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夢伝説


スターダスト・レビュー:「夢伝説」

84年5枚目のシングル♪カルピスのCMソングとなってブレイク!88年には「Stay My Blue-君が恋しくて-」もCMタイアップになりヒット!

80年代後半活躍しましたねー

1986年10月PART2----------

横浜の聡美の家に行った翌日・・・事務所に突然聡美の父親がやってきた。オレは赤坂の自宅にかかってきた電話を受けて、南青山のクォーリーマンションに向かった。

事務所には四方と横山が居た。

四方
「応接室の方へお通ししています」

オレ
「オッケー」

オレは応接室に入った。

オレ
「すみません。お待たせしてしまって」

小林
「いえ。こちらこそ連絡もしないで突然お邪魔して申し訳ございません」

オレ
「いえいえ。どうぞおかけになって下さい」

オレは小林さんと向き合う場所に座った。すぐに四方が冷たいお茶を持ってきてくれた。オレは礼を言わなかった。

小林
「実は、昨日の話がどうしても気になって・・・押しかけてきた次第です」

オレ
「はぁ〜」

小林
「私はコレでも20年近以上にわたって心理学を勉強して来ました。

人の心にある意識、潜在意識などが微妙に働いて、それが時として言葉に表れます。

ちょっとした語彙の違い。表情や目線。そう言うところに表れます。

そういう目で見ると、ムトーさんは正直な方だ。そして昨日ムトーさんが言った事は、すべて真実だと感じました。

精神と肉体の分離、そして人の心を読む事ができる人間の存在。それらはムトーさんの体験かもしくは非常に近い人の事を言ってると・・・私は思います」

小林さんはそのメガネの奥の目でオレを見つめている。なるほど、普段のオレはその心理状態がすぐに態度に表れるすごくわかりやすい人間だ。そういう意味では、心理学のプロにそう思われるのは仕方がないし、それは事実間違っていない。

オレ
「じゃー同じように伺いますが、小林さんは昨日・・・「知りたい」とおっしゃいましたが、その存在自体を知ることができればそれでいいのですか?」

小林
「できれば研究したい」

オレ
「どんな風にそれを研究するんです?」

小林
「それは色々な検査方法があります・・・もちろんテスト的な意味合いも含めてかなり長期間にわたって調べる必要があります」

オレはキャメル・ライトを取り出して火を点けた。客の前ではタバコを咥える事などしたことはないのだが・・・

オレ
「例えば、そんな人間が居たら・・・人はどう思うでしょうね?

そしてそんな人間をどんな風に利用すれば、利益が得られるか?

ある意味でとてつもない力を手に入れる事ができますよね?

よからぬ事を考えてそれを欲しがる人間も出て来るでしょうね?

その人の人生そのものが変わってしまうでしょう」

小林
「・・・」

オレ
「それでも研究して・・・知らしめたいのですか?」

小林
「おっしゃる意味はよくわかります。

きっとムトーさんは、そういう現実問題を知って、いや体験されているのでしょうね

目の前に長年求めていた大きな奇跡があるのに・・・私は、諦めるしかないのでしょうか?

オレ
「これまでに小林さんの研究に興味を持った人や団体はありましたか?」

小林
「・・・いくつかはありました」

オレ
「それでどうなりました?」

小林
「実証する術がありませんから、興味を持って聞いてもらっただけで終わりました」

オレ
「そうですか」

小林
「それが何か?」

オレ
「いえ。ただ厚生省あたりからアプローチがあったかな?と思っただけです」

小林
「厚生省の・・・知っているんですか!あなたは一体・・・」

オレ
「ははは・・・余計な事を言ってしまった(笑)」

オレはお茶を口にした。これ以上は話さない。小林さんを巻き込んでしまいかねないと思った。

オレ
「もし、精神と肉体が分離できて、精神だけが残ったとすれば・・・その精神は永遠に生き続けるのでしょうか?」

小林
「1000年伝説と言うのがあります。

もっともそれは陰陽道の昔話ですが、それを極めた人間は、宇宙を駆け巡り、いつでも何処でも形を変えて表れて、1000年生きると言われています」

オレ
「今が1986年だから・・・2900年ごろまで生きるんですね。

気が遠くなるなーそんなに長く生きても仕方ないですよね(笑)」

小林
「ははは^^ムトーさん。まるであなたが1000年生きるみたいな言い方ですよ」

オレ
「あはっ^^僕は鶴ですか?」

小林
「わかりました。ムトーさん。私は研究を止めます。そして大学も辞めます。

ですから、ムトーさんの近くに居る許可をいただけませんか?」

オレ
「えっ?別に大学を辞めなくてもいいでしょう?」

小林
「いえ。実をいうとずっと考えていたんですよ

もし、私が求める人間が現れたらどうしようって・・・

仮に私の願いが聞き入れられて研究が出来るようになったとしても

それはきっとすぐに私の手を離れて、別の研究機関に持って行かれてしまう。

そうであるならば、大学での研究を諦めて、私個人がその対象者の近くに居て、個人的に研究した方がいい。

それが今、現実になったという事です。

息子も来年3月で大学を卒業ですし就職も決まってます。

家内にはよく話してなんとか理解を得ます。

屋台のラーメン屋でも何でもして、自分の時間を作りますから」

オレ
「あのー聡美さんの件は?」

小林
「聡美がどうかしましたか?」

オレ
「いやーお付き合い云々はおかーさまもきっと反対だろうと思って」

小林
「私は家内には何も言っていませんから^^

それに家内にもムトーさんは好印象ですから、このまま何も言わずにどうぞ聡美をよろしくお願いします」

オレ
「はぁ〜」

小林
「そうと決まったら何かやる気が出てきましたよ(笑)」

オレ
「小林さん。せっかくのところ水を差すようで悪いんですが、大学を辞める辞めないは来年の3月まで伸ばしたらどうです?」

小林
「どうしてですか?」

オレ
「その間に何か考えますから」

小林
「・・・わかりました(笑)少し時間的余裕ができたと言う事ですね」

オレ
「すみませんねー」

そして小林氏はすっきりした顔で元気に帰っていった。オレは事務所の大きなテーブルの前に座った。

オレ
「大変な誤解からえらい事になってしまった」

四方
「以前ここに勤めていた女性の父親とか聞きましたけど・・・ムーさん。手を出して責任をとれとでも言われたんですか!」

オレ
「えっ!違う。そんな話じゃない。いや、それこそ大きな誤解だ( ̄□ ̄;)」

四方
「でも、あの方、来られた時は何やら思いつめた様子でしたよ!それがあんなに元気に帰っていくなんて・・・結婚の約束でもさせられたんじゃないんですか(-o- )/ 」

オレ
「四方ちゃん。オレがそんな無責任な約束するわけないの知ってるだろう?」

四方
「・・・じゃー他にどんな訳があるんですか!」

オレ
「なんかご機嫌悪いなー?そうだ。もう時間だから、3人でメシでも行くか?」

横山
「それはいいですねー^^行きましょうよ四方さん♪四方さんの食べたいものをムーさんに奢ってもらいましょうよ^^もちろん経費で落さずにムーさんの自腹で(笑)」

四方
「んーーーそうね?^^じゃー美味しいステーキでも^^お願いします。ムーさん」

オレ
「ははは^^よし!行こう(笑)」


▼10月18日・・・赤坂「自宅」


松井
「ムーさん。あの病院どうするんですか?」

横山
「すでに院長だった豊島は離婚して、海外に行くとか言ってるんでしょう?」

オレ
「うん。日本に居たくないらしい。田所が引退しても怯えているようだ」

松井
「三島はまだ現役ですからね。あのまま院長を続けるのは怖いんでしょう」

横山
「それにしても三島はムーさんを2度までも狙ったヤツなのに・・・お咎めなしとは」

松井
「三島は一心会2代目の丸山さんがしっかりと管理してるから、下手な動きはできないでしょう。

三島を破門にでもして追い詰め逆恨みさせるより、希望を与えた方が脅威が少なくなる。

ムーさんの考え方はいつもそうだ(笑)」

横山
「じゃー豊島にもうちが病院を買い取った形で金を出し、海外に逃がすわけですか?」

オレ
「豊島は新生会病院を、藤原神社に寄付すると言ってるらしい。妹だった藤原芳江の自殺がやはりショックだったんだろう」

松井
「豊島は医者のくせにムーさんを殺そうとした。いや殺した。自分の妹が自殺して、自分の命が狙われる妄想に怯えている。どうしようもないヤローですね」

オレ
「まーそうなんだがな・・・」

横山
「藤原神社が病院を経営する・・・そういう体制が可能なんですか?」

松井
「北脇氏が言うには、藤原神社の古い体制はまったく経営能力はない。と言ってました。北浦氏は事あるごとに藤原神社自体をもっと活性化させようと提言していたと聞きましたが、ダメだったようですね

そういう意味では、まだ藤原芳江はその方面については頑張ってたようですけど」

横山
「自分の娘を13代にして、藤原神社をなんとかしようと・・・その方法さえ間違わなければ、なんとかなったのに」

オレ
「そうだな。美香の妹の美樹も・・・なんとかしないと」

横山
「病院、どうします?」

オレ
「横山。お前が決めろ」

横山
「ここまでムーさんが関わってしまった以上・・・うちでやるしかないでしょう?(笑)」

オレ
「じゃーそれで藤原神社の方には伝えておく(笑)」

横山
「確認なんですが、ムーさんが15代を継ぐとムーさんが藤原神社のトップになるわけですよね?」

松井
「もちろんだ。藤原神社は今後、15代になるムーさんがすべてを支配する事になる」

横山
「その後はどうなるんでしょう?

美香ちゃんは13代の巫女姫でしょう?彼女が誰かと結婚して、その子がまた巫女をやるのかな?

あるいは藤原神社の16代宮司になるんでしょうか?」

松井
「北脇さんの説明では、氏子会の総意として・・・

13代巫女姫が15代宮司の子供を産んで、それぞれが後を継いでもらいたいと言っていますけどね」

横山
「それって・・・ムーさんが藤原の家に婿養子に入るって事ですか!」

松井
「いや、戸籍上の問題ではなくて、ただ血の継承だけだそうだ。理想は男と女、ふたり子供をつくって、巫女姫と宮司を継いでもらうのがいいそうです。(笑)

だからムーさんが15代になったからと言って、藤原神社にべったりと張り付く必要もないし、これまで通り自由にやってていいんだ。(笑)」

横山
「ふむっ!なんか昔何処かで聞いたような話だけど、要するにムーさんは種馬みたいなものですね(笑)」

オレ
「バッカヤロー(笑)」

オレは珈琲を口にした。何処かで聞いた話?間島ところの事を言いたいのだろう。あそこにしても間島がオレとの子供。裕美を産んだ事で、満足してオレとの結婚云々は求められていない。もちろんそれは間島のオレに対する思いやりなんだろうが・・・事実関係だけで言うと、今回もそんなパターンに近い。。。

松井
「それと、藤原神社の13代巫女の認証式ですが・・・ムーさんが宮司代理で出るという事になりました」

オレ
「仕方ないな」

松井
「来月には宮司の継承式が式典とともにあります」

オレ
「わかってるよ」

松井
「北脇さんと協議してますが、どんどん決めて行っていいですか?」

オレ
「とりあえずそれさえクリアーすればいいんだろう?」

松井
「はい^^」

オレ
「じゃー進めてくれ^^」

松井
「了解です」

横山
「ムーさん。何かあるんですか?」

オレ
「ん?」

横山
「珍しく憂鬱そうじゃないですか」

オレ
「あっそう。。。」

オレはキャメル・ライトに火をつけた。松井は自分が使っていた灰皿をオレの方に持ってきた。藤原神社の件はまだ別の不安定要素があるのだが・・・あえてオレはそれを言わなかった。違う理由を話すことにした。

オレ
「実は・・・理恵が東京に来たいと言ってる」

横山
「別にいいじゃないですか・・・えっ遊びにじゃなくて、ずっとこっちに居るって事ですか?」

オレ
「そうだ」

松井
「・・・」

オレ
「ここんとこのオレの環境変化を心配してくれての事だと思うんだが・・・」

横山
「大阪の店は・・・なんとかなりますよ」

松井
「ええ。なんとかします」

オレ
「理恵がこっちへ来て通用すると思うか?」

横山
「時間はかかると思いますが、同じ日本ですから(笑)」

松井
「そうですよ^^ミナミとキタを代表するママですよ!銀座ぐらいすぐですよ」

オレ
「オレもそう思う(笑)でも色んな理由でそれはダメだ。

だから、オレは暫く大阪に居ようと思う」

松井&横山
「えっ!」

オレ
「暫くの間だけだ(笑)もちろん必要な時はこっちにも来るさ!

ちょっと軸足を関西に置くだけだ」

松井&横山
「わかりました」

オレ
「この事は理恵には言わないように(笑)」

松井&横山
「はい^^」

ミナミのオンナはもう理恵だけになった。ギャラクシー、エスポワール、ローズマリーのクラブにMaggie、そして北新地に、ジャニス、フランソワの2店のクラブ。それらを一手に理恵が仕切っている。

オレが東京を基盤として動き始めてから、最初にS会と揉めた時、心配して松井をこっちによこした。

その後も大きな騒動がついこの間まで続き理恵は心配している。同時にひとり大阪に残っている淋しさも感じている。

オレは理恵をひとりの女としてほおって置けなかった。理沙の二の舞だけはしたくなかった。




▼10月20日・・・赤坂「桜井」桔梗の間

オレ
「わざわざお越し頂き、ありがとうございます」


「いや、無理を聞いて貰って、こちらこそありがとう」

オレ
「それでは、早速ですが始めさせて頂きます」


「うむ」

オレは向こうの部屋に続く襖を開けた。ゆっくりと男の居る部屋の照明が暗くなった。そしてシンセサイザーの幻想的なMが流れ始めた。

廊下側の引き戸が開いた。男の方からは死角になって見えない。廊下の灯りも漏れていない。

暗い部屋の中に女がひとり入って来た。

部屋の上部にセットしたバトンからライトが当たり女の姿を浮かび上がらせた。女は正面を向いてこっちを見ていた。そして後ろ向きになりその場にしゃがんだ。

女は着物を脱ぎ始めた。衣擦れの音が少しするが、背中を見せて立膝をついている状態から変化はない。

そして着物の上半身が一気に後ろへ・・・背中が見えた。龍の刺青が見えた。女が立ち上がると和服が下に落ちた。

女の背中から尻にかけて、咬龍が居た。

男の位置からはちょうどいいはずだった。そして女は部屋の端に移動した。

続いて入って来た女も同じように部屋の真ん中で、先の女がしたように和服を落して、素っ裸になった。背中には・・・伏龍が現れた。そして反対側の端に移動した。

センターだけに照明があたり、端の女たちは影になって見えない。

最後の女が真ん中に入って来た。背中には昇龍が居た。

オレは男を誘って前の部屋に行った。オレたちは右端の女の前に立った。女は立ち上がった。真上からスポット照明が降りた。女の全身が浮かび咬龍が目の前に居た。

オレ
「咬龍です」


「おぉぉぉ」

同じように真ん中へ移動した。照明が当たる

オレ
「伏龍です」


「うぅぅぅ」

そして左端に移動した。ここにも照明が当たった。

オレ
「昇龍です」


「あぁぁぁ」

「こっこれが3つの龍のすべてかっ!なんと!なんと!見事な」

男はそう叫び、よろけながらもう1度順番に移動しながら龍を見ていた。男は振り向いた。


「そしてお前が、お前が「龍の男」なんだなっ!」

オレ
「はい」

オレは着流しを脱いだ。そしてそれを脱ぎ捨てた。白い褌をはずして素っ裸になった。

オレ
「ひとつだけ、龍を動かします。どの龍がいいですか?」


「うぅー咬龍だっ!その咬龍を!!!」

オレ
「じゃーこちらへ座って下さい」

オレは咬龍の背中を見せたままの女を四つ這いにさせた。そして尻の割れ目に手を入れて性器を指で撫でるように揉んだ。

すでにそこは濡れていた。そうする事でオレもモノは怒張した。痛いぐらいに怒張していた。両隣の女たちはただ背中を見せて座っていた。

オレ
「オレの隣でしっかりと見ていてください」

オレは女の腰を両手で持って、自分のモノを女の尻の割れ目にあてがった。そして一気に挿入した。


「うぁーーーー」

オレはゆっくりと自分のモノを出し入れした。女の声が徐々に高まっていく、それを聞きながら一気に力強く穴の奥いっぱいに突っ込んで激しく動いた。


「うぁーあーーーあーーーあーーーー」

女の大きな声と共に背中の龍が暴れたそしてその目が大きく開かれて蒼く光ったように見えた。


「おぉぉぉぉぉ」

オレ
「うわーーーあーーーあーーー」

オレも思い切り女の穴に放出した。そしてゆっくりと女の尻から離れた。何曲目かのMが切り替わった。オレは着流しを羽織って、男と共に前の部屋に戻った。そして襖を閉めた。

男とオレはテーブルを挟んで座った。

オレは伏せてあったグラスを取り出して男の前に置いた。そしてビールを注いだ。男はオレを睨んでいた。少し喘いでいるようだった。オレは自分のグラスにもビールを注いだ。

オレはグラスを持った。男はまだオレを睨み続けていた。オレはビールを飲んだ。そしてグラスをテーブルの上に置いた。

オレ
「どうしました?ご気分が優れませんか?」


「うっ」

男は呻いた。そして大きく息をした。その途端にさっきまでの緊張やら気力が解けたのかひどく疲れた表情に変わった。


「一世一代のものを見せてもらった」

オレ
「はい。たぶん今回が最初で最後でしょう」


「それにしても・・・咬龍が怒っていた。蒼い目を光らせて」

オレ
「そうですね。オレは首筋を食い破られると思いましたよ」


「ふむーーーなんとも素晴らしい「龍」たちなんだ」

オレ
「はい」


「ありがとう。あの龍たちにも・・・」

男は立ち上がった。紋付袴姿が一瞬揺れた。オレはテーブルを回り込んでその体を支えた。男の脇に手を入れてそのまま部屋を出た。隣の部屋で待機していた。男のお供たちがオレと代わるように男を両脇から支えて玄関に向かった。

オレは玄関の前まで行き、声をかけた。

オレ
「お疲れ様でした」

男は支えられながらも体ごと振り向いてもう1度オレに礼を言った。


「ありがとう」

そして男は去っていった。

オレは桔梗の間に戻った。テーブルの上は片付けられて、理恵、洋子、純子がしっかりと和服を着て座っていた。

オレはテーブルの前に座った。

オレ
「ありがとう。と龍にもそう伝えてくれと言ってた」

「オレからも・・・本当にありがとう」

「オレ自身初めて一同に揃った龍を見た」

「一生忘れない」

理恵がビールを持った。オレはグラスを持ちそれを注いでもらった。オレは別のビールを持ち、理恵、洋子、純子にビールを注いだ。

オレ
「お疲れ様でした(笑)」

オレたちはカンパイした。オレは一気にそれを飲み干した。

理恵
「洋子や純子さんは初めてで恥ずかしかったでしょう?ごめんねー」

洋子
「始まる前まではドキドキしてたけど、裸になってしまえばなんともなかった(笑)「

純子
「私も、目の前の人は全然目に入らなくて、それよりも理恵さんの背中が気になったわ^^」

オレはそれぞれの女たちのグラスにビールを注いだ。

オレ
「まーこういう事はもうないだろうから^^」

洋子
「ユーイチさん。もし眺望が昇龍だったら、迷わず私にした?」

オレ
「ああ。もちろんだ」

純子
「あのー伏龍だったらは?」

オレ
「当然だ」

理恵
「ユーちゃん。私も見たい・・・」

オレ
「ん?」

理恵
「自分のは見えないから、昇龍と伏龍が動くところを見たい」

オレ
「そっそれは・・・」

洋子
「ユーイチさん。して下さい皆さんの前で」

純子
「ムーさん。私にも・・・」

オレ
「・・・」

いきなり何を言い出すんだ?とは思ったが、彼女らがそれぞれそう言う以上オレはそれを断る事なんかできない。

オレ
「わかった。どうしてもというなら・・・」

理恵
「じゃーもう少し見えやすいように、ユーちゃんいつものように椅子があった方がいいわね」

オレは内線電話でどっしりとした椅子を持ってくるように頼んだ。すると源がソファになった椅子をひとつ持ってきた。女たちはそれぞれが礼を言った。

オレ
「源。正面のピンスポを付けてくれ。そしてすぐにMを流してくれ」


「はい」

オレ
「じゃー始めようか?誰からだ」

洋子
「お願いします」

オレ
「用意しろ」

洋子
「はい」

襖を開けて奥の部屋へ全員で移動した。ピンスポットだけの照明。襖を閉めるとそこ以外は真っ暗だった。そしてさっきとは別のシンセのMがかかった。

オレはふとニューヨークで見たひとり芝居の舞台を思い出した。ショーガールがステッキをひとつ持ってその椅子に脚を組み歌う。そのアクション、動きが見ているものを惹きつけた。

洋子が椅子に手をついた。その姿がスポット照明の中に入った。背中の昇龍が見事に浮かんでいた。

オレは素っ裸になった。気がつくと他の女たちも裸になっていた。

オレは昇龍の前にいった。そしてしゃがんで昇龍を見ていた。手は尻の割れ目に入った。後ろから割れ目に沿って股間を撫でるようにしながら指を使った。

洋子
「あーーー」

見られている事を意識しているのか?喘ぎが早くも声に替わっていた。オレは洋子の腰を持って、股間にオレのモノをあてがい一気に挿入した。少しまだ固さが残る感じの穴だった。

洋子
「うわーーー」

オレの左に理恵、右に純子がくっつくように寄り添ってきた。そして昇龍を見ていた。オレは大きなストロークでゆっくりと洋子の穴を責めた。洋子は今にもいってしまいそうな声を上げながらしっかりと椅子を握り締めていた。

オレは動きを早めた。そして洋子の穴の置くまで突き刺すように激しく動いた。

洋子
「うわーーーあーーーあーーー」

昇竜が波打つように動いていた。そのまま昇竜はその大きな体を捻りながら天空へ舞うように・・・洋子がいった瞬間の声と共に龍の目が蒼く光った。

オレはゆっくりと洋子の尻から離れた。洋子はそのまま崩れるように椅子に体をもたれさせていた。その体を理恵が抱え起こすようにして椅子から離れさせた。

オレは胡坐をかいて座った。

理恵はオレの股間に顔を埋めてオレのモノを口にした。まるでオレのモノを綺麗にするように舌を使いオレのモノを舐めた。洋子が体を起こした。今度は純子が同じように椅子に手を突いた。

伏龍がいつもより大きく見えた。純子が居た右側に洋子がやってきた。

オレは同じように純子を責めた。

純子
「あぅーあぁぁぁ あぁぁぁ あぁぁぁ」

純子の絶叫と共に伏龍の目が開いたように見え、蒼く光った瞬間に伏龍は暴れ出した。そして純子の上体が反り返りそのまま椅子に倒れ込むように体を沈めた。

オレは純子の尻から降りた。洋子の手がオレの背中を撫でている。理恵の手がオレの胸を撫でている。

理恵
「あーーー私も」

純子がゆっくりと椅子から離れた。入れ替わるように理恵が・・・

オレは再び理恵を後ろから抱き、股間に突っ込んだ。そして激しく突き立てるように理恵の穴を責めた。

理恵
「あぅーあーーーあーーーあーーー」

咬龍が吼えたのかと見間違うほど、その声と咬龍の動きは一致していた。そしてまた咬龍も蒼い目を光らせてオレを睨んでいた。

オレはゆっくりと理恵の体から離れた。オレは体が熱かった。素っ裸で居ても熱かった。体の中が膨張している何かがどんどん大きくなってオレの肉体を突き破ろうとしている。

オレは我慢した。だんだん視界は悪くなり耳には大きな風の音が広がり鼻はツーンと頭にまで刺激を送り、オレの体は間違いなく爆発すると思った瞬間・・・

オレ
「ぐおぉぉぉぉぉぉ」

オレの体が爆発した。意識がものすごい圧力を受けながら効しきれずに飛ばされた・・・

浮いていた。海の中をスキューバで泳いでいるような感覚だが・・・違った。目の前に星が広がっていた。オキナワのビーチで見た星。まるで宇宙の中にぽつんと居る感覚だった。そしてその星空は大きく広く・・・広く。

オレは意識で移動していた。しかしそれは何の距離感もなくただ宇宙をただよっているだけだった。

ぐるっと旋回した足元に大きな星が見えた。青く白く渦巻きが出来ている。とてつもなく巨大に見える星。

すぐにそれが何かわかった。アレが地球だ。そこへ意識を集中しようとした瞬間、オレの周囲の空間が歪んだ。まるでぐにゃりとそうぐにゃりと解けるように歪んでオレの意識も飛んだ。

オレ
「ん?どうした?」

理恵
「ユーちゃん。びっくりしたー」

洋子
「ユーイチさん。。。」

純子
「ムーさん。大丈夫だったの?」

廊下から足音が聞こえ大声でオレの名前を呼ぶやつがいた。

オレ
「うるさいぞー静かにしろ!」

廊下の方が静かになった。しかし複数の人間が襖の向こうにいるのがわかった。オレは起き上がった。理恵は着流しを背中にかけてくれた。

オレは襖を開けようとして、彼女らがまだ素っ裸だった事に気がついた。

オレは小さく襖を開けて頭を出した。

オレ
「すまん。^^何もない。大丈夫だ(笑)」

松井、横山、源の3人が緊張した面持ちで突っ立っていた。

オレ
「ははは・・・そういう事で後で呼ぶから(笑)」

オレは首を引っ込めた。女たちが和服を着るのを待った。オレは爆発して宇宙に飛ばされたと思ったが、それはほんの短い時間のようだった。まるで酔っ払って、道でコケて頭を打ち脳震盪を起こした時のように、短い時間意識を失い瞬間の記憶がなくなるよった体験と似ていると思った。

しかし記憶は失われていない。

さっきまで彼女らそれぞれとセックスをしていた。その前はあの男に見せた。そんな事を考えていると女たちの着替えが終わり、前の部屋に戻った。テーブルの前に座った。オレは理恵に言って廊下にいる3人を中に入れた。

テーブルの前に何食わぬ顔で座っている女たちとオレを見て、どうやら彼らは安心したようだ。

横山
「あの獣の咆哮みたいなのは・・・ムーさんですか?」

オレ
「あははは・・・そうらしい(笑)」

松井
「何があったんです?」

オレ
「んーーーちょっとした悪ふざけだ^^」


「ムーさんが死んだんじゃないかと思いましたよ」

オレ
「あはははは^^すまん」

女たちも笑っていた。オレは気分爽快だった。そしてさっきの男の話をしながら少しの間酒を飲んで、その場をお開きとした。




▼10月26日・・・

玲子
「ユーちゃん。一体東京で何が始まってるの?」

オレ
「うん。ちょっとトラブルが続いていて・・・そのー色々あった。

とりあえずコレで全部収束しそうなんだけど、さて何から話せばいいか」

玲子
「省略しないで時間がかかってもいいから全部知りたいから教えて?」

オレは2週間ぶりに芦屋に戻ってきた。そしてオレの顔を見るなり玲子は穏やかにオレにそう聞いてきた。

別に隠すつもりはない。そして隠しきれるものでもない。恐らく断片的な事実はすでにいくつか知っているんだろう。そういう事をある程度話すように逆にオレは横山や松井には言ってある。

オレにプレイバシーはないのだから・・・

美香との出会いから始まった一連の騒動を話した。

厚生省&警察グループから襲撃された件、そしてその相手とは厚木基地で何度か交渉し、また政治家を使って解決した事・・・

その後、S会の反対勢力から狙われた件・・・MaggieのEV内でオレが拉致されて殺されそうになった事、純子が人質になりさらわれた事、危機一髪で松井らに救出されて、一心会に侘びを入れさせた事

美香の実家である藤原神社での騒動の件・・・美香が誘拐されそうになりオレが助けた事、そこから一心会事件の時にも加担していた新生会病院の院長の妹が藤原神社宮司の奥さんだった事、彼女の陰謀によって13代巫女の正当な継承者であるはずの美香が排除されそうになり、結果的に一心会がらみの問題が、根底から片付いた。一心会の田所は引退して、岩崎らが押す後継者に決まった。そして、藤原芳江が自殺した。同時に入院中の宮司がショックを受けて宮司を引退する事になり、その跡目をオレが継ぐ事になった事

玲子が知っている事実は省いて、抜けているところだけを補足説明したが・・・

玲子
「じゃーあなたは藤原神社の宮司を引き受け、新生会病院も引き受ける事になったわけね?」

オレ
「藤原神社の宮司になる事を決めたのは松井だ。新生会病院をグループとしてやる事を決めたのは横山だ」

玲子
「あなたはやりたくなかったけど松井君や横山君がやろうと言ったからそうなったの?」

オレ
「ははは^^その方がうまく行くと思って(笑)」

玲子
「キョーコちゃんにその事を話してる?」

オレ
「プロセスは省略して、結果だけは・・・」

玲子
「そう。でも私と一緒で全部知りたいはずよ」

オレ
「今は大事なときだから、心配かけたくない」

玲子
「そうね。わかった。私からうまく言っておくわ」

オレ
「さすが玲子だな。そうしてくれると助かる」

玲子はキッチンへ行き、新しい珈琲をサイフォンで淹れた。そしてそれを新しいカップに入れてテーブルの方へ持ってきた。フレッシュミルクを入れてスプーンを使いオレの前に出した。

オレ
「ありがとう」

玲子
「藤原神社の宮司就任式は・・・私も見に行っていいの?」

オレ
「もちろんだ。面倒だけど来てくれるか?」

玲子
「はい^^喜んで出席させて頂きます。

そのまま暫く東京に居て、新しい関係者の人たちとも会って、ご挨拶やらお願いなんかもしておきたいわ」

オレ
「そう・・・だな」

玲子
「まだ他にもあったんじゃないかしら?」

オレ
「ん?関連する小さな事はそれこそいっぱいある(笑)」

玲子
「理恵さんが東京に行って何かしたんじゃなかった?」

オレ
「ああ。ソレか・・・」

理恵、洋子、純子の3人揃って龍の刺青をある人物に見せた事を教えた。

玲子
「そう。ついに龍が全部集まったのね!それである人物とは一体誰なのかしら?」

オレ
「まだ言えない。たぶんその人は余命幾何もない。そしてその人が亡くなったら・・・社会的影響力も大きいだろう」

玲子
「そんな人と関係して・・・大丈夫なの?と言ってももう遅いわね」

オレは新しい珈琲カップを持って、それを口にした。2杯目だったけど旨かった。

オレ
「ニューヨークに居た3年間は、平和だったんだけどな」

玲子
「それから東京へ行ってわずか1年半なのに・・・何度も襲われて」

オレ
「大丈夫・・・オレはもう死なない」

玲子
「えっ?どういう事?」

オレ
「龍の男になったから1000年生きるらしい(笑)」

玲子
「アホっ!(笑)」

それから裕人と裕美をそれぞれ幼稚園とプリスクールに迎えに行ってから、ファミリーレストランに行った。子供らは玲子の躾がよく、小さいのにちゃんと挨拶をしてオレをおとーさんと呼ぶようになった。そしてそう呼ばれると、オレの方が逆にプレッシャーを感じた。親としてこいつらに何をしてやればいいのか?特に、長男の裕人にはオレの何を見せてどんな事を感じてもらいたいのか?そんな事を考えていると、自分の子供の頃に親父を見ていて感じたことを思い出した。

玲子
「どうしたの?あなた」

オレ
「ん?いや、今度はどこへ連れて行ってやろうかなーと(笑)」

玲子
「ほんとに?旅行にいけるの?^^」

オレ
「裕人。明日魚釣りに行こうか?」

裕人
「お魚をとりに行くの?」

オレ
「うん。魚のエサをつけて、こんな竿で釣るんだ。知ってるか?」

裕人
「うん。知ってる!^^」

オレ
「よし!じゃー明日行くぞっ!」

裕人
「うん^^」

玲子
「大丈夫なの?」

オレ
「おう。みんなで行こう。有馬にある「マス釣」だ。誰でも簡単に釣れるから裕美でもできるぞ」

玲子
「うわーそうなんだ!」

オレ
「皆でやろう(笑)」

玲子
「マスね?料理は任せて!」

オレ
「ははは^^漁師の娘だもんな(笑)期待してる」

自宅に戻り、裕人と裕美を風呂に入れて、それぞれの体を確かめるように洗った。湯船の中で小さな体を抱いて裸でくっついていると、自分の子供なんだという実感が湧いてくる。

風呂を上がると玲子はそれぞれを子供部屋に連れて行った。オレは1階のリビングのソファに着替えて座りビールを飲んでいた。玲子はすぐに戻ってきてオレの隣に座った。

オレ
「もう寝たのか?」

玲子
「ううん。ベッドに入れたら後はそれぞれ自分で眠るのよ」

オレ
「あっそう。子供なのに偉いなー」

玲子
「そういう習慣をつけてるのよ」

オレ
「へーじゃーオレもひとりで寝るのか?」

玲子
「残念だけど、あなたはダメなのよ(笑)私の胸の中で眠ってもらわないと」

オレ
「あははは^^その乳はオレのものだもんな^^」

玲子
「そうよ^^」

オレは玲子を抱き寄せた。キスをしながら服の上からその乳を揉んだ。そして寝室にあがり、ゆるいセックスを何度もした。寝室から続く風呂に一緒に入り、そしてまたベッドに戻り玲子の乳で眠った。

翌日の日曜は晴れた。

芦屋の六麓荘あたりの木々は平地よりも少し早く色づいていた。オレはベンツを飛ばして、久々に芦屋の路有を走った。

奥池を抜けて展望台の駐車場で休憩をとり、そのまま有馬へ走った。ヘルスセンターの隣にある「マス釣り」誰でも簡単に釣れる管理釣り場。

エサをつけ竿を振ると、ウキが立つ前にすぐに食いつく入れ食い状態だった。裕人も裕美も怖がる事なくマスを掴みバケツにいれる。

隣接する食堂で、釣ったマスを塩焼きにしてもらい。マス鮨を食い。しっかりと釣りを楽しみ家族との日曜日を過ごした。

それは遠い昔、親父とオフクロ、親父の友人家族と一緒にマス釣りを楽しんだ記憶の再現だった。


10月27日・・・


▼芦屋駅前カフェ「ブラームス」


玲子に見送られオレはベンツに乗って芦屋駅前に行った。駐車場にベンツを停めて、花屋に寄ってバラの花束をつくってもらい、となりのケーキ屋でオリジナルのバームクーヘンを買った。

扉を引いて店内に入った。

カウンターに近づくとヨーコが笑顔でこっちを見ていた。

オレ
「誕生日^^おめでとう」

ヨーコ
「えっ?私?」

オレ
「どうぞ^^」

ヨーコ
「んーーーありがとう♪」

オレは買ってきたバームクーヘンも渡した。そしてカウンター席についた。それを見ていたカウンター席の客が声をかけた。


「今日はヨーコさんのお誕生日だったんだ!」

ヨーコ
「あはっ^^なんか違うようなんですけど(笑)」

オレ
「ははは^^そうだっけ?適当な理由が見つからなくてね」


「という事は誕生日じゃないんだ?」

ヨーコ
「この人はいつもそうなんですよ^^」


「あっこの人が噂の恋人なんだ?」

ヨーコ
「(笑)」

ヨーコはオレの隣に座った。男の客はそれで話しかけるのを止めた。カウンターには表に居た女の子が入り、サイフォンで珈琲をたてはじめた。

オレ
「さっき家から出てきた^^」

ヨーコ
「そう^^裕人や裕美ちゃんらとゆっくり出来た?」

オレ
「ああ。久しぶりに一緒に風呂に入った(笑)」

ヨーコ
「良かった」

珈琲が出された。ヨーコはフレッシュとブラウンシュガーを少量入れてスプーンを使いオレの前に出した。

オレ
「ありがとう」

オレはその珈琲カップを持って、口にした。

オレ
「色々聞いてるか?」

オレ
「うん。でもあんまり心配はしてなかった。ヒロは大丈夫!そう信じてた」

オレ
「そう^^ありがとう^^ヨーコは楽しくやってるか?」

ヨーコ
「うん。たくさんの常連さんに囲まれて楽しく過ごしてるわ!最近は陶芸も始めたのよ^^」

オレ
「へーそうなんだ!」

ヨーコ
「この近くに教室が出来たの。そこに週2回通ってるの」

オレ
「そっか^^今度一緒にロクロ回そうか?」

ヨーコ
「うん^^一緒にやろう♪」

そう言えばヨーコもニューヨーク時代を知らない。もっともその頃はヨーコも結婚していたから知らなくて当然なんだが、今になって陶芸に興味を持ったのなら、是非ニューヨークの遠山の工房へ連れて行ってやりたいと思った。

その後、ヨーコと一緒にヨーコの部屋に行った。そして夕方まで一緒に過ごした。ヨーコは息子の裕也を迎えに行き、オレはミナミに戻った。


▼17時・・・ミナミ「菊水亭」はなれ


駐車場にベンツを停めて菊水亭の正面から入った。玄関で靴を脱ぎなら、山城さんの出迎えを受け冗談を言い合いながらはなれへの廊下を歩いていた。

山城
「どうぞごゆっくり^^」

オレ
「いつもありがとうございます」

オレははなれの引き戸を開けて中へ入った。

本橋
「お帰りなさい。ムーさん^^」


「お帰りなさい。ユーちゃん^^」

入った部屋の掘りごたつになっているテーブルの前にふたりが座っていた。こっちに向き直ってそう言った。

オレ
「ははは・・・ただいま^^」

オレは頭を高速回転させた。そしてテーブルの前に座った。

オレ
「理恵に何かあったか?」


「たまにはユーちゃんとここで一緒に過ごしたら?って言ってくれて甘えちゃった」

オレ
「そう^^甘えちゃったのかー(笑)」

本橋
「私まで付いて来てすみません^^」

オレ
「何を言ってる!本橋は居て当然じゃないか!^^」

オレはきっと顔が引きつっていたに違いなかった。そしてそれはふたりともにバレていただろう。すぐに食事の用意が運ばれてきた。オレは仲居さんに礼を言った。香がビールを注いでくれた。オレは香と本橋にビールを注いだ。オレたちはグラスを合わせてカンパイした。そしてオレはビールを半分ほど飲み干した。

オレ
「何だよ(笑)」


「ううん。あまりにも理恵さんが言ってた反応と同じだから可笑しくって(笑)」

本橋
「ムーさん。すぐに顔に出る割にはすごく無理してる感じで可愛いですよ^^」

オレ
「なっ何言ってやがる(笑)」

オレは残りのビールを飲み干した。本橋がビールを注いでくれた。オレは料理に箸をつけた。


「この間から理恵さんと仲良くしてもらってるの」

オレ
「そう^^」


「大阪には私とあなたたちしか居ないから、仲良くしてユーちゃんを安心させてあげましょう^^って言われて」

オレ
「ふーーーん」


「今日もユーちゃんを吃驚させようと言うことになって、ここに招待されちゃった(笑)」

オレ
「ははは^^香や本橋に驚かされるとは思ってもみなかった」

本橋
「理恵さんが言うんです。ユーちゃんは吃驚してもそれを絶対悟られないようにしようとするんだけど、逆にそれが無理して焦るから面白いわよって」

オレ
「べっ別に焦ってないじゃないか(笑)」


「だって、普通ならすぐに聞くでしょう?なんでお前らがここに居るんだ?とか、理恵さんははどうした?とか

でも、ユーちゃんは、絶対にそういう事は聞かない!って理恵さんが言ってた」

オレ
「しょーがねーなー(笑)」

オレは想定外の展開に内心驚いていた。まさか理恵が香や本橋と仲良くなるとは思ってもみなかった。


「3人でねー一緒にお風呂にも入ったのよ^^」

オレ
「ぶぅーーー」

本橋
「はい^^どうぞ!」

本橋はおしぼりを渡してくれた。オレはそれで口元を拭いた。

オレ
「本当か?

じゃー理恵のアレを見てしまったのか?」


「はい。すごかった」

本橋
「私も驚きました。でも・・・綺麗だった」

オレ
「ははは・・・」

一緒に風呂に入って理恵は背中の刺青「咬龍」を見せた。何故だ?わからない理恵の考えている事がまったくわからなかった。


「だから、私も私の秘密を少し話しちゃった。百合ちゃんもよ」

オレ
「ん?」

本橋
「あはっ私がムーさんの事好きだ!って事ですよ」

オレ
「うん。それが何?」


「そうじゃなくてー百合ちゃんもユーちゃんと愛し合いたいって」

本橋
「香っ!それはっ!」

オレ
「もちろん愛し合ってるさ!ディープなキスもたまにはするし^^なー本橋」

本橋
「ははは・・・恥ずかしいじゃないですかー(笑)」


「じゃーそれは後の話として、ユーちゃん。東京で大変な事が起こってたんでしょう?もうそれを聞いてすごく心配したのよ!もう遅いんだけど(笑)」

オレ
「んーそれは、ほんとにもう終わった。と思う。

連続して起こったからな。ひとつの結果が出る前にもう次の騒動が始まっていて、なかなか説明する機会がなかった。(^。^;)ごめん。

もうこれからは大丈夫だ。」

本橋
「それにしても、普段のムーさんからは想像できない別のムーさんですよね!」

オレ
「ははは・・・」

本橋
「あっ!決して悪い意味で言ったわけじゃないので・・・すみません」


「そーよ!ユーちゃん。ユーちゃんが何をしようと信じてるから」

オレ
「実は・・・大変な事になってるんだ」

香&本橋
「・・・」

オレ
「神社の宮司を引き受ける事になっちまった(笑)」

香&本橋
「あははははは(笑)」


「聞いた!理恵さんから聞いたわよユーちゃん」

本橋
「烏帽子姿のムーさん。きっと可愛いって(笑)想像するだけで笑っちゃいます^^」

オレ
「目下最大の悩みがソレなんだよなー」

ここでも東京で起こった一連の騒動の話をした。危ない部分はできるだけ省略したが・・・そして藤原神社の宮司になる事になった経緯の話を終えた。

本橋
「じゃーその宮司の継承式がビッグ・イベントなんですね?皆で見に行っていいですかー?」

オレ
「おうっ!もうヤケクソだ!皆で楽しもう(笑)」


「ひさびさの赤坂も楽しみよ^^」

オレ
「赤坂はいつでも来てくれ^^」

本橋
「じゃームーさん。私はそろそろ仕事に行ってきます^^」

オレ
「あれ?休みじゃないのか?」

本橋
「バイトの子と替わってもらったんで、今から出てきます!」

オレ
「そっかじゃーまたこの次に!」

本橋
「じゃー香、後はよろしくね!」


「はぁ〜い!いってらっしゃい」

本橋は恐らく気を使ってくれたのだろう。そしてオレは香とふたりっきりになった。香はすぐにオレの隣に来た。

オレ
「ん?どーした?(笑)」


「ユーちゃん。会いたかった」

オレ
「珍しいな?そんな風に言うの」


「うん^^これからはねー甘えたい時に甘える事にしたの」

オレ
「そっか^^それにしても・・・理恵と仲良くなったか(笑)」


「最初はちょっと怖い感じがしたんだけど、話しているとすごく明るくていい人だって事がわかったわ

それに、ユーちゃんの事をすごく大事にしてるというか、そんな感じがひしひしと伝わってきたわ

ちょっと知りたいと思って、読んでみようと試みたんだけどダメだった。

入れないの!吃驚したわ」

オレ
「ずいぶん前からちょっと理恵にはトレーニングさせていたから(笑)

アイツも勘のイイヤツだからブロックぐらいは出来るようになったんだな」


「そうなんだ。理恵さんもやっぱり少しそういう能力があるんだ

ユーちゃんも能力があって自分の心を読ませないけど・・・ユーちゃんは普通の時の方がわかりやすいから読む必要ないものね(笑)」

オレ
「ははは・・・そんなにオレ顔に出る方か?」


「うん。親しい人だったら絶対にわかると思う(笑)」

オレは香の太ももを触りながら、徐々に手を股間のあたりに持っていった。

オレ
「あっ!ノーパンじゃないかっ!どうした?」


「ふふふんっ^^ユーちゃんが喜ぶって聞いたからマネしてみたの(笑)」

オレ
「あははは^^理恵のヤロー♪」


「ユーちゃん。悪いなーとか思わないでね?」

オレ
「ん?」


「なんでもないわ^^ねー向こうの部屋に行こう^^

いっぱいしてあげたいっ♪」

オレ
「ははは・・・^^」

オレは香と奥の部屋に行った。香は布団を敷いた。小さな和風のスタンドだけが点いていた。オレは香を裸にして、久々にきついエッチをした。そして一緒に風呂に入り、また香を抱いて寝た。

翌日朝食をはなれで摂った後、オレたちは「菊水亭」を後にした。香と別れてオレはタクシーに乗り、理恵の部屋に行った。




▼10時・・・靭本町パークマンション


オレはインターフォンを押した。


「はい」

オレ
「オレ」


「あっユーちゃん?」

ドアの向こうに人の気配がして鍵が開く音がした。そしてドアが開かれた。すでに理恵は起きていたようだ。

理恵
「まーユーちゃん。ここへ来てくれるなんて珍しい^^」

オレ
「あははは^^おはよー♪」

オレは理恵を抱いた。軽くキスをしてリビングの方に行った。南向きのテラスのガラス戸を開けて外を眺めた。

オレ
「あー懐かしいなー^^ずいぶんここへは来ていなかったなー」

理恵
「そうね^^ほとんど菊水亭だったから」

オレ
「ここにも頻繁に来るようにしないとな^^」

オレはガラス戸を閉めてオレはソファに座った。理恵はキッチンへ行った。

オレ
「あーニューヨークの写真だ^^懐かしいなー」

理恵
「そう?ついこの間じゃない(笑)」

オレ
「ベッドルーム見ていいか?」

理恵
「散らかってるけど・・・どうぞ^^」

オレはリビングの向こうのベッドルームに入った。大きなベッド。そして壁には・・・オレの写真。ニューヨーク時代のものだった。オレと理恵のツーショット。それが大きく引き伸ばされパネルにして飾られてた。

そう言えばここに引っ越してきた当時にも、オレのmar's時代のLIVE写真が飾られていた。

オレは何故か胸が熱くなった。

リビングに戻った。ソファに座ると理恵が珈琲を持ってきた。オレはすぐに理恵に抱きついた。

オレ
「理恵・・・ありがとう」

理恵
「あらっどうしたのかしら?^^」

オレは理恵を抱きしめて理恵の匂いをいっぱい嗅いだ。

オレ
「香や本橋と仲良くしてくれてるんだって?」

理恵
「あはっ^^絶対怒られると思ってたんだけどなー?」

オレ
「理恵のする事は、みんなオレの為を考えてしてくれる事なんだから、オレが怒るわけないじゃないか^^」

理恵
「ユーちゃん。優しくなった。」

オレ
「そんな事ないだろう。オレはずっと優しいと思うけど?(笑)」

理恵
「うん。優しいんだけど、こういうユーちゃんの世界を勝手に変えてしまう事、以前なら怒ってたわ」

オレ
「そういう意味では、オレも少しは成長したのかな?」

理恵は珈琲にフレッシュを入れスプーンを使った。オレは珈琲を口にした。

理恵
「暫く大阪を拠点にするんだって?」

オレ
「ああ。こっちの方も忙しいし^^」

理恵
「そう^^」

オレ
「またミナミでゴロゴロさせてくれ(笑)」

理恵
「東京が忙しいのに・・・理恵が淋しそうだからって・・・」

オレ
「えっ?」

理恵
「うわーーーん」

理恵はオレに抱きついていきなり泣き出した。オレは吃驚した。理恵をしっかり抱いて背中を撫でた。

オレ
「ははは^^暫く一緒に居ようなっ」

理恵
「ううん。いいの

松っちゃんから聞いたの。ムーさんがそう言ってたって

それに、東京へ行った時もいつも私だけ優しくしてもらって特別扱いだった。」

オレ
「そうか?」

理恵
「ユーちゃん。お願いがあるの」

オレ
「うん。理恵の言うことはなんでも聞くぞ(笑)」

理恵
「子供が欲しい・・・」

オレ
「へっ?」

理恵
「私はダメだけど・・・代わりに香ちゃんに産んでもらったら、私自分の子だと思える」

オレ
「ちょっと待て!なんで香なんだ???」

理恵
「あの子も賛成してくれたのよ!」

オレ
「オレは何も聞いてないぞ!」

理恵
「私から言うから香ちゃんには言わないようにお願いしたわ」

オレは上着のポケットからキャメル・ライトを取り出した。そしてそれに火をつけてくわえた。

オレ
「たとえ香がそれを望んでいたとしても・・・ダメだ。

香の両親にオレはなんて言えばいいんだ?

香を籍に入れてやれないのに、子供が欲しいからいいですか?って言うのか?」

理恵
「香ちゃんは、両親も反対しないっと言ってた。ユーちゃんは信頼されているからって・・・私もお願いに行ってもいい」

オレ
「あのクソ親父が納得する訳ないんだ。それにそういう問題でもないだろう」

理恵
「玲子さんには裕人と裕美ちゃん。金沢の間島さんにも裕美ちゃん。今度はキョーコさんにも・・・

どうしても香ちゃんがダメだったら・・・ギャラクシーの女たちに頼んでみるから・・・」

オレ
「・・・」

オレはキャメルを灰皿に押し付けて消した。

オレ
「わかった。香と話あってみる」

理恵
「ごめんね。とんでもない我侭言ってるのはわかってるの・・・」

オレ
「じゃー行くよ」

オレは立ち上がった。そして玄関に向かった。靴を履きかけて・・・止めた。オレは振り返った。理恵が立っていた。淋しそうに、哀しそうにしていた。オレは戻って理恵を抱きしめた。また理恵は泣いた。

オレ
「忘れてた。理恵とイチャイチャしたくてここへ来たんだった(笑)

理恵ちゃん。エッチしたいよー^^」

理恵
「うわーーー」

オレ
「あははは^^理恵は泣き虫になったなー」

オレは理恵の肩を抱いてベッドルームに入った。


▼10月30日・・・赤坂「自宅」


オレ
「紹介するよ!友人の宮内美咲さん。こちらは遠山さん」

美咲
「初めまして^^宮内美咲です。遠山さんのご活躍はとても興味を持ってこれまで見ていました。どうぞよろしくお願いします」

遠山
「あはっ^^ご活躍って照れくさいなー(笑)遠山です。どうぞよろしく」

オレたちは今のソファに座った。遠山が展示会のために市橋と一緒に帰国した。今回はホテルに泊まらずにここ赤坂の自宅に泊める事になった。

オレ
「銀座の一灯画廊のお嬢さんなんだ。大物を1点展示してもらってる」

美咲
「ムーさん。お嬢さんって年じゃないし恥ずかしいわ(笑)」

オレ
「宮内さんのお嬢さん。その通りなんだからいいじゃないか(笑)それから遠山さんはオレの大学時代の先輩なんだ」

遠山
「ムーさん。オレもその先輩と言うのは勘弁してください(笑)」

オレ
「まーでも人に紹介する時はそんなもんでしょう^^」

源が珈琲を持ってきた。

オレ
「源。イチは?」


「はい。2階で久しぶりに色々話を聞いてます」

オレ
「ははは^^今夜は皆でメシ食おうって言っといてくれ」


「はい^^」

源は珈琲を置いてそのまま居間を出た。

美咲
「源さんも一緒にニューヨークに居たんですよね?」

遠山
「源はうちの市橋の少し後にmar'sNYの居候としてやって来て、少しはロクロも回してたんですけどね」

オレ
「そっか。イチより後だったか(笑)懐かしいなー」

遠山
「でも東京も楽しそうじゃないですか!六本木にたくさん店を出して、ムーさんもバンド活動やってるんでしょう?」

オレ
「ははは^^オレのバンド活動は遊びだから(笑)」

美咲
「今度のLIVEは是非見に行きますからね^^」

オレ
「ははは・・・」

遠山の個展の後のパーティーを一灯画廊の宮内さんが主催で開いてくれる事になり、その打ち合わせを兼ねて美咲がやってきた。一灯画廊の顧客に遠山を紹介するのが主目的だった。

その後、遠山とイチは源の案内で東京見物に出かけた。

美咲
「さっきのお話に出てきたショーコさんって、もしかしてピエール氏の奥様の事ですか?」

オレ
「勘がいいな(笑)」

美咲
「だとすると、すべて学生時代に決まってた?のかなー?」

オレ
「何が?」

美咲
「あなたとショーコさんが遠山さんを陶芸家として有名にする!って目的」

オレ
「いや、学生時代の遠山はオレはほとんど知らない。ショーコともそんなに親しい関係じゃなかった。もっともショーコは大学のミスコンで3年連続クイーンだったからな有名だったけど(笑)」

美咲
「でもムトーさんの元恋人だったんでしょう?」

オレ
「ん?今でもそうさ!もっともショーコは結婚してるから肉体関係はないけどな(笑)」

美咲
「ふーーーん。そうなんだ」

愛し合う形は色々ある。だけど、それはもう数的限界を超えつつある。何処かで何かが破綻すると思っていたが・・・それはもっと別の形になって表れ始めている。

理恵が香や本橋と近い間柄になり、香にオレの子供を産ませようとしている。それは自分の代理的な意味も含んでいるようだ。そして香も同じようにそれを望んでいる。もっとも理恵の思惑とは別に純粋にそれを欲しているだけだが・・・

恋愛から結婚、そして離婚を経てそれぞれが色んな事を経験した上で出した結論が、「子供」という事なのか?

このままの状態でオレがこれからも好き勝手に生きていく上で、それが共通の問題解決になるのであれば・・・オレはもう受け入れるしかない。

彼女らがそれを望むのであればそうするしかなかった。


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