いて歌って、ノリのいいホステスが居て、ユーちゃんがバカっぽい顔して、そんな風に楽しんでるところを見たいの(笑)もちろん私もユーちゃんにくっつくけど^^」

オレ
「ふーーーん」

レミ
「どう?面白くない?」

オレ
「資金の調達は?」

レミ
「公的資金の借り入れと、銀行・・・」

「足りなかったらサザンクロスを担保にして借りる」

オレ
「なんとか・・・なりそうだな(笑)」

レミ
「うん。頑張るわっ!^^」

レミのビジネス感覚は良いと思った。オレとまた縁が戻った事でサザンクロスの借金がほとんどなくなった。その過程でサザンクロスの帳面を見たが、経営状態は安定していた。

そして、次の店を計画した。同時にそれはオレを個人的に巻き込む事が目的だと言う。

確かにそういう店をつくってもいいとオレは思っていたが、規模の小さい店は今更できない。レミがそれをやるのならちょうどいい。オレは全面協力しようと思った。

オレ
「法人化しよう。会社の名前を何か考えろ」

レミ
「オフィス・レミ♪^^」

オレ
「じゃーそれで株式会社をつくる」

「公的資金以外はすべてこっちで金融機関を紹介するから問題ない」

「うちの不動産部に銀座を中心に物件をリストアップさせる」

「デザイン、工事一式もこっちでやる」

「それ以外はレミの手配でいいな?」

レミ
「うわーいいの?そんなに全部お世話になってしまって」

オレ
「店の名前は?」

レミ
「ミルキーウェイ♪」

オレ
「オッケーそれで行こう(笑)」

レミ
「ありがとう^^やっぱりユーちゃん。早いなー」

オレ
「ははは^^ベッドで言われるとショックだけどな(笑)」

レミ
「あはっ!じゃーベッドで行こう^^早くいかせてあげるからっ」

オレはレミに手を取られて寝室に入った。そしてしっかりとレミの体でオレは満足させてもらった。

▼18時・・・六本木「Maggie」

オレ
「さすが週末だな。開店1時間で満席だ」

滝口
「ムーさん。ここんとこずっとこんな調子なんですよ」

オレ
「あっそう(笑)」

滝口
「あっ浜田さん来られました」

オレ
「ん?」

振り向くとショーヘーがステージ衣装か?と思うほど派手な格好で、若い女を連れてやってきた。

浜田
「よっ!お疲れっ!」

オレ
「おう^^」

浜田
「紹介するよ!河野明美ちゃん」


「はじめまして^^河野です」

オレ
「ども^^ショーヘーの友人のムトーです」

おそらく21、2才だろう。学生か?家事手伝いか?どちらかと言うとそのファッションからもっと遊んでるタイプに見えた。

その女の子はオレの隣に座りショーヘーはその向こうに座った。オレは滝口が作ってくれた一杯目のジン・トニックを飲み干した。浜田らはジン・トニックとモスコをオーダーした。

浜田
「こんなにいっぱいだと遊べないな?(笑)」


「流行ってるんだからいいじゃない^^」

オレ
「今日は別にLIVEがあるわけじゃないのにな」


「みんなLIVE楽しみにしてるんじゃない?」

浜田
「ははは^^そーかなー(笑)


「ショーちゃんのギターカッコいいもんねー^^早く見たいなー」

ショーヘーの座る後ろから声がかかった。

女1
「すみませーん^^ショーヘーさん?ですよね?」

浜田
「えっ?あーはい^^そーです」

女2
「今日はLIVEあるんですかー?」

浜田
「残念だけど、今日はないんだ^^来週やるから楽しみにしてて!」

女1
「うわー残念だなー今日はショーヘーさんだけですか?」

女2
「あのボーカルのヒロさんって方はいらっしゃらないんですかー?」

浜田
「うん。あいつは人見知りが激しくてグラサンがないとここへは来れないんだ(笑)」

女1
「うわーそーなんだー^^」

女2
「でもすっごくフインキあってカッコいいじゃないですかー」

浜田
「ここだけの話だけどね^^グラサン取ると・・・全然モテないんだ」

女1
「えーじゃーサングラスとると変な顔?なのー?」

女2
「うわーすごいショックー(笑)」

浜田
「あははは^^でも歌はいいだろう?楽しみにしてて」

女2
「はーい^^じゃー来週楽しみにしてまーす」

浜田
「うん^^期待しててねー(笑)」

オレは背中でその会話を聞きながら笑いを我慢していた。滝口も苦笑していた。そして新しいジン・トニックとモスコを浜田らに出した後、オレのお替りを出してくれた。

河野
「ショーちゃん。あんな女の子たちにデレデレしないでよー」

浜田
「あはっmar'sのファンみたいだからファンは大事しないと^^なーヒロ!」

河野
「えっ?」

浜田
「いや、ムトー^^」

真ん中に居た河野という女はオレの顔を凝視した。

河野
「もしかして、mar'sのボーカルのヒロさんですかー?」

オレ
「残念ながらオレじゃないんだよ(笑)」

浜田
「ははは^^ついヒロって間違って呼んでしまっただけさ気にするな明美」

河野
「そーよねー^^カッコイイし、グラサンなんかかける必要ないもの」

浜田
「ムトーはサラリーマンなんだ(笑)」

河野
「うん。ショーちゃんの次ぐらいにカッコイイわ^^」

オレ
「あははは^^そっかショーヘーはモテモテだからなー(笑)」

浜田
「ムトー^^すまんな(笑)」

「じゃー明美^^メシでも行くか?」

河野
「うん^^」

浜田
「じゃーお先に^^」

浜田は女の子を連れてカウンターを離れて店を出て行った。オレはため息が出そうになったが、滝口が見ているので我慢した。

滝口
「浜田さん。このところモテモテですよ(笑)」

オレ
「そーみたいだな^^ようやくショーヘーの時代が来た!ってところか?(笑)」

滝口
「ムーさんが正体現さないからですよ^^」

オレ
「でも、グラサン取ると変な顔なんだってさー(笑)」

滝口
「あははは^^思わず吹き出しそうになりましたよ(笑)」

オレ
「じゃーBarの方へ行ってみるよ^^」

滝口
「はい^^お疲れ様です」

オレは混雑する店内を出てEVで1階下のmar'sBarに立ち寄ったが・・・ここも似たり寄ったりで、満席に近かった。

店内を見渡すと小林たちが居た。オレは軽く手を上げてカウンターに座った。

本山
「いらっしゃいませ^^」

オレ
「ブランデーの水割りを」

本山
「かしこまりました」

小林
「ムーさん^^理子と絵梨と3人だけなんです!良かったらご一緒に」

オレ
「なんか3人に苛められそうだしなー(笑)」

小林
「苛めたりしませんよー^^一緒に飲みましょうよ」

オレ
「そう?」

「じゃー本山、オレあっちの席に移動する」

オレは小林に引っ張られるようにしてテーブル席に行った。そして小林の隣に座った。

オレ
「どもっ^^ご贔屓にしてもらってるようでありがとうございます」

理子
「昨日も聡美とふたりで来たんですよ^^上の方の店に」

絵梨
「私だけ誘ってもらえなかったので今日は3人なんです」

小林
「彼女たちもmar'sのLIVEを楽しみにしてるんですけど、来週なんでこっちに来たんです」

オレ
「そう^^」

小林
「ムーさん。すみません。さっき秘密をしゃべってしまいました」

オレ
「ん?」

絵梨
「ムーさん。mar'sのボーカル♪なんでしょう?もう吃驚しました^^」

理子
「ほんとっ!あのサングラスとヒゲですっかりわかりませんでした^^」

オレ
「ははは・・・すみませんねーいい年こいてバカやってて(笑)」

小林
「どうしてそんな風に言うんですかっ!!!」

オレ
「なっ何興奮してるんだ?小林」

絵梨
「あーやっぱり照れ屋なんだ?だからサングラスかけたりして隠してるんですねー?」

理子
「そのまま出たら絶対もっと人気が出るのに^^」

小林
「照れ屋も困ったものです!」

ウエイターがブランデーセットを持ってきた。小林たちは水割りを作った。そしてとりあえずカンパイをした。

オレ
「でもまー来週はちょっと気合入ってるからな^^楽しみにしておいて(笑)」

小林
「うん。最低でもそのくらいは言ってもらわないと!私のボスなんですから」

オレ
「へっ?仕事では上司だけど、バンドは純粋にプライベートな遊びだから関係ないよ(笑)」

絵梨
「そーですよねー^^聡美の上司でも、私たちとはプライベートなお付き合いをしてもらえますよね?」

オレ
「あははは^^絵梨ちゃん♪なんか嬉しい事言ってくれてる?」

理子
「あープライベートなら私も大丈夫ですよー^^」

小林
「待ちなさい!あなたたちっ!私の方が先なのよっ!」

オレ
「小林は、なんかご機嫌斜めなのか?仕事で嫌な事でもあったか?」

「そーだ^^来週はコーラス・レディーが入るんだぜ!」

「あっ理子ちゃん。カクテルの方が良かったらオーダーしようか?」

「絵梨ちゃんは?モスコの方がいい?」

小林
「ムーさんっ!!!」

オレ
「ほいほい^^なんでしょう?」

小林
「もっと、もっと部下を大事にしてください(ーー;)」

オレ
「わかった^^」

「来週は顔にちょっとペインティングしようと思ってるんだ^^」

絵梨
「えーどんな風になるのかしら?」

理子
「ムーさん。そーゆー変なのが好きなんですかー?」

オレ
「あははは^^目の下のここんところへちょこっと書こうと思って(笑)」

「変かなー?そーしたらグラサン取ろうかと考えてたんだけど、どう?」

絵梨
「うん^^グラサン取った方が絶対いいですって!」

理子
「そーそー絶対いい^^ねー聡子」

聡子
「・・・」

オレ
「グラサンかけてるとやっぱりお客さんの顔が見えにくいんだよな」

「両方に何か書こうか?^^」

「どう?小林」

小林
「どーして私だけ苗字で呼ばれるんですかっ!」

オレ
「だって呼びなれてるし^^」

「理子ちゃんはきっといい声してるだろう?カラオケとか行く?」

理子
「えーーーカラオケはよく行きますけどいい声かどうかは?^^」

絵梨
「やっぱりわかるんですかー?理子は歌うまいんですよー」

オレ
「絵梨ちゃんは?^^」

絵梨
「私も歌うの好きです^^」

オレ
「よしっ!今度オレがカラオケ代わりにギター弾くから歌うか?」

理子
「うわーほんとですかー^^」

絵梨
「是非^^お願いしまーす♪」

オレ
「小林は・・・?」

小林
「・・・ムーさん」

オレ
「あっ!待ち合わせしてたんだ」

「じゃー悪い。オレ先に出るけど、ゆっくりしてってねー」

「また来週♪」

オレは店を出た。タクシーに乗り赤坂の自宅に戻った。オレは門扉の横のインターフォンを押してから扉を開けて入り、玄関前で鍵を使って中に入った。そして居間に入った。

照明を点けて、夜用の間接照明に切り替えた。

そしてソファに向かおうとしたら居間のドアが開き、源が現れた。


「あっすみません。お帰りなさい^^」

オレ
「おう^^悪いな電話入れるの忘れたイエローじゃなかったタクシーで帰ってきたもんだから」


「いえそんな(笑)ビールがいいですか?」

オレ
「うん。そっちで一緒に飲もう^^」


「はい^^」

源はキッチンへ入り、ビールの用意をした。オレは上着を脱いで、ダイニングテーブルの方へ行き、そこに座った。

源はバドワイザーの缶を二つ持ってきた。プルトップを引いてひとつをオレの前に置いた。


「ゆっくりオフの生活をしてきました」

オレ
「おう^^今日戻ってきたのか?」


「はい。5時ごろに^^」

オレはバドワイザーを口にした。しっかりと冷えたバドワイザーはそのまま飲むのがオレの習慣になっていた。


「ところで、ムーさんはデビューするんですか?!」

オレ
「え?」


「mar'sですよ^^昨日、Player'sに寄った時に衣装をつけて会わせた時のビデオを見せたら・・・大騒ぎになりましたよ」

オレ
「ははは・・・長井や佐伯がアレを見たのか?」


「はい(笑)1度目は皆さん大笑いして見てたんですけど、すぐにもう1度という事になって2度目は・・・シーンとして真剣に見てました」

「長井さんが、さすがムーさんだ!と呟いたかと思うと、オレも行く!と叫び出しました(笑)」

オレ
「そう。。。」


「どうしたんですか?すっごいウケてましたよ!絶対売れる!って^^」

オレ
「あいつらはmar'sClubの1期生でな。オレとの付き合いも長い(笑)」

「ニューヨークにも連れて行ってないから・・・こっちへ来たいと言ったらダメだとは言えないしな」

「あいつらが来るとまた大変だ」


「でも、なんかすごく楽しくなりそうじゃないですか^^」

オレ
「確かお前はあいつらの現役の頃は知ってるよな?」


「はい。長井さんらが4年の時、オレが1年です」

オレ
「じゃーあいつらが来たら、お前パシリさせらるだろう?(笑)」


「あははは^^まーなんとか要領かましてやります(笑)」

オレはその後も飲んだ。源は自分達の頃のmar'sClubの様子を話した。オレはその話を興味深く聞いていた。

自分たちのバンド名を冠にした音楽サークルは色んな形に変化しながら今に続いている。毎年夏にはニューヨーク無料ツアーを開催し、多くのmar'sClubの連中がmar'sBLGで過ごした。

そしてmar'sClubの会報である月間mar'sJournalは今もその様子を伝えている。


▼5月25日・・・


19時・・・クラブ「純子」


「いらっしゃいませ。当店は・・・」

「どうぞ、ご案内させていただきます」

オレは黒服の案内で中に入った。

オレ
「カウンターでいい」

そう言ってオレはカウンターに座った。すぐに若いホステスがやってきた。

ホステス
「いらっしゃいませ^^麻衣子と申します。どうぞよろしく」

オレ
「忙しそうだなー^^」

ホステス
「申し訳ございません^^でもゆっくりして行ってくださいね」

ウエイターがブランデーセットを持ってきた。オレの面が割れているのがわかった。麻衣子は水割りをつくり、一緒に飲んだ。どうでもいい話をしながらカウンターに居ると、暫くして純子ママがやってきた。

純子
「いらっしゃいませ^^」

オレ
「どうも^^ご無沙汰してます(笑)」

純子ママは若いホステスと入れ替わるようにオレの隣に座った。

純子
「もう来てくれないんじゃないかと思ってました」

オレ
「ははは^^それはもう来るな!って事かー?(笑)」

純子
「そーじゃないのはわかってるくせに(笑)」

オレ
「ここんとこ色んな店に行って遊んでてね^^ついつい怖い店は足が遠ざかる」

純子
「銀座のムトーに怖いものなんかないでしょう?^^」

オレ
「ははは^^そんな呼び名、たまたま酔ってて口からでまかせが出ただけさ」

純子
「よろしければ、外でお食事でもどうでしょうか?」

オレ
「ん?」

背中や胸のチリチリする感触はない。純子ママはオレを探るのは無駄だと思って諦めているのか?

純子
「もちろんふたりだけで^^」

オレ
「じゃーそうしよう」

オレは席を立ってクレジットカードを黒服に渡そうとしたが、黒服は受け取らなかった。それ以上問答をしたくなかったので、オレは支払いをしないまま店の外に出た。

すぐに純子ママも店を出てきた。そして一緒にタクシーに乗った。運転手に告げた場所はオレには馴染みのない地名だった。

そしてタクシーを降りて案内されたところは・・・大きな料亭だった。

仲居に案内されて通された部屋はこじんまりとしたふたりで密会するにはちょうどいい部屋のように思えた。

桜井の「はなれ」に慣れている。オレはそれより少し小さい部屋に特に違和感は感じなかった。

オレ
「うちの「桜井」よりも規模が大きそうだな?」

純子
「さーどうなのかしら「桜井」さんの方が場所がいいから利用しやすいでしょうし、ムトーさんの経営になってから繁盛してるって聞いてますけど?」

オレ
「レストラン「さくらい」が流行っているように見えるだけです(笑)」

純子ママはビールを持ち、オレはグラスを持ってそれを注いで貰った。そして同じようにオレも純子ママにそうした。軽くグラスを合わせてオレはそれを半分ほど飲んだ。

仲居さんが入ってきて料理がテーブルに並べられた。

純子
「ムトーさんは元々大阪のミナミでお店をやってらっしゃったんでしょう?」

オレ
「ええ。最初はディスコでした(笑)」

純子
「そーですか!ずいぶん昔にミナミのディスコには一度行った事があります。」

「確か・・・クレイジー・ホースだったかしら?」

オレ
「あははは^^懐かしい名前だなー(笑)」

オレはビールを飲んだ。純子ママはすぐにそれを注いだ。

オレ
「土曜日なのに、石本さんはこられないんですか?」

純子
「アレ以来あまり顔を出さなくなりました」

オレ
「騒動は終わって、今じゃオレの名前が出れば何も言わなくても最善の処理をしてもらってますから、一度お礼に伺おうと思っていたんですけど」

純子
「あらっ^^それは石本も喜ぶと思いますわ!」

「それにしてもムトーさんは銀座のママに人気ですね」

オレ
「いえ、最近は銀座で飲む機会が減ってそうでもないですよ」

純子
「クラブ皐月やサザンクロスはムトーさんのお気に入りだと聞きましたけど?」

オレ
「ははは^^そうですね(笑)」

皐月はやくざの出入りがなくなり、ミカジメ料も払わなくていい事になった。サザンクロスのレミはスポンサーと別れる時にやくざが代理人として表れたがオレが関係していることを知ると、消えた。それらはすでに石本会長の耳にも入っているようだった。

純子
「石本も上り詰めてしまって、目標を見失っているようなんです」

「だから柄にもなくシャガールなんかに入れ込んでしまって(笑)」

オレ
「いいじゃないですか!これからは平和にのんびりとやれば」

純子
「そんな男・・・面白くもなんともありませんわ」

オレ
「今の時代はそんなモノですよ(笑)」

純子
「そうかしら?」

「日本最大の組の世代交代を計り、一気にそれを進めて・・・大きな内部抗争を起こし、それを収束させる為に敵対組織を切り崩して若返りを計り再び傘下に納める」

「その抗争が終わった後には・・・若く熱気のある大きな組織が出来上がる」

「そんな夢見たいな事を、実現してしまった男も居ますわ^^」

オレ
「へーそうですかー(笑)」

純子
「その男を恐れて、殺そうとして逆に頭を抑えられてしまった」

「滑稽極まりありませんわ」

オレ
「辛辣だなー」

純子
「今の自分の地位を守るために汲々としているただの年寄りよ」

オレ
「ソレはごく普通の考えだから誰もそれを責められないでしょう?」

純子
「普通の人間はそれでいいかも知れないけど・・・龍の女の男はそれじゃーダメ」

オレ
「そう思ってるのはあなただけじゃないのか?」

純子
「そうかも知れない。私の龍は未だ目覚めてないから、きっとそんな風に思ってるのかも知れないわ」

「龍が目を覚ましたら・・・その男に惚れてそんな事はどうでもよくなるのかも知れないけど」

オレ
「あなたは勘違いをしてる。」

「龍の女が特別な能力を持っているのはなくて、あなた自身が元々そういう特別な存在だったんだ。そしてたまたま龍の刺青を入れた。ただそれだけだ」

純子
「・・・」

オレ
「石本氏と別れて自分の思うように自由にやればいいじゃないですか?」

「諦めないでちゃんと話をすればわかってもらえると思いますけど?」

純子
「あははは^^ムトーさんは純粋ですね」

「今、そんな事を言い出せば、まちがいなく私は殺されます」

オレ
「そうかな?あの人だって悪の部分ばかりじゃないでしょう?表面化される時には善になる事だってあるはずですよ^^」

「思ってる事がすべてじゃないのはあなたはよくわかってると思いますけど?」

純子
「じゃー石本に言っていいでしょうか?」

「あなたと別れてムトーさんにお世話になりたいと思ってますって」

オレ
「残念ながら・・・オレはもう手一杯ですから無理ですね(笑)」

「それにすぐに人を好きになったり出来ませんから」

「オレがどうのこうより、自分の未来は自分で切り開くのが基本でしょう」

「どうしてもそれが無理な場合・・・少しだけオレは力を貸す事あるけど、あくまでもそれはオレと関わった人間だけだけです」

純子
「お願いします。私と関わってください」

オレ
「そんな事をしたら・・・石本氏が死んでしまうじゃないか」

純子
「もうあの人は私を抱けませんから大丈夫です」

オレ
「どういう意味でしょう?」

純子
「理恵さんに見せてもらった時以来・・・私とは出来なくなったようなんです」

「物理的に無理みたいで・・・」

「それは咬龍を見た脅威か、あなたに対する脅威か、たぶん両方でしょうね」

オレ
「・・・」

オレはビールを飲んだ。廊下から声がかかって仲居が表れた。そしてその後ろに男が居た。

石本
「やームトー君。遅くなってすまん^^」

オレ
「ははは・・・そういう事でしたか(笑)」

純子ママは席を譲った。そしてオレの正面に石本氏は座った。オレはようやく理解できた。

純子ママは新しいグラスを前に出して、それにビールを注いだ。

石本
「なかなか銀座に現れないのでどうしていたのか心配していたところだった」

オレ
「最近は六本木あたりで遊んでます^^」

石本
「そうか・・・銀座は面白くないか?」

オレ
「今は六本木あたりに店をたくさんつくってますから自然とそっちへ目が行ってます」

石本氏がグラスを持った。オレも純子ママに注いで貰ったグラスを持ち軽くグラスを合わせてカンパイした。

石本
「この間も言ったように・・・この純子の事なんだが、君にどうしても龍を起こしてもらいたい!と言うのが純子とワシの希望なんだ」

オレ
「その後はどうなります?」

石本
「わからない」

オレ
「きっとそれを見てしまったら・・・ふたり同時に殺したくなるでしょうね」

石本
「君はさっき言ったな?」

「思ってる事をすべて実行するとは限らないと」

「殺したいほど憎悪してもそれはその場限り一瞬の事だ」

「オレはその後の君を見たい。咬龍を起こした男がどんな風になるのか?」

「その方が興味深い」

どうやらこれまでの純子ママとの会話はすべて聞かれていたようだ。純子ママはあえてオレに誘いをかけて、オレがそれに乗るか?あるいはオレが協力を依頼するか、確かめようとしたのだろう。もちろん石本氏と二人で・・・これまでならそんな手間隙をかける事なく純子ママは相手の心理を読み、その考えを知る事が出来たが、オレにはそれが通用しないとわかって、よりシンプルなトラップを仕掛けた。

オレ
「そんなものはただの伝説だし、錯覚ですよ(笑)」

石本
「その年で西の巨大組織の相談役にまでなった事実をどう説明できる?」

オレ
「肩書きだけで何の実権もありません」

石本
「君がいくら否定しようが・・・その事実は他人から見れば奇跡だ」

「出会った人間は必ずと言っていいほど君に好意を持ち君に期待して何かを託す」」

「それこそが『すべての成功を手に入れる』という龍の力じゃないのかね?」

オレ
「わかりました。(笑)じゃー水掛け論ですからそれについては否定しません」

「それで具体的にオレにどうしろとおっしゃりたいのでしょうか?」

石本
「うむ。ワシの目の前で純子を抱いてくれないか?」

「この間のように龍が見えるように」

「ワシは伏龍が目覚めるのを・・・見たい」

オレ
「伏龍・・・目覚めなかったら?」

石本
「それはそれで・・・構わない」

オレはビールを口にしながらただボォーとした。しかし意識は一点に集中し念じた。

オレ
「じゃー純子ママ。今すぐここで裸になって」

純子
「そっそんな・・・」

石本
「純子。言うとおりに」

純子
「はっはい」

純子ママは立ち上がりオレの方へ来た。そして後ろを襖を開けた。もうひとつ和室が表れた。照明は付けないままそこで純子ママは着物を脱ぎ始めた。

オレ
「会長・・・覚悟してくださいよ」

「オレも好きで人前でやりたいわけじゃないですから」

石本
「うむ。わかっている」

純子ママは素っ裸になり背中を見せて立っていた。背中から尻にかけて大きな龍が居た。

オレは立ち上がりそこへ行った。そして同じように裸になった。純子ママはオレの前に座り、手を使い口を使ってオレのモノを刺激した。オレのモノはすぐに怒張した。

オレは石本氏を声を出して呼んだ。

純子ママは四つ這いになって尻をオレの方に向けた。石本氏はオレの隣に来た。オレは純子ママの腰を持って尻の割れ目に自分のモノをあてがって一気に女の穴に付きたてた。

純子
「うわーーー」

ゆっくりと大きなストロークでオレは動いた。穴はすぐに反応してオレのモノを締め付けた。純子ママの声にならない声が徐々に大きくなっていった。

オレは腰の動きを早めた・・・そして一気に穴の奥の奥まで突き立てながら動いた。

純子
「うっあーーーあーーーあーーー」

純子ママはいった。その瞬間背中の龍の目が大きく開き、その体全体が大きくうねり、動いたように見えた。オレは動きを止めずにそのまま責め続けた。

純子
「あぅあーーーあーーーあーーー」

純子ママの2度目の絶頂と同時に龍が吼えたように暴れてその声と共にゆっくりと動かなくなった。

石本
「うぉぉぉぉぉ」

隣の石本氏が純子の腰を持った。

オレはその手を持って制止した。石本氏は血走った目でオレを睨んだ。そしてまだ快感に悶える純子の体を見て、その場に座り込んだ。

石本
「伏龍が・・・目覚めて、吼えた」

「やっぱりお前が龍の男だったんだな」

オレは手早く服を着た。そして黙って部屋を出た。隣の部屋のボディーガードが待ち構えていた。オレを見て黙って頭を下げて脇に退いた。

オレはその料亭を出て、暗い道を歩きながらキャメルに火を付けた。体は性器を中心にして熱くなっていたが、精神は冷たく冴えきっていた。


翌日・・・


インターフォンが鳴った。源が対応した。そして源と一緒にレミが居間に入ってきた。オレは立ち上がってレミを迎えた。

オレ
「いらっしゃい^^」

レミ
「お邪魔しますー^^」

オレは奥のソファに案内した。そしてレミの正面に座った。

オレ
「表札を出してないからわかりにくかったか?」

レミ
「桜井を一周しちゃった(笑)でもこの家しか他にないからすぐわかった」

オレ
「そう^^」

源が珈琲を持ってきてレミの座る前のテーブルに置いた。レミは源に挨拶をして持ってきた手土産を渡した。源はちらっとオレの方を見た。オレは頷いた。


「どうもすみません。^^ありがたく頂戴いたします」

レミ
「いいえ。そんな大げさなものじゃありませんので」

オレ
「ははは^^気を使わせて悪いな(笑)」

レミ
「似合わない!って言いたいんでしょ(笑)」

オレ
「まったくだ」

源は居間から出る際に礼をしてドアの向こうに消えた。

レミ
「赤坂のど真ん中にこんな大きなお屋敷があるなんてすごい!」

レミはオレの珈琲にフレッシュミルクを入れてスプーンを使いオレの前に出した。

オレ
「昨夜は忙しかっただろう?遅くまでやってたのか?」

レミ
「お店は12時過ぎまでかな?私はそれから真っ直ぐ帰ったわ」

オレ
「食事とか次の店へ行くとかしないのか?」

レミ
「この間まではそういうのもあったけど、もうありません^^」

オレ
「あっそう(笑)」

あえて理由を言わないし聞かない。白い柔らかそうなツーピースが似合っていた。はっきりした顔立ちに大きな目。銀座のママと言うよりは、自由が丘の若いママのような印象を受けた。

レミ
「どうしました?」

オレ
「そんな風にしていると・・・違う女と会ってるみたいだ(笑)」

レミ
「あはっ^^新鮮でいい?」

オレ
「ああ(笑)とても魅力的だ^^」

「じゃー隣の「桜井」でメシ食おう」

レミ
「はい^^」

オレはキッチンカウンターの上の受話器を取り、源に隣に行くと伝えた。すぐに源は2階から降りてきた。レミは源にお礼を言い、同じように源はレミに頭を下げた。

玄関を出て、オレは桜井の正面玄関から入った。そして仲居頭の春さんに案内してもらってはなれの部屋に入った。

レミ
「へーこんな風になってるんだ?お庭も見えて綺麗だわー^^」

オレ
「今日は日曜だから料亭の方は休みだけど、レストランの方は営業中だ」

レミ
「じゃーここは特別な場所?」

オレ
「そーだな。一般には開放していない」

廊下から声がかかり仲居の春さんが酒と食事を運んできた。紗也乃は週末、大阪の親戚の法事で帰阪していた。そのタイミングもあったのでレミを呼んだのだが・・・

レミ
「ユーちゃん。もしかして・・・」

オレ
「(笑)」

レミ
「うわーここもユーちゃんのモノなのねーすっごい(笑)」

オレ
「営業を続ける前提で無理やり押し付けられたのさ^^結構大変でね(笑)」

レミ
「そうなんだ^^でもやっぱり全然スケールが違うわ」

オレ
「えらく気に入ってるな?」

レミ
「うん。すっごく気に入っちゃった(笑)」

オレは先にビールを持ってレミのグラスに注いだ。すぐにレミはオレにもビールを注いだ。オレ達は軽くグラスを合わせてカンパイした。オレは半分ほど飲んだ。

レミ
「それにしても、東京でこんな生活してるんだ?想像出来なかったわ」

オレ
「ニューヨークから帰ってきて、そろそろ1年になる」

レミ
「きっとニューヨークでも楽しく過ごしてたんでしょうね」

オレ
「ああ。学生してたし、今考えると夢のような生活だった」

レミ
「そう^^ユーちゃんにはそういう自由な生活が似合ってる」

「このお料理もすっごく美味しい^^」

オレ
「薄味だろう?関西系の味付けだけど、旨いもんは旨い^^」

レミ
「ほんと、旨いわ(笑)」

レミはオレの今を知りたがった。すでに結婚して子供が居る事も教えた。それにはほとんど関心を示さなかった。

オレの東京での暮らしに興味があったようだ。日曜に相手の家に招待される。きっとこれまでなかっただろう。それはレミに限らずプロの女であれば当たり前の事なのだが・・・

オレ
「自宅にはオレと源だけだ」

「さっきの居間でたまにパーティーを開くこともあるけど来客とは大抵ここで過ごすんだ」

「便利だから(笑)」

レミ
「こんなステキな料亭があったら、もう他に行く必要ないわ^^」

「銀座のクラブなんて比較にならない(笑)」

「毎日が楽しくて仕方ないでしょうねー?」

オレ
「それも日常になってしまえばそうでもない」

「SPEAK EASYやMellow Beachを行ったり来たりしていた頃の方が面白かったかも知れない」

レミ
「あー懐かしいー^^」

「部下がたくさん居て、お店やってて、尚且つmar'sってバンドもやってて・・・ユーちゃんの歌ってる姿見て、もうすぐに一目ぼれしちゃった」

オレ
「へへへ・・・」

レミ
「なぁ〜に?」

オレ
「実はな・・・」

レミ
「うん」

オレ
「恥ずかしいんだけど、mar'sを再結成してバンド活動を再開したんだ」

レミ
「うわっ!本当に?見たいっ!!!」

オレ
「来週の日曜日、六本木のMaggieでやる」

レミ
「絶対見に行きたい^^」

オレ
「オッケー席を用意しておくよ(笑)」

レミ
「きゃー楽しみぃー(笑)」

レミは綺麗に食事を済ませた。オレは奥の部屋に案内した。そして布団を敷いた。

レミ
「うわーここに泊まれるんだ?^^」

オレ
「そこに風呂も作ってある」

レミ
「見ていい?」

オレ
「ああ。どうぞ^^」

オレは風呂場に案内した。脱衣所の向こうのガラス引き戸を開けた。

レミ
「うわー広くて大きいのね^^一緒に入ろうね」

オレ
「ああ(笑)」

部屋に戻って、オレ達は素っ裸になり布団に入った。そしてレミと濃厚なセックスをして、一緒に風呂に入った。

レミとのセックスの相性は昔から良かった。明るく冗談を言い合いながら楽しく過ごせる関係だった。

純子ママとのセックス。オレの意識は純子ママの中に持っていかれそうになったが・・・なんとか踏みとどまった。全部入ったらどうなるのか?オレは洋子との経験から急速にそこに興味を持った。

来週・・・大阪に戻ったら、理恵の中にも全部入ろうと思った。


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ご掲載しているのブログは何度みましたが、本当にいい文章を作ってあげまして、
勉強になりました。ありがとうね、
| wedding dress | 2011/02/11 12:19 PM |

どもども^^

どうぞよろしく!
| kaizin | 2011/02/11 10:14 PM |










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