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グランパ


高橋真梨子:グランパ

右側のキーボードの優男。50代前半か?昔居なくなった友人にそっくりだ(笑)もっとも彼はミュージシャンではなかったが・・・

YouTubeの仕様が変わったせいで、すべてが埋め込み禁止か?と思ったら、共有のところへ隠れていた。

Google!ちゃんとアナウンスしろ!(笑)

という事で、また削除されてしまったので、張替え!97年の香港公演!^^
1987年2月----------------

飛行機を乗り継ぎ、、チューリッヒに着いたのは6時間前だった。ホテルにチェックインしてシャワーを使うと、それまでずっと一緒だった事もありオレは四方が欲しくなった。そして久しぶりに四方を苛めるようなセックスをした。そうして落ち着いてからふたりでチューリッヒ駅の近くのカフェに入った。

四方
「都市でありながらどこかのどかで良いわね^^」

オレ
「住むにはいいところかも知れないな^^山国なのに大きな湖もあるから海と同じような感覚で遊べそうだし、こんなところで暮らすと長生きできるだろうな?(笑)」

四方
「あなたもスイスは初めなの?」

オレ
「ああ。イタリアまでは何度か来た事があるけど、スイスは初めてだ」

四方
「そろそろ教えてよ!今回はどんな目的なの?ただの観光じゃないんでしょう?」

オレ
「うん。今後ヨーロッパで活動するのにちょっとした手続きが必要だからな」

ふたりだけで旅をして、セックスもした。その気軽さからか四方の口調もいつになくフランクだった。

四方
「フランス以外にも積極的に何かをするのかしら?」

オレ
「まだ漠然としてるけどな(笑)このところ純日本的な活動が多かったからちょっと食傷気味だったんだ」

四方
「あはっ!藤原神社の宮司ね!アレはアレでなかなか似合ってて良いわよ」

オレ
「やってる本人は大変なんだぜ!この季節でも禊だって井戸水を頭から被るし、神事の前の食事は一汁一菜で2食だし、やってらんねーよ」

四方
「そう。じゃー今回は美味しい物を食べて、思い切りヨーロッパを満喫しましょう^^」

オレ
「(笑)」

四方はご機嫌だった。四方はニューヨークにも最初のメンバーとして参加していたし、オレより長く居た。フランスにも業務で何度か行っていた。

しかしオレとふたりっきりの旅行は初めてだった。

オレ
「さてと、そろそろ時間だ行こう」

四方
「はい」

オレは路面電車の走る駅前通りのあるビルに入った。EVで2階に上がり受付で来意を英語で告げた。

すぐに応接室のようなところに通された。同時に金髪の中年男が入って来た。オレたちは挨拶を交わした。


「担当のカービンと申します。どうぞよろしく!^^」

オレ
「ムトーです。こっちは秘書の四方です」

四方
「初めましてカービンさん。四方と申します。どうぞよろしく」

オレたちはソファに座った。


「さっそくですが、お手紙で照会依頼がありましたナンバーズ・アカウントは特別なものです。まず6桁の暗証番号をこれに書いていただけますか?」

オレは男が持ってきた書類に6桁の数字を書いた。


「それでは照合してきますので暫くお待ち下さい」

そう言って男は部屋を出て行った。

四方
「もしかして・・・プライベート・バンク?」

オレ
「ああ。そうだ(笑)」

四方
「ここに口座を開設をしたの?」

オレ
「いや・・・託された」

ドアがノックされさっきの男が戻ってきた。


「間違いございません。正式な当行の大事なお客さまです^^

ただこの口座は特別な顧客用の口座でして・・・もうひとつ正当な所有者である事を証明するものが必要なのですが、お持ちでしょうか?」

オレは上着のポケットから、紋章の入った銀のプレートを取り出した。そしてそれを男に見せた。


「拝見いたします」

オレ
「・・・」

男は暫くソレの表と裏をしっかりと見ていたが、おもむろに持参した小さな箱を開けて、その中から同じようなモノを取り出した。

そしてふたつのプレートをくっつけた。それはまるで対のようにひとつのプレートとなった。


「まちがいありません。正当な特別なお客様です。どうぞ別室の方へ」

オレと四方は男に案内されてその部屋を出てEVに乗った。地下3階・・・そこでEVは止まりドアが開いた。大きな扉の前には、まるで軍隊のような警備の人間が2名居た。

分厚いドアの向こう側に入った。正面の台のようになっているところで、男はオートロックのような画面に番号を入力した。正面に居る人間を威嚇するような丸い大きな金属ドアが開いた。

映画に出てくる金庫そのものだった。オレたちはそこに入った。そして案内された部屋に入った。

そこは1面の壁すべてが引き出しになっていた。男はランプのついている引き出しを示した。


「どうぞご確認下さい」

オレはそのランプのついている引き出しを開けた。少し重みのあるその引き出しの中に、古ぼけた大きな手帳が1冊入っていた。


「他に、ご希望はありますか?」

オレ
「預金は今現在いくらありますか?」


「日本円に今のレートで換算しますと・・・4285億6千3百万円ほどかと、ドルだと・・・」

オレ
「そうですか。それを全額引き出すことは可能ですか?」


「はい可能です。申請していただいてから6週間後に指定の口座へ送金させていただきます」

オレ
「わかりました。日本からその申請を行うことは可能ですか?」


「はい。日本のエージェシーを通して申請して頂きますと、手数料がかかりますが可能です」

オレ
「口座の名義変更は可能でしょうか?」


「いえ。ひとつの口座にひとりの名義人となっておりますので・・・どうしてもそれが必要な場合、新しい口座を取得する事になります。

しかし今現在、この特別な口座の新規開設は行っておりませんので、同じサービスはできません。」

オレ
「わかりました。では、新規口座の開設をお願いします」


「はい。さっそく手続きの準備を行いますが・・・もう1度さっきの部屋に戻って暫くお待ち下さい。

それと申し訳ございませんが、その引き出しはお客様の手で戻していただけますか?」

オレ
「はい。それからこの特別な口座の名義人を教えていただけますか?」

男は持っていたファイルから1枚の書類をオレに見せた。オレはそれを受け取って、その名前と住所を記憶した。そして男に返した。

オレは引き出しの中身、黒皮の少し大きなバイブルサイズの手帳を持ち、空の引き出しを閉めた。

そして来た時と同じようにEVに乗りビルの2階の応接室に戻った。申請書類をいくつか書いてそれを男に渡した。

手続きは簡単だった。それで新しいオレの個人口座が開設された。そして先に示された金額のすべてがその口座に振り替えられる事になった。

名実ともにM資金は、オレのモノになった。四方は終始黙りこんでいた。オレたちはビルを出て、さっきまで居たカフェにもう1度入った。

オレはエスプレッソを2つオーダーした。

オレ
「どうした?(笑)」

四方
「4285億6千3百万円・・・」

オレ
「そうだっけ?」

四方
「何なのその途方もない金額は!それが何故あなたのモノなの!一体何があったの!」

四方はいきなり興奮気味に立て続けに質問した。その顔は青ざめていた。

オレ
「あははは(笑)びっくりしたか?」

四方
「何よっ!当たり前でしょう?いきなりあんな・・・」

四方は周りを見渡した。ウエイターがエスプレッソ珈琲を持ってきた。四方はオレのカップにフレッシュを入れてスプーンを使った。

オレ
「少しシュガーを入れてくれないか?」

四方
「・・・」

四方は言われた通り少量のシュガーを入れて再度スプーンを使いオレの前に出した。

オレ
「珈琲を飲んだら、ホテルをチェックアウトしてイタリアへ行こう。そこでゆっくり観光をしてから帰国しようぜ」

四方
「教えてくれないの?」

オレ
「とても長い話なんだ。旅をしながら徐々にな(笑)」

四方
「わかったわ」

そしてオレは四方とイタリアに行き3日間そこで観光をしながら過ごした。その間に、桜井から始まった事件・・・そして最後の争いまでの一部始終を四方に話した。

▼2月8日・・・赤坂「自宅」


横山
「氏子会の分裂は必至です」

松井
「この際、膿を出し切る方がいいと思います」

北浦
「止む終えない・・・ですね」

オレ
「何だなんだ?深刻な顔しやがって(笑)

誰が権宮司を認めないって言った?いいじゃねーか藤堂のところの次男にやらせれば

美香と美穂に手を出せば・・・二度とセックスが出来ない体になる神罰が下るとでも言っておけ^^」

横山
「えっ?藤堂の次男は常駐するんですよ!宮司不在の際はそいつが責任者なんですよ!どんな好き勝手をするか・・・」

松井
「・・・それで、何か考えがあるんですね?」

北浦
「ふむ。宮司がそれを認めていただけるのならひとまず目の前の危機は回避できますが・・・」

オレ
「別にそいつを排除する考えなんてないさ(笑)ただオレが不在だろうがなんだろうが、オレの意向を無視した形で好き勝手はさせるな。

もちろん帰国してからオレもそいつと話し合うが、とりあえずは明日の氏子会では承認したと発表してやればいい」

オレはそう言ってソファから立ち上がり、自室に入った。そこから通路を使って桜井の「はなれ」に入り、押入れのスイッチを押した。押入れそのモノが上に上がり地下へ続く階段が表れた。

オレはそこへ降りて行った。入り口のスチールドアを開けて中に入った。

デスクの前に座り引き出しからスイスから持ち帰った手帳を取り出した。オレは続きを読み始めた。

それはそれを記した本人、飯島二郎氏が戦後上海から児玉機関が持ち帰った資産の処理内容を記録したものだった。

その事を知っている人物や関連する人間関係などが書かれていた。その中には「瀬島龍造」の名前もあった。

オレは軽井沢の別荘にあった小佐野氏の地下室にあったものをすべてここに運び込んだ。ここはまるで児玉氏の腹心だった桜井氏、そして小佐野氏の戦後の裏社会の資料館みたいなものになった。

その膨大なファイルからオレはこの「飯島二郎」氏がその後どうなったか?知りたかったので関連する資料を読み漁っていた。

そしてひとつの事実を突き止めた。

▼2月10日・・・

ケネディー空港から、イエローキャブを使いマンハッタンに入った。そしてウエストビレッジのmar'sBLGに向かった。


「積雪で混んでますねー」

オレ
「ああ。でもそれもいいさ(笑)」

洋子
「ニューヨークって寒いのね?」


「日本で言うと位置的には東北地方ぐらいのところですから」

オレ
「緯度で換算するとそんなもんだな?」

洋子
「そーなんだ?知らなかったわ^^」

イエローキャブを降り、荷物をトランクから取り出しmar'sBLGの入り口に回った。

オレ
「よう^^カール。寒いなっ!」

カール
「Oh!!!ムーさん!これはこれは、ようこそニューヨークへ^^」

オレ
「あははは^^カールも元気そうで何よりだ(笑)」

すでに60歳を過ぎている黒人のドアマンのカールはオレたちがこのビルを取得した時から働いていた。オレはカールとコートの上から抱擁しあった。そしてドアを開けてもらってオレたちはビルの中に入った。荷物を持ちEVに乗り5階で降りた。

そして501号室のインターフォンを押した。


「はい。どちらさまですか?」

オレ
「ムトーです(笑)」


「はい^^すぐに」

すぐにドアは開いた。田川が待ち構えていた。

オレ
「あははは^^田川!久しぶりだなー(笑)」

田川
「ムーさん^^ようこそニューヨークへ♪」

オレたちは中に入った。ヒロミとヒロミママが居た。オレは順番に抱擁を交わして、それぞれの匂いを嗅いだ。

源は田川と大げさに旧交を温めていた。いや大げさではなくこれがニューヨークスタイルだった。

オレ
「照会するよ!坂井洋子さん。東京で世話になってる。もっともオレとはミナミ時代からだけど」

田川
「初めましてニューヨークマーズの田川です。ムーさんの6番目の部下です(笑)」

洋子
「坂井洋子です。ムーさんにはずっとお世話になってます。どうぞよろしく^^」

ヒロミママ
「ニューヨークママをさせてもらってます広田早苗です。

こっちは娘のヒロミです。どうぞよろしく」

ヒロミ
「ムーさんの妹みたいなものです。どうぞよろしく^^」

一通り自己紹介が済みオレたちは大きなテーブルの前に座った。すぐにヒロミママが熱い珈琲を入れてくれた。ヒロミがオレの珈琲にフレッシュミルクだけを入れてスプーンを使うのを洋子は見ていた。

オレ
「どう?こっちは?もうそろそろ留学生も帰国する頃だろう?」

田川
「はい。みんな元気にやってますよ^^岩崎さんのところは二人目の子供が出来て、すでに3人目が入ってます」

オレ
「ほー^^それはすごい(笑)そう言えばこの間、大将が痺れを切らしてこっちに来たんだって?」

ヒロミママ
「岩崎さんのお父さん。来るなりすごい剣幕で岩崎さんをひっぱたいて驚いたわよねー(笑)」

ヒロミ
「それも大きな声で泣きながらだから誰も止められないの(笑)」

田川
「オレまで一緒に怒られましたよ(笑)」

オレ
「あはははは^^大将らしいなー(笑)」

田川
「今日はタイムズ・スクウェアの「ヤマシロ」で夕食会予定してますから^^その時には岩崎さんも来ますので^^」


「ヤマシロで食事かー嬉しいなー^^」

オレは珈琲に口をつけながら、洋子に岩崎の事を簡単に説明した。

洋子
「岩崎さんと会えるのが楽しみになってきたわ(笑)」

一通り雑談した後、オレたちは荷物を持って部屋に移動した。源は5階の1LDKの部屋に、オレと洋子は4階の2LDKの部屋に入った。

オレ
「これから1週間、ここがオレ達の部屋だ」

洋子
「はい^^」

オレは窓際に寄ってスチーム暖房を入れた。そしてブラインドを開いて窓の外を見た。あの頃と・・・何も変わらない風景がそこには広がっていた。スチーム暖房の匂い。それは冬のニューヨークの匂いだった。

オレ
「1階にスーパーがあっただろう。オレが居た頃はあそこの1階に「備前焼」のショップを出していて、2階はオフィスに使ってた。その中に中2階を作って、オレのプライベートルームがあった。オレはそこにベッドを入れて寝てたんだ」

洋子
「ちゃんとした部屋じゃなくて?」

オレ
「ああ。まるで狭いロフトだった。でもそれは・・・とても良かった」

洋子
「それがスーパーに変わっちゃったんだ?」

オレ
「うん。オレが居なくなるのに残しておくのがちょっとシャクだった(笑)」

洋子
「そう(笑)」

オレ
「これから1週間、ずっとふたりで居ような(笑)オレが過ごしたニューヨークを全部案内してやる」

洋子
「ほんとにニューヨークへ来ちゃったのね^^よろしくお願いします(笑)」

オレは洋子を抱いた。そしてキスをした。洋子がとても若くて新鮮に感じた。一緒に来て良かったと思った。オレはTVをつけた。チャンネルをケーブルテレビのNY1に切り替えた。

ニューヨークのニュースばかりやっている局だった。ソファに座って洋子と体をくっつけながら見ていた。

オレ
「普段は和服の戦闘服姿を見慣れているせいか・・・ジーンズ姿は新鮮だ」

洋子
「日本だとお昼にラフなスタイルでデートする機会がなかったものね?」

オレ
「そうだな(笑)こうして見てると、なんか可愛いな^^」

洋子
「そう?どうしたのーそんなに優しい事ばっかり言ってくれて(笑)」

オレ
「ははは^^これがニューヨークスタイルかも知れない(笑)」

洋子
「ならずっとニューヨークに居たい♪^^」

オレ
「後でデパートに日用品の買い物に行こうか?」

洋子
「うん。^^連れてって!」

オレは洋子のそういう言い方が可愛くて思わず抱き寄せてキスをした。洋子はオレの首筋に手を回した。

洋子
「ユーイチ。って呼んでいい?」

オレ
「どうぞご自由に好きな呼び方で呼んでくれ^^」

洋子
「うん。恋人同士のように、そう呼ぶわ^^」

電話が鳴った。内線だった。オレは受話器を取った。

オレ
「4階ムトー」

「おう^^そっかわかったありがとう」

オレは電話を切った。

オレ
「冷蔵庫の中のものは今朝かったばかりだから安心して使ってくれって」

洋子
「あら。わざわざそんなに気を使ってくれて電話まで?」

オレ
「田川らしい(笑)もしかしたらこの部屋は直前まで誰かが使ってて、オレが来るのを知って、すぐに開けてくれたのかも知れないな」

洋子
「あらそう?なんか悪いわね?」

オレ
「いや部屋は他にも開いているけどここは特別なんだ。来てごらん」

オレは洋子をバスルームに案内した。

洋子
「まーきれいな大きなお風呂♪」

オレ
「この大きな風呂は後から改造してここだけなんだ(笑)」

洋子
「そーなんだ^^」

オレはその風呂に湯を入れ始めた。

オレ
「結構時間かかるんだけどな^^」

オレたちはバスルームをを出て寝室に入った。クリーニングパックされたままのシーツと毛布が数枚ベッドの上に置いてあった。シングルのベッドが2台あった。オレはそれをくっつけるように移動させた。

窓のカーテンを開く、窓の外にはニューヨークのビル群が広がっていた。

オレはベッドのヘッドボードに背を預けるようにして座った。洋子を隣に誘い肩に手を回した。

オレ
「ここから車で10分も走らないところにニューヨーク大学がある。四方達は、地下鉄で15分のところのコロンビア大学に行ってた。もっとも向こうの寮に入っていたけどな週末にはこっちへ来て過ごしてた。

車で40分ぐらいのサーフォークって街があるんだけど、そこに別荘があって、そこに陶芸のための釜、登り窯をつくった。

つくってから規制がかかって稼動できなくなって、それを周辺の住民を巻き込むかたちで署名運動をして議会に働きかけて・・・ようやく使えるようになった。

そして、遠山の「大物」作品が生まれた」

洋子
「ユーイチも備前焼きできるんでしょう?」

オレ
「ああ。ヒマがあったら勉強の合間にロクロを回していた。オレは火襷が好きで、ソレばっかり焼いてた」

洋子
「火襷?」

オレ
「洋子の部屋にある大きな赤と白っぽい皿。アレが火襷だ」

洋子
「あっアレ綺麗で私も好きよ」

オレはニューヨークでの出来事をひとつひとつ思い出すように洋子に話した。それはとても懐かしくて、ずいぶん前の事のように思えた。

同時にその時々の女たちの事も思いだしていたが、それはやっぱり言えない(笑)

洋子
「その前はサンフランシスコだったんでしょう?そっちの大学には行こうと思わなかったの?」

オレ
「うん。西海岸は天候も良くていいところなんだけどな。ニューヨークのような知的な芸術性はない。

もっともそれはシスコに限った事じゃなくて、ニューヨークが特別な街で、ここにしかそれはない。

特にブロードウエイを中心にした舞台芸術は世界一だな」

洋子
「そーよね。ユーイチはミュージシャンで日本でも芸術大学の映像学科に居たものね^^

そういう意味では、もともとアーチストなんだ。

なんか危険な事ばっかりしてるからすっかり忘れてた(笑)」

オレ
「洋子。ちょっと違うぞ!危険な事ばっかりしてたんじゃなくて、危険な騒動に巻き込まれてばかりいたんだ(笑)」

洋子
「うん。そう言う事にしておいてあげるわ^^」

オレ
「(笑)」

洋子と一緒に風呂に入り、広い風呂場でセックスをした。そしてオレたちは買い物に出かけた後、タイムズ・スクウェアの「ヤマシロ」に行き、ニューヨーク・mar'sの連中の招待で夕食会を開いてもらった。

食事の後、ロックフェラーセンタービルの最上階の展望台へ上がり摩天楼の夜景を楽しんだ。

▼翌日・・・5階「オフィス」

田川
「ムーさんが来てくれただけで、みんなが元気になりますよ^^」

オレ
「ははは・・・窓の外を見てると、何も変わってなくてほっとするよ」

田川
「東京ではとんでもない事ばかり起こってるんでしょう?オレも気になって戻りたかったんですが・・・」

オレ
「いや、お前がここに居てくれてるからニューヨークは持っている。そういう意味ではいつでもここへ逃げ込んで来る事ができる!って言うのはすごく安心材料なんだぞ(笑)」

田川
「そう言っていただけると助かります^^ただちょっと考えていることが・・・」

ドアがノックされヒロミママが入って来た。

オレ
「おはよう^^」

ヒロミママ
「おはようございます^^」

ヒロミママはオレの隣に座った。

オレ
「ママ。昨日も思ったけど、暫く見ないうちにずいぶん若返ったんじゃない?」

ヒロミママ
「あはっ!ありがとう(笑)元が悪かったから、ダイエットとフィットネスを続けて、少し体が軽くなってそう見えるのかしら?」

オレ
「そうなんだ。とっても健康的なセクシーさがあってなんかドキドキするよ^^」

ヒロミママ
「まーユーちゃんにそんな事言われたら私の方がドキドキするじゃない(笑)」

オレ
「あははは^^

ヒロミもいよいよ卒業に向けた発表会で大変なんだろう?」

ヒロミママ
「はい^^でも本人はこんな立派な練習環境があって1番になれなかったらユーちゃんに申し訳ないって(笑)」

オレ
「ヒロミには天性の素質がある。それを本人が自覚すればどこへ出ても一番なのに、奥ゆかしい性格だから悩むんだ。

でもそれもこのニューヨークでふっきれただろうから、これからは自信を持ってやっていけるさ」

ヒロミママ
「みんなユーちゃんのお陰だわ」

オレ
「卒業公演は必ず見に行くから(笑)」

ヒロミママ
「今から楽しみだわ^^」

買い物から戻ってきた洋子と源と一緒にオレはニューヨーク大学へ行った。校内見学のパスを貰って、洋子に大学内を案内し、ところどころで源に写真を撮ってもらった。そしてケリーたちとよく集まっていたカフェに行った。

オレ
「卒業してほぼ2年になるのに、ここへ来るとまるで昨日の事のようだ(笑)」


「そう言えばオレもこここで獅子舞やりましたよ」

洋子
「獅子舞?お正月にあるやつ?」


「ええ。ムーさんも得意なんですよ^^オリジナルの振り付けをしてビデオ撮影しながらチェックしてずいぶん練習しましたよ」

オレ
「ははは^^CATVのニュースにもなって、日本人会からリクエストがあったりしたな?」


「またやりましょうよ^^」

洋子
「意地張らずに私も来ればよかったなー(笑)ここに居るとなんかそんな風に思っちゃうわ」

オレ
「そうだな(笑)」

それからチャイナ・タウンに行き豚満を食い、フェリーに乗りエリス島へ上陸した。自由の女神。アメリカの象徴。七つの海の向こうにはまだまだ知らない世界がある。オレは元気が出てきた。

そんな風に、毎日のように3人で出かけて、オレが知っているニューヨークを全部案内した。洋子はすっかりニューヨークに魅了されていた。そしてオレとの仲もも急速に深まって、当たり前のようにオレの事を「ユーイチ」と呼ぶようになっていた。

▼2月15日・・・

5階のオフィスに来客があった。オレは久しぶりの友人と軽く抱擁を交わした。

ジョージ
「紹介するよ!友人のリチャード・ブラウン氏だ」

リチャード
「初めましてミスタームトー^^」

オレ
「ども^^ムトーです。ヒロって呼んでください」

リチャード
「じゃー遠慮なく。ヒロ。実はちょっとお話を伺いたい事があってやってきました。

もしよろしければ、一緒に来ていただけませんか?」

オレはジョージの方を見た。ジョージは軽く頷いた。オレは信用する事にした。田川に出かけてくると言って、ビルを出た。そして路上に止まっていた車に乗り込んだ。

車は南に向かって走っていた。車内ではウォール街の最近の様子聞いていた。日本の景気がいいせいか、このニューヨークにもジャパンマネーが入ってきて、不動産が値上がりしているようだった。

大きなビルが立ち並ぶウォール街の中心部で車を降りて、そのひとつのビルに入った。

EVで10階に上がり、いくつかのチェックを抜けて部屋に入った。

リチャード
「ご紹介します。私の上司に当たるトーマス・ケインです」

オレ
「どうも初めてまして!ムトーです。ムトー・ヒロカズ」

オレたちは握手を交わした。オレはあるサインを出した。リチャードは一瞬吃驚したような表情を見せたが、すぐに柔和な顔に戻った。そして彼はオレのサインに応えた。

ケイン
「わざわざご足労頂いて恐縮です。どうぞこちらへ

それからリチャードとジョージは悪いが席をはずしてくれ!」

リチャード
「えっ!しかしそれは・・・」

ケイン
「いいんだ。ムトー氏とふたりだけで話をする」

リチャード
「・・・わかりました」

リチャードとジョージは戸惑いながらも部屋を出て行った。

オレはパーテーションで遮られているソファセットに案内されて、そこにかけた。ケイン氏は一度デスクに戻ってから、オレの正面に座った。

女性が現れて、オレ達の前に珈琲を置いた。オレ彼女に礼を言った。

ケイン
「録音システムのスイッチを切りました。今からここで話すことは・・・私以外には知りえません」

オレ
「そうですか^^」

ケイン
「私はCIAの対日担当の局長をしております」

「単刀直入にお聞きしますが・・・M資金を入手されましたか?」

オレ
「はい」

ケイン
「そうですか・・・

私どもが40年近く追っていたモノをすでに入手されましたか」

オレ
「いくつもの偶然が重なって・・・関わった人たちの色んな思いが最終的に私の元に集まり、謎が解けました」

ケイン
「それをどうされるつもりですか?」

オレ
「さーまだ何も考えていません」

ケイン
「ついこの間は、日本の最高指導者とトラブルがあったようですね」

オレ
「昨年の夏から色々騒動があって、最終的にそこにたどり着いてしまって、ちょっと派手に騒いで決着をつけました」

ケイン
「左翼政治家や右翼団体、週刊誌を使ったり、なかなかユニークな戦術でしたね^^見事でしたよ!」

オレ
「ははは・・・」

オレは目の前のコーヒーカップを手にした。薄いアメリカンコーヒーだった。

ケイン
「藤原神社は、少し変わった神社のようですね?」

オレ
「ええ。単立神社で、神社庁の監督を受けない独立した宗教法人のようです」

ケイン
「政治的背景もないようですね?」

オレ
「ええ。ありません。当然ながら私も政治にはあまり関心がありません」

ケイン
「そうですか^^でもあなたは児玉氏の腹心だった桜井氏や小佐野氏から色んなモノを受け継がれていますよね

それら戦後の裏情報が世に出る事を心配する政治家や財界人はまだまだ残っていますが・・・危険はありませんか?」

オレ
「私はそんなモノを利用するつもりはまったくありませんし、またその必要もありませんから」

ケイン
「そうでしたね。すでに日本の暴力組織に隠然たる力を行使できる立場でもあるあなたに敵対する事は・・・難しいでしょうね」

オレ
「それで・・・アメリカは私にどうしろと?」

ケイン
「何も(笑)職務上の立場としては、我々だけではどうしても事が運ばない事態が発生した時に、出来れば少し協力をしていただければありがたいのですが?」

オレ
「ずいぶん遠慮がちなお願いですね?」

ケイン
「はい。それ以前にあなたはすでに仲間ですから(笑)」

オレ
「あははは^^

それでM資金はどうすればいいでしょうか?」

ケイン
「どうぞご自由に!アメリカは関知いたしません」

オレ
「40年も追っていたのに?」

ケイン
「はい。あまりにも莫大な金額ですから・・・それがもし反対勢力に渡る事がないように追っていました」

オレ
「じゃーM資金は私が持ったと言う事で、記録されるわけですか?」

ケイン
「いえ。謎のまま・・・追跡を断念した。という事にします」

オレ
「そうですか」

ケイン
「どうぞこれからも日本での活躍を期待しております。

今日は会えて本当に良かった。」

オレ
「私も会えて良かったですよ!ケインさん」

オレは立ち上がりケイン氏と再び握手をした。ケイン氏はデスクに戻り電話をかけた。すぐにリチャードとジョージが入って来た。

ケイン
「それではムトーさん。また合いましょう」

オレ
「はい^^ではまた」

オレは部屋を出た。リチャードとジョージが一緒について来た。そしてEVに乗り1階に下りた。

リチャード
「無事に話し合いが終わって良かった」

ジョージ
「じゃーリチャード。オレはヒロと一緒に戻るよ!」

オレ
「失礼します^^」

ジョージは通りでイエローキャブを止めた。オレたちはそれに乗り込んで、mar'sBLGに戻った。そして5階のオフィスに入った。

ヒロミママにジョージは挨拶をした。ママは珈琲だけを用意して、オフィスから出た。

ジョージ
「ヒロ。済まなかったな。いきなりで・・・」

オレ
「いや、いい話し合いが出来たと思ってるよ」

ジョージ
「オレもリチャードも立ち会うはずだったんけど・・・ケイン氏はどんな提案をしたんだ?」

オレ
「日本での活躍を期待してる!って言われたよ(笑)」

ジョージ
「それだけか?(笑)」

オレ
「ああ。それだけだ」

オレは珈琲にフレッシュミルクだけを入れてそれを飲んだ。

ジョージ
「不思議なヤツだな(笑)

近々、東京へ行く事になるかも知れない。その時はよろしくな!」

オレ
「おう^^いつでも電話してきてくれ!銀座で飲んで吉原へ行こう」

ジョージ
「あははは^^楽しみにしてるよ!」

ジョージは立ち上がって部屋を出て行った。入れ替わるように田川が入って来た。

田川
「お疲れ様です」

オレ
「うん。(笑)」

田川
「何かあったんですか?ギャラリーの事で?」

オレ
「いや。彼は・・・内緒だけどな。CIA局員なんだ」

田川
「CIAって・・・あのスパイで有名なCIAですか!」

オレ
「あははは^^ちゃんとした政府の職員だ。スパイじゃない(笑)」

田川
「それにムーさんが関わっているんですか?」

オレ
「日本で派手に動いたから、向こうが気にしているだけさ!基本的には友好関係にある」

田川
「そうでしたか・・・オレここは長いはずなのに何も知らなくてすみません」

オレ
「いや、そんな事は知る必要のない事だから気にするな」

田川
「いえ。そろそろオレも東京に戻して下さい」

オレ
「えっ?」

田川
「ニューヨークは片平に任せて大丈夫ですから!お願いします」

オレ
「ふむ。そろそろ飽きてきたか?」

田川
「東京は熱いみたいですし、うずうずしてもう限界です(笑)」

オレ
「そっか。わかった。勝手にしろ(笑)」

田川
「はい^^ありがとうございます!」

オレ
「じゃーオレはちょっと出てくる。車使えるか?」

田川
「はい。新型のダッヂ・ワゴンが裏にあります」

そう言って田川はキーを渡してくれた。オレはEVで1階に下りて、カールに声をかけて外に出た。そして裏の駐車場に向かった。

新しいダッチ。すぐにわかった。。。

背中に強烈な悪寒を感じた。振り向いた。黒人の男がふたりオレを見ていた。そしてこっちに近づいてきた。

オレは腰のベルトに付けている特警を確認した。ボタンをはずして取り出そうとした。

黒人の男たちは何かを取り出してオレにゆっくりと近づいて来る。その手にはリボルバーが握られていた。そしてまだ距離はあったが男たちは立ち止まったかと思うとそれはいきなり火を噴いた。

まるで機関銃のように、ふたりの男は全弾撃ちつくすかのように・・・オレは吹っ飛んだ。クルマにぶつかり、そのまま前のめりに倒れた。

そして意識が途切れた。。。

夢を見た。龍が怒り大暴れしている。オレはそれを鎮めようとしていた。そして目覚めた。

目を開けると洋子が覗き込んでいた。

洋子
「ユーイチ。わかる?私よヨーコよ」

オレ
「ああ。大丈夫だ。大したことない」

田川
「ムーさん。良かった。。。」

すぐにドクターがやって来た。無造作にオレの瞼に手をやりそこをめくり口を開けさせて中を覗いた。

ドクター
「防弾ジャンパーが役にたったようだ。だけど肋骨が折れている。左腕は貫通銃創だ。

それより左側頭部を削った弾の衝撃が心配だ。精密検査を行わないとなんとも言えないがな

気分はどうだ?」

オレ
「最悪ですよ!頭痛が酷い」

ドクター
「もう少し弾が内側だったら・・・即死だったろう。痛いのは生きてる証拠だ」

オレ
「ずいぶんだな(ーー;)」

ドクターはそう言って部屋を出て行った。看護婦と洋子が何か話をしていた。田川はオレのベッドの隣に来た。オレは上半身を起こそうとしたが、胸に激痛が走りひとりでは起きれなかった。田川が手伝った。オレはベッドヘッドに凭れた。

洋子
「無理しないで・・・それからコレを飲んで」

オレ
「んーあー」

オレは洋子が差し出した薬を飲み、水の入ったグラスを持ち全部飲んだ。

オレ
「あービールが飲みたい(笑)」

洋子
「ユーイチ。起きなかったらどうしようかと思った」

オレ
「大丈夫さ!それより、どうなってた?」

田川
「カールが知らせてくれてすぐに救急車でここへ・・・それから2日経ってます」

オレ
「2日もか?」

田川
「はい。襲った連中は・・・わかってません。

ニューヨーク警察が事情を聞きたがって居ます。

ジョージさんも心配して1度来られました」

オレ
「駐車場に行ったらすでに黒人の男が2人待ち構えていた。距離はあったからオレはベルトの特警をいつでも抜き打ちできるようにボタンをはずした。そしたらアイツらリボルバーを取り出して、いきなり撃ってきやがった!」

田川
「ええ。現場に捨ててありました。38口径のスミス&ウエッソンが2丁。どちらも全弾撃ちつくされていました」

オレ
「そうか」

田川
「胸と腹に4発、これは防弾ジャンパーで防げました。腕に一発とこめかみをかすったのが1発。

防弾ジャンパーでなかったら・・・」

オレ
「役にたって良かった(笑)」

それからオレの病室にニューヨーク警察の刑事がふたりやってきた。オレはさっき田川に言った事と同じ事を言った。

刑事たちはオレに恨んでいる相手や何かしら敵対する相手が居ないかと聞いたが・・・オレには心当たりがない事を伝えた。

動けるようになったら、犯罪者リストを見て協力するように言われた。オレは曖昧な返事をして、刑事達に出て行ってもらった。

同様にジョージも見舞いに来た。同じ事を話した。すでに彼らも独自に調べているようだった。オレはジョージに礼を言った。

アレはマフィア以下のギャングだろう。そしてオレを殺す事が目的だった。今この場でオレを殺す事で何かしら利益を得られる相手は・・・明確だった。

▼2月20日・・・mar'sBLG4階自室

松井
「Y組とS会双方からこっちのマフィアに連絡を入れて、ムーさんを襲った犯人をその方面から捜してもらってます」

横山
「日本でもニュースになりましたから・・・すでに撃たれて重傷を負ったことは知られています」

オレ
「心配かけて悪いな^^」

松井
「気をつけるべきでした。。。」

横山
「ニューヨークで狙ってくるなんて・・・思いもよりませんでした」

田川
「オレの責任です。。。」

松井
「いや、田。お前に知らせていなかったオレの責任だ。それ以上にオレも付いていくべきだった。」

オレ
「おいおい深刻ぶるな(笑)傍に洋子が居るんだ。オレが死ぬわけない」

田川以外は誰もが今回の犯人を確信を持って決め付けていた。そしてそれはたぶん間違いないだろう。

オレ
「松井。くだらない事を考えたら承知しないぞ!」

松井
「・・・」

オレ
「わかってるな?」

松井
「・・・はい」

オレ
「この決着はオレが日本に帰ってからつける。それまでは余計な事は一切するな!いいなっ?」

松井&横山
「・・・はい」

田川
「オレは・・・ぴったりとくっついて離れませんから」

オレ
「頭の検査結果も出て異常はなかったし、腕もなんとか動くから大丈夫だ。肋骨も時間が経てばくっつくらしいから、心配ない(笑)」

横山
「とりあえず・・・どうしましょう?」

オレ
「横山は日本に帰って、オレが元気な事を女たちに明るく言ってやってくれないか?」

横山
「わかりました。

あっそれから赤坂の自宅にはすでに前田さんと関川さんが詰めてます」

オレ
「そっか(笑)じゃー松井はここに居ろよ^^」

松井
「・・・はい」

その日の夜の便で横山は帰国した。田川は隣の部屋の留学生を別の部屋に移して、そこで松井とふたりでオレのガードをするつもりのようだった。

翌日・・・

病院で渡されていた胸部のコルセットははずして、洋子にサラシを巻いてもらった。左腕の銃創はガーゼと包帯を変えるだけで抜糸は未だだったが、抗生物質を呑むだけで、化膿もせずに熱も出なかった。だが暫くは腕を吊っていた。

5階のオフィスでヒロミママやヒロミを交えて皆で朝食を摂った。オレは襲われた状況をコミカルに話して、できるだけ心配をかけないように振舞った。

そして4階へ戻った。

オレ
「松井。東京へはどんな指示を出してる?」

松井
「何も・・・」

オレ
「教えろ(笑)」

松井
「藤堂家を藤堂に関係する人間をマークさせている程度です」

オレ
「それだけか?」

松井
「ええ。やる時は・・・オレが」

オレ
「なー松井。お前もオレとは長いよな?オレがそんな事を喜ぶと思うか?」

松井
「・・・」

オレ
「近くに居ないヤツはわからない。もちろん前田や関川も心配してくれているんだが・・・それがお前の責任じゃない事はあいつらもわかってるさ」

松井
「ええ。わかってます。それ以上にオレは・・・」

オレ
「お前の気持ちは十分わかってるつもりだ。これからはお前の言う事を聞くから、我慢してくれないか?」

松井
「そんな・・・ムーさんがそんな事」

オレ
「頼むよ^^松井」

松井
「わかりました。。。」

■2月25日・・・東京、赤坂自宅

関川
「それにしても・・・よくそれで済んだな?」

前田
「ムーさん。関西はもうオレが居なくても済むようにしましたから、オレはこっちに居ますよ」

オレ
「とりあえず、心配かけて済まなかった^^銃で撃たれたのは初めての経験だったから、ちょっとびっくりしたけどな!この通りピンピンしてる(笑)」

理恵
「ユーちゃん。。。ミナミに帰ろうよ」

オレ
「うん。ミナミに帰る。そこで暫くのんびりするよ!^^」

その場に居た関川、前田、そして松井や田川は黙ってオレと理恵の会話を聞いていた。そして誰も口を挟まなかった。理恵はオレに甘えるようにしながらオレの事を心配していた。オレは優しく理恵の言う事に逆らわず応えていた。

オレ
「千日前で襲われた時も・・・こんな格好だったな?」

関川
「ははは・・・そう言えばそうだな?ジーンズにダウンジャケット、それにニットキャップ♪こんどもハゲになりそうか?(笑)」

オレ
「ああ。一直線に弾の走った痕が残って、ハゲになるそうだ。。。」

前田
「あははは^^懐かしいなーオレと松井でムーさんをガードして・・・リョーコさんのお世話になって」

松井
「アホっ!余計な事を(笑)」

横山
「あの時からオレはムーさんがケンカ弱いと思ってた(笑)」

関川
「うん。ムトーは弱い(笑)」

オレ
「ははは・・・」

帰国したその日、見舞い客がゾクゾクと来た。女たちはもちろんの事、国際興業やT電機、政治家も数人。そしてS会の石本会長、はてはI会の立浪総裁までやってくる始末だった。

オレは対応に追われながらも陽気に明るくいつもの調子で対応していた。

自宅には理恵と洋子が泊まり込んでいた。そして前田と関川は赤坂プリンスホテルに居て毎日のように来ていた。もちろん東京在住の石井組の帯刀も、すでに周辺の警備に当たっていた。

▼22時・・・桜井「はなれ」

キョーコ
「ユーイチ。。。」

沙耶
「ニューヨークへ行こうと思ったら電話くれたからちょっと安心したけど・・・」

オレ
「心配かけて本当に申し訳ない。。。」

キョーコは涙を溜めて抱きついて来た。

オレ
「あっ痛てっ!」

キョーコ
「あっごめんなさい。。。うっ」

オレは右手だけでキョーコを抱いて顔を擦り付けた。そして沙耶にも同じようにした。

オレ
「まさか銃を持ってるとは思わなくてな・・・ついやっつけたくなって(笑)」

女たちには強盗に襲われて抵抗したために銃で撃たれた事になっていた。そして誰もその事には疑問を持たなかった。

キョーコ
「可哀そうに・・・」

沙耶
「ユーちゃん。。。お願いだからもう危ない事しないでー」

オレ
「ああ。しないさ^^」

廊下から声がかかり紗也乃が入って来た。ビールを持ってきてくれた。

紗也乃
「mar'sBLGの駐車場で強盗に会うなんて・・・信じられないわ」

オレ
「スーパーが出来てから結構夜も人通りが増えたようだから・・・地元警察もパトロールを強化してくれてるから大丈夫だ」

紗也乃
「暫くゆっくり出来るんでしょう?休養してね」

オレ
「ああ。ちょっと関西にも顔を出してから、ゆっくりするよ」

キョーコ
「そうね。玲子ママも心配してたわ」

沙耶
「んーーー付いて行きたいけど・・・待ってるから早く帰ってきてね」

オレ
「うん。^^」

オレはビールを飲んだ。そして暫く彼女らの話を聞いていた。オレは白金台に建つ家の話題を喜んで聞いた。

キョーコ、沙耶、紗也乃。どうやら3人でうまく行っているようだった。それに亀井さんも居る。赤坂とは別のオレの家が出来そうだった。

■2月26日・・・ミナミ菊水亭はなれ

石井
「無事で何よりでした。」

梅木
「本当に・・・心臓が止まりそうでしたよ」

オレ
「心配かけて申し訳ない。。。」

石井
「それにしても、藤堂とかいう田舎者、許せませんね!」

梅木
「どうするつもりです?」

オレ
「まだ藤堂が狙ったと決まった訳じゃないし・・・」

石井
「S会岩崎が今懸命に情報収集してます。たぶんニューヨークでの実行犯は特定されるでしょう。そうなったら依頼者もわかります」

梅木
「十中八九その藤堂とかでしょう?すでに監視体制は万全らしいじゃないですか!」

オレ
「そうなんだ?(笑)それよりこっちは?」

石井
「はい。昨日、本家は代行が抗争終結宣言を発表しました。そして今日・・・敵も抗争終結宣言を出しました。

これで一応組織としての抗争は終わった形です。

関西のニュースでは大きく報じられました」

オレ
「そう。このまま終わりそうかな?」

梅木
「出来ればそう願ってますが・・・何しろ竹中組が言う事を聞かないもので」

石井
「4代目の実弟だけに、執行部も手を焼いています」

梅木
「今回の終結宣言は実質的にムーさんの功績ですから、足を引っ張りたい連中も居まして、それらが竹中組に同情姿勢を示しています」

オレ
「ゴローちゃんはなんて言ってる?」

石井
「こちらからはもう仕掛けるな!違反者は懲罰処分と」

梅木
「向こうが仕掛けてこない事を願うばかりです」

オレ
「やられたら、やり返す!・・・キリがないな」

松井と田川は終始黙って聞いていた。そしてそんな話をしながら彼らは1時間ほどで帰って行った。入れ違いに理恵がギャラクシーから戻ってきた。暫く4人で久々に飲んだ。そしてはなれの手前の部屋を用意して貰って、松井と田川はそこで寝た。

オレは理恵に甘えた。そしてゆるいセックスを理恵として朝までそこで過ごした。

翌日には、香と本橋がやってきた。すでに彼女他たちも事情は知っていて、オレの姿を見ると香は泣き出してしまった。きっとオレが刺された時の事を思い出したのかも知れない。オレはなんとか香を宥めて、心配ない事を伝えたのだが・・・東京での問題は聞いているらしく、理恵と同様にミナミに残る事を望んだ。

■2月28日・・・芦屋「自宅」


ベンツを松井が運転し、田川は助手席に乗った。オレはひとりで後部座席に乗せられていた。そして芦屋の自宅に戻った。

オレ
「ただいまっ^^」

玲子
「お帰りなさい。。。」

松井
「お邪魔します」

田川
「失礼します」

玲子
「まー松井君に田川君まで^^どうぞ入って」

オレは彼らが居てくれて良かったと思った。彼らの手前、玲子は明るく振舞った。オレたちはリビングに入った。

松井
「いい家だなー^^夜は街の夜景が見えるんでしょう?」

オレ
「ああ。2階のリビングからは絶景が広がって見える」

田川
「それは楽しみだなー^^」

松井
「あっ玲子ママ申し訳ないんですけど、オレと田川、何処でもいいですから泊めて下さい^^」

玲子
「どうぞどうぞ^^ゆっくりしていって?そのままずっと居てくれてもいいわよ」

オレ
「ははは・・・」

お手伝いに来てくれている。斉田さんが珈琲を持ってきてくれた。玲子は松井と田川に彼女を紹介した。玲子はフレッシュミルクを入れスプーンを使いそれをオレの前に置いた。

オレはニューヨークの出来事を簡単に説明して、怪我の具合も客観的に説明した。

玲子
「正直に話してくれて・・・ありがとう」

オレ
「ははは・・・」

松井
「玲子ママ・・・オレの責任なんです」

田川
「いえ。ニューヨークで起きた事はオレの責任です」

玲子
「いいえ。これはムトーの自覚のなさが招いた災いですから、松井君や田川君の責任なんかないわ!」

オレ
「うん。さすが玲子だ!いい事を言う!まったくその通りだ^^」

玲子
「ねーユーイチ。あなたは暢気にそう言うけど、松井君や田川君がどれだけ責任を感じて、あなたの周りの人たちに申し訳ないと思っているかわかってる?」

オレ
「ああ。わかってるさ」

玲子
「そうね。ごめん。ちょっと言い過ぎちゃった。。。」

オレ
「どうした?こっちで何かあったな?」

玲子
「・・・」

オレ
「松井、田川、悪いがちょっと玲子と2階で話をしてくる」

玲子
「ちょっとだけ失礼させてね!」

オレは玲子と2階へ上がり、2階のプライベートな居間へ入った。玲子はスイッチを操作して暖房を入れた。オレはソファに座った。

オレ
「何があった?」

玲子
「おとーさまが入院されたの」

オレ
「容態は?」

玲子
「見た目はお元気なんだけど・・・直腸癌らしいの」

オレ
「何処の病院だ?」

玲子
「神鋼病院。灘区よ!おかーさまが付き添ってる。入院してもう1週間だけど・・・その後の事は未だ聞けていないの」

オレ
「あの親父・・・オレの知っている限り風邪ひとつ引いた事がない。病気とは無縁の男だった」

玲子
「おかーさまも同じ事言ってたわ」

オレ
「それが入院とは・・・最悪だな」

玲子
「やっぱりそうなの?」

オレ
「たぶんよほど調子が悪くなったから病院へ行ったんだろう。だとすると・・・」

玲子
「すぐにお見舞いに行こう?」

オレ
「他には何もなかったか?」

玲子
「他に?何もないわ。前田君や関川君がしょちゅう来てくれてたし、警備会社の車が頻繁にパトロールするから安心してくれって」

オレ
「そっか。関川は特に心配性だからな・・・」

玲子
「おとーさまのお見舞いはどうする?」

オレ
「とりあえず病院に行って医者に状態を説明してもらう。その上で病院を変わるなり何なり治療法方を考える」

玲子
「おとーさまには会わないの?」

オレ
「ああ。病人相手にケンカもできないしな」

玲子
「そんな事・・・」

オレ
「親の事まで心配かけてすまないな」

玲子
「何言ってるのよ!当たり前でしょう!怒るわよ!」

オレ
「どうも今日はご機嫌が良くないようだけど、今夜はいっぱい甘えよぉーと!^^」

玲子
「もうっ何言ってるのよ(笑)」

玲子はようやくオレに笑顔を見せてくれた。オレはほっとした。その日はお手伝いの斉田さんに残ってもらい子供たちの面倒をみてもらった。そしてオレと玲子、松井と田川の4人で出かけて竹園ホテルで食事をした。

翌日・・・


「開腹して手術をしましたが・・・すでに肝臓、腎臓に転移しています」

オレ
「治る可能性は・・・?」


「残念ながら・・・」

オレ
「あとどのくらいでしょう?」


「長くて・・・3ヶ月いや2ヶ月でしょう」

オレ
「・・・」

オレは立ち上がった。そして医者に礼を言って部屋を出た。廊下で玲子が待っていた。オレは首を振った。

オレ
「病室は?」

玲子
「うん。行こう」

玲子の案内でオレは親父の居る部屋へ向かった。玲子がノックをした。オフクロが出てきた。

オフクロ
「ユーイチ。来てくれたのね。でも今ちょうど眠ってるの」

オレ
「その方が都合がいい(笑)」

オレは部屋に入った。そしてベッドに眠る男を見た。オレは愕然とした。そこに居る男はやせ細り、頬骨が突き出て、まるで別人だった。オレはゆっくりと部屋を出た。

玲子
「あんなにお痩せになって、びっくりしたでしょう」

オフクロ
「前から具合が悪かったのに、頑固で医者嫌いだったから・・・もう手遅れらしいの」

オレ
「・・・ここの医者はヤブだ!他の病院を手配するっ!」

オレはサングラスをかけてその場を逃げるように去った。玲子が追いかけてきた。

玲子
「ユーイチ。待って!」

オレは病棟を出た。中庭のベンチに座った。我慢していた涙が溢れ出た。

玲子
「ユーイチ。。。」

オレ
「・・・」

今でもオレは親父とケンカしたら・・・負けると思っていた。ガキの頃は何度向かって行っても投げ飛ばされて、いくら力を込めて押しても、びくともしない。それがあんなに痩せ細って・・・余命幾何もないとは・・・

オレ
「正月開けに・・・居酒屋で飲んだんだ」

玲子
「うん。おかーさまから聞いた。おとーさま喜んでたそうよ!なんだかんだ言ってもアイツはオレの言う事を聞いてくれたって」

オレ
「・・・」

玲子
「もうとっくにケンカなんかしてなかったのね」

オレ
「親父・・・62だっけ?」

玲子
「そうよ!まだ62よ」

オレはサングラスをとり右腕で顔を拭った。玲子はハンカチを差し出した。オレはそれを使った。

オレは頭を逸らせて空を見上げた。冬の青空がいっぱいに広がっていた。目が痛いほど青かった。そしてそれは・・・ママが居なくなった時にも感じた事だった。

オレ
「知ってるか?オレの本当の母親の事・・・」

玲子
「うん。おかーさまから聞いたわ」

オレ
「今度実家に帰ったら・・・写真見せてやる」

玲子
「うん」

オレ
「その時は・・・」

親父の葬式の時か・・・オレは言葉に出来なかった。

オレ
「松井たちが待ってる。行こう」

オレは立ち上がった。そして中庭の向こうの病棟へ行きロビーで待っていた松井と田川と一緒に病院を出た。彼らは何も言わなかった。そして芦屋に戻った。自宅で玲子を降ろして、オレは玲子にブラームスへ行くと言って車をそのまま駅前につけるように松井に言った。

駅前の駐車場にクルマを入れて、3人でブラームスへ入った。カウンターに行かずにゆったりとした席に着いた。

洋子が水とおしぼりを持ってきた。

オレ
「紹介するよ!松井と田川。苦楽を共にしている仲間だ^^こちらは、血は繋がってないが・・・オレのアネキだ(笑)」

洋子
「葛西洋子です^^ヒロが15の時からアネキ役をしてます^^」

松井
「松井です。ムーさんとは20の時から一緒です^^」

田川
「田川と申します。ムーさんとはニューヨークではずっと一緒でした^^」

オレたちは席に座った。洋子は一度奥へ行ってから再び席にやってきて、オレの隣に座った。

オレ
「この通り元気だから^^」

ヨーコ
「知らないところで危ない事ばっかりして・・・暫くこっちに居なさいよ!」

オレ
「ははは・・・何処へ行っても怒られるな(笑)」

松井
「仕方ないですね。オレたちが不甲斐ないせいで・・・」

ヨーコ
「あらっそう言う意味じゃないのよ!ごめんなさい^^この子は昔からそうなのよ!

私の弟が不良に袋叩きにあった時も、全然気にしてない顔して冗談ばかり言って・・・一歩外へ出たら、すぐにやり返しに行って、弱いくせに大暴れしてくるの」

田川
「あはっ^^じゃー全然変わっていないじゃないですか(笑)」

ヨーコ
「やっぱりそうなの?少しは大人になったかと思ってたのに(笑)」

松井
「やっぱり15の時は不良だったんですか?(笑)」

ヨーコ
「良じゃないから、不良だけど昔から正義の味方だったわ^^」

田川
「くっくくく(笑)」

オレ
「なに笑ってんだ田川(笑)」

田川
「だって、正義の味方って!ぴったりだと思って(笑)」

松井
「あはははは^^まったくだ(笑)」

オレ
「ふんっ」

田川
「その弟さんとムーさんはコンビだったんですか?」

松井
「田川」

ヨーコ
「そう。コンビだったわ(笑)でも弟は事故で亡くなったの18の時に・・・それ以来ヒロが私の弟をずっとしてくれてるのよ」

田川
「すみません。余計な事を言って」

ヨーコ
「ううん。その弟の名前を私は自分の子供につけたの「裕也」って言うのよ」

松井
「そうでしたか・・・ムーさんより格好良くて、ムーさんよりケンカが強くて、ムーさんよりモテた人だったんでしょう?」

オレ
「おいおいオレが全然良くないみたいに聞こえるぞ(笑)」

田川
「あははは^^でも、ムーさんとコンビだなんて、きっとカッコイイ人だったんだんでしょうね!」

ヨーコ
「さーどうかしら?(笑)」

ヨーコは一瞬で松井や田川と打ち解けた。オレが誰かを連れて来たのを喜んでいる様子を見てオレはちょっと反省した。もう少しヨーコにオレの環境を見せた方がいいと思った。

いつまでも昔のままでいいと思っているのは、オレの我侭だったと気付いた。

東京へ進出した事は本当に良かったのかどうか・・・ミナミを出て神戸で暮らしても海外と繋がることは出来る。神戸のヤクザ事情もほぼその先行きが見えてきた今、こっちに全員引き連れて帰って来てもいいのではないか?ヨーコと話していてオレはそう思った。

そして、あと2ヶ月・・・親父が死んだらオフクロはどうする?おばーちゃんはどうする?

キョーコも沙耶も紗也乃も、そして洋子もレミも・・・元はと言えば関西の人間ばかりだ。

大阪と芦屋は今や阪神高速1本で繋がっている。そう言う意味では動きやすい。

それに、もうこれ以上東京に居る理由がない。藤原神社の決着と後始末をつけたら、オレはもう1度関西に戻る事を真剣に考えてみようと思った。


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