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とびきりとばしてROCK'N ROLL


TWIST:「とびきりとばしてROCK'N ROLL」

いやー懐かしい。珍しい。占部が歌ってるし、サメも若い!^^

1986年12月--------------

▼午前6時・・・赤坂、自宅

庭先に出て木刀を振る・・・

オレ
「ほらっもっと気合を入れて声を出せ!」


「はいっ!」

「いえいっ!いえいっ!はぁっー!」

「いえいっ!いえいっ!はぁっー!」

「いえいっ!いえいっ!はぁっー!」

いえいっ!掛け声と共に前に出て木刀思い切り振り降ろす。それを2度、3度めは突きの掛け声!

そして振り返りまた元の位置に戻りながらそれを繰り返す。

オレと源、そして柳田と塚本の4人で朝の素振りを始めた。当麻流の素振り・・・オレが小学校時代から始めた剣道で、古武道の師に稽古をつけてもらい中学の1年ごろまでやった昔ながらの剣道・・・

インターバルを取りながら30分・・・みっちりとやった。全身から汗がしたたり落ちる。初めて木刀でやる素振りを安易に考えていた連中は、それだけで声が弱っていた。

オレ
「よぉーし!ここまでっ!シャワーを浴びて朝メシにしようぜ!」

オレたちは家に入った。すでに佐和子も起きだしていて、朝粥の朝食の準備が出来ていた。彼らは1階の風呂場のシャワーを使い、オレは2階の寝室のシャワーを使った。

源、柳田、塚本
「おはようございます!^^」

佐和子
「おはよう^^朝からムーさんに付き合ってお疲れ様でした」

オレ
「佐和子もやるか?気持ちいいぞ!」

佐和子
「私は朝食の準備があるから遠慮するわ^^」

オレ
「美容と健康にもいいんだけどなー(笑)」

そして居間の大きなテーブルの前に座って、全員で朝粥の朝食を摂った。


「ちょっと変わった素振りですね?」

柳田
「いやー素振りがあんなにきついとは思いませんでした」

塚本
「オレは少し剣道をやってましたけど、竹刀と木刀では違いますね!

それにあんな風に声を出すとかなり疲れました(笑)」

オレ
「川越の藤原神社の敷地内に道場をつくる予定なんだが・・・

そこでは古武道の神道藤原流をやる。今日の素振りとはちょっと違うと思うけどオレのは当麻流だ」


「それはやはり古武道ですか?」

オレ
「ああ。昔ながら突き、横面ありの練習だ」

柳田
「この間襲撃された時に日本刀のやつに決めた突き!ですね」

オレ
「そうだ(笑)」

塚本
「今の剣道では横面や突きは禁止されてますから、オレは練習すらしませんでした」

オレ
「古武道だから実戦向きなんだよ」


「そう言えば、この間の日本刀のヤツ。ムーさんの突きを食らって死にかけてましたもんね・・・医者も危なかったって」

柳田
「向こうは日本刀で殺そうとしていたんですよ!相手がもし死んでも完全な正当防衛でしょう」

オレ
「あの時は、柳田の助太刀がなかったら危なかった(笑)」

塚本
「助太刀・・・スリングショットでしたよね^^」


「柳田。あの時の様子を塚本に教えてやれよ」

柳田
「はい。

警戒中の敷地に4人の敵が入って来たのは、ずいぶん前から把握していました。松井さんの指示で様子を見ながら、神殿の方へ近づくのを待ってました。

オレと松井さんそして西岡と井筒が神殿脇に隠れて、侵入者が近づくのを待って包囲しました。

オレたちが正面、残りの1班と2班が後方、侵入者を囲みました。

松井さんの合図で特警を振り出して、敵の正面に立ちふさがりました。西岡と井筒がライトを照射しました。

ひとりが日本刀を抜いて前に出てきました。松井さんが対応しましたが、日本刀の男は特警に日本刀を合わせないようにして切り込んできました。

目に見えない速さでしたよ。

松井さんは後退しながら応戦してましたが・・・2度ほど切られたみたいです。オレは脇から突っ込もうとしましたが、日本刀で払われて太ももを切られました。

防刃仕様の上下を来ていたので無事でした。松井さんはそのまま下がり続けて玄関内にまで押し込まれました。

松井さんは、狭い建物内なら日本刀を振り回せないだろうと判断したと思います。

ところが建物内に入れたのはオレと松井さんだけでした。松井さんは入り口でうまく防いでいたのですが、日本刀のヤツに攻められて、結果敵は3人が入ってきました。

そしたらちょうど後ろから声がかかってムーさんが現れたんです。

相手は日本刀を持った男が1人、匕首を抜いて構えているのが2人。こっちは松井さんとオレが特警。ムーさんは木刀。オレはスペースを作るために脇に少し寄ったら。ムーさんに「少し下がってろ!」と言われました。

松井さんが日本刀の男を「こいつやりますよ!」とムーさんに告げた時に思ったんです。

オレはムーさんの後ろで相手から見えないように、腰のスリングショットを持ってパチンコ玉を挟みました。そしてムーさんの後ろから横に出て姿を表した時にはすでに日本刀の男の顔に狙いをつけてました。向こうがこっちを見た瞬間に撃ちました。

「ボコッ!」と言う音を発して日本刀の男の鼻の横あたりに命中しました。

相手が衝撃を受けた瞬間、ムーさんの木刀が日本刀を跳ねて、相手の手を叩いたかと思ったらそのまま相手に飛び込んだんです。木刀が相手の男の喉に刺さってました。

隣の男がすぐに動いたんですけど、ムーさんの木刀はものすごい速さで引いて、隣の男の側頭部を切ってました。

あっと言う間に男2人は玄関の前で倒れました。もっとも喉やられた男は転げまわっていましたけど・・・

オレは2発目を3人目の男に撃ちました。コレも顔面に決まり、今度は松井さんがその男の頭を特警で叩いて、相手は一瞬で崩れました。あっと言う間に男3人は戦闘不能状態になりました。

オレ
「ふむ(笑)丁寧な説明をありがとう」


「スリングショットの威力もすごかったな!パチンコ玉が顔にめり込んでた」

塚本
「至近距離からだと銃並みの威力と言うのは本当ですね」

オレ
「外の連中もひとり取り押さえたんだろう?」

塚本
「はい。3人がボウガンを構えて近寄り、他は特警を構えて囲んだら・・・相手は匕首を放り投げて手を上げました」


「あっさりと降伏しましたよ^^もっとも中の3人がやられたのを見たからでしょうけど(笑)」

オレ
「まーあんな事は滅多にない事だけど・・・夏から襲撃が続いたからなー(笑)」

彼らは口にこそ出さなかったが、最初にスタンガンでやられた屈辱感があるのだろう。その後の警備では慎重かつ大胆に実戦の中で闘志を湧き出させていた。

オレ
「まー木刀の素振りは上半身の筋力トレーニングにもなるからなっ!健康にもいいぞ(笑)」


「藤原神社の道場ができたら、防具をつけた練習が出来るんでしょう?」

オレ
「そーだな(笑)防具をつけて思いっきり竹刀で相手をぶっ叩く!剣道の面白いところだ」

塚本
「オレも1からしっかりやります^^」

柳田
「そうだ。松井さんも剣道やる!って言ってました」

オレ
「ははは・・・あいつは空手と日拳の有段者だから今更やらなくてもいいだろうに」


「楽しみだなー^^たとえ防具の上からでも松井さんを叩ける!(笑)」

オレ
「あははは(笑)」

しっかり朝粥を食った後、珈琲を飲みながらそんな話を続けていた。佐和子も笑いながら聞いていた。

▼9時・・・

松井
「おはようございます^^」

佐和子
「おはようございます^^松っちゃんも剣道始めるんでしょう?」

松井
「ははは^^ムーさんが宮司になった藤原神社に新しく道場をつくるものですから・・・オレもやろうと思って(笑)」

オレ
「これで松井が剣道を覚えたら、怖いものなしだな^^」

松井
「いやー鬼武藤にはかないませんよ」

佐和子
「あらっなぁーに?鬼武藤って」

松井
「ムーさんは子供の頃は大人しい子供だったそうですが、剣道の練習の時に面をつけたら人が変ったように、鬼のような闘志ムキ出しでそう呼ばれていたんです」

佐和子
「そう^^今度練習を見に行くわ!鬼武藤を見たいっ!(笑)」

オレ
「こんな優しいオレが鬼なわけないじゃん(笑)」

松井
「そこが不思議なんですよね。優しいのにあんな殺し技を平気で使う・・・怖いですよ(笑)」

オレ
「オレは謎のジャマイカ人の方がいいんだ^^」

佐和子
「あっ!忘年会でmar'sのライブやるんでしょう^^その方が楽しみだわ」

松井
「うん。ムーさんは軟弱な方がいい^^」

オレ
「あははは^^」




▼13時・・・川越「藤原神社」宮司室

北浦
「その娘さんは1年ほど前から悪霊に取りつかれているようなんです。

毎夜、街へ出かけて行っては男を物色してセックスをし・・・朝方に帰ってくるそうなんですが、本人はまるで夢遊病のように目覚めた時には記憶がないようなんです。

夜は外出出来ないように家族が監視しているのですが、そうなるとまるで人が変わったように大暴れするらしくそれでも外に出さないと、今度は昼間に学校をサボって同じような行動をとっているようで・・・

過去に1年間で2度妊娠して、堕胎しています。

そういう行動の時は本人はまったく記憶も認識もないのですが、堕胎の時には本人で・・・相当精神的なショックが重なって何度も自殺未遂をしたと」

美香
「私は2度、彼女と接して心を読んでみましたが・・・本人にはまったく記憶も自覚もないようでした。

明らかに誰かに自分の体を乗っ取られて、そうされているとしか思えません」

小林父
「やはり・・・美香さんは人の心が読めるんだ!!!」

オレ
「小林さん。その話はまた後で・・・」

小林父
「あっすみません。つい興奮してしまって・・・で、その話ですが、昔からそういう悪霊憑きと言うのは伝承の中にもありましたが、現在では精神医学的観点でいうと、『多重人格』と言われています」

北脇
「多重人格ですか・・・?」

小林
「これも立証が難しいのですが、欧米での事例なんかで見るとしっかりと何年にも渡って、ひとりの人間に中にいるまったく別個の人格を観察したケースが発表されています」

オレ
「今回の場合はじゃー1年前から別の人格が現れたわけですけど、どうすればそれが居なくなります?」

小林
「それは・・・わかりません。たださっきも言ったようにひとりの人間の中に複数のまったく違う人格が存在するという事実だけが表面化されている。と言う程度の事しかわかっていません」

美香
「彼女の精神の中に入って、他の人格を持っている相手を追い出す!それしかないでしょう?」

小林父
「そんな事が・・・出来るんですか?!」

美香
「私は出来ません。出来るとしたら・・・宮司です」

小林父
「ムトーさんがっ!何故?どうして?」

美香
「・・・」

オレ
「いや、いいんだ。」

美香
「はい。ムーさん。この間やったじゃないですか

ムーさんが、死んでた時に私と純子さんのところを行ったり来たりして・・・

それに私がムーさんの心を読もうとしたら、全部取り込まれて怖いものを見せた事もあったわ

ムーさんなら出来ると思う」

オレ
「ふむ」

小林父
「ムトーさん。死んだんですか?一体何が・・・」

北脇
「ムーさん。なんとかお願いできませんか?実はもうここへ来る予定になっているんです。

もっとも美香と3回目の接触という事なんですが、美香が私では手に負えないというものですから・・・」

オレ
「じゃーとりあえず、祝詞とお祓いでも・・・」

小林
「ムーさん。お願いです。私も立ち合せて下さい」

オレ
「じゃー小林さんも神職の格好をして座ってて下さい」

小林
「はい」

オレと小林さんは裏の井戸に行った。巫女の高瀬と美香がオレ達の着替えを持ってついてきた。

オレ
「これから禊をします。

井戸の水を7杯かぶりますから、私の真似をして下さい」

小林
「禊・・・ですか?」

オレはそこで素っ裸になった。12月のこの季節。それだけで寒さで震え上がった。井戸の前に行き、木桶を7つ用意した。井戸水をポンプで汲み上げて、それぞれの桶に満たした。

オレはそこへ蹲踞の姿勢で座り、桶を手に取り頭から声を出して被った。

オレ
「ひとーーーつ!

「ふたーーーつ!」

「みっーーーつ!」

ゆっくりと緩やかな動作でそれを行った。心臓が喉から飛び出るのではないかと思うぐらい冷たく、頭はキーンという音を立てていた。冷たさと同時にオレは意識を集中した。

「よっーーーつ!」

そして7杯目をかぶった。オレは縁側から上がった。体は熱くもうもうと蒸気が上がっていた。

赤い袴と白の衣装の高瀬と美香がオレに駆け寄ってタオルで体を拭いてくれた。オレのモノは怒張していた。高瀬はオレに褌をつけて、正装の衣装を着せた。オレはただされるがままに任せていた。

オレ
「小林さんどうぞ^^」

小林
「・・・ははは途中で心臓発作を起こしたらよろしくお願いします。。。」

小林さんは同じように素っ裸で井戸の前に行った。そして木桶に井戸水を汲みオレのマネをした。

小林
「ひとーーーつ!」

「うわああああ」

木桶の水を頭から被った瞬間に悲鳴にも似た叫び声を上げた。オレたちは苦笑するしかなかった。

そして7杯全部かぶるのをまった。小林さんの唇は青く歯の根が合わないほどガタガタと振るえ今にも倒れそうな足取りでこっちにやってきた。高瀬が着替えだけを置いて、冷たい視線を送っていた。

オレ
「着替えを手伝ってあげないのか?」

高瀬
「巫女がお世話をするのは、龍斎宮司さまだけです」

オレ
「えっオレにしてくれたじゃないか?」

美香
「ムーさん。あなたが15代の龍斎宮司さまですよ^^」

オレ
「あっそうか。。。」

▼神殿・・・

御霊の前で、二礼、二拍手をし悪霊払いの祝詞を奏上した。そして前野千賀子の方を向いて、お祓いをした。そしてオレは席に戻った。

巫女がふたりで玉串を持ち、前に座る前野千賀子と祖父のふたりのところに持っていった。

ふたりは立ち上がり玉ぐし奉天を行った。

オレは神殿の前に出て三度大きく腰を曲げた礼をしてから、正面の前野千賀子に向き合った。

巫女が床几を持ってきてオレはそこに座った。

オレ
「それでは、前野千賀子さん。目を閉じて頭を少し下げて下さい」

オレは全神経を、意識を自分の中のモノの一点に集中した。自分自身の意識の中に居るモノを探した。暗くてよく見えない。が、気配はだんだん濃くなって行った。そして大きなうねりが目の前を通り過ぎ、再び戻ってくるような空間の流れが感じられたかと思うと、燃えるような赤い大きな目が開いた龍が現れた。そして口を開けて飲み込まれそうになった瞬間、龍の咆哮が聞こえたような気がした。

周辺の空間が裂けるような音と共にオレの意識が飛んだ。

浮遊感・・・浮いている感覚。上下左右がよくわからない。目の前に板敷きが広がっている。よくみるとどうやら神殿の天井のようだった。

その反対側を見ると、そこにはオレが居て、神職姿の小林さん。巫女の高瀬と美香。オレの前には前野千賀子と祖父が・・・

オレは前野千賀子に寄っていった。少し頭を下げて静かにしている。

白っぽいワンピース姿の彼女は14歳の少女らしく清楚な佇まいで座っていたオレはためらう事なく、その子の心の中に話かけた。

オレ・・・
「千賀子・・・聞こえるか?」

千賀子・・・
「あっ」

オレ・・・
「君の前に居る宮司の龍斎だ。本名はムトーユーイチって言うんだ。ユーちゃんって呼んでくれて構わない(笑)」

千賀子・・・
「ユーちゃん」

オレ・・・
「今からオレは君の中に入る。だから怖がらないで受け入れてくれ」

千賀子・・・
「・・・」

オレ・・・
「君の中に居るもうひとりの人間と話し合うためだ。いいか?」

千賀子・・・
「あの子・・・怖い」

オレ・・・
「大丈夫だ。オレがちゃんと話をして、君の中から出て行ってもらうから」

千賀子・・・
「ほんとうに?」

オレ・・・
「ああ。だから安心してオレに任せてくれ」

千賀子・・・
「はい」

オレは一気にそのまま千賀子の心の中に入った。それはまるで小さな船の上から、軽く海に飛び込むような感じで、何のためらいもなくそれが出来た。

真っ暗な空間。それは宇宙ではなく、暗い海の中に居る感じだった。時折波のように空間の流れが感じられる。

オレ・・・
「千賀子わかるか?」

千賀子・・・
「はい」

オレ・・・
「どんな感じだ?」

千賀子
「私の体の中に、ううん頭の中にユーちゃんが居る」

オレ・・・
「うん。さっき言ってた「あの子」は何処に居る?」

千賀子
「わからない。あの子とはあんまり話が出来ないの」

オレ
「そう。じゃーちょっと探してみるよ」

オレは全方向に知覚を広げた。前の方に何かがある。オレはそこに意識を飛ばした。

霊気
「お前は・・・誰だっ!」

オレ
「オレは千賀子の友人だ」

霊気
「出て行けっ!こいつは私のモノだ。出て行けっ!」

怒気がオレの方に放たれた。獣の匂い。オレはそう感じた。もぞもぞと動く塊のようなモノが見える。

オレ
「残念だが出て行くのはお前の方だ」

オレは意識をそこへ向けた。木刀を持ち正眼に構えてる。そんなイメージだった。オレは気合を込めて振りかぶった。

オレ・・・
「いえいっ!!!」

一気に上段から振り下ろし闘気を放った。

霊気
「ぎゃっ!」

悲鳴のように聞こえた。そいつは逃げた。オレはそいつを追った。再びその塊が止まった。

霊気
「まっ待て!もう少しだけ待って!」

オレ
「どういう事だ?」

霊気
「この体が子供を産んだら私はそこに入って生まれるんだ」

「だからもう少しだけ待って!」

オレ
「そのために、この体を乗っ取って手当たり次第セックスをしているのか?」

霊気
「自分の肉体が欲しいんだ」

オレ
「・・・」

オレはもう一度木刀に闘気を込めた。そして遠間から一気に飛び込んで突きを放った。

オレ
「たあっ!!!」

霊気
「ぐぁぁぁぁぁ」

前方が光ったように白っぽくなった。そしてそれは蒸発するように消えた。

オレ
「・・・」

静寂が訪れた。オレの意識はそこで飛んだ。

オレは目を開けた。前に少女が座っていた。オレは自分の手を見た。手が見えた。

オレ
「千賀子。もう目を開けていいぞ」

千賀子
「・・・あっ!」

オレ
「どうだ?気分は?」

千賀子
「なんか気持ちが軽くなった。ユーちゃんは?」

オレ
「オレは大丈夫だ。お前が言ってた「あの子」はもう居ない。出て行ってもらった」

千賀子
「ほんとうに?ほんとうにもう居ないの?」

オレ
「ああ。もう大丈夫だ^^」

オレは立ち上がった。そして神殿内を見渡した。

オレ
「コレでお祓いを終わります」

オレはそのまま神殿を出た。後ろを美香と高瀬がついてきていた。そして隣の部屋に入った。

オレはテーブルの前に座った。小林氏が入ってきて美香の隣に座った。

美香
「どうでした?」

オレ
「ふむ。よくわからないが、確かに千賀子の中に別のヤツが居た。

オレはためらわずにそいつを吹っ飛ばした。

白っぽい蒸気になって消えた。

それだけだ(笑)」

美香
「そうですか^^やっぱり出来たんだ?」

オレ
「ふむ」

美香
「悪霊退治!」

小林
「ムトーさん。詳しく教えて下さい。

あの女の子の心に中、いや精神の中に入ったと言う事ですか?そしてその中の異なる者を見つけて追い出した!と

そうなんですか?」

襖の向こうから声がかかった。北浦さんが入って来た。

北浦
「前野千賀子さんの祖父とおっしゃる方が龍斎宮司にお礼のご挨拶をしたいとおっしゃってます」

オレ
「んーじゃーこちらへ」

北浦
「はい」

テーブルの正面に居た美香と高瀬はオレの方へ来て少し後方に下がった。小林氏は高瀬に言われて端の方に移動した。

北浦氏が前野氏を案内して入って来た。オレの正面に座った。

北浦
「前野千賀子さんの祖父、前野健次郎さんです」

前野
「前野健次郎と申します。

この度は、孫の千賀子を助けて頂いて本当にありがとうございます」

初老の紳士は深々と頭を下げて、暫くそうしていた。

オレ
「たぶん。これでもう大丈夫だと思います」

前野
「はい。千賀子に笑顔が戻りました。私ももう大丈夫だと確信できました」

オレ
「そうですか、それは良かった^^」

前野
「これで千賀子が元の普通の中学生に戻れたら・・・私はもう何も望みません」

オレ
「千賀子。いや千賀子ちゃんは結構精神の強い子です。だからこれで自分をしっかりと取り戻したでしょうし、心配ないですよ」

前野
「はい。あらためてお礼に伺いたいと思っておりますが・・・今日のところはこれで失礼させて頂きます。

本当にありがとうございました」

男はそう言って再び頭を下げてから北脇氏と連れ立って部屋を出て行った。

オレ
「さてと、じゃー帰ろうか^^」

美香
「えっ!もう帰るんですか?今日はこちらへ泊まられるものと伺ってましたけど?」

オレ
「ははは^^ここに泊まっても何もないからなー(笑)

それにどうせ松井らも来ているんだろう?

寒空に警備するのも大変だろうし帰るよ」

美香
「ちょっと待って下さい。松井さんに連絡しますから」

美香はそう言って部屋を出た。入れ替わるように北脇さんが戻ってきた。

北脇
「前野さん。本当に安心して帰っていかれました」

オレ
「そう(笑)」

小林父
「ムーさん。ここに泊まるのなら私も泊まっていいですか?」

オレ
「ここは何もないところですよ^^それでもいいのなら部屋はたくさんありますからどうぞ」

北脇
「ムーさん。今日はしっかりと酒肴の用意をしているんですよ^^」

オレ
「えっ?そうなんですか?」

北脇
「ええ。ムーさんがこっちにあまり来て貰えない理由がそこにある。と美香さんが心配して、そういう所を今後は15代宮司の趣向に合わせようという事になって^^」

オレ
「いやーそういう理由ではないんですけど(笑)でもそれはそれで嬉しいなー」

廊下から声がかかり美香と松井が入って来た。

松井
「お疲れ様です^^」

オレ
「やっぱり来てたな(笑)」

松井
「はい。警備の連中も3班とも来ています。

そしてコレは何もなくてもこの間の警備の反省を生かした実地訓練にちょうどいいんです。

どうか、このままここに居て下さい。

警戒パトロールなど新しい装備で訓練をやりたいんです!」

オレ
「そう?じゃーせっかくだから・・・泊まるか!」

美香
「はい^^良かったー(笑)」

オレたちは場所を変えた。一番最初にここに来た時に利用した部屋。奥の少し神殿から離れた部屋に集まった。美香はトランシーバーを持っていた。それで松井と連絡を取り合っているようだった。

高瀬
「龍斎宮司、お風呂の用意が出来ていますので、どうぞ先にそちらを」

オレ
「そう?じゃー遠慮なく^^」

オレは高瀬の後に続いて風呂場へ案内された。脱衣場で正装の衣装を高瀬に手伝ってもらいながら脱いだ。高瀬は褌まではずしてくれた。

オレ
「高瀬さん。そんな事までしてもらわなくて自分で出来るから^^」

高瀬
「・・・15代になられたからには、私が一切のお世話をさせて頂きますから」

オレ
「はぁ〜でもオレ軟弱ですから(笑)高瀬さんの望むような宮司になれるかどうかわかりませんよ」

高瀬
「いえ。もう立派な15代藤原龍斎宮司さまです」

オレ
「あっそう。。。」

ニコリともせずまじめな顔をして言う巫女の高瀬・・・年齢は美香と同じ22歳だというが巫女の衣装のままでそう言われるとずいぶん年齢がいっているように感じた。

オレは素っ裸にされて風呂場に入った。杉の木で作られた風呂場は思ったより広く、快適そうだった。木の孔子状になった窓を開けて外気を入れた。

オレはかけ湯をして浴槽に入った。熱い湯が体の毛穴に入り込む・・・暫くじっとしているとすぐに馴染んだ。

オレ
「ふぅー」

手足を伸ばして、膝の屈伸をした。足の指先まで手で揉んだ。

引き戸が開いて高瀬が入ってきた。白い浴衣のような衣装に着替えていた。

高瀬
「お背中を流します」

オレ
「えっ!そんな事までしてもらっていいのかなー?いくら仕事だからって恋人に怒られそうだな^^」

高瀬
「・・・どうぞお上がり下さい」

オレ
「はぁ〜」

オレは前を隠しながら浴槽から出て、小さな木の椅子に座った。高瀬はオレの後ろに周り、手ぬぐいに石鹸をつけたものでオレの背中を洗い始めた。

オレ
「高瀬さんは先代のお世話もしてたのかなー?」

高瀬
「いえ、先代さまには先代さまのお世話をする巫女がいらっしゃいましたから・・・」

オレ
「じゃー高瀬さんは、初めてなんだ?」

高瀬
「はい」

オレ
「なんか光栄だなー^^」

高瀬
「・・・」

背中から腕あたりを洗って貰って、湯をかけられた。そして高瀬は前に回ってきた。裾を膝上までたくし上げていた。膝から上、ふとももが露になっていた。その姿がとてもセクシーだった。

オレは手ぬぐいで前を隠していたが、そこは明らかに怒張している。すでにそれまでにオレのモノは何度か高瀬に見られていたはずだったが・・・

高瀬はオレの腕、胸を洗い足を持って自分の膝上に置いて洗った。高瀬の着ているものの裾が濡れるが、気に留めている様子はない。

両方の足をそうして洗ったあとオレは立たされた。そして後ろを向かされ、太ももの内側や尻を手ぬぐいで洗ってもらった。そしてその手が前の方を洗い始めた手ぬぐいを持った手で擦られた。丁寧に・・・丁寧に・・・

オレは我慢できずに前を向いた。その瞬間オレのモノが高瀬の顔に当たった。

高瀬
「あっ・・・」

高瀬は顔を背けた。

オレ
「そこはちゃんと手で洗って欲しいなー」

高瀬
「・・・」

高瀬は顔を背けたまま手探りでオレのモノを掴んでてで洗い始めた。それはまるでこれからそれが使われるのを予測したように、オレを刺激した。

オレ
「高瀬さんは・・・お世話係だと言ってたけど、していいのかなー?」

高瀬
「・・・」

オレ
「あははは^^ごめんねー(笑)ちょっと言ってみたくなっただけだから、怒らないでね」

オレはそのまま小さな椅子に座った。そして自分で木桶を掴んで浴槽の湯を汲んでオレのモノにかけた。

高瀬
「あっ私が・・・」

高瀬は慌ててオレが持っていた木桶を取ろうとした。オレの体の前を横切るように高瀬の上体が伸びた。オレは思わずその体を抱き寄せた。そして匂いを嗅いだ。

オレ
「うん。いい匂いだ。香の匂いと汗の匂いが混じったいい匂いだ」

高瀬はオレの体から離れようともがいた。オレはゆっくりと高瀬を離した。

オレ
「それにしても・・・危ないお世話だよなー普通の男なら我慢できずに犯しちゃうだろうなー?」

高瀬
「・・・」

オレは立ち上がってもう1度浴槽に入った。

高瀬
「あっまだ髪が・・・」

オレ
「ん?いいよそれぐらい自分で洗うから(笑)」

高瀬
「いけません。ここに居る間はすべて私が・・・」

オレ
「あっそう。。。」

オレはもう1度、浴槽を出て髪を洗ってもらった。そして、浴槽に入った。高瀬はそれで役目を終えたのか、風呂場から出て行った。

オレは湯船の中で少し自分のモノを擦って刺激してみた。快感が脳へすぐに達する。したいと思ったが・・・高瀬を抱くわけにはいかない。

セックスは相手を喜ばせる為にするものであって、自分の快楽は後回しだ。そしてそんな我慢をしていると、放出する快楽を求めなくなってくる。

女を抱いて甘えて女の穴でいく!よほど安心できて愛している女としかそんな風に出来ない。

それはやせ我慢ではなくて、すでにオレの体質、性癖がそうなってしまっていた。

オレは風呂を上がった。高瀬はすでに巫女姿に変わっていた。そして待っていたようにオレの体を拭いて、新しい褌をつけてくれて用意していた狩衣を着せてくれた。椅子に座り高瀬はオレの髪を乾かして、後ろで束ねてまとめた。

オレは部屋に戻った。

オレ
「お先に^^アレ?小林さんは?」

美香
「お風呂を使ってもらってます」

オレ
「ん?」

美香
「お風呂場は2つありますから」

オレ
「あっそうなんだ」

オレは薦められるままにテーブルの上座に座らされた。少し下がった後ろに高瀬が座った。

北脇
「どうぞ^^」

北脇氏はビールを持ちオレの前に持ってきた。オレは目の前のグラスを持ってそれを受けた。そしてテーブルに置いた。

すぐに小林氏が神職が纏う狩衣を着て入って来た。

小林
「あっすみません。お待たせしたようで」

オレ
「いえ。オレも今席についたばかりです」

オレはビールを持って小林氏に注いだ。そして北脇氏や美香、そして高瀬に・・・

高瀬
「私はいいです」

オレ
「もう少し前に出て、ほらっ遠慮せずに」

高瀬
「いえ、でも・・・」

オレ
「オレがいいと言ってるんだからいいんだ」

高瀬
「・・・はい」

オレは高瀬にビールを注いだ。

オレ
「じゃーカンパイしましょう^^

「今日の良き日を・・・神に感謝♪かんぱぁ〜い^^」

周りの人々は少し違和感を持ちながらも笑顔でグラスを合わせてカンパイした。

小林
「今の神と言うのは・・・もしかして」

オレ
「うん。八百万の神々に感謝と言う意味ですよ(笑)」

北脇
「あははは^^わかりました。そう理解しておきます」

美香
「ムーさん。もしかしてカソリック教徒でした?」

オレ
「ははは・・・オレはこれまで無神論者だったさ!もちろん説教をたれる坊主も嫌いだ(笑)」

美香
「あっそう(笑)でも15代ですから、これからは神の使徒ですからね!」

オレ
「はいはい^^」

北脇
「当然ながらお正月の予定は聞いておられますよね?」

オレ
「いえ。聞いてませんけど、それなりに覚悟はしてますから(笑)」

美香
「年末からはこっちに来て下さいね^^」

北脇
「それまでに宮司のお部屋の改装も済みますから楽しみにしていて下さい」

オレ
「オレの部屋?」

美香
「はい。さっきの風呂もそうですけど、宮司専用ですから^^

お部屋の方もちゃんと新しくして快適に過ごしてもらえるように工夫しましたから」

オレ
「そうなんだ?^^」

北脇
「温泉も出ましたし、道場や宿泊施設の建築も始まってますから来年の2月頃にはすべて完成する予定です」

オレ
「温泉が楽しみだなー^^そうなったら高瀬さん一緒に入ろうか?^^」

高瀬
「・・・」

美香
「あはっ!宮司、そういう冗談はここではあまり言わない方が・・・(笑)」

オレ
「ん?ダメか?」

美香
「いえ。冗談にならないので、そういう希望を言うとその通りにしないとだめだと思われますから」

オレ
「えっ!そうなのか?」

オレは高瀬の方を見た。高瀬は少し怒ったような表情で知らん顔をしていた。

オレ
「そっか(笑)冗談にならないのか!それは困ったなー」

オレはビールから、酒に切り替えて飲み始めた。そして肉料理、たぶん鳥だろう鴨のようだったが、それなりに旨かった。

小林
「でもムーさん。私は今日の奇跡を後日時間のある時にしっかりと教えて欲しいのですが・・・」

オレ
「ん?奇跡?一体どんな?(笑)」

小林
「ごまかしは通用しませんよ!神殿でお祓いが終わった後・・・ムーさんが座って暫くしたらムーさんの体がぼぉーと白くなって一瞬でしたが光を放ちました

アレは一体なんだったのか?」

北脇
「うん。私もそれは目の当たりにしました」

美香
「・・・」

オレ
「そう?もしかしたら神が降臨したのかも知れないな^^」

美香
「うん。きっとそうだわ^^何しろ15代龍斎宮司だもの」

小林
「神の降臨・・・ですか。」

北脇
「歴史のある神殿ですからね・・・そういう事があっても不思議じゃないですね。

それにこの「悪霊祓い」はきっとすぐに広まりますよ!

そうなったら祈祷の依頼がどんどん増えて、氏子や崇敬者がどんどん増えて、藤原神社も大社になりますよ!」

オレ
「ははは・・・」

北浦氏はこれからの構想を大げさに話始めた。もっとも施設の充実やら地元に還元する話は、小佐野氏の寄付と言う裏づけがあったので、特に心配はなかったが・・・藤原神社を東京都内にも作ると言う話から全国に展開する話に膨らんだ。オレはそんな事にまったく関心はなかったが、笑って聞いていた。

小林聡美の父は、興味の対象が美香からオレに移ったのは明白だった。もちろん美香にも興味はあるのだろう。しかし、オレが幽体分離した事にどうやら気付いたようだ。

オレ自身。それを客観的に科学的に理解できるようになればいいと思い、暫くは小林氏に付き合うつもりでいた。




▼21時・・・

オレはすっかり酔っ払って、高瀬に寝室に案内してもらった。客間に使っている部屋らしい。

二間続きの部屋、奥の方に高瀬は入った。

高瀬
「ご用意できました」

オレ
「うん。ありがとう^^」

オレは奥の部屋に入った。夜具が敷かれていた。高瀬が近寄って来てオレは着替えさせられた。そしてオレは布団に入った。高瀬は布団の向こう側に座っていた。

オレ
「おやすみ^^」

高瀬
「・・・」

オレ
「ん?オレが眠るまで見届けるのか?」

高瀬
「いいえ。お休みなさいませ」

そう言って高瀬は部屋を出て行った。きっと外では警備のチームがパトロールを行い警戒中だろう。オレは安心して眠りについた。

気配で目が覚めた。

すぐに誰だかわかった。オレは意識だけをそこに向けた。廊下側の襖が開きそして閉まった。手前の部屋から襖を開けてこっちへ入って来た。

衣擦れの音がした。女は素っ裸になってオレの布団の中に入ってきた。

オレ
「なんのマネだ?」

美香
「・・・抱いて下さい」

オレ
「抱いて眠るのはいいが、素っ裸じゃ寒いだろう?なんか着ろ」

美香
「・・・高瀬を抱かなかったんでしょう」

オレは体を横に向けて美香を見た。

オレ
「当たり前だ。理由のないセックスはしない」

美香
「私を抱く理由は・・・あります」

オレ
「どんな?」

美香
「私は・・・あなたの子供を産まなければなりませんから」

オレ
「別にオレの子である必要はない」

美香
「いいえ。ムーさんの子でなければなりません」

オレ
「なんでだ?」

美香
「愛しているからです」

オレ
「きっとそれは錯覚だし誤解だ(笑)」

美香
「いいえ。それこそそんな軟弱な女ではありません」

オレ
「ははは・・・だとしてもだ。オレには抱く理由がない」

美香
「・・・私。ダメですか。。。」

オレ
「オレは人を好きになるのに時間がかかるタイプなんだ」

美香はオレの体に被さるように乗りかかり、キスをした。ただ口をつけてそのまま強引に吸う・・・キスの仕方も知りはしない。

オレは美香の股間に手を入れた。本能的な拒絶反応が出た。体が硬くなりキスをやめた。

美香はそのままオレの胸に顔を埋めて体の力を抜いた。オレは美香の股間に入れた手を動かした。美香の手がオレの腕を掴むように力が入った。

オレはそこでやめた。

オレ
「お前・・・もしかして初めてか?」

美香
「・・・はい」

オレ
「じゃーこの次にしよう」

美香
「嫌です」

オレ
「今したら・・・高瀬にもバレるぞ!

それに初めてならもう少しロマンチックなムードの時にそうしよう。

ちゃんとデートをして、確かめ合ってそうなろう」

美香
「・・・」

オレ
「だから今日はこのまま大人しく戻れ」

美香
「本当に、デートしてくれます?」

オレ
「ああ。デートしよう^^」

美香
「はい^^じゃー今夜はこのままここで一緒に」

オレ
「あのさー。風呂で高瀬にあそこまで洗ってもらって、今また裸の美香を抱いて眠るのか?

オレはスケベな男なんだぞ!セックスはしないけどお前の乳揉みながら、オナニーするぞ」

美香
「そっそんなっ!」

オレ
「それともお前が指でいかせてくれるか?」

美香
「・・・ぜんぜんロマンチックじゃない!!!」

オレ
「あははは^^だから戻って寝ろ!

ほらっオレはもう自分で自分のモノを掴んで、オナニー始めてるぞ!」

美香
「・・・手ですればいいの?」

オレ
「いや、自分の部屋に戻ってくれたらいい」

美香
「嫌。少しでも何か・・・」

オレ
「じゃーお互いに指でしようか?」

美香
「・・・」

オレは美香の股間に手を入れたそして指先で草むらをわけて割れ目を探った。美香は腰を引いた。

オレ
「お願いだから部屋に戻ってくれ(笑)」

美香
「いつ?いつデートしてくれる?」

オレ
「また今度だ」

美香
「明後日・・・」

オレ
「わかった。じゃー明後日だ」

美香
「約束よ!絶対に守って!」

オレ
「ああ。お前の性器を触ってしまったからな」

美香
「ロマンチックにして!」

オレ
「はいはい(笑)」

美香は怒ったように布団から出た。そして白っぽいものを身につけた。

美香
「高瀬を・・・抱かないで」

オレ
「ああ。お休み^^」

美香
「おやすみなさい。。。」

美香は部屋から出て行った。オレのモノは痛いぐらい怒張していた。そして高瀬や美香の体を想像しながら・・・オナニーをしてから寝た。(笑)

翌朝、皆で朝食を摂ったあとオレと小林氏、そして松井と警備チームは東京へ帰った。北脇氏は残って事務処理をするようだった。


▼赤坂「自宅」


9時・・・

佐和子
「おかえりなさい^^」

オレ
「ただいまー」

小林
「おはようございます。お邪魔します」

佐和子
「どうぞ^^いらっしゃいませ」

オレは軽く佐和子を抱いた。そして小林氏と共にリビングに入った。ダイニングテーブルの前に座る。佐和子はすぐに珈琲を入れた。

小林
「松井さんたちはあれだけの人数で徹夜の警備をしていたんですね!」

オレ
「そうみたいですね!あそこへ行くとこれまでは常に何かありましたから(笑)」

佐和子
「今回は何もなかったんでしょう?」

オレ
「うん。のんびりしたものだった^^」

佐和子は珈琲を持ってきた。オレの珈琲にはフレッシュを入れスプーンを使った。

オレ
「こっちは空になってたけど、大丈夫だったか?」

佐和子
「戸締りをしっかりしてたし、ここの安全性は何度も教えてもらったし、桜井の厨房の人たちも居るし、源ちゃんたちが居なくても全く心配はないわ」

オレ
「そっか^^」

オレは祈祷の事よりも藤原神社に温泉施設が出来る事、宿泊施設が出来る事、武道場が出来る事、それらの工事がすでに進んでいて来年の2月には完成する事などを話した。

佐和子
「そう^^近くにゴルフ場もあるし楽しみね!」

小林
「ここもそうですけど、藤原神社も敷地が広く自然がいっぱいでいいところでした」

佐和子
「ここで暮らしていると東京を離れたくなくなりますものね」

オレ
「ミナミにも菊水亭があるから、あそこの「はなれ」に泊まれば「桜井」に居る気分になるぜ!」

佐和子
「うん。今週大阪に帰るからその時に利用させてもらうわ」

小林
「佐和子さんも関西の方だったんだ?」

佐和子
「ええ。ムーさんとずっと大阪のミナミで一緒でしたから」

小林
「ミナミですか^^2度ほど行った事があります^^大きなカニや海老の看板が印象的でした」

オレ
「ははは・・・道頓堀かー^^長い事行ってない気がするなー」

元々、小林聡子をリクルートしてきたのは、佐和子だった。そういう意味では聡子の父親とは因縁がある。そしてその佐和子がこの家に当たり前に居る事に小林氏は気にした様子もなかった。

オレと小林氏は中2階のオレの自室に入った。

小林
「ムトーさんのご自身の変化についてどう感じてます?」

オレ
「ちょっと気になる程度でそれほど深刻には考えていません」

小林
「そうですか。普通はものすごく悩むと思うのですが?ご自身の特別な能力をどうしたらいいか?とか」

オレ
「小林さんだったら悩みますか?」

小林
「はい。どう使えば社会の為になるか?と考えるんじゃないかと思いますけどね」

オレ
「それでどんな結論になるでしょう?」

小林
「ふむ。そうか・・・ムトーさんは使わないのが一番いいと思ってるわけですね」

オレ
「あははは^^小林さんも人の考えがわかるんだ?」

小林
「私にそんな能力があるのなら苦労しません。でもムトーさんが悩まない理由を考えるとそう結論づけるしかないでしょう」

オレ
「美香は銀座で占い師をやってました。よく当たるという評判でね。

ところが誰かに尾行されたり、襲われそうな危険を感じて逃げるように警戒していたようなんですよ。

それで叔父である北脇さんが美香を連れて私に相談しに来ました。

その時です。賊にこの家が襲われました。警備の人間3人を警戒に当たらせていたんですけどね。スタンガンで気絶させられて庭に放置されてました。

賊のひとりは玄関のチャイムを鳴らしました。私が出たんですけど。いきなりタックルをされそうになって、私は咄嗟にかわして持っていた棒で頭を殴って倒しました。

同時に居間の窓ガラスが破られて男が3人で進入して来ました。スタンガンを持って・・・幸い北脇さんが自衛用の特警を持って牽制している間に、私も居間に戻る事ができました。

尚も彼らは目的を果たす気配を見せてましたが、応援が来る事、玄関の男が重症な事を伝えると黙って引き下がりました。

次の日、敵は同じように誘拐を試みました。ずいぶん前から桜井の人間の一部が敵と通じていて、オレたちに一服盛りました。美香がそれにすぐに気がついて、オレたちは内通している人間を探し出し尋問しました。

内通していた人間にウソの電話をかけさせると5分もしない内に敵は慣れた様子でやってきて、オレたちを回収しようとしました。

反対に全員逮捕しましたけどね・・・尋問すると敵はなんと警視庁の機動隊所属の特務課だと白状しました。

厚生省の特別なグループと結託して、美香を誘拐しようと計画していたそうです」

小林
「厚生省がそんな事を・・・」

オレ
「政治家を使って、徹底的にそのグループは潰しましたけどね。

戦前から研究していたようです。美香はコードネームG3でした。それ以前にG1とG2のふたりの検体が居たそうですが・・・死んだそうです」

小林
「そんな・・・」

オレ
「美香が小林さんに協力して、大学で小林さんがその研究を始めたら・・・またぞろ同じようにそれを取り上げて人権を無視し、研究と称してモルモットのように切り刻んで殺されるのがオチでしょう」

小林
「いくらなんでもそれは・・・」

オレ
「人の家に強盗のように押し入って誘拐しようとした連中ですよ(笑)警察に被害届けを出しても警察は動くわけないですよね!内部の犯行なんだから・・・

そして研究対象として何年も監禁状態で実験を繰り返して・・・結局最後は殺してしまう」

小林
「・・・」

オレ
「その能力を持つ人間を実際に利用して成り上がった人物を知ってますよ。その男からもオレは殺されかけました。

そしてその能力を持った人間を奪って同じように利用しようとしたグループからも・・・オレは殺されました。

もっともきっちりと始末しましたが・・・」

小林
「なんと!美香さん以外にも特殊な能力を持った人間が近くに居ると?」

オレ
「厚生省グループはそいつをG4と特定してました」

小林
「・・・なんてことだ」

オレ
「能力を見せないで普通に暮らしていれば、そんな目に合わないですんだでしょう?」

小林
「そんな大変なご苦労があったとは・・・」

オレ
「はっきり言って、その程度の苦労は大したことありません。他にも大きな問題をいくつか抱えてますから(笑)」

小林
「ははは・・・それよりまだ大きな問題があるんですか!」

オレ
「(笑)」

オレは少ししゃべり過ぎて愚痴っぽくなったか?と反省した。言いたかったのは研究なんてあまり意味がなく、知的好奇心だけでその事実の裏側にある実態を見ようとすると、危険極まりないという事を伝えたかったのだが・・・真意が伝わったかどうか?

その後、松井や源と警備についての打ち合わせをやってからオレは外へ出た。師走、街はクリスマス・モードに変わろうとしていた。公衆電話から電話をかけた。出ないので切ろうと思ったら、繋がった。


「はい。。。」

オレ
「オレだ。どうした?まだ寝てたか?(笑)」


「うん。風邪ひいたみたい」

オレ
「そっか。じゃー今から行くから待ってろ」


「うん」

南青山クォーリー・マンション503号室。インターフォンを押した。暫くして鍵の開く音がした。オレは中に入った。沙耶は玄関口で崩れるように座り込んだ。

オレ
「おい。沙耶!大丈夫か?」

オレは沙耶のおでこに手をあててみた。熱い。かなり熱がありそうだった。オレは沙耶を抱き上げて寝室に入った。

汗もかいているようだった。オレはパジャマを脱がせた。ブラジャーとパンティーもとりパンティーだけ新しいのに変えてブラジャーは付けなかった。そのままTシャツを着せた。

オレ
「着替えて病院へ連れて行くぞ!いつからしんどかったんだ?」

沙耶
「昨日の・・・午後から」

オレ
「仕事だったから無理したんだな?」

沙耶
「うん」

オレ
「もう大丈夫だ^^オレが付いててやるから」

沙耶
「ユーちゃん。。。」

スエットスーツの上に毛皮のロングコートを着せた。そしてそのまま抱き上げて部屋を出た。EVに乗り地下駐車場へ行った。ベンツに沙耶を乗せて近くの内科へ行った。

どうやらインフルエンザのようだった。注射を打ってもらった。医者は点滴を薦めたが沙耶は嫌がった。しかたなくそれで薬だけを貰って内科を出た。ベンツに乗せたままオレはスーパーに行き、沙耶のための食料品の買い出しをした。

そして再びマンションへ戻り沙耶をベッドに寝かせた。

沙耶
「ユーちゃん。ごめんね。せっかく来てくれたのに」

オレ
「アホっ!調子の悪い時はキョーコにでも電話して来てもらえ!」

沙耶
「うん。でも・・・キョーコちゃんお腹大きいし」

オレ
「ふむ。そーだな。そんな時は遠慮せず赤坂に来い」

沙耶
「寝てれば治るから・・・」

オレ
「ダメだ。何かつくるから食欲なくても食うんだぞ」

沙耶
「はい。。。」

沙耶はしんどそうだった。オレはスーパーで買ってきたレトルト食品の「お粥」を温めて、卵とノリを加え大粒の甘い梅干と共に盛り付けた。それをベッドまで持って行った。

オレは沙耶をベッドヘッドに凭れさせるようにして起こした。そしてダウンジャケットを羽織らせた。

オレはスプーンにお粥を乗せて沙耶の口元に持っていった。沙耶は口を開けてそれを食べた。

沙耶
「なんか嬉しい^^」

オレ
「そうか?(笑)食ったら薬を飲んでまた眠ればいい」

沙耶
「ユーちゃんは?」

オレ
「心配しないでいい。ずっとここに居るから」

沙耶
「ほんとに?」

オレ
「ああ。大丈夫だ。とりあえず明日の昼ごろまでは居るから」

沙耶
「うん。でもユーちゃんに風邪移るかも知れないね」

オレ
「ああ。移せばいい。そしたら沙耶が早く治る^^」

沙耶
「じゃー隣で一緒に寝て」

オレ
「ああ。一緒に寝よう」

沙耶
「してくれる?」

オレ
「何を?」

沙耶
「セックス」

オレ
「アホっ!(笑)」

沙耶は時間がかかりながらも用意したお粥を食べた。ポカリのペットボトルからグラスに入れて、沙耶に薬と共に渡した。沙耶はポカリをお替りして飲んだ。

沙耶
「ユーちゃん。きてー」

オレはベッドの端に座りそのまま沙耶を抱いた。沙耶の汗の匂いがした。いい匂いだった。

オレ
「じゃー一緒に寝ようか?」

沙耶
「うん」

オレはジーンズを脱いで、シャツと下着だけになり沙耶のベッドに入った。沙耶を横抱きにした。オレは布団で沙耶を包むようにしてその上から沙耶の背中を軽く叩いていた。

沙耶
「ユーちゃん。すごく安心^^」

オレ
「うん。すぐに治るさ」

沙耶
「ううん。治りたくない。ずっとこうしていたい」

オレ
「しょーがねーなー(笑)」

沙耶は薬が効いたのか?すぐに寝息を立てて眠った。すっぴんの顔は目鼻立ちが整いオトコマエだった。

沙耶も今年28になったが・・・オレはこいつが可愛くて仕方なかった。そんな風に思う女は少ない。

オレはセックスをしたからといって、女をすぐに好きにならない。逆に長く付き合えば付き合うほど、相手の事が好きになり、愛おしく思う。

もちろん沙耶はオンナとしても素晴らしいが、オレはそれ以上にやんちゃな妹、いや自分の子供のように思えて、こいつがたまらなく可愛かった。同時にまたいつかオレの手から離れていくだろうと感じていた。

オレは沙耶と一緒に居れる時間を大事にしたいと思った。


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