<< Believe | main | 菅内閣支持率2011.2月 >>
嵐の金曜日


ハウンドドッグ:「Knock Me Tonight」

85年の西武球場?ブレイク前の貴重な映像ですねー^^
そしてあの「嵐の金曜日」

82年日比谷野音の「嵐の金曜日」この当時はまだチンピラでしたねw


1986年11月PART2--------------


帝国ホテル、孔雀の間、フランス在日大使、領事のフランス政府関係者を招いての日仏協会主催のパーティー。大規模な会場で300人以上の出席者があった。

フランス側の仏日協会の新理事ジャン・ピエール氏が来日した歓迎レセプションを兼ねていた。

2時間あまりのパーティーで用意していた名刺100枚がすぐになくなった。

ピエール
「ユーイチ。後でゆっくりと飲もう^^」

オレ
「疲れてるだろう。今夜は早く休んで明日の夜でもいいよ」

ピエール
「ありがとう。大丈夫だ。それにショーコも君と飲みたがってるから」

オレ
「じゃー後で(笑)」

オレはピエールの居る場所から遠ざかった。隣に居るショーコも笑っていた。そしてフランス領事の席の方へ行った。


「まーこの時期だからなボジョレー・ヌーボーもいいだろう(笑)」

オレ
「日本でもワイン・ブームだからよく売れているだろうな」

男2
「ユーイチ。シャンパンもいいけど、どんどんフランス産ワインも飲んでくれよ」

オレ
「なんだよ普段はワインを飲まずに日本酒を飲んでるフランス人がこんな時だけワインを薦めるのか?」


「日本酒「大吟醸」あれは素晴らしい白ワインだわ^^」


「まったくだ。その内フランスでもヒットするだろうな」

男2
「超高級な酒だけどな(笑)」

オレ
「オレもフランスで酒屋でもやろうかなー?」


「ジョエル・ブランドのオーナーがフランスで酒屋?面白いじゃない!是非来て?」

オレ
「あははは^^来年は何か新しい事始めるよ」

オレはワインを飲みながら、フランス側のテーブルばかり回っていた。そして自分のテーブルに戻ってみた。と言っても立食パーティーなので、すでに自分の席があったはずの場所には多くの見知らぬ日本人が居た。

ジュエルと美咲がオレを見つけて近づいてきた。

ジョエル
「やっとユーイチ見つけた^^」

オレ
「あははは^^オレはずっとジョエルの事見てたよ!美人はあちこちから声がかかって大忙しだったじゃないか」

ジョエル
「美咲に通訳してもらってたからずいぶん楽しかったわ^^」

美咲
「日仏教会だからって、フランス語を話せる人は少ないわ!位が上になるほど、英語も話せない人もいて大変よ(笑)」

オレ
「まー年配の人が多いから仕方ないな(笑)」

ジョエル
「ユーイチはこの後どうするの?」

オレ
「少し時間を置いてから、ピエール氏と飲む」

ジョエル
「じゃー私は佐和子と美咲と3人で一緒に居ることにするわ^^佐和子は何処に行ったのかしら?」

オレ
「あはっ^^あっちで捕まってるな!呼んでくるよ」

オレは佐和子を見つけて、その席に近づいた。そして話の途中に割り込んで強引に佐和子を連れ出した。

佐和子
「せっかくいいところだったのにー(笑)」

オレ
「何だよ(笑)口説かれてたのか?」

佐和子
「終わったら、飲みに行こうって誘われてたのよ^^」

オレ
「それは残念だったな(笑)もうそんな時間もチャンスもないぞ!」

佐和子
「どういう事よ?(ーー;)」

オレ
「こっちに居る間。佐和子は赤坂でオレと過ごすらしいから^^」

佐和子
「え?冗談でしょう(笑)」

オレ
「(笑)」

オレはジョエルのところに戻りながら、そんな話をしていた。

マイクを通して日仏協会の主催者からの声が聞こえた。そろそろ最後の挨拶が始まるようだった。オレと佐和子はジョエルの横に立った。

オレ
「佐和子とジョエルは赤坂の「桜井」のはなれをそのまま使ってくれ!なんなら美咲も^^

長旅で疲れただろうから、今日は早く休むといい。

オレはこの後、まだあるから遅くなるけど、隣の自宅に戻るつもりだ」

ジョエル
「じゃー明日ね!^^)」

佐和子
「美咲さんもどうぞ「桜井」にいらして^^まだまだ飲みましょう」

美咲
「はい。お年寄りの男性に付き合うより、美人に囲まれた方がいいわ^^」

オレ
「あははは^^くれぐれも抱き合って眠ったりしないように^^」

美咲
「アホっ!」」

大きな拍手と共にBGMは再び始まった。ゾロゾロと客が退席し始めた。オレはその流れの中で、宮内氏と横山を見つけて、1階のカフェに誘った。

宮内
「ボジョレー・ヌーボーの試飲会かと思うほどワインばかり飲まされたよ」

横山
「飲めないオレは何を出されてもわかりませんけどね」

オレ
「ははは^^オレはまだこれから飲むからかなりセーブした」

宮内
「ところでムーさんは京都へは行くのかい?」

オレ
「いえ。京都は日仏記念館の訪問と神戸と大阪のそれぞれの領事館に訪問予定ですぐに東京へ戻ってくるようですから、またその時に一緒に食事でもするつもりです。

もっともこれからピエールとバーで一杯やりますけどね」

横山
「ショーコさんも一緒ですよね?」

オレ
「もちろんだ(笑)」

横山
「やぱりフランス語で?」

オレ
「可能な限りな(笑)」

宮内
「マダム・ショーコと従兄弟同士って聞いてますけど・・・本当ですか?」

オレ
「いえ。ただの大学の先輩です。向こうがね^^」

宮内
「ほんの1ヶ月前に日仏協会に入会したムーさんが、ピエール氏と親しそうにしてるので理事たちは注目してるようですよ」

オレ
「個人的な付き合いだけですから心配されるような事はありません」

宮内
「ムーさん。誰も心配していません(笑)ピエール氏は立派な実業家ですから」

オレ
「ははは^^そうでしたね」

横山
「(笑)」

宮内氏はピエールの裏の顔を知ってる。もちろんそんな事は協会の理事たちは知らないし、知る必要もない。恐らくそんな事は在日フランス公使と一部の者たちしか知らないだろう。

オレはその後、本館2階のクラシックなバーでピエール氏とショーコの3人で、ブランデーを飲みながら、ピエール氏が今最大の関心を持っている日本の株式市場の事について、にわか仕込みの株談義をした。

事前に四方からブリーフィングを受けていた内容を話しただけに過ぎなかった。

そしてピエール氏はせっかくだから、ふたりでゆっくりすればいいと行って先に部屋に戻って行った。

ショーコ
「ユーイチもフランス語、うまくなってるじゃない^^」

オレ
「ははは・・・これでも日々進歩してるからな(笑)」

ショーコ
「それにしても驚いたわ^^神社の神主さんまでやる事になったとは」

オレ
「なんの因果か、自分でも吃驚さ(笑)」

ショーコ
「他の事も聞いてるわよ!アブナイ事ばっかりしてるって・・・」

オレ
「別にこちらから好んでそうしているわけじゃないんだけどな!ついつい巻き込まれてしまって」

ショーコ
「大阪の方にも時々は帰ってるんでしょう?」

オレ
「ああ。1110号室はまたオフィス仕様にデザインを変えたけど、オレの部屋はそのままの形で残ってる」

ショーコ
「へーそうなんだースカイマンションの1110号室。懐かしいなー」

オレ
「岡山で撮ったツーショット写真。オレの部屋の机の引き出しに仕舞ってる」

ショーコ
「そう。離婚してユーイチにお世話になって、初めて一緒に1泊旅行した時の写真ね」

オレ
「ショーコはわざとアレを置いて行っただろう」

ショーコ
「ううん。アレは手荷物に入れようと思ってて忘れたの(笑)」

オレ
「なんだ。そうなのか(笑)もっと深い意味があって置いていったのかと思ってたよ」

ショーコ
「あらっどんな意味?」

オレ
「私はこの時のままよ^^また戻ってくるから待ってて!って」

ショーコ
「・・・待っててくれるの?」

オレ
「あの時のようになれるかどうかはわからないけど・・・

ニューヨークへ行く前、一緒に暮らした2週間。毎日ドキドキしてたよ。

いや、メゾン西本町でもそうだった。あの頃は楽しかった。

いつかまたあんな風にふたりだけで過ごせたらいいな?」

ショーコ
「うん・・・いつかまた・・・そうしようね」

オレ
「(笑)」

オレはあまり遅くならない内にバーを出て、ショーコをピエール氏が待つ部屋へ送り届けた。

部屋の前で・・・オレたちはしっかりと抱き合いディープなキスをした。ショーコの匂いをいっぱい嗅いだ。そしてオレはその場を去った。



▼11月29日・・・


ピエール氏は1週間滞在してショーコと共にParisへ帰っていった。同じようにジョエルも今度は美咲と一緒にParisへ帰っていった。美咲はParisで1週間滞在した後、戻ってくる予定だった。

佐和子
「ほんとにこのままここに居ていいの?」

オレ
「嫌じゃなければ、居てくれ(笑)」

佐和子
「横山君や松井君からそうするように!って言われたから?」

オレ
「そうだ(笑)あいつらに言われなければ気付かない大馬鹿野郎だからな」

佐和子
「気にしないでー私の部屋もそんなに離れていないんだから」

オレ
「いや。来年すぐにまたフランスだろう?それまではここに居てくれ!

オレ自身ここに居る時間はそんなに多くはないけど、居る間は一緒に過ごそう」

佐和子
「わかったわ。甘える事にする^^」

オレは佐和子を抱き寄せてキスをした。居間のソファ。新しくなってからのここを佐和子は知らない。理恵と同じくらい長いのに・・・ついつい佐和子には優しく出来ていなかった。

オレ
「こんな風に過ごすのはニューヨーク以来だな^^」

佐和子
「そうね。NYで3ヶ月居た時以来かしら?そうだ!卒業式のビデオ見せて!」」

オレ
「オッケーそこのオレの部屋にあるから後で一緒に観よう^^その後のパーティーの様子もな」

佐和子
「あなたがケツを出した!ってやつね?(笑)」

オレ
「そうだ(笑)」

オレは佐和子が持ってきた珈琲を口にした。ニューヨークから東京に来て1年半・・・帰ってきた当時は佐和子とも結構一緒に居たのだが・・・その後、どんどん東京で再会した女が増えて、我侭を言わない佐和子についつい甘えて一緒に過ごせて居なかった。

もっとも女以外にあまりにも騒動が続き過ぎた事も原因のひとつだが、今となっては言い訳に過ぎなかった。

そして、色んな事件を起こし、また巻き込まれて預かったモノも増えた。

やはりこれまでの騒動の原因の根底にあるものは、「龍」とそれに絡む女、人の心が読める女たちの問題だった。しかしそれもほぼ解決して、オレはとうとう「龍の男」になってしまった。

これからも色んな人間がそれを狙ってくるだろう。藤原神社という宗教法人を隠れ蓑にして安全を確保するしかない。


▼14時・・・原宿表参道カフェ


オレ
「すっかり寒くなってきたな」

美香
「そうね。都会はまだこうして人の動きがあるからそう感じないけど・・・神社に居ると寒さもひとしおよ」

オレ
「なんだ面白くなさそうだな?」

美香
「全然面白くないわ・・・」

オレ
「たまにこうしてこっちに出てきて遊んでるんだろう?」

オレは美香が頼んだカフェオレを口にした。珈琲にあまり期待できない店は、今度からはこれにしようと思った。

美香
「美樹も芳江さんが亡くなったショックで益々閉じこもりがちだし、これで父がなくなったらどうなるのか心配だわ」

オレ
「先代には一連の騒動の事は何も知らせていないだろう?芳江さんが亡くなったのも・・・急性心不全という事になってるし」

美香
「でもなんとなく察しているようよ、言葉の端々にそんな風に理解している事が感じられるもの

この間なんか15代が決まってワシの役目も終わったから、もう必要ないな!なんて言うのよ。

お前は当代とうまくやれているのか?って聞かれて、その内に15代の子供を産みますって言ったらようやく少し笑顔で喜んでくれたわ

でもすぐに美樹の話になって、また沈んでた」

オレ
「美香は巫女をやってても普通の結婚は出来るんだから、普通の家庭をつくる努力をしろよ!世の中、星の数ほど男は居るんだから(笑)」

美香
「東京から見える星は・・・わずかじゃない(笑)イイオトコなんてそうそう居ないわ」

藤原神社の表面的な問題は一応解決したが、それに直接的に関係していた藤原家の人々には色々な問題が今も尚残っていた。芳江夫人が亡くなった事で、そのダメージが大きく影響を与えているようだった。

美香
「ハワイ楽しかったなー^^その後の厚木基地の生活も面白かったし、赤坂で純子さんたちと暮らしてた時は緊張感もあったけど、何故か毎日がワクワク、ドキドキして楽しかった」

オレ
「まっ騒動の真っ只中だったからな(笑)」

美香
「ううん。この間、純子さんの杉並の自宅に招待されて行って来たの。私と同じ事を純子さんも言ってた。

結局ムーさんと一緒に居たから楽しかったんだって」

オレ
「ああいう危機感を伴った非日常を一緒に過ごすと、仲間意識や連帯感みたいなものは深まるな(笑)」

美香
「でしょう?!それが急になくなちゃったら・・・面白くない」

オレ
「面白くないって(笑)それが日常なんだから、その中の小さな変化を楽しむように心がければ、自分の気持ち次第でいくらでも面白くすごせるさ」

美香
「・・・まるで坊主みたいな事言うのね」

オレ
「あははは^^神道の宮司が坊主か?傑作だな(笑)」

美香
「そりゃーあなたはギター弾いて歌を歌って、銀座のママたちにモテモテで毎日が楽しいからいいでしょうけどっ!」

オレ
「そんな事、毎日やってられるわけないだろう?これでも忙しいんだぜ」

美香
「そうよね!六本木の店に行けば、今度は若くて綺麗な子がたくさん居るし、そのお相手もしないといけないものね!!!」

オレ
「じゃー美香はオレが毎夜遊んでいると思ってるんだ?(笑)」

先週やっとParisから来ていたお客さんが帰ってほっとしたところなんだぜ

その前は15代の継承式で関西からもたくさんの人が来てて、大変だったんだから・・・

とても歌を歌って遊んでる時間なんてなかったさ」

美香
「そうは・・・思うけど」

なんだ?オレはいつの間にお前の男になったんだ?オレはお前を一度もまだ抱いた事もないぞ!そう言いたかったが、言えなかった。

オレ
「そうだ!オレまだ純子の家へ行ってないんだ。今から一緒に行くか?」

美香
「はい^^」

オレは花屋を探して赤いバラの花束を作ってもらい。美香はケーキ屋に立ち寄りケーキを買った。そして、タクシーに乗り杉並の純子の家に行った。

門の前のインターフォンを押した。


「はい^^」

オレ
「ムトーです」


「はい^^すぐに」

そしてすぐに玄関ドアが開き純子が出てきた。門の施錠が解かれてオレたちは入った。

オレは玄関前で赤いバラの花束を渡した。

純子
「まー綺麗なバラ♪」

オレは軽く純子を抱いた。そして純子の匂いを嗅いだ。バラの匂いと混じった純子の匂いはそれだけでオレのモノを勃起させた。

そして家の中に入り、リビングに通された。美香はケーキを渡して同じように抱擁し合っていた。

オレ
「うん。家の外見は変わっていないのに、中は大きく変わった(笑)いい感じじゃないか!」

美香
「とてもいいお家よね^^」

純子
「そう?^^実は私もすごく気に入ってるのよ^^」

オレと美香はソファに座った。ドアがノックされて年配の女が入って来た。以前から通ってきているお手伝いの女性だった。

珈琲が乗ったトレイを持ってテーブルの上に置いた。オレと美香はお礼を言った。

純子はオレの珈琲にフレッシュを入れて、スプーンを使った。

オレ
「このあたりも住宅街で静かないいところだな」

純子
「でもやっぱり赤坂が一番よ^^」

美香
「さっきもその話をしてたのよ^^3人で暮らしてた時は楽しかったなーって」

オレ
「ニューヨーク時代は、ずっとそんな風に過ごしてたんだけどな(笑)

ひとつのビルにそれぞれの部屋があって、オレは事務所の中にロフトをつくってそこに居た。

事務所とは名ばかりで、夜は食堂になって皆で夕食をとり、ゲストが居る時はそのまま宴会になる事もあったりして・・・

店が終わって帰ってくる連中を迎えて、オレはオフトで寝てた」

純子
「きっと毎日が楽しかったでしょうねー」

美香
「そんな生活したいなー^^」

オレ
「おれ自身が学生だったからな(笑)平和で楽しい時間だったよ」

オレは珈琲を口にした。

オレ
「藤原神社にそういうのを作ろうか?」

美香
「えっどういう事?」

オレ
「広大な敷地で自然に囲まれているのはいいけど、いかんせん建物が少ない。

今後も地元の氏子以外に崇敬者も増えるだろうし、施設の拡充が必要だろうという意見が出てる。

氏子や崇敬者たちが利用できる宿泊設備を充実させて温泉も掘る。

研修室や武道場もつくる」

美香
「うわーそんな事考えていたんだ?」

純子
「なんだか楽しそうね^^」

オレ
「大きな寄付が入ったようだし、しっかりそれを使って何かしないと収支バランスがとれないらしいから(笑)」

美香
「そうなったら、ムーさんもしょちゅう来てくれるのかしら?」

オレ
「近くにゴルフ場もあるしな!川越はいい街だ(笑)」

純子
「あらっムーさんゴルフ好きなの?」

オレ
「これでも昔は、プロゴルファーになろうと思ってた時期があった(笑)」

純子
「へーじゃー今度是非一緒に行きましょうよ」

オレ
「純子もやるのか?」

純子
「はい。これでもシングルなのよ」

オレ
「へーそれはすごい!楽しみだな(笑)」

美香
「じゃー私もゴルフ習うっ!」

オレ
「ははは・・・オッケー!皆でやろう。ところで美香。お前本当は何歳なんだ?」

美香
「最初に言ったとおり22よ!」

オレ
「最初は・・・27だって言ったぜ(ーー;)」

美香
「あっ銀座で占いやってた時ね?あまり若いと信用されないでしょう?だからその時は27歳で通していたのよ(笑)」

オレ
「で、処女なのか?(笑)」

美香
「違うわよっ!これでもいい寄って来る男をかたっぱしからなで斬りにしてたんだから」

オレ
「じゃー恋愛もほとんどしてないのに、処女じゃないと言うのはどういう事だ?それにそもそも巫女は処女でないとダメなんだろう?(笑)

まして子供頃から藤原流を仕込まれて小太刀の遣い手なんだろう?

ハンパな男は近寄れないだろうな(笑)」

美香
「ふんっ!

結局美香は純子が仕事に出る時間になっても帰らずに居た。仕方がないので一緒に銀座に出た。

銀座をブラブラして、美香の買い物に付き合ってやった。そして評判の洋食屋へ行き夕食を摂り、少し早かったがクラブ「皐月」へ一緒に行った。

マネージャーの正木に案内されてボックス席に座った。

麻美
「美香ちゃん。いらっしゃいませ^^」

美香
「このところまじめに仕事をしていたので、今日はムーさんに息抜きをさせてもらいに来ました^^」

麻美
「そう^^他へ行かないでここへ来てくれて嬉しいわ^^」

オレ
「最近夜はしっかり家で勉強やってるから、銀座もすっかりご無沙汰だ(笑)」

麻美
「そう?うちの店だけご無沙汰じゃないの?」

オレ
「美香。言ってやってくれよ!オレがどれだけ多くの宿題を持たされているか(笑)あの社務長の土岐さんしょっちゅうテストするんだぜ」

美香
「あはっ!じゃームーさんは、それをまじめに読んでるの?」

オレ
「当たり前じゃないか。巫女の高崎からは軟弱だと思われてるし、これでもちゃんと宮司の自覚を持って勉強してるんだぜ!(笑)」

麻美はオレにブランデーの水割りをつくり、美香にはウエイターがカクテルを持ってきた。

麻美
「そう^^ユーちゃん。軟弱だと思われてるんだ(笑)」

美香
「神職は神の奉仕者だから、ニコニコしたらダメなんですけどね

ムーさん。しょちゅう笑ってるし、禊の時もよくしゃべってるし、だからそう思われてるですよ」

麻美
「そっか。きりっ!として威厳を持たないとダメなのね?」

オレ
「ははは^^まじめ腐った顔して出来るかよ!(笑)」

美香
「きりっ!としてればかっこいいのになー(笑)」

留美子
「いらっしゃいませ^^」

オレ
「おう^^ひさしぶりに来てみた」

留美子
「ムーさん。聞きましたよ!Maggieの忘年会でmar'sのLIVEやるんでしょう?」

美香
「mar'sのLIVEって?」

留美子
「ムーさんがトレッドヘアーで丸いサングラスかけて、口ひげで変装して、謎のジャマイカ人って事でダンスナンバーを歌うんだけど、コレが結構すごく評判がいいの^^

夏前に活動中止してたんだけど、今度のスタッフ忘年会から活動再開するの

そうですよね?ムーさん」

オレ
「ん?あーようやく落ち着いたからそういう事になっちまった(笑)」

美香
「それ見たいっ!」

麻美
「うん。今度は私も絶対見に行く!」

オレ
「あははは^^忘年会が終わったら一般公開のLIVEも1度くらいはやるから

それにしても留美子は何故知ってたんだ?」

留美子
「だってmar'sのファンですもの^^

忘年会はスタッフとその彼女1名のみ同伴してもいいんでしょう?

私はマネージャーに頼んでその日だけ彼女にして貰って参加させてもらう予定ですから^^」

美香
「うわーズルイっ!(笑)」

麻美
「ほんと^^手回しがいいわねー(笑)」

オレ
「うーーーん。LIVEを見た後、1度だけベッドを共にするのか?なんかゾクゾクするなー^^」

留美子
「あはっ!そこまではしませーん(笑)」

オレ
「そっか^^じゃー美香は松井の彼女にでもなって来ればいいじゃないか

なんならそのまま松井の彼女にしてもらえばどうだ?」

美香
「忘年会はそれでお願いしてみます^^松井さんもステキですけどずっとは無理です」

オレ
「あいつもクールでいいぞ^^」

美香
「だけど、私はムーさんの子供産まないとダメだし無理ですね」

オレ
「ぶっぶぅーーー」

麻美
「うわー大胆な発言^^ムーさん。むせてるし」

留美子
「あはっ!なんかショックな発言。。。」

長井が来るのを待って飲んで居たが、間が持たなかったので先にギターを弾いて3曲歌った。そしてその日は美香を赤坂の自宅に連れ帰った。

佐和子は笑顔で来客を迎え、オレはお互いを紹介した。ちょっと驚いていた美香を尻目に後は佐和子に任せて、オレは先に寝室に入った。

暫くすると、佐和子も服を脱ぎ裸になってオレのベッドに入って来た。オレはたまらずに佐和子とセックスをしてそのまま佐和子を抱いて寝た。



11月30日・・・


▼11時・・・長堀スカイ・マンション・1110号室


インターフォンを押し鍵を使って入った。玄関を抜けリビングに入った。南側の窓に行き、電動ブラインドを上げた。

ミナミの街が見える。11階からの眺望は10年を経てもこの辺りでもまだ珍しい。

オレはそれぞれの部屋を点検した。2室はゲスト用の部屋になっている。そしてもうひとつの部屋はオレの自室だった。

そこに入り、壁面収納と一体になったライティングデスクを開いた。その前の椅子に座りオレは部屋の中を見渡した。

定期的に誰かが入って掃除をしてくれているようだった。

オレはカバーがかかっているベッドに横になり背中を伸ばした。3時間も新幹線に乗っていたせいか、背中がポキポキと音をたてた。

インターフォンが鳴った。オレは部屋を出て玄関に行き香を招き入れた。

オレはすぐに香を抱き、その匂いをいっぱい嗅いで香を確かめた。

オレ
「ただいま」


「おかえりー^^」

オレたちはリビングの方に入った。オレはダイニング・テーブルの前に座った。香はキッチンへ入り珈琲の用意をしようとしていた。

オレ
「あっ珈琲はいいよ^^それより心斎橋をウロウロしてメシ行こうか?」


「いいわよ^^」

オレは香と一緒に香の部屋へ行った。中には入らずに玄関で待った。香はコートを持って出来た。

EVで1階に下りた。そしてマンションを出て心斎橋の方に向かいそのまま南の方に歩いた。すでに香はオレの腕を持っている。気の早い店はすでにクリスマス・モードに変わっていた。

ソニープラザ前を過ぎ、大丸、そごうの前のマグドナルドに入った。ここはユーコとよく来たところだった。

オレはカウンターでハンバーガーセットを2つ頼んだ。そしてトレイを持って香の座るテーブルに行った。


「ありがとう^^」

オレ
「ふと思い出した事がある」


「何かしら?」

オレ
「ユーイチとなら、マグドナルドのポテトを分け合って食べるデートでもいい!って言ってたな」


「あはっ^^そんな事思い出したのー(笑)恥ずかしい」

オレ
「有馬温泉に行った時だ。でもここのお料理美味しい♪って喜んでいた(笑)」


「そうだった?(笑)」

オレはハンバーガーにかぶりついていた。香はオレのアイス・コーヒーにガムシロとフレッシュ・ミルクを入れてストローを差しオレの前に出した。

オレ
「アメリカ村とかはよく行ってるか?」


「通りを通るだけね!石原さんの事務所には時々行くから」

オレ
「あれから、あの店には行ったか?」


「ネスト?一度も行ってないし、いつの間にかお店もなくなってるみたいだった」

オレ
「そっか。もうないのか」


「私にとってもあそこは色んな思い出があるところだったわ・・・初めてユーちゃんと会った場所だったし」

オレ
「オレが居なくなって、また再会したのもあの店だったな」


「うん。私はひどい状態で・・・そのせいでユーちゃんが刺されて死にかけた」

オレ
「ははは^^懐かしいな」


「うん」

ちょうど昼時という事もあって店内は混雑していた。ここもリニューアルしたのだろう。よく見ると店内のレイアウトが微妙に変わっていた。

オレ
「大阪に戻って来ると、1110号室に行ってそれから東洋サウナに行きサウナに入るのが習慣になってたんだけど、もうそれもないな」


「玲子さんのビルも完成してもういっぱいお店も入って、あの辺りも変わったわ。そうだ、先月でゴースト・タウンも閉店したのよ」

オレ
「うそーゴースト・タウン。桑名のママ、やめちゃったんだ」


「そう。その場所は形が変わってもあるのに、その当時そこで過ごした時間はそれぞれの記憶の中だけに永遠に残る。ユーイチのセリフよ」

オレ
「そうか(笑)」


「ガボのマスター^^シューさんも淋しがってるわよ」

オレ
「ははは・・・あの人にはずいぶんお世話になったもんなー(笑)」


「私もたまに『かりん』に行くのよ^^シューさんと一緒に」

オレ
「へー香がクラブ『かりん』に?面白いかー?」


「Player'sの高知君にギター弾いてもらいながら歌うの^^」

オレ
「へーそれは是非見たいなー(笑)」


「もう少しうまくなってからね^^」

1年前・・・12月の初めに理沙と別れる事になってからキャッツには行っていない。キャッツはその後、偶然にもレミの友人のかりんがそのままクラブ「かりん」として生まれ変わった店だった。

ギター演奏の派遣を行っていたPlayer'sはそのまま、その仕事を引き継いで請け負っていた。

オレ
「でも、その高知ってヤツはオレは知らないなー(笑)」


「4歳違いだからユーイチと入れ替わるように芸大に入学してきたようよ!

だから直接的には高知君も大学では一緒にならなかったって、でもmar'sClubのニューヨーク・ツアーには行ったって言ってた。

ムーさんにお世話になった^^って」

オレ
「そっか。ニューヨークを知ってるんだ(笑)」


「伝説のセンパイ♪だって」

オレ
「伝説か・・・ニューヨークも人が少なくなったけど、また行きたいな」


「うん。行きたい!っ!いつか行こうね?百合ちゃんと3人で^^」

オレ
「オレの居たロフトはもうないけど、香たちが住んでいた部屋はそのままだからな!懐かしいだろうなー(笑)」


「毎日が楽しかった。毎晩百合ちゃんの部屋と私の部屋を行ったりきたりして色んな事を話して、すぐに仲良くなっちゃった。

時々女ったらしのユーイチの悪口を言ったりして(笑)

でも最後はいつも、ユーイチがニューヨークへ連れてきてくれたから私達元気になれたねーって感謝で終わるのよ^^」

オレ
「ははは・・・そしてオレの希望通り、ふたりとも結婚したのに・・・また戻って来やがった(笑)」


「うん(笑)でもねーユーイチ。戻ってこれたなんてすごい事だわ。本当にユーイチはすごい」

制服姿の高校生が入って来た。一瞬ドキとした。それはかつては田島が、そしてユーコやヒロミが通っていた相愛女子学園の制服だった。その女子高校生たちはオレ達のひとつ間を置いた隣に座った。

オレはアイスコーヒーのストローを口にした。

オレ
「有馬行こうか?」


「うわーいいの?^^」

オレ
「ああ。一緒に露天風呂入ろう^^」


「うん^^」

オレたちはマグドナルドを出て、スカイマンションに戻った。そして地下駐車場へ行き、ベンツに乗って有馬に向かった。

付き合っていた女がプロポーズされた。とオレに告白した時、それはオレに対する別離の言葉だ。

それを聞いた瞬間。オレは何も言えない。どんなに愛している女であっても・・・オレは「お前が決めればいいさ」と言う。

そして女は去っていく。

もしかしたら、「行かないでくれ」そんな言葉を期待し、そう言えばこれまで通りの関係が続くのかも知れないが・・・

オレはそれですべて終わると思っていたが、実はそうではない。という事を何度も経験した。

1番最初にそんな経験をした相手・・・キョーコ。彼女が結婚してからもオレはずっとキョーコを愛している事に気付いた。何故あの時引き止めなかったのか?後悔ばかりしていた。それから2年余りオレはちゃんと女と付き合う事が出来なかった。

3年を経てキョーコと邂逅した時・・・キョーコは子供を産んでママになっていた。オレはようやくケジメをつけることができたと思っていた。

それから紆余曲折があり、オレの周りには女がたくさん居て、キョーコも新しい恋をして、それぞれが別の道を歩きだしたが、結局別れられずにオレとの関係は続いた。

そして、もうすぐキョーコはオレの子供を産む。

オレと関わった女たちは、これまでそのほとんどが再びオレと関係する日がやってきている。たったひとりを除いては・・・

スカイ・マンションの1110号室。

そこで初めてオレは女と一緒に暮らした。そして何から何まで、オレだけじゃなくて仲間もまとめて女の世話になった。

リョーコ。

彼女にもう1度会いたいためだけに1110号室を離れられないでいた。もう1度会って・・・オレは彼女に礼を言いたい。勝手な理由でオレの方から去った初めての経験だった。

街はクリスマス・モード。1986年も残すところ後1ヶ月だった。


Nest Story>>>>>
<<<<<Back Story



━…━…━…━…━…━…━
 My History Index
━…━…━…━…━…━…━
| My History | 09:07 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
マックで 二人で ポテト 食べるのいいですね。
ハウンド・ドッグ カッコいいですね。最高
おまえに 会えない 寂しさ〜 
男のラブソングには 女に甘えたい 欲望がある歌詞も多いかなぁ。〜
昔 ある女が言った 男は みんな 甘えん坊だってさ
その女は 気が強かったかなぁ。気が強い女とは〜
喜怒哀楽が激しい ヒステリック 親分肌になりたがる〜
でも その女は さみしがり屋さんだった
寂しがり屋とは〜
音楽同好会(名前検討中 恋愛研究会(名前検討中
| ノンノン&ムーミン&村石太マン | 2011/02/17 9:55 AM |

どもども^^ようこそ!

また機会がありましたらお立ち寄りください。
| kaizin | 2011/02/17 8:50 PM |










http://kaizin.jugem.cc/trackback/1449
CONTROL
PROFILE
━…━…━…━…━
My History Index
━…━…━…━…━

メールフォーム

クリックで救える命がある。

RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
  • 迷子のフクロウ保護
    kina
  • ポール ライブ イン オオサカ
    pio
  • 宇野くん元気そうだ!
    るーく
  • 宇野くん元気そうだ!
    みく
  • キーボード
    るーく
  • キーボード
    みく
  • キーボード
    みく
  • キーボード
    るーく
  • キーボード
    みく
  • 週刊朝日
    るーく
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES

このページの先頭へ