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夏の終わりのハーモニー


「夏の終わりのハーモニー」玉置浩二

夏は今日で終わり・・・それは小学生の頃から意識しはじめて、未だに8月31日はなんとなく物悲しい気になります(笑)
1987年9月-------------


大内
「ニューヨーク最高だったぜ!」


「ブロードウエイのミュージカルも良かったけど、それ以上に向こうの小劇場でやってたのがすごかったわ」

オレ
「そう?^^」

大内
「何よりも美術、照明の規模やテクニックに目を見張ったよ」


「あはっ!英語がよくわからないっていうせいもあったのよね(笑)」

オレ
「ははは・・・」

Maggie's Barは9月に入り客が戻ってきたようで、早い時間からいっぱいだった。店の奥のお気に入りの場所で、オレたちは飲んでいた。

夏の2週間、大内と余はニューヨークのmar'sBLGで暮らし、向こうの芝居を見てきた興奮をオレに勢い話し始めた。

オレは彼らの話を聞く側に回った。あくまでも知らん顔をしていた。ジン・トニックを飲みながら、彼らが感じたニューヨークを聞くほうが面白かった。

大内
「ヒロはNYUの演劇科に居て毎日のようにあの舞台を見ていたんだろう?」

オレ
「毎日でもないさ(笑)」


「やっぱり、あっちと比べると日本の演劇レベルを評価していない?」

オレ
「そんな事ないさ。それぞれ固有の文化や演出論があって舞台が成り立ってるんだから」

大内
「それにしても斉藤はすごいな?一体どんな考えなんだろう?」

オレ
「ああ。代理店で力をつけていたからプロデュースはお手の物なんだろう^^」

大内
「ははは・・・ウソコケ!(笑)あいつに舞台がわかるわけない」


「舞台がわからなくても、プロデュースはできるわ」

大内
「オレたちをニューヨークに連れて行って、都内の稽古場にホールまで用意できる。これはもう先行投資どころじゃなくて、ドブに金を捨てるようなもんだろう?それはプロデューサーとは呼べないさ(笑)」


「ドブに金を捨てる(笑)よくまー自分でそんな事言えるわね」

オレ
「いいじゃねーか(笑)あるところから引っ張って来てるんだろう?文化事業に対する理解を示そうと言う企業が最近増えて来ているらしいじゃないか」

大内
「あくまでもバッくれる訳だな?」


「どういう事かしら?」

大内
「まーいい(笑)斉藤は今度、機会があったらパリにも行け!って言ってくれてたぞ」

大内は気付いているようだった。すべてがオレの思惑で斉藤が動いている事を・・・オレはあくまでもこの店のオーナーでブラブラしている遊び人というスタイルを通していた。そして斉藤が入れ込んで、女優の余と付き合っている事もオレは知っていた。


「そうね^^やっぱり本物を見る事も大事だよね!j今度はパリかぁ〜♪」

オレ
「斉藤に任せておけば大丈夫さ^^それより劇団員は増えてるのか?」

大内
「シロートはな(笑)」

オレ
「プロダクションの事なんか言ってなかったか?」


「色々考えてるようだけど、まだ具体的にどうするかは決まってないようよ」

大内
「いくら斉藤のバックが凄腕でも、それはちょっと難しいだろうな」

オレ
「どうして?」

大内
「狭い業界だ。色んな利権が絡んでいるし、そうたやすく新規参入できないさ」

オレ
「そっか(笑)」

プロになるのはたやすいがプロになってそれだけで食っていくのは難しい。彼らを見ていてそれがよく分かった。そして商業演劇で活動を続けるというのも、ある意味で自己満足でしかない。

音楽と違って役者を売り出すのはそう難しい事ではない。TV局や映画製作のプロデューサーに金を使って売り込めばいい。そういう事はプロダクションの日常業務なのだから、そこに依頼をかければいいだけの話だ。

そしてこのふたりが役者として注目されるようになるまで、なんとか環境を整えようと思っているだけなのだが・・・オレ自身は役者になる事にまったく興味がなかった。


「斉藤さんは、NYの後はすぐにパリコレで忙しくなるって言ってたけど、ヒロさんは大丈夫なの?」

オレ
「ん?あー以前は舞監について進行をやりに行ってたんだけど、今回は純粋に客として見に行く(笑)」

大内
「ビデオで見せてもらったけど、ファッションショーの演出も面白いな(笑)」

オレ
「去年はパリでも評判だった」


「ヒロさんはモデルさんにも知り会いが多いんでしょう?」

オレ
「Maggieの専属の子ぐらいしか知らないなー」

大内
「パリか・・・やっぱり見に行きたいな!あっ斉藤に余計な事言わなくていいぞ」


「そうね。斉藤さんも色々苦労しているでしょうし」

オレ
「あいつは凄腕だから大丈夫さ(笑)どっからかスポンサーを見つけてくるよ」

大内は笑いながらもオレを見ていた。


■9月7日・・・芦屋「自宅」


前田
「2家族でグアムに行ってたんでしょう?真っ黒ですねムーさん^^」

オレ
「ははは・・・裕人や裕美もすっかり海に馴染ませたからな(笑)」

玲子
「ハワイより近いし、のんびりしてて良かったわー^^」

前田
「そーですか(笑)オレも行けば良かったなー」

玲子
「ホテルも専用の部屋があって良かったわよね」

オレ
「アレは以前の持ち主がつくったオーナーズ・ルームだ(笑)」

前田
「例の国際興業のホテルですか?」

オレ
「うん(笑)」

玲子
「あの部屋は実質的にあなたしか使えない。って支配人は言ってたわ(笑)」

オレ
「一般客からリクエストがあれば利用すればいいさ」

前田
「ハワイのコンドミニアムも相当日本人に売れてるようですよ」

オレ
「ふむ。ハワイ好きの日本人にはいいかも知れないな」

玲子
「そう言えばグアムにはアメリカ人は少なかったわね」

オレ
「アメリカ本土からは遠いからな、基地関係の軍人しかいないだろう。」

前田
「ムーさんのようにマリン・スポーツをとことん楽しむのならグアムの方がいいですよね^^」

オレ
「そうだな」

向井さん家族とオキナワへ行く予定を変更して、グアム島にしたのは正解だった。国際興業が所有するホテルへ泊まり、オレはそこのオーナーズ・ルームを利用できた。3LDK程度の広さに豪華な調度品がすべて揃っている。その程度なのだが、部屋の掃除やクリーニングなど、すべてのホテルサービスが利用できるが良かったようだ。

前野氏とはグアム、サイパン、テニアンなどの島々を巡り、まだ多く残っている日本兵の遺骨収集の調査と一部回収した遺骨への慰霊の旅だった。

サイパンやテニアンはかつては南洋庁の支配下にあり、日本が統治していた島々で先の大戦では激戦地になったところだった。今でも米軍が駐留している基地の島でもあった。

フィリピンへも渡る計画をしたが、政情不安という事もあり今回は行かなかった。

そしてムトー商会の慰安旅行の代わりとしてグアム5泊6日のペアチケットで200組以上の人間がやってきた。オレは船を出し、彼らと少しでも多く一緒に遊べるように毎日海に出ていた。

前田と藤原神社建設の予定地となっている三条町の向井屋敷を見に行った。そして自宅に戻り玲子らと一緒に夕食をした。そして前田は大阪に戻った。

玲子
「ねー赤坂とパリにも藤原神社をつくるの?」

オレ
「誰がそんな事を(笑)」

玲子
「噂はすぐに伝わってくるわ(笑)」

オレ
「パリはあくまでもそうしたらどうか?って要望が出ているだけだ」

玲子
「ステキじゃない?赤坂はもう決まりなんでしょう?

この際だからパリにもつくろうよ!

あなた今度日仏協会の理事にも推薦されているんでしょう?

パリに住んでる日本人にも喜ばれると思うわ^^」

オレ
「玲子は大賛成なんだな?(笑)」

玲子
「そうよ^^」

オレ
「もしかして玲子はオレが神職をやってる事を本当に喜んでるのか?」

玲子
「ユーイチが祝詞を奏上してお祓いをしている姿を見てると・・・

厳かで神秘的で、この子はずっと前からそうだったんじゃないか!って思えるわ

私で出来る事ならなんだって手伝うから、ずっと続けようよ^^」

オレ
「ははは・・・そんなに喜んでくれているとは思わなかったなー(笑)」

玲子
「あなたには不思議な力があるわ。

そして同じように不思議な能力を持った女性達も・・・

彼女達もあなたが居ないと危険な目に会うし、たぶんもう普通には暮らしていけないでしょう?

あなたが本当の意味で主になってやっていくには、神道が一番いいと思う」

オレ
「異能の女達の大きな危険は去った。それにそれぞれ自分のやりたい事があるんじゃないかなー」

玲子
「香ちゃんは芦屋藤原で頑張ってくれるんしょう?

美樹さんはニューヨークへ語学留学してるし、美香さんや高瀬さんら若い人達も出来たらどんどん海外へ見聞を広めに行った方がいいと思う。そういう意味でもパリはいいと思うわ

その間、赤坂が出来るまで、純子さんに川越をお願いしたらどうかしら?」

オレ
「ふーん(笑)」

玲子
「ちょっと先走りし過ぎかなー?でもそうなればいいと思わない?」

オレ
「純子ママの事はともかく、美香や高瀬には勉強する機会は必要かも知れないな!もっともパリに行きたいと思えばだけど」

玲子
「良かった^^」

芦屋藤原神社の建設工事はすでに始まっていた。同時に新しい神職や巫女も川越で研修を始めている。赤坂の既存神社もすでに藤原の系列に入った。国内だけでも大変なのにパリまではとてもじゃないが手が回らない。

しかしピエールを筆頭に、厄払いを受けた女性達がその後、すこぶる調子がよくなった事で、神道に入れ込んでしまっている。なんとしてもパリに神社をつくってオレを呼び込みたいようだった。そしてそれを一番熱心に望んでいるのは他ならぬショーコだった。

オレは玲子を抱き寄せてキスをした。玲子のにおいを嗅ぎながらすぐに手を玲子の股間に入れた。下着の上から股間を強く押しながらキスをした。

玲子
「あんっ向井さんに色々聞かれるの」

オレ
「ん?」

玲子
「すてきな旦那さまとどんなセックスしてるの?って」

オレは玲子の下着を脱がせた。玲子はそれがとりやすいように体を動かした。

オレ
「あんまりしてない!って言ってるんだろう?」

玲子
「ううん。いっぱいしてもらって、ないと生きていけないって言った」

オレは玲子股間の割れ目を弄った。玲子は少し股間を開きオレの手が自由になるようにした。

オレ
「帝王切開だもんな。この穴はいつまでも昔のままで、良く濡れてよく締る」

玲子
「あーユーイチ」

オレ
「ほら、もうこんなになってよく反応するいい体だ」

玲子
「あー向井さんもあなたを欲しがってるんだわ。あなたに犯されたいと思ってるのよ」

オレ
「今度連れておいで・・・後ろから抱きしめて、そのまま入れてやるから」

玲子
「あーーー私も・・・」

オレは玲子をソファから降ろしてオレはスラックスのベルトを緩めて自分のモノを出した。そして玲子を後ろから抱いて、玲子の股間にオレのモノをあてがった。腰を突き出すと、きつかったが玲子の女の穴はオレのモノを咥えた。

玲子
「あぅ あーーー」

オレ
「向井さんはイイオンナだ。名前はなんて言う?」

玲子
「向井・・・さとこ」

ソファに被さるように玲子は手をついていた。後ろからいっぱい責められると思っているようだったが・・・オレはその体を抱きながら腰を使っていた。オレのモノは半分ほどしか入っていない。

シャツの裾から手を入れてブラジャーを外し乳を揉んでいた。

オレ
「あーさとこ。いい穴だ。乳も美味しいし」

玲子
「あー嫌」

オレ
「もうダメだ。さとこはオレの女にする。ほら」

オレは玲子の腰を持って自分のモノを根元まで突っ込んだ。

玲子
「うぁーーー」

オレ
「あーさとこ。いい穴だ。穴でいっていいか?」

玲子
「あーユーイチ。言わないで他の女の名前なんか言わないでー」

オレ
「ほらさとこ。今日からお前の男だ。ほらっ」

オレは腰の動きを早めた。

玲子
「あぅ あー あーー」

オレ
「あーさとこ。行くぞっ」

玲子
「あぅ あーーーあーーーあーーー」

オレ
「うっ あーあーーあーーー」

玲子がほんの少し先にいった。穴の奥が緩んだ。オレはその瞬間脳がスパークして爆発した。オレのモノから大量に精液が快楽とともに放出された。玲子の穴の奥、子宮にたっぷりとオレの精液は飛び込んでいった。

オレは玲子の尻から降りた。倒れ込みそうになる玲子をオレはその場で抱き寄せた。

オレ
「もう向井さとことしたから、連れて来なくていいよ(笑)」

玲子
「あーユーイチ。狂いそうだった・・・」

オレ
「愛してるよ玲子」

玲子
「あーユーイチ。愛してるわー」

オレは玲子の乳を揉みながらキスをした。キスを止めると玲子はそのままオレの股間に顔を寄せてオレのモノを口にした。まだ残っているオレの精液を味わうように・・・

裕人と裕美がそれぞれ学校と幼稚園から帰って来て、家族で外食に出かけた。裕美はよく甘え、オレに纏わりついて離れない。すぐに膝の上に乗ってくる。相変わらずオレの事を「ユーちゃん」と呼び、オレが父親である事を理解していないのか?と思ってしまうが、本人にその区別はないようだった。

そして、オレはまた玲子を抱いて朝まで眠った。

翌朝、自宅で朝食を済ませた後、車に乗って自宅を出た。駅前の駐車場に車を入れて、ブラームスに入った。

オレはサングラスをかけたままカウンターに座った。

佐知代
「いらっしゃいませ^^ムトーさん」

オレ
「あははは・・・バレたか(笑)」

佐知代
「すぐにわかりますよ^^」

オレ
「そう(笑)どう?喫茶店のママ家業は慣れた?」

佐知代
「はい^^学生の頃にずっとアルバイトしてましたし、こういうの一度やりたいって思ってましたから^^毎日楽しくやってます」

オレ
「なら良かった。せっかくいい会社に就職したのに辞めさせる事になって悪いなーと思ったんだ」

佐知代
「毎日大阪まで出勤する事を考えたら、こんなに近いところで、父も母も近くで喜んでますから」

オレ
「そう^^今日は社長は?」

佐知代
「たぶん午後から母と一緒に来ると思います」

オレ
「よろしく言っといて下さい」

佐知代
「はぁ〜い」

カウンター越しにオレの前に熱い珈琲が置かれた。オレは自分でフレッシュミルクを入れてスプーンを使った。

ヨーコがサンタモニカへ行った後、大内社長の娘の佐知代ちゃんが会社を辞めてこの店を引き継ぐことになった。

元々名義は東洋産業にしていたので、それはそれで何も問題はなかったが・・・ヨーコが帰ってきたら仕事はまたその時に考えようと思っていた。

そして、ブラームスはヨーコから佐知代に代替わりして、若い世代の店に変わっていきそうだった。

店を出て花屋でバラの花束を作ってもらい大阪に向かった。


▼11時・・・スカイ・マンション1110号室


地下駐車場に車を停めて、EVで11階に上がった。インらーフォンを押してから鍵を使って入った。香がすぐに玄関前に出てきたオレは手に持っていたバラの花束を渡した。


「まーきれいなお花^^ありがとうユーちゃん」

オレ
「あははは^^ちょっと芦屋の駅前できれいな花があったら」

リビングに入って南側の窓に近づいてフラインドを開け放った。室内は空調が利いていたが、そこから広がって見えるミナミの街はまだまだ暑そうだった。オレはブラインドを降ろしてソファに座った。

香が冷たいウーロン茶を持ってオレの隣に座った。


「ユーちゃんはさすがによく焼けてるわねー^^」

オレ
「香の水着の後はもう消えた?」


「未だ残ってるのー^^くっきりと」

オレ
「あははは^^それは楽しみだなー(笑)」

オレはグラスを持って冷たいウーロン茶を口にした。日に焼けた肌、胸の水着とのコントラストがたまらない。それだけで健康な体に対する欲望が増す。


「グアム楽しかったわね^^」

オレ
「うん。命の洗濯が出来た(笑)」


「それにしても東京のお店のスタッフの人達みんな背が高くてカッコイイ人ばかりねー?」

オレ
「ん?気に入ったのが居たか?(笑)」


「うん。いっぱい居たわ(笑)」

オレ
「あははは^^香が声をかけりゃー皆喜んで付いてくるぞ!」


「あんな風に皆でバーベキューパーティーするからいいのよ^^それ以上はもうダメよ」

オレ
「なんでだ?(笑)」


「メロメロになるのはユーちゃんだけよ!^^」

オレ
「かおりー^^」

オレは隣に座っている香を抱きしめた。香のいい匂いをいっぱい嗅いだ。手は自然と胸にいき服の上から乳を掴んだ。

オレ
「香。本当に藤原芦屋でやるのか?」


「あーん。ユーちゃん。その話は後で・・・」

オレ
「じゃー香の部屋に行こう^^」


「はい」

オレたちはEVで1階下の香の部屋に行き、香のベッドで緩いセックスを続けた。泣き声をあげながら、何度もいく香。

子供の頃から自分の特殊な能力に悩み、精神が不安定だった。オレと付き合うようになってもそれは変わらず、オレが行方不明になっている間に、不安定さが増した。

1年半を経て、偶然にも再開した時それはピークに達していた。オレの顔見知りと付き合い始めていたが、鬱の時は街で男に誘われるままその体を平気で投げ出していたりもした。

オレと再開し、オレから離れないと言った後・・・オレは香と付き合っていた顔見知りの男にナイフで刺された。3度の開腹手術を受け、胃の一部を切除したがもうダメだろうと言われながらも生還した。

そして香の精神状態を安定させるためにオレは香と付き合った。ニューヨークにも連れて行った。彼女の母親が倒れ実家に戻る事になった時、香はすっかりと健康な精神状態になっていた。

香が実家に戻ってから半年後、香は結婚した。自分の能力を隠したまま・・・しかしそれは結局うまくはいかず、昨年の暮れにまた不安定になり助けが必要な状態になった。

オレは理沙と別れたばかりで大きな哀しみを抱えたまま香と会った。オレは風邪で倒れ、香の看護を受けて回復した。香はオレの心の中にいる獰猛な龍を見た。香はオレの凶暴な本質を知り、安心したようだった。それからまたオレの女としてオレの近くに居ることになった。


「ユーイチがヤクザで犯罪者になっても私は離れない。理恵ママは知らないのよ!私がそんな女だって事、だからユーイチの子供を生むようにお願いされたけど・・・」

オレ
「どうしたんだ?^^」


「私は子供は欲しくない。ずっとあなたの女で居たい」

オレ
「芦屋藤原で巫女をやってくれるんだろう?」


「うん。あなたと一緒に^^もう危険な仕事も大丈夫よ!美香ちゃんや純子さんにも負けないから」

オレ
「小林先生も言ってたよ香の潜在能力はすごい!って」


「ユーイチを守るのは、私よ!」

そう言って香はオレの体に被さるようしてキスをした。オレのモノに手を添えて自分の股間にあてがった。そしてオレの体に乗りオレのモノを女の穴で根元まで咥え込んだ。


「あーーーユーイチ。私の・・・私の男よー」

オレは香の上体を起こさせて両手で乳を掴んだ。香は腰を使いオレのモノを一杯咥えたまま何度もいった。まるで理恵のように・・・


■9月9日・・・赤坂、桜井「はなれ」


紗也乃から出張報告を聞きながらオレは昼飯を食った。

紗也乃
「ショーコさんも是非、パリに藤原神社をつくって欲しいって言ってたわよ!もっとも本気になってそうしようと思ってるのはご主人のピエール氏の方みたいだけど(笑)」

オレ
「それは困ったな(笑)」

紗也乃
「あらどうして?あなたの活躍の場が広がるじゃない?国内だけじゃ退屈でしょう?」

オレ
「そりゃーまーそうだけど」

紗也乃
「智子ちゃんのフィアンセで医師のヘンリーさんも興味を示してたわ」

オレ
「ヘンリーが?もしかして三浦の事で何か?」

紗也乃
「ううん。あなたのお祓いでピエールさんが急速に回復した事を不思議がっているの」

オレ
「ははは・・・厄払いが出来たからで、後はピエール氏の生命力が強かったんだろう」

紗也乃
「そうかしら?私はそうは思わないわ。あなたがそうしたのよ!あなた自身気が付いていないだけだわ(笑)」

オレ
「大げさだ(笑)」

体を重ねている女たちはわかっているようだった。特に付き合いの長い女は顕著にそれがわかるのだろう。紗也乃はオレのグラスにビールを注いだ。

オレ
「あんまり余計な事をしない方がいいのかも知れないな」

紗也乃
「どうして?あなたが「お祓い」をするだけで救われる人が居るのなら、どんどんやるべきだと思うけど?」

オレ
「まーそれはそうなんだろうけど、オレはまだそこまで人間が出来ていないんだ(笑)」

紗也乃
「そんな事ないわよ!今までだってあなたはずっと身近な人を助けて来たじゃない?」

オレ
「それは・・・あくまでも個人的に繋がるのある人だけだ」

紗也乃
「そうね(笑)まだまだ先は長いからマイペースで行こうか^^」

何故か女達はオレが神職を積極的にやる事を望んでいるようだ。いや、それは松井も横山も賛成している。きっとそれは藤原神社の宮司として大人しくしていて欲しいと言う事なのだろう。

その後、サンタモニカに居る刈谷の事やヨーコの事、そしてNYの遠山の事などを聞いた。


▼15時・・・新生会病院


豊島
「以前、興味本位で調べた時のデータですが・・・通常よりY染色体がひとつ多いんです。

一般的に、高身長、多動、知能の低下などが現れると言う報告が多いようですが、それに反して、高運動能力、高知能なども稀に見られるそうです。

もっともプラスの症例自体は医者にかかる必要もない人ですから、実際には染色体異常を気付かないままの人も多いでしょう」

小林
「いわゆるスーパーマンと言われているケースですね」

豊島
「はい」

オレ
「頭の超音波検査のデータは?」

豊島
「もうすぐ上がってきます。すべてのデータはお渡しします。こちらで保存はいたしませんので」

オレ
「うん」

オレたちは院長室を出て、そのフロアの待合室に行った。そしてそこで待つ事にした。

小林
「遺伝的なものなのでしょうか?」

オレ
「さー知りません」

小林
「そうですよね。染色体検査なんてよほどの事がない限り今でも行われませんし・・・遡って調べる事も無理ですね」

オレの前を小学生の男の子が走っていて転んだ。背中のランドセルの中身がそこに散乱した。

オレはノートをひとつ拾ってその子に渡した。

男の子
「ありがとう。。。」

オレ
「病院では走ってはいけないんだぞ」

男の子の後ろに看護婦が立った。オレを認めて頭を下げた。

看護婦
「さーもう帰りましょうね?おかーさんとは今日は会えないのよ」

男の子
「・・・」

看護婦
「ちゃんと帰らないとおかーさんが心配するでしょう?」

男の子
「いやだ。。。」

オレは小林氏に断って、その場を離れた。1階の病棟入り口から外に出た。空調の効いたところから外に出ると、ムッとする熱気に包まれた。オレは日陰のあるベンチに座ってキャメルライトを咥えて火をつけた。

藤原神社の騒動以来、豊島院長ををどうするか?悩んだ末に、そのままここの院長として、医師として留まる事にさせた。

彼はそれまでもそうだったのか?まじめに医師としてその責務を果たしているようだった。もっとも経営自体は横山が管理しているので、勝手には何も出来ない院長だった。

オレはタバコを消した。さっきの男の子が重い足取りで出てきた。

オレ
「どうしたんだ?男の子が元気ないな?」

男の子はオレの前を黙って通りすぎようとした。

オレ
「こっちへ来て座れ!おかーさんに会えたのか?」

男の子は立ち止まって、こっちを見た。そして首を振った。オレは手招きした。男の子はオレの隣に座った。

オレ
「おかーさん。入院してるのか?」

男の子
「うん。。。」

オレ
「君は何年生なんだ?」

男の子
「小2・・・」

オレ
「そっか。おかーさんはどのくらい入院してるんだ?」

男の子
「93日・・・」

オレ
「毎日ここへ来てるのか?」

男の子
「ううん。遠いから時々・・・」

オレ
「おかーさんに会いたいか?」

オレ
「うん」

オレ
「よし。ダメかも知れないけど、オレが先生に頼んでやろうか?」

男の子
「えっほんと?」

オレ
「さっきの待合室に行こう」

男の子
「うん」

オレはそいつとふたりでEVに乗り小林氏が待つ待合のロビーに行った。

小林
「もう少しかかるそうです。アレ?さっきの子ですか?」

オレ
「あーうん」

オレはナース・ステーションへ行き看護婦にさっきの事情を聞いた。そして担当の医師を呼んでもらった。すぐに白衣を来た40代の医師が現れた。

オレ
「君の中前は?」

男の子
「いそがい まさひろ」

オレ
「よし、マサヒロはそこで待ってろ!オレが先生と中で話をしてくる」

オレはナースステーションの中に入った。

細野
「あっ龍斎宮司。どうも!」

オレ
「ムトーです。そこの男の子のおかーさんが入院してるって聞いたけど面会はできないのかな?」

細野
「磯貝さんですね。実は病状が重くて、本人が苦しんでいる姿を見せたくないと・・・」

オレ
「どんな病気で入院を?」

細野
「・・・子宮癌です。もう末期ですので」

オレ
「今はどんな状態です?」

細野
「痛みも出てきて、モルヒネでなんとか・・・でもそれももう」

オレは看護婦に豊島院長に来てもらうように言った。そして3人で話をした。オレは小林氏に男の子を見てもらい、その患者の様子を見に行った。

病室に入るとベッドで女性が眠っていた。腕には点滴がついていた。それだけだった。年齢は30前後のはずだが、しかしそこには頬がこけ、すでに死相が現れている女が寝ていた。

オレは上着を脱いで細野に預けてベッドに近づいた。そして丸い小さな椅子に座った。へその前で両手を組んで精神統一をした。

オレはベッドに眠る女性の薄い布団の中に手を入れた。そしてその股間に手をあてがった。自分の体が熱くなるのを感じながら、オレは手に意識を集中した。暫くそうしていた。


「あーーー」

オレはゆっくりとその手を引いた。女は目覚めたようだった。そしてオレの方を見た。

オレ
「実は・・・マサユキ君がおかーさんにどうしても会いたいと、連れて来ていいですか?」


「正行・・・来てるんですか」

オレ
「ええ。少しだけでもどうでしょう?」


「はい。お願いします。。。」

豊島院長と細野医師は黙って見ていた。オレは病室を出てさっきの待合ロビーに戻った。

小林
「資料は全部頂ました。それでどうでした?」

オレ
「(笑)」

男の子は立ってオレの方を見ていた。

オレ
「おかーさんと少しだけなら会えるそうだ」

男の子
「あーありがとう!!!」

オレ
「じゃー行こう^^」

男の子
「うん」

オレたちは病室へ行った。オレと男の子は中に入った。

細野
「磯部さん。とても気分がいいそうです」

男の子
「おかーさん!」


「正行!!!」

男の子は泣きながらベッドに近づいた。オレはそれだけを見て病室を出た。

豊島
「龍斎さま。少しだけ、お話を・・・」

オレ
「ん?」

オレたちは再度院長室へ入った。ソファに座った。事務職の女性がまた冷たいお茶を持ってきてくれた。オレは礼を言った。そしてそれを一気に飲み干して、お替りをその女性に頼んだ。

小林
「よろしかったら私のをどうぞ^^」

オレ
「あっ悪いなー(笑)」

オレはそれも一気に飲み干した。事務職の女性は笑っていた。


「新しいのをお持ちします」

オレ
「ごめんね!^^」

その事務職の女はもう1度冷たいお茶を2つ持ってきてくれた。

豊島
「磯貝さん。急に顔色が良くなり気分もいいと言ってましたが・・・一体何を?」

オレ
「さー?(笑)」

小林
「何かしたんですか?」

オレ
「ちょっと・・・お祈りをした」

豊島
「お祈り・・・ですか。ほんの3分ほどでしたけど、もう少し長時間するとどうなります?」

オレ
「さー?(笑)わかりません」

小林
「ムーさん。もしかして・・・」

オレは新しいお茶を飲んだ。体が発熱したせいか、喉が乾いて仕方なかった。

オレ
「という事で、これでオレは失礼する。面倒かけたな」

小林
「龍斎宮司・・・」

院長室を出て、EVに乗り1階へ行った。受付ロビーを抜け駐車場へ向かった。オレはベンツの運転席に乗りこみ、隣に小林氏を乗せて赤坂に向かった。

小林氏は資料を届けると行って途中で降りた。オレはそのままベンツを運転しての運転で白金台のキョーコの家に行った。

そして夕食を共にしてオレはそこに泊まった。


■8月11日・・・


11時・・・新生会病院「院長室」

細野
「信じられません。たった2日で、C4だった患者がC3状態にまで戻ってるんですよ!」

オレ
「ん?何ですそのC4ってのは?」

豊島
「申し訳ありません専門用語で・・・龍斎さまが帰られた後も、磯部さんの病状が安定しているようなので、検査をしたところ

末期癌で手の施しようがない状態から転移が消え、癌が半分以下の大きさにまで縮小してるんです」

オレ
「抗がん剤が効いたんじゃないですか?」

細野
「抗がん剤・・・投与しておりません」

豊島
「これはもう龍斎宮司の祈祷の効果としか思えません。もう1度、お願いできませんでしょうか?」

オレ
「・・・」

オレは豊島と細野の顔を見た。彼らは真剣に病状の変化に大きな関心を持っているようだった。

オレ
「今日は、あの男の子は?」

豊島
「恐らく来ると思います」

オレ
「そっか。じゃちょっと様子を見に行こう」

オレは立ち上がった。そして院長室を出て3人で磯部さんの病室へ向かった。ドアをノックして担当医の細野がドアを開け先に入った。

細野
「磯貝さん。龍斎宮司が来てくれましたよ^^」


「龍斎さま。ありがとうございました」

オレ
「あっそのままでどうぞ無理をなさらないように・・・」


「いえ。大丈夫です。本当に自分でも良くなったってわかるんです」

オレ
「それは良かった。私は別に大した事をしたわけではありません。ただ、少しでも元気が出て、マサユキが、いえ失礼正行君と会えたらいいなーと思って余計なおせっかいをしただけですから」


「いいえ。みんな龍斎さまのおかげです。正行もまた毎日来てくれて、私が元気になった事をすごく喜んで・・・」

豊島
「それで磯部さん。もう1度龍斎宮司にお願いしてみたところ、快くお引き受け下さいました」


「あー龍斎さま。ありがとうございます」

オレ
「ははは・・・ただ。お祈りをするだけですから」

オレはこの間と同じようにベッドの前に小さな椅子を置いて座った。付き添って来た看護婦が女をベッドに寝かせた。

この間見た女とは別人のように、顔には生気が戻り目には力強い光があった。オレはこの間と同じように手を前に持ってきて目を閉じ精神統一をした。暫くそうしていると体の内部が熱くなるのがわかった。

オレ
「じゃーちょっと体に触れますがいいですか?」


「はい」

オレは薄い布団の中に手を入れた。

オレ
「すみません。膝を立てて股間を大きく開いてもらえますか?」


「・・・」

女は言われた通りにした。オレは女の股間に手をあてた。そして軽くそこを押すように手で包み込んだ。

そしてそのまま・・・暫くそうした。


「あーーー熱い」

「あーーー」

女は悩ましい声を発していた。オレはゆっくりと手をそこから離した。

オレ
「ちょっと疲れましたか?」


「いいえ。体の芯から暖かく、熱くなって・・・」

オレ
「じゃーマサユキ君が来るまで少し休んでください^^」


「はい」

オレはベッドを離れた。上着を受け取り病室を出て院長室に入った。

オレ
「冷たいお茶をたくさんくれないか?」

豊島
「あっはい!水野君すぐに龍斎宮司に冷たいお茶を」

水野
「はい^^」

細野
「患者が「熱い」と言ってましたが・・・」

オレ
「空調の利きが悪いんじゃないか?(笑)」

豊島
「あははは^^龍斎宮司は冗談ばっかり(笑)」

細野
「まちがいなく患者は良くなりますよ!見ていて何故か確信に似た気持ちになりました」

オレ
「良くなっても・・・この事は秘密だ。いいな?」

豊島
「はい。わかっております」

細野
「もう。お祈りはしないと言う事ですか?」

オレ
「ああ。しない」

事務職の女性、水野がグラスと冷たいお茶が入ったボトルを持って入って来た。そしてグラスにそれを注いだ。

オレは一気にそれを飲み干した。それを3度繰り返した。

オレ
「水野さん。ごちそうさまでした^^」

水野
「いいえ^^」

オレ
「じゃーオレはこれで」

ソファから立ち上がってオレは院長室を出た。そして待合室ロビーで待っていた源と一緒に病院を出た。源の運転するベンツの助手席に乗り、オレは赤坂に戻った。


■3日後・・・


18時・・・藤原神社「宮司室」


小林
「宮司。磯貝さんが今日・・・退院されました」

オレ
「そう。あのボーズ喜んでただろうなー^^」

小林
「あの後、もう1度行って「祈祷」したんですね。

豊島院長は、昨日、超音波とレントゲンの検査を徹底してやったそうですが・・・癌細胞が見つからなかったと言ってました。

これ以上入院する理由がないので、今日の退院となったそうですよ」

オレ
「ははは・・・そう」

オレは目の前の杯の酒を飲んだ。高瀬がすぐに新しい酒を注いだ。オレは朝からここに来て、「お祓い」を5組こなした。簡単な夕食を済ませると急に小林氏がやってきた。

小林
「細野医師は、信じられない奇跡だと言ってました」

オレ
「さーどうかな」

小林
「奇跡と言うのはめったに起きないはずですが・・・龍斎宮司なら何度でもそれが起こせるでしょうね」

オレ
「偶然うまくいった。きっとあの子が一生懸命に神にお祈りしてたからだろう」

小林
「9歳の男の子・・・ですか。同じですね」

オレ
「・・・」

小林
「それと龍斎宮司の頭のレントゲン・・・特に健康状態に発展するような痕跡はないと言われました」

オレ
「そう。良かった(笑)安心した」

小林
「はい^^私もほっとしました」

オレは杯の酒を飲み干した。高瀬がそれをゆっくりと注いだ。オレは小林氏にも薦めたが、彼は酒が強くないのでそれ以上は飲まなかった。

小林
「明日からNYですよね?」

オレ
「うん。コレクションが始まるからパリにも行く予定なんだ」

小林
「聡美もやっかいになるようで、すみません(笑)」

オレ
「彼女には色々と仕事を手伝ってもらう事になって、2週間ほどですけど行ってきます」

小林
「どうぞお気をつけて行って来てくださいね!無事を祈ってます」

オレ
「あははは(笑)」

小林氏はそれで帰ることになった。オレは母屋の玄関の外まで見送った。そしてオレは部屋に戻った。

高瀬
「もう少し召し上がりますか?」

オレ
「えっあーうん^^」

高瀬はオレの杯に酒を注いだ。さっきよりも近づいてきた。

高瀬
「このところよくいらっしゃって下さいますね」

オレ
「そう?祈祷の予約がたくさんはいってるって言うから」

高瀬
「ありがとうございます」

オレ
「ははは・・・別に礼を言われることじゃないだろう」

高瀬
「龍斎さまがいらしゃってくれるだけで藤原神社がしっかりするような気がしますから」

オレ
「この軟弱なオレがか?」

高瀬
「龍斎さまが軟弱だなんて、誰もそんな事思っていません!」

オレ
「そう?神殿でヘラヘラしてるオレを見て、巫女たちがそんな風に言ってたって聞いたけど?」

高瀬
「そっそれは最初のうちだけで・・・今ではわずかな期間で15代は藤原の歴史に残る宮司になられたと、氏子、崇敬者の方々からも評判です!」

オレ
「あははは^^(笑)」

オレは杯の酒を飲み干した。

オレ
「高瀬は高瀬家の伝統や風習を守って生きていくのか?」

高瀬
「・・・はい」

オレ
「だとすると今、妊娠したら宮司世話係を引退する事になるよな?」

高瀬
「えっ」

オレ
「それでもし女の子を産んだら、もう藤原へは帰ってこないわけだ」

高瀬
「・・・」

オレ
「そうなったら、宮司世話係はなくなるのかな?」

高瀬
「・・・はい」

オレ
「そっか。じゃーオレも高瀬に世話をしてもらってる時を大事にしないとな」

高瀬
「龍斎さま・・・」

オレは立ち上がった。

オレ
「風呂に入る」

高瀬
「はい」

オレは先に部屋を出た。後から高瀬がついて来た。1階の専用の風呂場に向かった。引き戸を開けて洗面所と兼用になっている広い脱衣場に入った。

高瀬が入って来て、オレの狩衣を脱がせ始めた。そして褌を取った。オレは脱衣所の向こうの引き戸を開けて浴室に入った。

湧き出した温泉が引いてある。常に湯は満々と浴槽に満たされていた。オレは木桶をとり浴槽の湯を汲みかけ湯をして檜の風呂に入った。

広い浴槽はしっかりと脚を伸ばすことが出来た。オレは膝を曲げ屈伸運動をした。左の膝、関節炎で膝の軟骨が少し飛び出していたはずだが・・・いつの間にかなくなっていた。左の足首・・・バイク事故でユーヤを亡くした時、オレも複雑骨折し、冬になると足首が痛くなることがあったが、それもいつの間にかなくなった。

引き戸が開き高瀬が入って来た。

オレ
「あっ高瀬・・・」

オレの視線は一点に集中した。下腹部の黒々としたものが無い。そこにはくっきりと縦に深く割れ目が刻まれていた。

オレ
「そっか。不浄の毛を剃ってキレイにしたんだな」

高瀬
「・・・はい」

オレは浴槽から出た。高瀬は髪をアップにして頭にタオルを巻いている。それはそれ以外体を覆うものは何もない裸だった。

胸の隆起から腰のくびれ、そして脚の形がきれいだった。オレははやる気持ちを抑えて小さな木の椅子に座った。

いつものように高瀬は背中からオレの体を流し始めた。そして前に回り、片膝をついた姿勢でオレの腕から胸をタオルで洗い始めた。オレは高瀬の体をずっと見ていた。

高瀬は手に石鹸をつけてオレのモノを両手で包み込むようにして洗った。怒張しているオレのモノはそれだけで怒り狂ったように反応した。オレは思わず目の前の体を抱いた。

オレ
「うん。いい匂いだしいい感触だ^^」

オレはゆっくりと高瀬の体を離した。高瀬は木桶をとり湯を入れてオレの体に流した。何度かそうした。オレはずっと見ていた。

オレ
「高瀬、オレの前に立て」

高瀬
「・・・はい」

目の前に高瀬のへそがある。オレは木桶から降りてその場に座りこんだ。ちょうど目の前に小さく盛り上がった丘がありその真ん中にはっきりと割れ目があった。

オレはそこへ顔を近づけた。

高瀬
「あっダメです」

オレは我慢できずにそこにしゃぶりつくようにキスをした。

高瀬
「あぅ あーダメです あー」

高瀬はくずれるようにしゃがみ込んだ。オレはその体を抱き寄せてキスをした。高瀬の舌にオレの舌を絡ませてキスをした。

オレ
「うん。今は我慢する^^」

高瀬
「あー龍斎さま」

オレはもう1度、浴槽に入った。オレは高瀬を誘わなかった。今高瀬と入ったら、きっと我慢できずに後ろから突っ込んでしまう。

オレ
「高瀬、後でもう1度一緒に入ろう」

高瀬
「はい」

高瀬は立ち上がってゆっくりと浴室を出て行った。少し前までは高瀬は浴衣を着たままオレの体を洗っていたが、最近は裸になって入るようになった。

オレはさっきの話を思い出した。

高瀬はオレの子供を身ごもった段階で、出産準備で世話係を退く・・・そして女の子を産むとそのまま引退となり藤原神社には戻ってこない。

男の子を生んだ場合は、再び世話係として復帰して女の子が生まれるまで世話係を続けるらしいが・・・高瀬のの血筋では男の子はほとんど生まれないという。

世話係が居なくなれば、オレは女房をひとり藤原に入れる事ができるそうだが・・・事実上それは、美香となっている。しかし美香は巫女姫としての仕事があるから、世話係のようにオレに構っていられない。

そうなると・・・次代の世話係を新しく新設しようとオレは思った。高瀬に世話をしてもらっているうちにオレはここではひとりで何も出来なくなってしまった。

そんな事を考えながらオレは風呂場を出た。すでに高瀬が着替えて待っていた。オレは高瀬に体を拭いてもらい。髪を結いなおしてもらい、褌をつけずに白の寝巻きを着せてもらった。

そして2階の宮司室に戻った。

すぐに高瀬は冷たい茶を用意し、奥の部屋に入った。

封建的な因習がまだまだ残っている藤原神社を取り巻く家々・・・しかしそれは決して男尊女卑ではなく、どちらかといえば女尊男卑の色合いが強い。

藤原神社にしてからが、宮司よりも巫女姫の方が実質的な権力者だったようだ。少なくともオレが宮司にならなければ現在でもそうだったはずだ。

高瀬
「ご用意ができました」

オレ
「うん」

オレは高瀬の手をとって奥の部屋に入った。オレは先に高瀬を寝かせた。そして緋袴を脱がせた。その下には何もつけていなかった。つるんとした股間が見えた。オレは高瀬の両脚を持ち、股間を大きく開かせた。そしてその股間に顔を近づけた。

高瀬
「あーーー」

股間の毛をすべてきれいに剃っていた。不浄な毛・・・それが一切無くなった股間は割れ目が開いて下に行くほどその中がよく見えた。オレは指を使って割れ目を大きく開いた。

クリトリスの下のヒダを開く。すぐに透明な液体が流れ出した。ピンク色の穴が見えた。まるで息をする口のように収縮した。

その下の閉まっている尻の穴も少し指で開いたが、固く閉じられていた。オレは高瀬の性器をよくみた。

そしてそこへキスをした。

高瀬
「うっ あーーー」

舌で固く尖ったクリトリスを引っかくようにするたびに高瀬は声をあげた。

高瀬の体を裏返して四つ這いにさせた。上半身を沈めて尻だけを高く突き出させた。尻の割れ目から性器が剥きだしになっていた。

女の性器は卑猥だ。そこだけが別の生き物のようにうごめく。意思とは無関係に男を咥えるとその体に快楽を感じ、男の性器を締め付け男に快楽を与える。

見ているだけでその性器は男を誘うように穴から透明の液体を溢れさせる。

オレはもう1度高瀬の体を元に戻した。そして高瀬の頭を持ってオレの股間に引き寄せた。

高瀬はすぐにオレのモノを口にし指を使い始めた。オレは布団の上に座ったまま高瀬の両脇に手を入れ高瀬の乳を揉みながら脳に突き刺さる快楽を我慢していた。

オレはそうされながら仰向けに寝た。

オレ
「高瀬。穴が欲しくなってきた」

高瀬はオレのモノを口にしたまま体を動かしていた。そしてオレのモノから口が離れすぐに高瀬の女の穴がオレのモノを咥えた。

高瀬
「あぅ あーーー」

高瀬は寝ているオレの股間の上に座るようにオレのモノを咥えた。オレは両手で乳を掴み高瀬の体を安定させた。

高瀬はゆっくりと腰を使い始めた。

高瀬
「あーーー龍斎さまっ あーーー」

腰の動きがすぐに止まる。オレは高瀬の体を引き寄せた。高瀬はオレの肩の横に手をつき体を支えた。オレは高瀬の太ももを引き寄せた。しっかりとそこを持ってゆっくりと高瀬の体を動かした。その動きに合わせて腰を突き出した。

高瀬
「うぁーーー」

オレのモノが高瀬の女の穴の奥深くまで突き刺さる。ゆっくりと抜きまた奥深くまで突き刺す。

高瀬
「あーあーーあーーー」

断続的に高瀬は声をあげる。オレはゆっくりと出し入れを繰り返した。高瀬の穴は強烈にオレのモノを締め付け快楽を与える。まるで意思とは無関係にその穴は男の精液を吸い取ろうとするように穴の奥へ誘い放出させようとしているようだった。

オレはその誘いに抵抗しながら高瀬の穴を責め続けた。

高瀬
「あぅ あぅ あぅ」

オレは穴に入れたまま高瀬の体を下に移動させた。オレは高瀬の体の上に乗った。

そのまま高瀬の両脚を抱えるようにして腰を使った。オレの脳の中に小さな火花が飛び散り始めた。腰の動きが少しづつ早まった。高瀬は声を上げ続けてた

それにあわせるようにオレの腰の動きは早くなり、脳の中の火花が大きく膨らんでいく。快楽に誘われるままオレは激しく高瀬の穴を責め立てた。

高瀬
「うっうわぁーあーーーあーーーあーーー」

高瀬の顎が突き出されその白い首筋が朱に染まり高瀬はいった。同時に強烈にオレのモノを締め付けていた穴の奥が少し緩み熱いモノが溢れ出た。

オレの脳の中の大きな火花が爆発した。

オレ
「うぅ うぉぉぉ おぉぉ おぉぉ」

オレは力いっぱい腰を突き上げながら高瀬の穴に放出した。潮が引くようにオレの脳から快楽が消えていった。オレは高瀬の体から降りて隣に寝た。そして高瀬の体を引き寄せ、横抱きに抱いた。

高瀬の体はまだ反応していた。オレは高瀬の体を抱いたまままどろんだ。暫くすると高瀬はオレの体から離れて布団から出た。そして部屋を出て行った。


■9月15日・・・赤坂「自宅」


松井
「随身は田川が付きますが、巫女は誰を?」

オレ
「今回は藤原の仕事じゃないから巫女は連れて行かない」

松井
「いや、でもそれは何かあった時に困ります」

オレ
「どうして?」

松井
「海外へ行く時は、意思疎通が出来る人を連れて行って下さい」

オレ
「・・・じゃー誰を?」

松井
「香さんはどうでしょう?」

オレ
「ふむ」

松井
「では早速連絡します」

松井はソファを立ち上がり、電話をかけに行った。オレはテーブルの上の珈琲カップを手に取り、それを口にした。

松井を藤原神社の担当にしてからヤツは常にオレを「龍斎」として扱うようになった。ヤツにとってはその方がオレが勝手に動かないという扱いやすさもあるのだろうが・・・オレは食傷気味だった。

松井はソファに戻ってきた。

松井
「香さん。すぐに新幹線でこちらへ向かってくれる事になりました^^」

オレ
「そっか(笑)」

松井
「どうしたんです?」

オレ
「いや、最近は国内が平和だなーと思って」

松井
「はい。もう国内でムーさんとケンカする相手は居ないでしょうから」

オレ
「それはそれで退屈だな(笑)」

松井
「ははは・・・そろそろそういう時期なんですよ!これからは「藤原龍斎」として活躍してもらいます^^」

オレ
「そうなったら・・・お前は退屈だろう?」

松井
「いいえ。オレは面白いと思ってますよ^^ムーさんが狩衣を着てバサラな髪に結っているだけで、なんか最近崇高な感じがしてきましたから(笑)」

オレ
「あははは(笑)ウソつけ!」

松井
「ほんとですよ!横山だってそう言ってますよ!」

オレ
「まーお前らが退屈していないのならいいけど(笑)」

松井
「ムーさん。オレたち退屈なんかしている暇ないでしょう?これまでも次々と事件が続いて、最近ちょっと落ち着いてきただけじゃないですか!」

オレ
「そっか」

松井
「ムーさんは・・・不満ですか?」

オレ
「いや、なんとなく「龍斎」として祀りあげられてしまうのにちょっとな・・・」

松井
「はい。気をつけます(笑)」

オレ
「おう^^」

「じゃーちょっと出てくる。夕方には戻るから」

松井
「はい。行ってらっしゃい」


オレはひとりでベンツに乗って赤坂を出た。そして自由が丘のレミのマンションへ向かった。


▼11時・・・自由が丘「レミの部屋」


インターフォンを押して待った。すぐに玄関前に人の気配がして鍵の開く音が聞こえた。ドアが開きオレは招き入れられた。

レミ
「おかえりー^^」

オレ
「あはっただいまー^^」

オレは久々のレミの笑顔にほっとした。そしてそのまま軽く抱擁をしてキスをした。オレたちはそのまま縺れあうようにリビングのソファに座った。

レミはまだ抱きついてキスをしてきた。オレはレミの匂いを嗅ぎながら乳を揉んだ。レミはブラジャーをつけていなかった。

オレはそのままレミを抱き上げて寝室に連れて行った。そしてベッドの上に置いた。

レミのジーンズを脱がせた。やはり下着はつけて居なかった。薄い恥毛が表れた。オレはレミの脚を持って股間を開かせてそこに顔を埋めた。

レミ
「あーユーちゃん。そんな事ダメよー」

オレはゆっくりとレミの体から離れて、自分でスーツを脱いで素っ裸になった。レミはTシャツ姿のまま脚を重ねて股間を隠していた。オレはレミの体と反対の姿勢でレミの股間にキスをした。69のスタイル。レミはすぐにオレの怒張したモノを口にして指を使い始めた。

オレはレミの片方の脚を持ち、レミの股間を上から眺めるようにしてクリトリスにキスを続け、左手を伸ばしてレミの乳を下から掴み、揉んでいた。レミは口を離して呻きながらオレのモノに顔を擦りつけ指を使っていた。

オレは体を起こした。

レミの股間から上半身を挟み込むようにオレの脚を入れた。オレは上を向いて怒っている自分のモノを無理やり下に向けてレミの穴に入れた。レミの脚を抱くようにして腰を使う。

レミ
「あぅーあーーーこんな あーこんなのっ」

レミもオレの脚をしっかり抱くようにして腰を使い始めた。ソープへ行くとよくやるスタイルだった。

オレは再度体を入れ替えて正常位でレミを責めた。そしてレミを立て続けに2度いかせた。

レミ
「あーユーちゃん」

オレ
「昔は当たり前のように6階へ行っては、おはようのセックスをしてたな^^」

レミ
「うん^^懐かしい」

レミは暫くオレの体に脚を絡ませてくっついていた。

レミ
「お風呂はいろう^^」

オレ
「うん」

レミは先にベッドを降りて部屋をでた。オレはキャメルライトを1本吸い終えてから裸のままベッドを降りた。そして風呂場へ行った。

バスタブには湯はまだ半分も入っていなかった。

オレはシャワーのコックを捻り、頭からシャワーを浴びた。そして肩から胸、肩から背中へと体を回しながらシャワーを浴びた。

ドアが開きレミが入って来た。頭にタオルを巻いただけの姿でオレの背中に抱きつくようにくっついた。レミの乳がオレの背中にこすり付けられる。オレは振り向いてレミにキスをした。

レミの舌がオレの舌に絡む。オレはレミの乳を手のひらで押し付けるように撫でた。手のひらにレミの乳首が転がるのがわかった。

レミ
「あーユーちゃん。また欲しくなってきた」

オレ
「バスタブに手をついて尻を出せ」

レミ
「はい」

レミは言われた通りにした。オレは後ろからレミの腰を持って、無造作に尻の割れ目からオレのモノを突き立てた。

レミ
「うぁーーー」

ゆっくりと自分のモノをレミの穴から出し入れするように怠慢に責めた。

レミ
「あぅーあーーあーー」

穴の奥まで突き刺さるとレミは頭を上げては高い声を出し、オレのモノが抜けそうになると切なげな声をあげる。その声の出し方は男にどれだけ感じているかよくわかる声だった。

レミ
「あーーーお願いっ」

「お願いだから」

「もっと」

オレは徐々に出し入れするスピードを上げた。レミは飢えていた。きつーいのを欲しがっている。強烈な快感で脳を焼きたいのだ。オレはしっかりとレミの腰を持って激しく責め立てた。

レミ
「うあーーーあぁぁぁーあぁぁぁーあぁぁぁ」

レミの頭が上下に激しく揺れていた。良く締る穴は一瞬穴の奥が緩み熱いものを溢れさせた。オレはそれでも動きを停めなかった。

レミ
「うぅーーー」

レミはすこし我慢すればすぐに次の強烈な波がやってくるのを知っていた。

レミ
「うっ あぅーあーーーあーーーあーーー」

レミは立て続けにいった。オレはレミの尻から自分のモノを抜いた。レミはその場に崩れ落ちた。

オレは浴槽に入った。

レミは浴槽のふちに手をつけそこに顔を伏せるような格好をしていた。

レミ
「あーユーちゃん。もうダメこのまま溶けてしまう」

オレ
「レミ。どうした?弱くなったんじゃないか?」

レミ
「だって・・・久しぶりなんだもんっ」

オレ
「あははは^^」

オレは立ち上がってレミの体を抱き上げて浴槽の中に入れた。そして後ろから抱くように一緒に入った。湯が浴槽から溢れだした。

オレはレミの後ろから手を前に回してレミの乳を揉んだ。

レミ
「あー乳揉まれるの好きよ」

オレ
「うん。指で穴を責められていくのも好きだろう」

レミ
「うん」

オレたちは浴槽から出た。レミはオレの髪を洗い、軽く体を洗った。そして風呂をあがってバスロープ姿のままリビングで冷たいビールを飲んだ。

レミの体には、グアムで過ごした跡がまだしっかりと残っていた。オレはレミが仕事に出るぎりぎりまで、そこで過ごした。

いつかまたレミはオレから離れて行くだろう。どこかでそんな気がしていた。それはきっと運命だろう。

すばての女がそうだと思っていた頃・・・オレは誰にも行き先を告げずに1年半ミナミを離れていた。

行き着いたところは、サンフランシスコ。そこで漁師の真似事をしていた。単調な毎日で、女も居なくて、ストイックな生活だった。

毎日船を操り漁に出て、何処に網を入れれば多くの魚が獲れるか?それだけを一心に考えて毎日真剣勝負を繰り返していた。

それはそれで面白く思えた。頭の中を空っぽにして、その事だけを考えていれば良かった。そんな生活を1年近く続けた。

あの時にもし、それまでの女の中のひとりでも傍に居たら・・・オレはきっとその女と平凡に暮らしていけたのではないかと今でも思う。

だけどそれは天邪鬼な我侭で、きっとないものねだりなのだろう。そんな生活はジジーになった時にもう1度考えよう。


▼18時・・・赤坂・桜井「はなれ」



「本当に私が付いて行っていいの?^^」

オレ
「ああ。松井が決めたから」


「んーーー嬉しいんだけど(笑)」

オレ
「実はな・・・松井も人の心が読めるんだ。オレが知らん顔をしてるのに、その時オレが思ってる事をいつも当てるんだ」


「じゃー誰を連れて行くか?は松井さんがユーちゃんの心を読んで私に連絡をしてくれた!って事?」

オレ
「(笑)」


「あははは^^可笑しい(笑)そんな事有り得ないのに」

オレ
「そんな事ないさ!松井に限らず横山もオレの事をすぐに見抜くぞ」


「あはっ^^それはユーちゃんと長く一緒に居る人ならだれでもそうよ!だって普段のユーちゃんは、すぐ顔にでてすごくわかりやすいもの(笑)」

オレ
「ははは・・・そう」

オレはビールを飲み干した。香は隣でオレのグラスにビールを注いだ。


「でも私は松井さんに感謝しなくちゃ(笑)ユーちゃんとまたニューヨークへ行けるなんて・・・すっごく嬉しい♪」

オレは香のはしゃぎように驚いていた。香がこんな風に喜びを表現するなんて、珍しいというか初めての事のように思えた。


「ねーユーちゃん。我侭言っていい?」

オレ
「香の我侭?なんだろう?何でもいいぞ(笑)」


「摩天楼を見ながら食事したい^^」

オレ
「そんな事・・・NYへ行けば当たり前じゃないか(笑)」


「そう^^良かった。でも今回はコレクションの仕事で忙しいだろうし」

オレ
「川向こうの丘の上のレストラン・・・まだあるかなー?」


「あっ帰国前にふたりで行ったところね?イースト・リバーの向こうに摩天楼が見えたところ・・・」

オレ
「ああ。料理は大したことなかったけど、ロケーションが良かったな」


「懐かしいなー^^」

オレ
「香はあの頃がそんなに楽しかったか?」


「うん。今は別にして・・・結婚してしまった時、私の人生の最高の時間はニューヨーク時代だったわ。

でも今は違うわよ!今は、今が最高だと思ってるから^^」

オレ
「そう^^」


「またユーちゃんのところへ戻れて・・・今度はユーちゃんも能力を持って、その他にも私と同じような人が居て、仲良くできて、ユーちゃんと一体になって生きていける。こんな素晴らしい事はないわ^^」

オレ
「ふーん(笑)」


「あらっ可笑しい?私は本気でそう思ってるのよ!ユーちゃんを守るのは私の役目よ!」

オレ
「あはっ^^普通は逆だろう?オレが香を守るんじゃないのか?」


「普通はそうなんだけど、現実にもユーちゃんは私を守ってくれてるんだけど、少し意味が違うのよ!きっとユーちゃんにはまだまだ大きな試練があるわ。その度に大きく傷つくかも知れないけど、それを守るのが私の使命よ!」

香はそう言ってオレの方を向いた。

オレ
「あっそう(笑)じゃーよろしくお願いします!ところで、できたらその乳にすぐにでもかぶりつきたいんだけど」


「アホっ^^」

香は何か自信ありげにそう言った。香の中でオレに対する理解の仕方が変わったのだろう。自分がそうであるように、オレも普通の人間ではないという事が香にとっては大きな絆になっているのかも知れない。オレが本当は獰猛で危険な存在だと言う事を知っているのは・・・自分だけだという自負からそう感じているのか?

ついこの間まですぐに壊れそうなガラス細工のような精神構造だった香が・・・強くなった。そしてそれは、危うげな美しさから、知的で聡明な美しさに変化しているように思えた。オレは自分では何も変わっていないと思うが・・・オレの周りの女達はどんどん変わっていくように思えた。


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