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ロバート・パーマー



Robert Palmer:「Mercy mercy me I want you」

80年代前半でしたでしょうか?レコード・ジャケットは相当ハンサムだったんですけどねーw


1986年6月PART2--------------

▼日曜日・・・

昨日と同様にマービン・ゲイの曲を3曲やって、バンド紹介、そしてオリジナルを3曲やって約40分のLIVEを2本やった。

この日は大阪からmar'sClubの後輩たちがやってきた。そして金沢から間島も・・・

スタッフルームに戻った。

横山
「いやー今日も良かったですよ!もうお客さんもノリノリで大変でした」

オレ
「おう^^」

オレは昨日と同じように他の連中に手を出して控え室に戻ってくるのを迎えた。

浜田
「くぅーーーヒロっ!上出来だったぜ!^^」

ジョニーー
「おーヒロっ!いい声出てたぞ!」

オレ
「誰だ?ジョニーにおかしな日本語教えたのは?(笑)」

リョータ
「ははは^^元の英語が怪しかったのでテキトーに教えました^^」

コウイチ
「バッカだなー敬語を教えろ敬語を^^」

ケイタ
「でもやっぱりオリジナルはウケがいいなー♪」

浜田
「うん。すぐにでももう3曲ぐらいオリジナルをやろう」

それぞれがまだやり足りないような口ぶりで次をもう話題にしていた。オレは今日は何故か気合が入っていて、ちょっと疲れ気味だった。

横山
「じゃー皆さん。この下の階のmar'sBarを貸しきってますから、着替えたい人は先に着替えて、15分後に降りて来て下さい」

オレ
「あいつらは?」

横山
「はい。mar'sClubの連中と本橋と香さん。それに間島も下に案内しました」

オレ
「沙耶は?」

横山
「すみません。当然ながら居ます」

オレ
「・・・そう」

横山
「ムーさんは着替えずにこのまま降りて、騒ぎに紛れ込んだらどうです?」

オレ
「ははは・・・そうだな。。。」

「じゃー着替えないでいくぞー」

オレたちはそのままのスタイルで1階下のmar'sBarへ行った。すでに社員の他に20人ぐらいが店に入っていた。

オレたちは拍手で迎えられた。オレはグラサンをかけ付けヒゲをし、ドレッド風のヅラをつけたままで前の方に居た。

すぐに横山がマイクを持って司会をした。

横山
「ようこそ^^mar's東京へ(笑)mar'sClub1期性筆頭の横山です」

「昨日に引き続き、この衣装でステージを行ったのは2日目です」

「1日2回の公演でしたがどの回も満員で、入れないお客さんから文句を言われて大変でした。」

「結成からわずか1ヶ月でこの人気です^^」

「それではご紹介しましょう^^われ等がmar'sのボス!」

「ユーイチ・ムトーです♪」

「あっ今回は、ヒロでした。^^どうぞっ!」

大きな拍手が沸いた。オレはそのままの格好で前に出た。

オレ
「それにしても、mar'sClubっても1年まで居るじゃないか(笑)いやオレが4年の時の話だが・・・わざわざ大阪からか?」

「えっ?広島から来たってか?mar'sを見に?バカじゃないのか?(笑)」

「あははは^^いやー遠いところをありがとう。しっかり東京見物して帰ってくれ」

「とういう事で、今日はステージ衣装、ヘアー&メイク、振り付け、すべて完全な形でやれたと思ってます」

「不完全なのはオレの踊りぐらいのもんで、これはもうちょっと考えます」

「では、恒例のカンパイをやるっ!」

横山
「じゃー皆さんビールの入ったグラスを^^そこあります?はい」

「いいですかー?このままムーさんがリードしますからお願いすますよー」

「どうぞ」

オレ
「おーし」

「今日の良き日を」


「神に感謝!」

オレ&客
「かんぱーい^^」

オレは一気に全部飲み干した。mar'sの連中も儀式を知っているやつらは同じように一気に飲み干した。そして拍手が沸いた。

間島
「ムーさん。サングラス取ってー^^顔見せてよ」


「ヒロがユーちゃんだって事確かめたい」

沙耶
「うんうん。正体を明かせー^^」

オレ
「あははは^^なんだっ君達はずいぶん仲が良さそうだな^^」

いきなりこの3人に取り囲まれた。オレはサングラスの中で目だけを動かして周囲の様子を見た。みんなの注目が集まっているのはわかった。

細かな事情を知らない。オレが素顔を見せる事に期待している注目だったが・・・オレは何故いきなりこの3人が申し合わせたように迫って来たのか?が気になったがもう時間がない。

オレ
「ショーがねーなー」

オレは顔を下に向けてサングラスを取った。そして顔を上げた。

間島
「うん^^ムーさんだ(笑)」


「ユーちゃん^^かわいい(笑)」

沙耶
「あはっ!ほんとにユーイチだわ(笑)」

オレ
「あははは^^このヒゲは特殊なノリでつけあるからすぐには取れないんだ(笑)」

目の前が急に明るくなり、それぞれの表情がしっかり見えた。誰もが笑っていた。そうオレの女たちがオレを見て仲良く笑っている。不思議な気分だった。

オレは横山にmar'sの現メンバーひとりひとりを前に連れ出して、インタビューさせる事にした。それがちょうど始まる頃に、源がビデオセットを持って入ってきた。

横山
「えーでは、mar'sの打ち上げと言う事なんですが、メンバーのひとりひとりに前に出てきてもらって、私、横山が色々と質問をしてみたいと思いますので、名前を呼ばれた方はすみやかに前の方にお越しください」

一斉に拍手と野次が飛んだ。

横山
「では、最初に、今回一番注目度が高かったコーラス・レディーのおふたりにお願いしたいと思います」

ふたりがステージ衣装のまま前に出た。

横山
「んーーーこうして近くで見るとやっぱりセクシーだなー^^」

「はい。えーどちらがヒカルさんでしたっけ?あーすみません」

「はい。皆さん髪がロングで色っぽい人がヒカルさんです」

「そして紫色のアフロっぽい方の方が残りのアカリさんですね?」

「えっ残りものみたいに言うな?って(笑)あはっ!すみません。」

「いえ、とっても個性的な美人で、はいクラクラします」

「さて、今回3曲ともオリジナルの結構派手な振り付けがありましたけど」

「どうでした?」

横山がマイクをヒカルに向けた。

ヒカル
「はい。正直なんでこんな振り付けをバックコーラスがしなきゃなんないのかと思いました(笑)」

横山
「ヒカルさんはとっても怒ってるようです(笑)えっ最後までしゃべらせろ!って?はいどうぞ」

ヒカリ
「練習は本当に大変でしたけど、昨日、今日と本番はとっても楽しかったです」

横山
「そーでしょうねーアレはオレでも出来ません」

野次が飛んだ!

「アホーお前は裸踊り専門だろうがー」

横山
「あははは^^では裸踊りを出来たらして欲しいと思うアカリさん。どうでしたか?」

アカリ
「裸踊りなんかしませんっ(笑)」

横山
「いやー僕と一緒に裸踊りのデュエットなんかどうかと思って」

また野次が飛んだ

「ど音痴のお前は与作だろーがー(笑)」

横山
「はい^^どうもありがとうございましたー!バックコーラスの・・・」

「ははは冗談ですよアカリさん怒んないで下さいよー!で、練習どうでした?」

アカリ
「もう(笑)ほんとに大変だったんだから!何度も間違えて、出来てもちゃんと隣と合ってないって怒られて、すごく落ち込んで」

横山
「あーやっぱり泣いたんだ。こんなに変な、いや個性的な美人を泣かせる。痛っ!あははは暴力はんたーい(笑)」

アカリは横山の腕を大げさなアクションで叩いた。

横山
「いやーほんとクラクラします^^という事でおふたりとも短い期間でよくぞここまであの難しい振り付けを覚えて・・・あんな風にカッコ良くこんなセクシーな衣装で・・・あーなんかオレもらい泣きしそう^^」

「うっうぅ」

野次
「ドアホ!レディーにしゃべらせろ」

横山
「はい。^^では最後におひとりづつ一言コメントを」

ヒカリ
「今日ようやくmar'sに参加させてもらって良かったなーと思いました。どうぞ皆さんこれからもよろしくお願いします」

ヒカリは礼をしてたくさんの拍手が起きた。

横山
「さー優等生のヒカルさんのコメントでしたが、アカリさんはどうでしょうか?」

「どうぞ」

アカリ
「意地悪な横山さんは嫌いです!でもムーさんやショーヘーさんをはじめmar'sの人たちに囲まれてなんとか頑張る事ができました。どうぞこれからもよろしくお願いいたします」

横山
「以上コーラス・レディーのヒカル&アカリさんでしたー」

「皆さん大きな拍手を^^」

一段を大きな拍手が沸き起こった。

そして横山は同じようなノリでそれぞれのバンドメンバーを呼び出しては前でインタビューをしていた。

オレは少し後ろに下がった。

沙耶
「じゃーユーイチ私お先に失礼するね^^」

オレ
「えっあー沙耶」

沙耶
「ユーイチ♪心配しないで大丈夫よ^^」

そう言って沙耶は軽くオレにキスをして店を出て行った。オレはそれを見送った。


「ユーちゃん。今夜は私の事は気にしないで、その代わり私もう1日居るからいい?」

オレ
「あっ香。すまん」

本橋
「ムーさん。香ちゃんの事は任せて^^私も香ちゃんの傍に居るから」

オレ
「本橋。悪いな申し訳ない」

本橋
「ムーさん。そんな事言わないのっ!(笑)」

オレ
「はい」

間島はすでにmar'sClubの同期の連中のところで笑いながらステージの方を見ていた。

オレの視線に気がついたのか間島はこっちを向いて笑いながら小さく手を振った。隣を見ると、香もそうしていた。なんだオレに手を振ったわけではないようだった。それにしても何で仲がいいんだ?

長井がこっちへやってきた。

長井
「ムーさん。オレにも何かやらせてください!!!」

オレ
「何かってもなー?」

長井
「ギター2本入れましょうよ^^オレと浜田さんのツインギターどうです?」

オレ
「じゃーまー考えとく」

長井
「そんなーお願いしますよー^^」

オレ
「んーじゃー浜田に了解取って来い」

長井
「おっすっ!^^」

さっそく長居は浜田のところへ行った。

オレ
「香。今のが長井だ。横山の次だ」


「はい^^さっき間島さんに紹介していただきました」

オレ
「あっそう」

オレは隣の本橋の顔をみたが、本橋は笑っているだけだった。オレは社員の連中が固まっているところへ行った。

松井
「お疲れ様でした(笑)」

そう言って松井は新しいグラスをオレに持たせた。

小林
「ムーさん。お疲れ様です^^とってもステキでした」

小林はオレにビールを注いでくれた。こいつはすでに練習の一部始終を見ていたはずだから大体の内容はわかっていたはずだが、みんなの手前そう言っていた。

斉藤
「ムトーいい感じに仕上がってたな^^お前がここまで本気だとは思わなかったよ^^オレが抜けて正解だったな(笑)」

オレ
「本橋も来てる。ちょうどいい。声かけてやれよ!」

斉藤
「えっ!ああ。そうだな(^。^;)」

オレはそれ以上は余計な事を話さなかった。そしてビールを飲み干した。

オレ
「松井。オレがバンドしてると退屈だろう?(笑)」

松井
「いいえ。オレは安心して笑って見ていますからどうぞご心配なく^^」

小林
「あらっさっきは今度はファンが集まってくるから、ちゃんとガードしないとって言ってましたよ^^」

オレ
「あははは^^そうなったら是非松井にお願いするよ(笑)」

「で、小林。理子たちは来ていたのか?」

小林
「はい^^もうとっても熱くなってみてました。煩くって仕方ありませんでした」

「だから打ち上げの事は内緒にしました(笑)」

オレ
「あー残念だなーあいつらはノリがいいから大好きなのに」

「そーだ小林、松井に誰か友達を紹介してやってくれないか?」

松井
「なっ何を言い出すんですかームーさん」

オレ
「えっ?お前こそ何焦ってんだ?小林の紹介なら間違いないぞ!?」

「なー小林」

小林
「はい^^絵梨なんかどうでしょう?いい子ですよ」

「硬派の松井さんにはあのくらいの子の方がいいんじゃないでしょうか?」

オレ
「うん。絵梨ちゃんはいい^^松井!結婚しろっ」

松井
「あははは^^小林。ありがとう^^」

「でもオレはまだまだ当分ムーさんの傍を離れられそうにないから、非常に残念だけど今回は謹んでご遠慮させていただきます」

「という事でムーさん。オレはまだ結婚しません(笑)」

小林
「やっぱり松井さんは大人だなー^^それに比べて(笑)」

オレ
「ははは^^オレも大人だ!ほれ謎のジャマイカ人みたいでいいだろう^^」

松井
「えーえーとってもいいですよ^^そのヘアースタイル」

「どうしたらそんな事考えつくんでしょうねー(笑)」

小林
「ほんとですねー(笑)」

松井
「あっ名司会者が呼んでますよ^^」

オレ
「ん?」

横山
「それでは、われ等がおん大将にもう1度登場して頂きましょう^^」

また拍手が起きてこっちに注目が集まった。

オレは前に出て行った。

横山
「ムーさん。「ひっつき虫横山」と言われて苦節12年・・・今日ほど嬉しい事はありませんっ」

オレはもう1本マイクを引っ張り出した。

オレ
「アホっ!大体お前はだなー楽器も出来なければ、歌もど下手!それが一体なんでmar'sClubに入ってきたんだ?それがそもそもの苦節の始まりだろーが」

横山
「あははは^^そーなんですよねーmar'sClubは音楽サークルなのに(笑)」

オレ
「今でもmar'sclubの七不思議らしいぞ!そんなお前が1期生の筆頭だなんて」

横山
「ムーさん。(笑)オレの話なんかどうだっていいんですよ!」

「主役はムーさんこと、新生mar'sのボーカル「ヒロ」さんなんですから」

再び大きな拍手が沸き起こった。

オレ
「ははは^^どもども(笑)」

オレは大げさに両手を挙げて愛想をした。

横山
「さて!それではズバリ核心に触れたいと思います」

「何故?今!mar'sの活動を再び始めたんでしょうか?」

オレ
「おいおい^^いきなりかよー?(笑)」

「んーNYから3年ぶりに日本に帰って来て、東京を拠点にしたわけなんだが・・・たまたま斉藤がヒマにしてて、うちの仕事を手伝ってやる!って言い出して」

「で浜田も留学だって言いながらろくに英語もできないのにLAでウロウロしてたから帰ってこさせて」

「で、そういや芸大に入った頃もこの3人でドラムを探してバンドやろうーって言ってたなーと思って」

「じゃー久しぶりにおっさんバンドでもやるか?ってところからスタートした」

「要するに深い理由なんて、これっぽっちもないんだ(笑)」

横山
「なんだ。長い話のわりにはオチがないじゃいですか」

「もっとこうなんて言うか、ドラマティックなちょっと涙を誘う話はないんですか?」

オレ
「ないっ!」

横山
「と言う事で、ヒロさんでしたー(笑)」

オレ
「こらこらまだ他にも聞きたい事があるだろうが!」

横山
「他にもって?」

オレ
「例えば、なんでヒロって言う名前を使ってるんだ?とか」

横山
「それはムーさんの本名が「ヒロカズ」だからでしょ?」

オレ
「まーそうなんだが、じゃーそのグラサンとつけひげは?とか」

横山
「それはムーさんだって仕事をする上でバンドの事がバレないようにするためと、単にそうしたかったからでしょ?」

オレ
「まーそうなんだが、なんでマービン・ゲイなんだ?とか」

横山
「それは単にムーさんがマービン・ゲイが好きだからでしょ?」

オレ
「まーそうなんだが、おいおいお前が全部応えてどーすんだ?」

横山
「あははは^^われ等がヒーロームーさんでした」

オレ
「では、ごきげんよう」

オレと横山はお辞儀をした。

野次
「アホー漫才はいいから横山もっとこれからの事を聞け!」

横山
「はい!ではリクエストをお受けいたしまして、ではムーさん。これからの活動とかはどーします?」

オレ
「これから?まだバンドの内部も固まってない状況だからとてもソレを考えてるヒマがない」

「さっきも長井がオレんとこ来て、オレが何ではずされたんだーってすごい剣幕で怒ってんだよ」

「で、なんでもやるから自分もいれてくれって言うから、もういっぱいだって言ったら」

「じゃーコーラスの真ん中に入って躍らせろ!って」

「あいつ女装趣味あるのか?横山(笑)」

横山
「あははは^^長井の踊りなんて見たくもねーけど(笑)」

「えっなんだ長井?聞こえねーよ!こっちこい」

長井はすぐに前に出てきた。

長井
「ったく。居ないところではムチャクチャ言うんだから(笑)」

「誤解ですよ^^皆さん。今のメンバーはしっかりと頑張ってるんですから邪魔をしようと言うんじゃなくて、ムーさんにギターを2本にしてツインギターにしたらどうか?と提案しに行ったんです」

野次
「ちょっと待ったーーー!」

横山
「なんだ?岡田?何か言いたいのか?」

岡田が前に来た。

岡田
「浜田さんとのツインギターなら、他にも候補はいるぞー^^」

「ギターテクなら長井に負けない!ムーさんオレも混ぜてください」

長井
「残念だなー岡田。もう決まってしまったんだよ(笑)」

岡田
「うわーそれは不公平だ!横山そう思わないか?」

横山
「あははは^^1期生の入部序列で言うと、オレ、長井、佐伯の次が岡田だからなー(笑)」

オレ
「よしちょっと待て!その件はもう1度オレが預かる!」

長井
「そんなー殺生なムーさん。。。」

オレ
「ははは^^という事で、この先の事は何も決まってない」

「ただ。大阪でもLIVEはやりたいと思ってるので、場所も含めてちょっと協力してもらいたい事もあるから、よろしく頼む」

横山
「という事で、インタビュー第1部は終了でーす^^ありがとうございましたー」

大きな拍手がもう1度湧いた。そしてオレは間島の居るところへ言った。

間島
「みんな半分諦めていたのに、あなたが始めてすごい刺激を受けたのよ」

オレ
「ん?あーそうみたいだな」

間島
「正直なところ・・・私も混じりたいっ!」

オレ
「えっ?」

間島
「あなたのケツを見ながらキーボードをやる♪これは私の大きな夢だったのよ!」

「音楽的には1期生筆頭は私「間島」よ!」

「どうなの!長井君、佐伯君?」

長井
「ああ。確かに1期生筆頭は間島だ!」

佐伯
「うんうん。間違いなく間島だ!」

横山
「ははは・・・間島、お前もしかして酔ってるな?」

間島
「バカねー?ムーさんの前で私が酔うと思うの?(笑)」

「私を舐めてるなーヨ・コ・ヤ・マ」

長井
「うわー出たー(笑)」

佐伯
「オレは知らないーっと(笑)」

オレ
「ははは・・・間島。おい^^」

これが有名な酔うと怖い間島の正体か?長井や佐伯までびびってる。オレは驚いた。大笑いしたくなるほど驚いた。

間島
「ムーさん。ちょっと悪ふざけしただけよー^^大丈夫だから心配しないでー^^」

そしていつの間にか簡単に楽器が用意され、すでに浜田がセッティングを済ませていた。

浜田
「それでは、最後にmar'sの古いナンバーをやりたいと思います」

「ベース長井!ドラムは石島!キーボードは間島!もうひとつギターは岡田」

「じゃー用意しろ」

すぐに名前を呼ばれたやつらが嬉しそうにそれぞれのパートについた。

浜田
「ムトー何してんだ。ボーカルはお前しかいねーだろう(笑)」

オレ
「あはっ!なんだオレもか(笑)」

そしてオレたちはノリのいいのを3曲やり、バラードっぽいのを2曲やった。

オレ
「あーーー懐かしい(笑)」

「今のメンバーどうだった?」

「えっ古臭いけどいいって?あははは^^」

「よーしラストは恒例の宴会ソングで〆るぞ」

イントロが流れて・・・オレは歌った。


下駄を鳴らしてやつがくるー♪
   腰の手ぬぐいぶらさげて
     学生服にしみこんだー男の臭いがやってくる

 あーあー夢よよき友よー♪
   お前今頃どの空の下で
     俺とおんなじあの星みつめて何思うーー♪



「古き時代と人が言うー今も昔とオレは言う♪
   バンカラなどと口走るぅー 
      古き言葉と悔やみつつ♪

 あーあー夢よよき友よー♪
    時を憂いて飲み明かしたい
      今も昔もこの酒つげば心地よしー♪

そして最後はmar'sClubのほとんどの人間が裸になって、並んでケツを出した。

こうして、最後は大宴会になって終わった。


▼翌日・・・


目覚めると横で間島が寝ていた。オレはゆっくりと間島を起こさないようにして布団を出た。

いつの間にか赤坂の桜井の「はなれ」に戻ってきていたようだ。オレは襖をあけてとりあえず浴衣を羽織った。もうひとつ取り出して、間島の枕元に置いた。

そして風呂場へ続くドアを開けてそっちへ入った。ガラスの引き戸を開けて、浴槽に湯を張った。

洗面所で浴衣を脱ぎ、素っ裸になってハブラシを口に突っ込んで、風呂場に入りシャワーを浴びた。

頭から肩、首、胸と体を回転させるように熱いシャワーを浴びた。

昨夜、宴会が終わりどこかの店でもう1度少人数で飲んだのは覚えている。そしてたぶんそれで間島とふたりで帰って来たのだろう。

そしてふたりで裸になって抱き合いセックスをするつもりだったが・・・そのままふたりとも眠りこけてしまった。そんなところだろう?

引き戸が開いて間島が入ってきた。

頭にタオルを巻いているだけで、体には何もつけていない。オレは間島の体に視線が釘付けになった。

間島
「恥ずかしいから見ないでー^^」

オレ
「ああ。うん(笑)」

間島
「そこに座って^^体洗うから」

オレは言われるままに小さな風呂用の椅子に座った。間島はスポンジ・タオルにボディーシャンプーをつけてオレの体を洗い始めた。

オレ
「ずいぶん飲んだだろう?頭痛は大丈夫か?」

間島
「私は平気よ^^あなたは?」

オレ
「ああ。ちょっと頭痛はある」

間島
「先に薬とってくるわ」

オレ
「いやいい。後でいい。大丈夫だ」

間島
「そう。じゃーちょっと我慢しててね^^」

オレ
「うん」

間島はオレの前に来てオレの脚を自分の膝の上に置いて洗い始めた。間島の股間の黒い部分が石鹸の泡に隠れながら見えた。

間島
「どうしたの?」

オレ
「いや、昨日は間島だったなーって思って(笑)」

間島
「あはっ^^同期の連中がいっぱい居たし、あなたがmar'sで歌うの見てすっかりムーさんを思い出してた」

オレ
「そう^^」

間島
「今はもう元通りの旦那さまよ^^」

オレ
「うん」

間島
「間島の方がよかった?(笑)」

オレ
「アレはアレでほんとに懐かしくて良かったよ^^」

間島
「私も^^楽しかったー^^」

間島はオレのモノを手で軽く洗った。オレは思わずひとみを抱き寄せた。そして股間を弄った。

間島
「あっ後で・・・ね?」

オレ
「そうだなゆっくりと後でしよう^^我慢するよ(笑)」

間島
「うん(笑)」

オレは間島に体を流してもらって、一緒に浴槽に入った。湯はまだいっぱいではなかったがふたりで入るとちょうどいい量になっていた。

オレは後ろからひとみを抱くようにして、ひとみの乳を揉んでいた。

間島
「急に来て・・・ごめんね」

オレ
「いや、オレの方こそ連絡しなくて悪かったな」

間島
「ううん。予定を狂わせちゃって悪かったなーって反省してる」

「でも・・・どうしても見たかったの」

「mar'sが復活して、あなたが歌ってる姿を」

オレ
「うん。お前に1番に知らせるべきだった。お前には絶対そうしないといけなかったな」

間島
「ちょっとそう思ってくれてるのは・・・嬉しい^^」

オレ
「今回はすべてオレが仕切ってやってたから、ついそのあたりまで気が回らなかった。すまん」

間島
「そんな、謝らないでー^^」

「でも来て良かった。香さんや沙耶さんと仲良くなれたし」

オレ
「・・・」

間島
「そーよね^^すごく気にしてたわよね」

「本橋が声をかけてくれて紹介してくれたの」

「そしたら自然にお互いを認め合って、すぐにあなたの話題で盛り上がったわ」

オレ
「そう。本橋か。アイツにも世話になりっぱなしだ」

間島
「うん。アイツ・・・本当にいいヤツよ」

「あなたの事、一生懸命考えてくれてる」

「悪いなーって思った」

オレ
「よし^^上がろう!メシ食おうぜ!」

オレは立ち上がり先に風呂場を出た。そしてひとみが用意したバスタオルを頭からかぶって、水気をとり体を拭いた。

「悪いなーと思って」

その後の言葉をオレは聞きたくなかった。ひとみから聞きたくなかった。オレは体を拭き終わると、部屋に戻り襖の中からオレのジーンズとТシャツを出した。そして廊下側の部屋に行き、内線用の受話器をとり朝食を二人分頼んだ。

オレは庭に続く引き戸を開けて空気を入れ替えた。外に出てキャメル・ライトに火をつけて一服した。

そして部屋に戻った。ひとみは同じようにジーンズとTシャツに着替えていた。そして自分の荷物の中から頭痛薬をオレに渡してくれた。

手前の部屋のテーブルの前に座ると、ほとんど同時に廊下から声がかかり朝食が運ばれてきた。そしてテーブルに並べられた。

オレは先に薬を飲み、ふたりで和食メニューの朝食をとった。

オレ
「後で銀座へ買い物に行こうか?」

間島
「いいの?」

オレ
「全然」

間島
「うん。じゃー連れて行って^^午後の列車で帰るから」

オレ
「そっか。次はオレが金沢へ行くから」

間島
「うん^^」

それからオレ達はもう1度奥の部屋に行き、裸になってひさしぶりにセックスをした。そして間島は帰る用意をして一緒に銀座へ行きショッピングをした。軽い昼食をしてからオレはひとみが列車に乗り込むまで一緒にいて見送った。


▼14時・・・赤坂「自宅」


オレ
「そっか本橋はもう帰ったのか。悪い事をしたなー」


「ユーちゃん。大丈夫よ^^」

オレ
「よし来週大阪へ帰ったら3人でメシ食いに行こうぜ!」


「うん。そうしよう^^」

香は朝ホテルをチェックアウトして、大阪へ先に帰る本橋を見送り、原宿あたりをひとりで散策していたと言う。そして約束の時間通り、赤坂の自宅にやってきた。ここは2度目なので迷わずに来れたという。

オレは居間で源にコーヒーを持ってきてもらいそこで香と過ごしていた。


「昨日は新しいmar'sと古いmar'sを見れてとっても楽しかったわ^^」

オレ
「ははは・・・ちょっと恥ずかしいんだけどな」


「どうしてー?百合ちゃんなんか古いmar'sの歌聴いてものすごく懐かしがっていたわ^^」

オレ
「そう(笑)」


「私はどっちも初めてだったからとっても新鮮で、それにユーちゃんの学生時代の話を色んな人が話してるの聞いてものすごく面白かった(笑)」

オレ
「あいつらと居ると、ついこの間の事のように思える(笑)」


「あらためて、ユーちゃんが後輩の人たちに慕われているんだーって思って嬉しく思った。あの人たちみんな楽しいし、大学の近くでユーちゃんと浜田さんが借りてたアパートの事も聞いてもうびっくりの連続よ!」

香はちょっと興奮気味に昨日の事を話していた。よほど面白かったのだろう。

オレ
「オレはあのアパートにはほとんど住んでなかったんだ」


「うん。それなのに家賃半分払って、いつも食料やお酒を大量に持ってきて、みんなを養ってたって聞いたわ」

オレ
「すでにその頃はディスコのマネージャーしてて高給取りだったからな」


「稼いだお金を全部機材や宴会費用に使ってたんでしょう?(笑)」

オレ
「そーでもないさ」


「沙耶さんも言ってた」

「あの頃のユーちゃんは女嫌いで、一生懸命働いて、バンドをやるのにムキになってたって」

「浜田さんは、ムトーは大きな怪我をしても仕事を止めずにバンドをやる事に必死で・・・結局学校を卒業できなかったって」

オレ
「そうか(笑)そんな風に思われてるのか」


「違うの?」

オレ
「オレはオレで好きにやってただけさ(笑)」


「そうね(笑)」

オレ
「なんだよ?」


「ユーちゃんはいつだって一生懸命だもの^^それも人の事ばっかりで」

オレ
「おせっかいなのかなー?」


「女性にしても、必ず最初は冷たくあしらうのに・・・結局は巻き込まれてしまう」

「私の時もそうだったし、だからそんなユーちゃん。好きよ^^」

オレ
「ありがとう(笑)」

オレは源を呼んでLIVEのテープを持ってきてもらった。そして中2階のオレの部屋でそれを3人で見た。

撮影者としての源の意見も的を得た大事な情報だった。オレは自分が映っている姿をまるで他人のステージのように見て、いろんな粗を探していた。

その後、オレと香と源はレストランの方の「さくらい」に行って3人で一緒にメシを食った。

ニューヨーク時代。香が帰国してから源がやってきたので、直接的には香と源は関係が薄かった。しかしながらNYの話は共通する話題は多く、すっかりその話で仲良くなっていた。

紗也乃が居れば良かったんだが、ちょうどLAの刈谷の様子を見に行っていて不在だった。


▼20時・・・はなれ


オレ
「今日はここで泊まろう^^」


「はい^^」

オレ
「来月になったらすぐにオキナワ行くぞ!」


「えっ?仕事で行くの?」

オレ
「いや、香とふたりだけで旅行するんだ」


「えーーー私と?どうして?」

オレ
「何不思議がってんだ?(笑)前から約束してたじゃないか」

「オレが操船する船に載せて、一緒に海も潜るって」


「ほんとにー?いいのー?」

オレ
「オキナワ・・・いや、もしかして海が嫌いか?」


「あはっ^^大好きよー本当に連れて行ってくれるんだー嬉しい^^」

オレ
「ははは^^やっと喜んでくれた(笑)ほっとした」


「突然なんだもの(笑)ユーちゃんひとりで仕事か何かで行くんだと思ったから」

オレ
「3泊4日ぐらいなんだけど行こうぜ!」

「リゾートホテルに泊まるから、エステで日焼のメンテも出来る」

「新しいちょっとセクシーな水着も買おうな^^」


「ユーちゃん。。。私の為にそんな事考えてくれるなんて」

オレ
「ははは^^最後まで言えよ!すっごく嬉しい♪って」


「うん。すっごく嬉しい♪なんか泣きそうよ」

オレ
「アホ(笑)嬉しい時は・・・きゃーユーちゃん♪ありがとう^^嬉しいーってテーブルをまたいでこっちに来て抱きついて来るんだ(笑)」


「うわー^^そんな風にして欲しいんだ?」

オレ
「おう^^」

香は立ち上がって本当にテーブルを跨いでオレの方に来た。そして膝をついてオレの横に座りオレに抱きついた。


「ユーちゃん。ありがとう^^本当に楽しみよ!」

そう言ってキスをした。

オレ
「香が言うとちゃらちゃらした感じがしなくて、本当にいいなー」

オレも香を抱きしめてキスをした。ハートが繋がってる間柄なんだから今更言葉のニュアンスが違ったぐらいでびくともしないのだが・・・それでもそれを言葉に、態度で示す事でお互いが幸せな気分になるのはマチガイなかった。

そしてオレたちは一緒に風呂に入り、奥の部屋で一緒に寝て、緩いセックスを何度もしてオレは香の乳に触れながら、朝まで眠った。

まるでひとみとそうしたように香と一緒に朝食をとり、買い物に出かけ、駅まで行き新幹線が発車するまでオレは香を見送った。

まだ後ひとり残っていた。

沙耶のご機嫌をとらなくては・・・オレは罪悪感を通り越して、責任感だけでそうしているように思えた。もしこの状況が長く続けば、オレはきっとまた行方不明になりたいと願うだろうと思った。


6月21日・・・


▼11時有楽町レストラン「マリアンヌ」


純子
「わざわざ来て頂いてありがとうございます」

オレ
「いえ^^真昼間にレストランで食事?今日はどんな仕掛けがあるのかな?」

純子
「この間はすみませんでした」

オレ
「今更謝ってもらっても仕方ない」

ウエイターがワインを持ってきた。オーダーした純子の方へワインを見せて栓を抜きテスティングさせた。純子はうなづきそれが目の前のグラスに注がれた。

オレは黙って見ていた。

純子
「仲直りをしてもらえたらと思って」

オレ
「誰とです?」

純子
「私と・・・」

オレ
「おっしゃる意味がよくわかりません」

純子
「これまで色んな事があって、私はあなたにずいぶんひどい事をしてきました。それをどうにかして許してもらえませんか?」

オレ
「許すも許さないも今となっては関係ないんじゃないですか?」

純子
「・・・」

オレ
「オレは何の義理もない石本氏に可能な限り協力した」

「一度はオレを殺そうとした相手にですよ?」

「そして何度も目の前で女とやった」

「これ以上どうしろと?」

純子
「私をあなたの女にして下さい」

オレ
「そうか。勘違いしてるんだな石本さんは」

純子
「どういう意味でしょうか?」

オレ
「オレが石本さんに近づいた理由を、龍の女を探して行き着いたと思ってるんだ?」

純子
「あなたの考えている事は誰にもわかりません」

「少なくとも石本はあなたの事を認めて、あなたの希望にそうようにしようと考えています」

「他に希望があるのならおっしゃって下さい。わたしから伝えますから」

オレ
「オレが東京で自由に振舞うのを末端の組織の人間が邪魔しないのならそれでいいんだ。それ以上は何も望んでいない。」

オレは仕方なくワイングラスに手を伸ばしてそれを飲んだ。

純子
「でも、もうそのレベルをとっくに超えて、今ではあなたは特別な存在になりつつあります」

オレ
「だからそんな事はオレは望んでいない!」

「そっちが仕掛けた勝負に負けないようにしただけだ」

純子
「いつもあなたは予想を超える結果を出します」

「それも一番シンプルなやり方で・・・」

「結果的にあなたはご自分では欲していないかも知れませんが大きな力を手に入れてしまいます」

オレ
「だから何なんだ?」

純子
「あなたには、私が必要だと思います」

オレ
「どうして?」

純子
「すでにあなたは二人の龍の女を手にしてます。私で3人目で、これで完成します」

「完全な龍の男になります」

オレ
「・・・」

純子
「私にはあなたの考えている事が読めません。でも伏龍を目覚めさせて貰った時にはっきりとわかったんです。きっとあなたが教えてくれたんだと思います。咬龍と昇竜が目覚めて自分の中に居ると・・・」

オレ
「オレがそう教えたというのか?」

純子
「意識の問題ではないのでしょう。あなたの体の中にすでに2匹の龍が居て、私の伏龍を導こうとしています」

オレ
「オレの中に龍が居るのか?」

純子
「ご存知ないのですか?」

オレ
「・・・」

すでに料理が運ばれてきているが、オレは手をつけなかった。というよりここがレストランだという事も忘れてしまっていた。

オレは自分ではあまり深く考えた事はなかったが・・・これまでの事実をひとつひとつ考えると、すべての事が結果的に自分の望むこと以上の結果になって現れている現実に・・・どうしようもない違和感を覚えた。

それはあえてその事を自分自身で疑問を持たないように、あるいは出来るだけ考えないようにしていたからなんだろう。

だから自覚がないのか?

純子
「おそらく後数回、私と交われば咬龍はあなたの中に入っていくでしょう」

「そうなれば、私はもうあなたから離れられなくなります」

「ですから・・・どうぞよろしくお願いします」

オレ
「あっそう(笑)」

純子
「何か?おかしいでしょうか?」

オレ
「要するに交わらなければいいんでしょう?」

「伏龍はあたなの龍なんだからこれまで通りあなたが持っていればいいじゃないですか(笑)」

「オレは別にそんなまやかしみたいな話に興味ありませんから」

「どうぞご自由にお過ごしください」

純子
「そっそんな・・・」

オレ
「ワイン旨かったです。ごちそうさまでした」

オレは立ち上がった。そしてそのまま店を出た。どんよりと曇っていた雨になりそうな気がした。そろそろ入梅かも知れない。オレはタクシーを拾って事務所に向かった。


▼13時・・・南青山クォーリーオフィス


インターフォンを押しドアを開けた。オレはいつものように声をかけた。大きなミーティングテーブル。横山の向かいに座っていた女が立ち上がりこっちを見た。そして微笑んだ。

オレ
「四方^^お帰りぃー♪」

四方
「はい^^遅くなりましたけど、ようやく帰ってきました」

オレは四方と抱擁というより抱き合った。そして四方の匂いをいっぱい嗅いだ。
そしてオレは四方の隣に座った。

オレ
「疲れただろう^^ゆっくりしてからでいいぞ」

四方
「成田で時間があったので仮眠しましたから大丈夫です」

小林がコーヒーを持ってオレの前に置いた。すでにフレッシュが入っていた。オレはそれを口にした。

オレ
「もう部屋は見たか?」

四方
「はい。あんなステキなお部屋を用意して頂いて、ありがとうございます」

オレ
「たまたま空いたんだ(笑)それにオレも少しの間住んでたし気に入ってもらえたのなら良かった」

四方
「はい^^とっても気に入りました」

横山
「ムーさんと同じくらいいやそれ以上に本があって普通の部屋なら入りきらないんじゃないかと(笑)」

オレ
「きっと普通では手に入らない本ばかりなんだろうから貴重な資料だ^^」

四方
「はい(笑)でもこれを機会にちょっと整理します。」

オレ
「そうだ。今夜は「はなれ」で食事をしよう^^紗也乃も会いたいだろうし」

四方
「はなれ?って何です?」

横山
「赤坂の料亭なんです。うちの経営で紗也乃さんが女将をしてます」

四方
「へーそうなんだ?それは楽しみだなぁ〜^^」

オレ
「じゃーとりあえず6時にそこにしよう」

四方
「はい^^」

横山
「歓迎会はいずれやるとして、今日はムーさんと紗也乃さんとゆっくりしてください」

四方
「気を使ってもらって、ありがとうございます」

「じゃー私はちょっと部屋の方を片付けてきます」

オレ
「おう^^じゃー後で」

四方は事務所を出て突き当たりの部屋に戻っていった。

横山
「ムーさんとショーコさん。オレと四方さん。4人だけで始まったニューヨーク生活・・・楽しかったですね^^」

オレ
「あの頃はお前は全然英語ダメだったしな(笑)」

横山
「ええ。ずっと四方さんに助けてもらってました」

オレ
「お前が運転する度に、ポンコツ車は故障するし、タイヤ交換しているうちに買い物袋は盗難にあうし」

横山
「よくあんなモノ盗りますよねー始めは何処かに置き忘れたのかと思いましたよ(笑)」

オレは笑いながらコーヒーを口にした。小林が聞き耳を立てて同じように笑っていた。

横山
「なんだよ小林。笑ってるな?」

小林
「いえ。あんなに司会が上手な横山さんなのにと思い出して」

横山
「司会が上手いのと語学の能力は関係ない(笑)それに今は英語ペラペラだぜ!」

オレ
「ふむ」

横山
「何か?(笑)」

オレ
「オレとお前でもう1度ニューヨークに行こうか?」

横山
「えっ!ほんとに?」

「いやーそれは・・・でも、ふたりで!ですかーなんか考えてるんですね」

「へへへ行きましょうか?」

小林
「あっムーさん」

オレ
「ん?」

小林が席を立ってこっちにやってきた。

小林
「お願いします。私も連れて行って下さい」

オレ
「おいおい(笑)ふっと浮かんだフラッシュ・プランだよ」

横山
「一体それは何です?教えて下さいよ」

オレ
「ニューヨークで、ライブハウスをやるんだ。新しいバンドを作って」

横山
「今のmar'sじゃなくて?」

オレ
「うん。まったく新しいバンドを向こうで編成する」

「ライブハウスと言ってもジャズとかをやってるバタくさいもんじゃなくてそれこそMaggieをニューヨークに持ち込む」

「お前のとぼけた司会も必要だな(笑)」

横山
「あははは^^ムーさん。それめっちゃ面白い(笑)」

小林
「横山さんがそんな事言うなんて(笑)ここの仕事はどうするんですか?」

オレ
「ふむ。業務の事考えると、横山は連れて行けないか・・・」

横山
「ムーさん!!!業務は斉藤さんと松井さんが居ます。」

「オレは絶対行きますからね!」

「小林。そんなに仕事が心配なら、お前は残って頑張ってくれ(笑)」

小林
「あーそんな。すみません横山さん。訂正します。3人で行きましょう?」

オレ
「小林。お前は付いて来て何をやるんだ?」

小林
「はい^^コーラス・レディーやらせてください」

「ムーさんの後ろで歌って踊りたいです^^」

横山
「あははは^^小林。アレは誰にでも出来るってもんじゃないぞ」

「ちゃんと声が出るか?楽譜は読めるか?ダンスのセンスもいるぞ!」

小林
「はい^^ピアノやってましたから楽譜は読めます」

「声もなんとかいけます」

「すでにビデオを見て振り付けの練習もしてます」

「いつでも交代の準備が出来てますから」

横山
「へっ!お前、そんな事考えてたのか?(笑)」

オレ
「あははは^^横山。思い出さないか?」

横山
「んー?」

オレ
「要望は1年筆頭を通して来い!」

横山
「あーーー間島だっ!そうだ。間島に似てる(笑)」

オレ
「あははは^^(笑)」

横山
「ムーさん。なんかオレ楽しくてしょうがないですよ^^」

オレ
「(笑)」

小林
「これまでの横山さんのイメージがすっかり変わりました(笑)」

オレ
「どんな風に?」

小林
「今までは仕事師でムーさんの側近っていう印象でしたけど」

「ものすごくユニークで才能溢れる魅力的な人だなーって」

横山
「あはっ^^そう?魅力的?オレが?」

オレは爆笑したいのを必死で我慢した。

オレ
「小林。mar'sClubを作ったのはオレじゃない」

「全部ひとりで横山が仕切って作ったんだ」

「そのClubは今も尚、芸大に残って多彩な活動をしてる」

「こう見えても横山は、すごいヤツなんだぜ!」

横山
「いやームーさん。それはちょっと大げさですよー^^」

小林
「はい^^横山さんはすごいです」

「何しろ『ひっつき虫ヨコヤマ』さん。なんでしょう?」

オレ
「ぎゃははははは^^(笑)」

横山
「小林。。。それは褒め言葉じゃない」

小林
「あっそうなんですか。すみません(笑)」

オレたちは仕事をほったらかして遊んでしまった。オレがまた音楽をやり始めた事で横山までがすっかり影響を受けて、またあの頃に戻ってしまった気がした。

そしてそれはオレにとっても楽しい事だった。


▼18時・・・赤坂、桜井「桔梗」


紗也乃
「では、四方ちゃんの帰国を祝ってカンパーイ♪^^」

オレ
「カンパイっ!」

四方
「ありがとうございます^^」

オレたちはグラスを合わせてビールを飲んだ。

紗也乃
「じゃーヒロミちゃんのママが3代目のニューヨーク・ママなのね」

四方
「はい^^頑張ってやってもらってます」

オレ
「昼間も横山とNYの話で盛り上がった(笑)またふたりで行こうか?って」

四方
「ええ。是非行って上げてください。みんな喜ぶと思います」

オレ
「向こうでライブハウスやろうか?ってMaggieみたいな」

紗也乃
「えっ?じゃー長期滞在で?」

四方
「うっそー(笑)私が帰ってきたばかりなのにー?」

オレ
「ははは^^すぐには無理だけどな」

「来年にはヒロミやヒロミ・ママも居なくなるだろうし」

「何かNYの活性化を考えようと思って」

紗也乃
「関係者がみんな居なくなる。っていうのも淋しい気がするわね」

四方
「でもムーさんがNY行くと一瞬で大騒ぎになるでしょうね」

紗也乃
「そうね。間違いなく大阪ミナミも大騒ぎになるわ(笑)」

オレ
「バンド活動を再開したんだ」

「先週の週末2日間Maggieでやったら好評だった」

「で、今週もやる」

紗也乃
「へーユーちゃんが歌うんだ?」

四方
「それって、以前やってたmar'sですか?」

オレ
「そうだ。mar'sっていうバンド名はそのままにまったく新しい内容で音楽性も以前とは異なる」

紗也乃
「今週見に行ってもいいかしら?」

四方
「うん。私も見たい」

オレ
「どうぞ^^Maggieの滝口に言えば席を確保してもらえると思う(笑)」

オレはビールを飲み干した。紗也乃が注いでくれた。彼女らはオレがバンドをやってた頃を全然知らない。ただNYのビルの名前がmar'sだった事から、その昔オレがそんな名前で音楽活動をしていた事実だけは聞いていたはずだったが・・・特にそれ以上の思い入れはない。

四方
「それにしても、ここもうちの経営なんて!吃驚しました」

紗也乃
「そうでしょう?(笑)赤坂のど真ん中にこんな大きな敷地の料亭だもの!すごい資産よ」

四方
「このところの不動産価格の上昇から考えると、とんでもない価格だわ!」

オレ
「ははは^^だけど、料亭を続ける事が条件だから、売っぱらうわけにはいかない。」

「料亭だけで経営を維持するのはかなり厳しいんだぜ」

四方
「そうなんだ(笑)明日にでも分析してみます」

紗也乃
「でも、政財界を始め色んな人が顧客で来るから面白いわ」

オレ
「顧客に評判の美人女将だからな^^紗也乃にしか出来ない」

紗也乃
「はい^^ありがとうございます(笑)」

オレは久々に紗也乃と話をして安心した。紗也乃とは短い時間のセックスはあるがゆっくりと話をする機会が少なくて気にしていた。これからは、もう少しそういう機会を多くしようと思っていた。

そして、オレは四方を自宅に招いた。

自宅の寝室で四方と一緒にセックスをし、朝まで一緒に寝た。四方とは1年半ぶりだった。

翌日は一緒に南青山クォーリーの1Fカフェで朝食を摂った。そしてそこで別れた。オレはタクシーを拾って新富町の洋子の部屋に向かった。


▼10時・・・

オレは鍵を使って部屋に入った。そして上着を脱いでリビングへ行った。静かだった。寝室のドアを開けた。まだ洋子は眠っていた。オレはリビングで素っ裸になり、洋子を起こさないようにゆっくりとベッドに進み、洋子が眠る布団の中に入った。

洋子
「あーあっあなた」

オレ
「うん。このままちょっと寝よう」

洋子
「あっでももうこんな時間」

オレ
「30分だけこうしていよう」

オレは横を向いて洋子を抱きながらじっとしていた。洋子の匂いをいっぱい嗅ぎながら布団の中にいた。洋子の手がオレのモノに触れ、ゆっくりと指を使い始めた。

オレ
「そんな事をすると・・・したくなるじゃないか」

洋子
「・・・してください」

オレは体を起こしてベッドヘッドに上半身をもたれさせるようにした。洋子の頭の横にオレの大きくなったモノが現れた。洋子は当たり前のようにそれを口にした。そして指を使い始めた。

すぐにオレも同じ事をしたくなった。

布団を跳ね上げて洋子の下半身に状態を持っていった。洋子のネグリジェの裾を捲り上げた。洋子は下着を着けていなかった。黒々とした下腹部が見えた。オレはそこへ顔を近づけた。洋子はオレのモノをしっかりと口にしている。

オレは洋子の脚を持って少し上げさせて股間を開かせた。洋子はオレのモノから口を離した。

洋子
「あーあなた。ダメ汚いから・・・」

オレはは構わず洋子の股間を下を使って探った。割れ目に沿って舌を使うとすぐに硬くとんがったモノに当たった。

洋子
「あっあーーー」

敏感に反応する洋子。オレはしっかりとそこを責めた。洋子の声を聞きながら・・・オレは体を起こして洋子の体に乗った。股間にオレのモノをあてがいゆっくりと女の穴に挿入した。

洋子
「うぁーーー」

それだけで洋子の体は伸び上がり、逃げるような姿勢で声を上げた。ゆっくりと大きなストロークで、穴の中に自分のモノを出し入れした。

洋子の声がキレギレになる。

オレは洋子の両脚を抱えるようにしてだんだんスピードを上げて穴の奥まで責めた。

洋子
「あぅあーーーあーーーーあーーーーー」

洋子はすぐにいった。かまわずそのまま責め続けた。

洋子
「あっあーーーあーーーあーーー」

洋子は立て続けにいった。

穴の奥が少し緩み熱いものがあふれ出たようだオレのモノはそれをしっかりと感じていた。

そしてゆっくりと洋子の体から降り、洋子を横抱きにした。洋子はオレの脚に脚を絡めた。そして腰を動かしながらまだ声をあげていた。オレは暫くそうして洋子を抱いていた。

洋子
「お風呂の用意してきます」

洋子はベッドから降りて寝室を出て行った。オレはベッドサイドからキャメル・ライトを取り出し火をつけた。

ぼんやりとレミの新しい店の事や麻美の店の改装工事の事などを考えていた。夏場に向かってシャングリラも少しデザインに変化をつけたほうがいいかも知れないと思った。


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